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20140802

海上自衛隊

横須賀基地

サマーフェスタ


JMSDF

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Summer Festa

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2014年8月2日 海上自衛隊 横須賀基地 サマーフェスタ

横須賀基地のサマーフェスタに行ってきました。以前に比べるとイベント内容はだいぶ縮小された印象でしたが、大変暑い1日だったのであまり歩き回らずに済んでよかったと思います。今回の思い出はなんと言っても潜水艦の上甲板に立つことができたことでした。

DD-101 むらさめ

横須賀基地サマーフェスタは9時から開門されます。私がJR横須賀駅に到着したのは9時45分頃でした。ツィッターでは例年よりも待ち行列が長いという書き込みがあり「艦これの影響か?」と思いましたが、実際に行ってみたところ待ち時間もなく入場することができました。

 

SH-60J

航空機の展示はSH-60の1機だけでした。やはり横須賀では護衛艦が主役ですのでヘリの周辺にはそれほど人は集まりません。

 

SH-60J

航空基地ではよくみかけるSH-60ですが、こうやって護衛艦とのコラボが見られるのは海自基地イベントらしい風景ですね。

 

SH-60J

私が初めて横須賀に行った2006年の時は、救難展示飛行も行われていました。その他にも体験公開や放水展示など催したくさんありました。ここ数年の予算縮小という流れもありますが、実際に業務が忙しくなっているという側面もあるように思います。

 

DD-101 むらさめ

艦内が一般公開された汎用護衛艦「むらさめ」です。入口に入るとすぐの岸壁に配置されたためか待ち行列は結構混んでいました。

 

DD-101 むらさめ

「艦これ」ブームで今年は大混雑するのかな?と思いきや、出店・客層には目立った変化はありませんでした。そんな中でわかる人にはわかる今回の展示艦。これは狙っていたのかな?

 

村雨(むらさめ)

こちらが艦これの村雨(むらさめ)さんです。

 

むらさめ号

基地内は広いので移動には自転車が使われているようです。面白いのは名前も付けられているところですね。荷物が入れられるママチャリとコンパクトにできる折りたたみ式が配備されているようです。

 

DD-101 むらさめ

むらさめに乗艦しました。艦内見学は導線に沿って進んでいく方法がとられ、公開範囲も限られていて自由度は高くありませんでした。写真は右舷に装備された三連装魚雷発射管です。

 

ラッパ

今回の公開は残念ながら艦上構造物内へは入れませんでした。後部甲板ではラッパの披露がありました。見学者にも体験させるなど交流が図られていました。

 

DD-101 むらさめ

ヘリ格納庫内は立ち入り禁止でしたが内部を見ることはできました。その中でも目立ったのがベア・トラップで、これはヘリ着艦の際にロープで固定して安全に降ろしたり、機体の移動をサポートするための設備です。

 

DDG1.74 ちびしま 

最新鋭イージス艦「ちびしま」です。制作中の風景を想像したら護衛艦愛に溢れた隊員さん達の姿が浮かんできました。

 

96式装輪装甲車

陸上自衛隊も車両展示で参加しており、この他に82式指揮通信車、87式偵察警戒車が展示されました。

 

SS-505 ずいりゅう

私にとっての今回のメインイベントはこちら。なんと潜水艦の上甲板に乗って見学できるイベントが開催されました。潜水艦の甲板に乗れるという事で大変な人気があり、待ち時間は約2時間。一瞬躊躇しましたが2時間待てば確実に乗れるんだ…という判断が勝りチャンレンジを決めました。

 

彩雲

今回は単身で参加しており、炎天下での2時間待ちは結構大変でした。そんな中でちょっとしたプレゼント。上空に七色の雲が出現しました!ここに旅客機でも通ってくれたら最高でしたね。

 

彩雲

彩雲は縁起のいいものとされています。雲の中の水滴で日光が回折されて虹色に見えるそうで、比較的よく見られる自然現象だそうです。

 

AMS-4305 えんしゅう

こちらは展示艦ではありませんが、多用途艦えんしゅうの姿が見られました。2時間の待ち行列の最中に撮りました。

 

ピクルス王子&パセリちゃん

自衛隊のゆるキャラ…じゃなかった、マスコットキャラクターですね。中の方は暑くて大変だったことでしょう。

 

(旧DD-125 さわゆき)

こちらの護衛艦ですが名前はありません。というのもこの艦は退役しており名前が消されていました。隊員さんの説明では退役艦は呼び名も奪われてしまうようで、これはただの船という事になるそうです。実際には現役時代名「さわゆき」です。

 

(旧DD-125 さわゆき)

どこか客船のような雰囲気を感じました。永きにわたる護衛任務、大変お疲れ様でした。

 

SS-505 ずいりゅう

30度を超える炎天下、約1時間半の待ち行列を耐えてやっとここまでたどり着きました。目の前には現役の潜水艦、しかも最新型が待っていました。

 

