1993年5月30日 航空自衛隊 百里基地航空祭'93
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首都圏防空を担う百里基地の航空祭、もちろん大勢の入場者で賑わう大イベントです。1週間前の下総基地と2週連続のイベントとなり、関東の航空ファンとしては嬉しい悲鳴です。第305飛行隊はF-4EJからF-15Jへの機種転換移行期間での開催となりました。

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F-15D/DJ イーグル 航空祭では外来の地上機を地上展示したり、観客向けにエプロン地区を解放したり延長計画が進んでまするため地元の機体は肩身の狭い思いをすることがあります。ただし飛行展示を担当する機体であれば滑走路の近くに置かれることで移動効率がよくなる効果もあります。
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T-2 ブルーインパルス エプロンにはブルーインパルスこと戦技研究班の機体が並んでいます。フル体制とはいきませんが5番機までが揃いました。
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T-2 空自の高等練習機T-2後期型。松島基地の第21飛行隊から参加した機体です。
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F-A-18A ホーネット アメリカ海兵隊からはVMFA-251の機体が地上展示機として参加してくれました。尾翼には稲妻のマークが描かれています。
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F-15J イーグル 建設中のハンガーを背にして展示された空自の主力戦闘機F-15イーグル。尾翼には第305飛行隊の部隊マークが入っています。
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F-4EJ ファントム 第305飛行隊が運用するファントム戦闘機。ベトナム戦争時代から飛んでいるファントムには旧式化に伴う近代化改修計画があります。
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F-1 国産初の音速ジェット戦闘機、三菱F-1。青森県の三沢基地と大分県の築城基地に配備されており、関東圏では見られる頻度の少ない戦闘機です。
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RF-4E ファントム 大ベストセラーとなったファントム戦闘機から兵装能力を取り外し、機首にカメラを搭載した偵察専用機。全てアメリカで製造された機体を使用しています。
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F-4EJ ファントム 百里基地で活躍する2種の戦闘機が展示されました。機種転換中である第305飛行隊を象徴するように、同飛行隊の機体が並べて展示されました。
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F-4EJ ファントム 百里基地所属の主役2機種。ファントムからイーグルへ世代交代が進められる一方で、何機かのファントムは近代化改修を施しつつ耐用年数延長計画が進んでいます。
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F-4EJ ファントム 機首のクローズアップ。2人乗りの戦闘機であるファントムですが前席のキャノピーのみ開けられていました。胴体下にはスパローミサイルが取り付けてあります。
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F-1 戦後初の国産支援戦闘機F-1。外来機ながら百里基地所属機に交じって展示されていました。
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F-15J イーグル 世界最強の戦闘機として君臨するF-15。航空自衛隊の中でもその勢力を広げています。
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タイトル 米海兵隊所属の複座型ホーネットが飛来。観客の頭上をかすめるように派手な旋回で登場しました!
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F-15J/DJ イーグル 航空祭の開始を告げるオープニング・フライバイ。3機のイーグルが編隊を組んで通過します。
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F-15J/DJ イーグル ダーティーコンフィギュレーションによる2回目のフライバイ。編隊を組んだ機体の部隊マークをみると第204、305飛行隊の混成であることがわかりました。
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オープニングパレード エプロン会場ではチアリーダーによるバトン演技と、吹奏楽団のパレードが行われていました。
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F-15J/DJ イーグル オープニングフライトを実施した機体が会場に進入し、着陸のためにブレイクしました。
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Blue Impulse 航空祭のトリとして華やかなアクロバット飛行を披露してくれるブルーインパルスのパイロットを見かけました。ブルーの服装が実に恰好いいですね。
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KV-107Ⅱ、MU-2S 航空救難団の機体による編隊飛行。低速であるヘリとプロペラ機による編隊です。
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F-15J イーグル 会場左手から見えてきたF-15×8機による大編隊。観客の視線がくぎ付けになります。
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F-15J イーグル 傘型体系で通過するF-15編隊。ピタリときまった機体間隔が見事です。
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RF-4E ファントム 空自唯一の偵察飛行隊である第501飛行隊のファントム偵察機。6機が密集隊形で通過しました。
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第7航空団 百里基地に所属する機体の異機種編隊。左からT-33A連絡機、F-4EJ戦闘機、F-15J戦闘機、RF-4E偵察機、T-4練習機。
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MU-2S 救難活動に従事する固定翼機担当のMU-2S。救難機は地上から識別しやすいよう黄色に機体を塗装しています。
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KV-107Ⅱ バートル 百里救難飛行隊のヘリコプター。2機による息の合ったデモンストレーションを披露してくれました。
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F-15J イーグル 8機による編隊飛行。機体全長19mにも及ぶイーグルの編隊は地上に配置すれば100mを超える大編隊となります。
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RF-4E ファントム アローヘッド隊形によるフライバイを披露する第501飛行隊。逆光で黒つぶれしてしまうのが残念です。
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F-15J、F-4EJ、RF-4E 人気のファイター系詰め合わせ。航過ミッションを終えて着陸するため散会を行いました。
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F-15J イーグル 世界最強の名を冠するイーグルが自慢の高機動を披露します。まずは挨拶がわりに離陸直後の急上昇・ハイレートクライムを披露します。
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F-15J イーグル F-15の幅広い速度域と機動性を見せつけるウィングウォーク。脚やエアブレーキを出したまま、主翼を左右に大きく振りながら低速で通過します。
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F-15J イーグル イーグルの高速性能と機動性を存分に見せてくれるハイスピード・ターン。主翼端からはストレーキを発生し、機体にかかる負荷が視覚的に見てとれます。
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MU-2S 救難飛行隊のMU-2Sによる展示飛行。当機は三菱重工社製のビジネスジェットをベースとする派生機です。
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CH-47J チヌーク 機体下に火砲を吊り下げて輸送する大型ヘリのチヌーク。着陸できない不整地においても機体に入りきらない貨物を輸送することができます。
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F-4EJ ファントム 対地射爆撃のデモを行う第305飛行隊のファントム。ベトナム戦争時代から活躍しているこの機体は世界中で約5000機以上が製造された大ベストセラー機です。
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F-4EJ ファントム ファントム戦闘機は胴体下に主翼を配置した低翼機です。その大きな面積を利用して空対空ミサイルを8発搭載することができます。
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RF-4E ファントム 戦術偵察飛行を披露する偵察型ファントム。武装をもたない偵察機の武器は機首下面に配置されたカメラと、情報を得たら高速で離脱する「逃げ足」です。
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F-4EJ ファントム 高機動飛行展示を行うファントム戦闘機。突っ込んでくるようなアングルがたまりません。
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F-4EJ ファントム フライトを終え観客の前をタキシングするF-4の後席にはスクープ(F-4ファントムⅡのキャラクター)の姿が!
