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2018年3月29日　成田空港

現地到着目に風向きを調べてみると南風運用でした。B滑走路が延長されてからはA滑走路への着陸機が減っており、撮影場所の選択に迷いました。ただ今回のテーマは「桜」でしたのでやはり定番の「さくらの山公園」へと向かいました。

車で移動中にマレーシア航空のA380のアプローチを見送り、到着前にB747カーゴを撮り逃してしまいました。いまやA滑走路への着陸機は貴重な存在となっています。

今回の撮影テーマは桜でしたが、菜の花もなかなかよいと思いました。菜の花と航空機を絡めて撮ろうと思う人はローアングルで構えてその瞬間を狙っていました。

桜の上を通過するSWISS航空機。比較的撮影しやすい構図ながら桜のボリューム感がやや弱いと感じました。

飛行中の航空機と地上に咲く花を画角におさめるには、縦構図を活用するのがよいようです。

R/W34Rにアプローチする航空機は桜並木から飛び出してきます。姿が見えるまえに音が聞こえるのでチャンスを逃すことはないと思います。

空港へ向かう道では深い霧に包まれており、前を走る車の姿も見えないほどでした。

桜との写真を撮る場合、どの枝で撮るのかを選ぶのも楽しい時間です。

公園の端へ移動してアプローチする機体を迎えました。大好きなベトナム航空機が姿を見せてくれました。それにしてもA滑走路への着陸機は少なく、撮影地としての魅力はやや薄れてしまいました。

桜の海へとダイブするB787。2つの色の桜がよいアクセントとなっています。この後は離陸待ちの機体が大渋滞になる時間帯になったので場所を移動することにしました。

十余三東雲の丘に移動してみました。桜の山公園に比べると見学者は私以外に1人いるだけでした。南風運用時は初めてでしたが、アプローチする機体は防音壁に隠れてしまいます。

東雲の丘から着陸機が撮れるアングルはとても限定的でバリエーションは乏しいです。これより先は電柱と電線が邪魔になりまともな写真にはなりません。

桜を求めて移動してみましたが、なかなかイメージ通りのロケーションは見当たりませんでした。この周辺はNAAの所有地となっていて駐車禁止の看板が設置されています。

桜の風景はあきらめましたが、あまり成田らしくないアングルで撮れる場所にたどり着きました。最近はB滑走路に降りることが多いので撮影ポイントの開拓をする必要性を感じています。

周辺には桜の樹はありませんでしたが、菜の花ショットを楽しむことができました。

知る人ぞ知る…といった感じのポイントでしたが、私を含めて3人がカメラを構えていました。

最近はLCCをはじめ小型の機体が多くみられる成田空港ですが、大型のB777が降りてきました。望遠で機体を引き付けてローアングルで撮影をしています。

花の構成比を多めに取り込んでいます。この菜の花は自然に生えているもので、どの花を選ぶかも大切です。

B滑走路は着陸機の利用頻度が急激に増加しているものの、オフィシャルな撮影地が少ないためとてもキツイ状況となっています。土地はあるようなので公園でも整地してもらえれば嬉しいですね。

着陸機もひと段落して暇になる時間帯に入り、撮影場所を移動することにしました。気が付けばランチェンしていたようで離陸機は北に向かって高度を上げていました。

再びさくらの山公園へと戻ってきました。10時を過ぎると人手も多くなり公園内には多くの人が集まってきて、駐車場も混雑してきます。昼過ぎには臨時駐車場も満車になるほどの人気ぶりなので、週末まで待っていたら大混雑していたと予想されます。

北風運用になっていたので基本的には後追いの構図となります。最初に見かけた機体ですがよく見ると離陸後、この位置に達しても脚を上げていませんでした。格納を忘れてしまったのかもしれません。

自分の近くで咲いている大きな桜の樹と、遠方を飛行する航空機は距離感と大きさの違いから、意外と同時に撮るのが難しい組み合わせです。記念撮影をしていた見物客も思うように航空機がイメージ通りにはおさまらないことに残念がっていました。

多くの航空機は公園上空に達する時点で高度を上げており機体の腹しか見えない状態になりますが、中には低いアングルでの離陸をみせてくれる機体があります。

最近の成田空港は離陸に関してはA滑走路、着陸はB滑走路を中心に管制しています。低い角度の離陸がみられるのが重たい機体ということになりますので、機体が大きい、乗客が多い、長距離便で燃料が万歳などの条件が必要となります。

なかなか高度が上がらない機体が、桜を絡める写真にとっては狙い目となります。

咲き誇る桜の背後から飛び出してくる瞬間の機体にフォーカスを合わせることは意外と難しい技です。背景が空なので置きピンもできず、カメラ性能にも左右されます。

ここで再びランウェイ・チェンジとなってしまいましたが、最後に航空機の大きさ、桜と菜の花のバランスともに満足できる1枚が撮れました。

想定では低い離陸を期待していたA380でしたが、まさかのランチェンで今回もタキシングのみの撮影になってしまいました。それにしてもこのマレーシア航空のデザインは素敵です。

その大きな存在感で注目を集めるA380ですが、セールス面では思うように受注が伸びず苦境に立っているようです。1機を飛ばすコストでB787が2機運用できるということで、柔軟性がなく投入できる路線が見当たらないそうです。

南風運用時の離陸は地上の機体を見るしかないのであまり面白くありません。せっかくなので桜の撮影に専念するのもよいと考えました。持参したのはD750と便利ズームの組合せでしたが、機動性に優れて撮影がとても楽しいと感じました。

見た目の印象と違って、実際はかなり白いのがソメイヨシノです。背景に色の濃い桜を配置することで補色効果を心がけました。

2種類の桜のコントラストを活かしてみようと考えました。A滑走路へは着陸機が少ないので構図を検討する時間がたっぷりあるのは残念でもあり、幸せな時間でもあります。

数少ない貴重なA滑走路への着陸機が降りてきました。輸送機は荷物が重いためか距離の長いA滑走路への着陸をリクエストしているのかもしれません。

慎重にシミュレーションを実施した結果の1枚。期待していた位置に航空機が降りてきてくれましたが、歩いている人の姿まではさすがに計算できませんでした。

桜は満開手前でしたが風が吹くと散り始める光景も見られました。

おそらく見ごろはあと2〜3日というところでしょうか。週末がラストチャンスですが混雑ぶりを考えるとあまり近づかない方がいいと思いました。

青空を背景に配置しています。この配色も春らしくてよいですね。

フラッシュを焚いて飛ばし気味に…の話。

まさに春爛漫にふさわしい素晴らしい時間を過ごすことができました。

さくらの山公園を後にして、反対に位置する離陸側を散策してみました。しかし桜を絡められるような場所はなく、人の姿もまばらでした。

最後に空の駅付近を見てみました。桜はなかったものの、手入れされた菜の花畑が広がっていました。

今回は桜の開花状態、天候にも恵まれ、平日に休みを取ることもでき最高の1日を過ごすことができました。

下総基地を通りかかったところ、P-3Cがタッチ＆ゴーを行っていました。年度末はフライトが少ないという話を聞いたことがありますが、そうとも限らないようです。

今回の撮影はD750+便利ズームという軽装でしたがけっこう撮れますね。なんといっても小さなバッグに入れて気軽に持ち出せて、よい仕事をしてくれるのが最大の利点です。

今回は基地北側からの進入でしたが周囲に桜はありませんでした。南側の墓地周辺にある桜とのコラボがみられなかったのは残念でしたね。

スケジュール（パンフレット）