SS-505 ずいりゅう

まず目に入ってきたのはウォーターライン。水面を境にして海中側にはびっしりと藻がついていました。定期的に清掃などするのでしょうか。

 

SS-505 ずいりゅう

後部には特徴的なX舵がみられます。従来の潜水艦は十字型の舵でしたが、このX舵は操作性の向上に加え、海底に着底した際の損傷事故を減らす効果もあるそうです。

 

SS-505 ずいりゅう

甲板へとつながる橋を渡ります。待ち時間が長いのは嫌ですが、それでも抽選という運の要素や整理券という早い者勝ち的な有利不利の条件がなく、忍耐強く待てば乗れるという方法はありがたいです。

 

SS-505 ずいりゅう

ついに乗りました!まずは後方から。緑のカバーがかかった丸い部分は乗降用ハッチです。揺れはほとんどなかったものの、海への転落の危険性は常にありそうですね。

 

SS-505 ずいりゅう

潜水艦の見学にあたっては手荷物を預ける必要があり、ライフジャケットの着用を求められます。でもカメラOKだったのは嬉しい限りです。初めて立った潜水艦の上甲板は意外と安定していて居心地は悪くありませんでした。転落防止ネットがある事による安心感が大きいと思いますが、これがなかったら勇気が必要ですね。

 

SS-505 ずいりゅう

表面は硬質ゴムのようにザラザラして滑りにくくなるような処理が施されています。海中に潜る潜水艦はツルッとしているものと思っていましたが、意外にも穴やハッチが多くて驚きました。

 

SS-505 ずいりゅう

もうひとつの人気イベントはボートの体験搭乗です。ボートに乗れた人は潜水艦の間近まで寄ってくれる特典があります。

 

SS-505 ずいりゅう

ずいりゅうのセイル部分にはのぞき窓が付いています。さすがにここから先は立ち入り禁止でした。2時間待ちは大変でしたがとてもいい体験になりました。潜水艦の甲板に立って、昔夢中で読んだ「沈黙の艦隊」を思い出しました。

 

SS-505 ずいりゅう

セイルには多数の凹凸がありました。水への抵抗とか防音、ステルス性など色々な秘密が隠されていそうです。昇降舵に出るための扉や手すりなども見られます。

 

SS-505 ずいりゅう

艦首はまるで鯨のようです。潜水艦を鉄の鯨とよくぞ例えたものと思います。

 

SS-505 ずいりゅう

海自の護衛艦には各艦のパンフレットが用意されており乗艦した人に配布されます。しかし残念ながらずいりゅうは午前中で在庫切れになってしまったそうです。ちょっと見積もりが甘いですね。

 

SS-505 ずいりゅう

隊員さんがハッチから艦内に乗り込んでいきます。なかなか狭そうです。

 

SS-505 ずいりゅう

待ち行列はイベント終了を考慮して12時45分で受付が打ち切られました。

 

SS-505 ずいりゅう

潜水艦見学は行ってよかった!と思えるイベントでした。さすがに艦内見学は無理でしょうから、いつか呉にある「鉄のくじら館」で見学してみたいと思います。

 

DDG-171 はたかぜ

潜水艦見学で消耗してしまった残り少ない体力を振り絞って、護衛艦の見学を続行します。岸壁にはDDG-171はたかぜとDD-107いかづちが公開されました。

 

DDG-171 はたかぜ

艦艇の後方から。考えてみると艦首前方からというアングルはなかなか出会えません。

 

DD-107 いかづち

女性自衛官も方も多いですよね。最近では乗艦任務にも女性が活躍しているそうで、建造時から女性向けの生活区域、艦内設備も配慮されているそうです。

 

DD-107 いかづち

見学コースは「いかづち」と「はたかぜ」がセットになった導線が用意されていました。ちなみに「いかづち」は入口付近で展示された「むらさめ」と同型艦のため、見学を省略して「はたかぜ」にショートカットする事もできます。

 

雷(いかずち)

こちらは艦これの雷(いかずち)さんです。「ず」と「づ」の表現は違っているようです。

 

DD-107 いかづち

護衛艦の大きさが感じられそうな低アングルから。護衛艦が製造でなく建造と呼ばれる理由もわかる気がします。

 

DD-107 いかづち

潜水艦の見学に人が流れたせいか、こちらは混雑することなく見学が可能でした。

 

DD-107 いかづち

いかづちの広い後部飛行甲板。かなり余裕があります。

 

DD-107 いかづち

飛行甲板に設置された半埋め込み式の飛行指令室。ヘリの離着艦をサポートします。

 

DDG-82 LASSEN

当日は隣接する米海軍側の基地も一般公開されていました。海はつながっているものの基地の入口は別々なので移動はけっこう大変です。ハシゴしようとも思っていましたが時間的にも体力的にも諦めました。

 

DD-107 いかづち

艦首は錨や舫い関係の装備が多く見られます。ここから先は立ち入り禁止でした、足元危ないですからね。

 

