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199303

航空自衛隊

千歳基地


JASDF

Chitose AirBase

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1993年3月 航空自衛隊 千歳基地

北海道にある航空自衛隊千歳基地は、冷戦下における最前線基地として常に新造機が優先的に配備される重要拠点です。今回は雪景色を撮影したい衝動に駆られて冬の千歳基地を訪れました。吹雪の中の撮影を覚悟していたもののやはり大変でしたが、吹雪の途中で車に避難させてくれた地元の方には大変感謝いたします。


DC-10 JAL

新千歳空港へと向かうべく羽田空港へ到着しました。心配性の私はかなり早めに行動するので搭乗時刻までは余裕がありましたが、羽田空港の送迎デッキはいくらでも時間を費やすことができます。

 

 

A310 Luftwaffe

羽田空港は民間空港ですがドイツ空軍の機体が見られました。羽田空港は首都東京へのアクセスが良いので要人輸送機が利用することがあります。

 

 

DC-9 JAS

航空機への搭乗はボーディングブリッジから乗り込む方式と、バスで移動してタラップから乗り込む方式があります。JAS便はバス移動が多いのでやや不便ながら、ファンにとっては地上から旅客機を見ることができるメリットがあります。

 

 

A300-600R JAS

北海道へと向かうJASの大型機材A300です。タラップを上がる前に少し機体を撮らせていただきます。

 

 

DC-10 JAL

日本航空は新塗装へと機材の塗り替えを行っていますが、何機かは旧塗装機が残っていました。おそらく大規模点検を前に退役する予定の機材と思われます。

 

 

羽田空港

いざテイクオフ!羽田を眼下に見下ろしつつ、北の地へ向かいます。

 

 

A300-600R JAS

北海道へと向かう航路は雲で覆われていました。初めて行く北海道に期待が膨らみます。

 

 

A300-600R JAS

羽田から新千歳空港へは1時間ほどと想像よりも早く到着しました。天候は晴れ。楽しい1週間になりそうです。

 

 

千歳基地

民間の新千歳空港と空自千歳基地は道路を挟んで両側に隣接しています。それぞれ滑走路2本を有し、合せて4本のパラレルランウェイが揃うこの地はまさに北海道の玄関口です。

 

 

時計台

到着初日は札幌市内を見てみわることにしました。札幌の名所といえばこの時計台。しかし実物にはけっこう小さくて、注意して見ていないと気づかないかもしれません。

 

 

札幌市の夜景

千歳基地ウォッチングの前日は札幌市に宿泊して夜景を楽しみました。雪祭りが終わったあとだったので大きな混雑もありませんでした。

 

 

千歳基地 外周

いざ千歳基地ウォッチングのはじまりです。3月の千歳基地外周は雪に囲まれており、徒歩では前進するのさえ困難な環境でした。途中で川のようなくぼみに落ちたこともいい思い出です。

 

 

UH-60J

まず目に入ってきたのは救難飛行隊のUH-60Jでした。北海道での救難活動は困難が予想されますが、日々厳しい訓練を行っていることでしょう。

 

 

F-15J イーグル

朝から早くも2機のイーグルが帰投しました。さすが北の最前線基地、緊張感があります。

 

 

F-15J イーグル

大きなエアブレーキを立てて滑走路へと降り立つ第201飛行隊のイーグル。機体は使い込まれているようなウェザリングが見られました。

 

 

F-15J イーグル

普段は千歳基地で訓練を行っている政府専用機の前を着陸機が通過しました。間違いなくここ千歳基地でなければ見られない光景です。

 

 

B747-47C 政府専用機

あらたに配備された政府専用機を見ることができました。この機体は「駐機場所」がないため、広いスペースをもつこの千歳基地が選ばれた経緯があります。

 

 

YS-11E

入間基地でよく見かけていたYS-11Eに遭遇しました。地面に積もった雪が反射板となり、機体下面がキレイな銀色に輝きました。

 

 

B747-47C 政府専用機

政府専用機は文字通り日本国の政府が所有し、要人輸送や海外にいる法人救出の任務につく航空機です。機体運用は航空自衛隊の任務として与えられており第701特別輸送航空隊が新編されました。

 

 

B747-47C 政府専用機

政府専用機の機首をアップで撮影し、雪を絡めた千歳基地らしい1枚を撮ることができました。

こちらは2機ある政府専用機のうちの2号機です。

 

 

B747-47C 政府専用機

垂直尾翼にはシンプルに日本のシンボルである日の丸が描かれています。

 

 

B747-47C 政府専用機

政府専用機は普段はこの千歳基地で訓練を行いますが、実際の輸送任務がある場合は羽田空港へ出向きます。空飛ぶ官邸と呼ばれるように機内で記者会見も行うことができる特別仕様となっているそうです。

 

 

T-33A シューティングスター

頭上を通過して滑走路へと向かうT-33Aです。

 

 

T-33A シューティングスター

最新バージョンの機体が優先配備される千歳でもこのオールドジェットはまだ健在でした。ジュラルミンの機体に雪の光が反射しています。

 

 

F-15J イーグル

訓練を終えて帰投する第201飛行隊のイーグル。増槽タンク3本を装備する長距離仕様です。

 

 

T-33A シューティングスター

訓練に向け離陸準備を進める第203飛行隊のT-33A。寒さの厳しい千歳基地でもキャノピーを開けてタキシングすることに驚きました。

 

 

F-15DJ イーグル

T-33Aに続いて第203飛行隊のイーグルがタキシングして目の前を通過していきました。たまたま陣取った場所でしたが撮影に最適なスポットでした。

 

 

F-15J イーグル

千歳空港と新千歳基地を見渡す背の高い管制塔が特徴的です。民間空港側の管制も航空自衛隊が担当しているそうです。

 

 

F-15J イーグル

千歳基地の外周は高低差があり、タキシーウェイに対してフェンスが低くなる絶好のポイントが存在します。脚立が不要なのでビジターにとって優しいのです。

 

 

F-15DJ イーグル

全国の各飛行隊にも数機ずつ配備されている複座型のF-15DJ。訓練の監視や、異動してきたパイロットの地形習熟訓練などにも利用されます。

 

 

F-15J イーグル

離陸に向け最終チェックを行うイーグル。地上のクルーに支援車両、管制塔と一発で千歳基地とわかる代表的な風景です。

 

 

F-15DJ イーグル

機首に描かれた鷲のマークがキラリと光る077号機。ラストチャンスでのチェックを終えてランウェイへと向かいます。

 

 

F-15J イーグル

右主翼の付け根には機銃が設置されていますが、煤がついて黒くなっている事がわかります。

 

 

F-15J イーグル

積雪の千歳基地をタキシングするイーグル。機首に描かれた赤いマークは戦競参加機の名残です。

 

 

F-15J イーグル

戦技協議会では士気を高めるために機体に特別な塗装を行う風習がありますが、第203飛行隊は過度なデコレーションは避けたようです。

 

 

F-15J イーグル

機体の最終点検を終えて滑走路へと送り出す地上クルー達。

 

 

T-4

各飛行隊には連絡任務を行うための支援機が配備されていますが、今はT-33AとT-4が共存している時期となります。初期のジェット機であるT-33Aに比べるといかにも操縦しやすそうなT-4です。

 

 

F-15J イーグル

訓練を終えた4機編隊がエシュロンで進入し、オーバーヘッドアプローチからブレイクして着陸体勢へと入ります。

 

 

F-15J イーグル

着陸では頭上を低空で越えていきます。機首に描かれた戦競マークが肉眼で見えるほどの近さでした。

 

 

F-15J イーグル

センタータンクのみで武装のない形態の829号機。千歳はフライト数も多く、見ていて退屈することがありませんでした。

 