DD-107 いかづち

主砲の62口径76mm単装速射砲を大きく入れて撮りました。砲身のある装備はいかにも「武器」とわかりやすいので多くの人の関心を引きやすいようです。

 

DD-107 いかづち

VLS16門です。こちらは一見すると武器に見えないのであまり注目されていない雰囲気でした。特に女性客は関心が低かったようにも見えますが、床下収納くらいにしか思っていないのかも(笑)

 

DD-107 いかづち

3連装短魚雷発射管、あれ???…の話。

 

DDG-171 はたかぜ

見学コースは「いかづち」から「はたかぜ」へと続けて誘導されるラインが設置されています。

 

DDG-171 はたかぜ

「はたかぜ型」護衛艦の1番艦として建造された古参のミサイル護衛艦です。今や主流となっているイージスシステムが導入される前から艦隊防空の任務を担ってきた艦です。

 

DDG-171 はたかぜ

ミサイル護衛艦というカテゴリーを作り上げた「ターター」ミサイル発射システムです。発射台にミサイルが装填されると目標に対して発射角を調整して射出します。。

 

DDG-171 はたかぜ

海上自衛隊の方は素敵な人が多いですね。一生懸命お客さんに対してコミュニケーションを取られていて、つい前日に北海道から戻ってきたばかりだというお話をされてました。

 

DDG-171 はたかぜ

最新鋭のイージス艦にはさすがに及ばないそうですが、それを除けば高い対空任務をもっている護衛艦だそうです。

 

SS-505 ずいりゅう

「はたかぜ」艦上から眺める「ずいりゅう」。潜水艦見学の列はまだまだ続いていました。全体的にイベントが少なかったので2時間待ちくらいなら…と考えた方も多いことでしょう。

 

DDG-171 はたかぜ

対艦大型ミサイル「ハープーン」の発射管です。前々から不思議に思っていましたが左舷から右舷に向けて、右舷側からは左舷に向けて艦上を横切るように発射されます。その方が狙いが安定すると教えてもらいました。

 

DDG-171 はたかぜ

艦体後甲板には格納もなく、ヘリ運用能力は付与されていません。その代わり存在感が増しているのが73式54口径5インチ短装砲です。

 

DD-107 いかづち

真夏の青空と海が揃った海自イベントは最高ですね。一通りの見学を終えて埠頭を後にしました。しかし行った人ならわかってもらえると思いますうが、さすがに体力の限界です(苦笑)

 

DD-101 むらさめ

再び入口付近で公開されている「むらさめ」に戻ってきました。横須賀の中心街が都会的な雰囲気を演出してくれます。

 

DD-101 むらさめ

世界各国がつながっている大洋は多くの国籍の船が往来します。そのため海の世界では事故を防ぎ、艦の医師を示すために国際的に共通で用いられる旗を使って表現を行います。

完全には買得できませんでしたが部分的に「WELCOME」を表しているようです。

詳しくは国際信号旗でクリック!

 

横須賀基地

同時に開催されている米軍基地側はかなり混雑していた模様ですが、米軍側は艦艇ファンだけでなくアメリカ文化を楽しみたいという方が多く訪れるの上、基地内も広いので移動だけでもかなり疲れるはずです。

 

横須賀音楽隊

コンサートは午前と午後の2回開催されていました。

夏のイベントは光線も力強くイベントとしては楽しい雰囲気に溢れてよいのですが、暑すぎるのだけは厄介ですね。本来は海自側は短い時間で切り上げて、遅くまでオープンしている米軍基地に移動して…というプランも用意していましたが体力的に無理でした。

 

DD-101 むらさめ

久しぶりの横須賀サマーフェスタでした。以前に比べるとかなり縮小された感はありましたが短時間でコンパクトに楽しめるのはよかったです。個人的には潜水艦の見学が予想以上によかったです。私は電池切れの為早めに撤収してしまいましたが、15時半頃には展示されていたSH-60が帰投のために離陸したそうです。あとこれはアイデアですが体験搭乗ではなくても護衛艦の入港シーンが見られたらとても楽しいと思いました。

最後に…このところ混雑するイベント会場でも平気で日傘を指す女性が増加していますが、周囲の方に危険なのでと優しく注意をしていた隊員さんがいました。エライ!

 

 

スケジュール(パンフレット)

09:00〜15:00 ヘリコプター地上展示 15:30離陸

09:00〜15:00 シャトルバス

09:00〜15:30 潜水艦上甲板公開

09:00〜15:30 艦艇一般公開

09:00〜16:00 ちびしまと記念撮影

09:00〜16:00 スタンプラリー

09:30〜15:15 周遊ボート

09:30〜15:15 高速機動艇・処分艇体験乗艇

10:00〜15:00 マリン教室

10:40〜11:20 横須賀音楽隊演奏 (13:40〜14:20)

 

 

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