 

F-15J イーグル

直線的なシルエットが美しい世界最強の戦闘機イーグルの機能美。シンプルながらも力強い風格が感じられます。

 

 

F-15J イーグル

第201飛行隊はここ千歳基地で誕生し、F-104Jを装備していました。他基地への移動経験はなく北の守りに従事しています。

 

 

T-33A シューティングスター

吹雪の中で離陸のタイミングを待つT-33。雪が降ってもキャノピーを開けている姿はさすが最北の航空団です。

 

 

F-15J イーグル

急速に天候が悪化したものの、吹雪の中離陸に向け準備を進めるイーグル。千歳基地では雪といえども訓練を中止する理由にはなりません。実にタフな基地です。

 

 

F-15DJ イーグル

吹雪の中で撮影していたところ、見学していた方のご厚意で自動車の中に避難させてもらいました。北海道の方は見ず知らずの自分に対しても親切でした。

 

 

千歳基地

楽しかった冬の千歳基地での撮影も日没を迎えました。外周に積もった雪はまるで日本海に沈む夕日を撮っているような写真になりました。

 

 

F-15J イーグル

早朝の撮影にもかかわらずフライトが始まっていました。撮影ポイントを変更して背後に雪山が入る場所を選びました。しかしこの場所で職務質問を受けてしまいました。

 

 

B747 JAL

千歳では空自基地の撮影をしていても少し移動すればエアラインも撮影できます。雪レフ効果によって機体下面も明るく撮影することができます。

 

 

B747 ANA

北海道の空の厳寒口である新千歳空港は便数も多く、撮影チャンスも豊富です。

 

 

L-1011 CATHAY PACIFIC

新千歳空港は国際便も多く飛来します。私がみたところではキャセイパシフィックの機体が多かったように思いました。

 

 

T-33A シューティングスター

再び千歳基地へ撮影地を変更しました。やはりこの場所が一番安定して撮影することができ、様々なシーンを追いかけやすいようです。

 

 

レンタカー

さすがに吹雪の中で耐えることも厳しく、徒歩での移動も疲れるのでレンタカーを借りることにしました。

 

 

F-15J イーグル

F-15はタキシング中も常にキャノピーを閉じていますが、コックピット内にエアコンが効いているので暑い真夏でも同様にキャノピーは閉じられています。

 

 

F-15J イーグル

飛行前の最終点検を行うイーグル。地上クルーと交わすハンドサインが絵になります。

 

 

T-4

着陸態勢のT-4。同機は各基地の飛行隊へ配備が急ピッチで進んでいる様子です。

 

 

YS-11E

入間基地で見かける謎多き機体が飛来しました。空自機は日本中を所狭しと飛び回っていることを実感しました。

 

 

F-15J イーグル

機首側面に赤いマーキングを描きいれた934号機が降りてきました。尾翼の飛行隊マークがみえなくても第203飛行隊と判別することができます。

 

 

F-15J イーグル

スペシャルマーキングは最小限のものですが、よいアクセントとなっています。

 

 

F-15J イーグル

地面に積もった雪が光を反射するため、千歳基地では機体下面に光がゆきわたる状態で撮影することができます。

 

 

F-15DJ イーグル

センタータンクのみという軽装だったF-15DJ。キャノピーを見ると複座であることがわかりますが、飛行自体が目的の訓練だったのかもしれません。

 

 

T-2

松島基地でパイロット養成を行う第22飛行隊のT-2が飛来していました。離陸するところを見ることができましたがホームベースへ戻るところでしょうか。

 

 

MD-11 JAL

千歳基地の撮影も無事に終了し、新千歳空港で搭乗を待ちました。待ち時間を利用して送迎デッキから民間機を見物していました。雪深い北海道での撮影は決して楽なものではありませんが、好きな被写体を追っている分にはとても楽しい時間でした。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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