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T-2 ブルーインパルス 完全復活ではありませんでしたがブルーインパルス4機での展示飛行が行われました。ソロ機はまだ復活しないものの、見事な編隊飛行を披露してくれました。
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T-2 ブルーインパルス ダイヤモンド編隊を組むブルーインパルス。トリコロールのカラースモークはブルーインパルスの特徴でもあります。
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T-2 ブルーインパルス 会場正面から進入した4機が水平に散会するレベルオープナーです。
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T-2 ブルーインパルス 百里基地は午後になると逆光気味になってしまいます。
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T-2 ブルーインパルス 百里基地での展示飛行ではロールなど垂直系の課目が披露されるようになりました。
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T-2 ブルーインパルス 垂直系の大技「上向き空中開花」。編隊を組んで垂直上昇した4機が四方に分かれて散会する見ごたえのある課目です。
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T-2 ブルーインパルス 見事な展示飛行をみせてくれたブルーインパルスがエプロンへと戻ってきました。機体の整備員もホッとする瞬間です。
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T-2 ブルーインパルス ブルーインパルスのデザインは一般公募の結果、女子学生の応募が採用されたそうです。自分のデザインが採用されたらどれだけ嬉しいことでしょう。
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T-2 ブルーインパルス T-2練習機は複座型の機体ですが、4番、5番機あたりになると前席しか乗らないようで、キャノピーも前席のみ開いている状態でした。
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F-16C ファイティング・ファルコン 米軍からは空軍のF-16と海兵隊のF/A-18Aが参加してくれました。
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F-15J イーグル イーグルの背景には建設中のハンガーがありました。
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F-15J イーグル 地上展示されたイーグルの前には機関砲の弾薬が展示されました。実弾が展示されることはないと思いますが、実働部隊が所属する基地らしい展示です。
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F-4EJ ファントム 陸上基地で運用される戦闘機には搭乗の際にタラップが用いられます。乗り込む時は機体の左側を使うルールがあるようです。
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F-4EJ ファントム ズラリと並んだ第305飛行隊の列線。できることなら真横から見学させてほしいと思いました。
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F-4EJ ファントム 置いてあるだけで格好いい!駐機中の戦闘機には吸気口に異物が入らないようエアインテイク・カバーが取り付けられています。
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F-4EJ ファントム 第305飛行隊の部隊マークは水戸偕楽園でも有名な「梅」をモチーフにしています。
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RF-4EJ ファントム 戦闘機タイプのEJ型を偵察機に改修した機体。試験用の改造1号機は独特なカラーリングが特徴的です。会場から離れた隅にひっそりと展示されていたので見逃した方も多いかもしれません。
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T-2 ブルーインパルス 航空祭も終わり、松島基地へ帰投するブルーインパルス。展示飛行を終えた当日のうちに帰投と連続でのフライトとなるので大変だと思います。
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T-2 ブルーインパルス 会場から少し離れた誘導路脇では、エプロンエリアで見るよりも近くで見られる穴場といえます。
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T-2 ブルーインパルス 第204飛行隊のイーグルは滑走路端に駐機されていました。手前をブルーインパルスの3番機が通過します。
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B-65 入間基地から飛来した総隊司令部飛行隊のB-65連絡機。百里基地から入間基地までは数十分で移動できることでしょう。
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F-15J イーグル 駐車場に向かう帰り道での撮影です。部隊マークで確認できましたが第204、305両飛行隊のイーグルが駐機していました。
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T-2 ブルーインパルス 離陸前のスモークチェックを行うブルーインパルス。本番ではないためカラースモークではく、白スモークが使われていました。
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T-2 ブルーインパルス T-2ブルーインパルスはアフターバーナーを点火すると、スピンドルオイルが燃焼されて炎が出るのが特徴です。
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T-2 ブルーインパルス サポート機として同行したT-2との組み合わせが見られたのは、帰投シーンならではでしょう。
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F-86D セイバードッグ 百里基地の正門あたりには雄飛園とよばれる広場があります。ここには歴代の使用機がゲートガードとして保存されています。
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F-86F セイバー 航空自衛隊の創設期を支えた初代戦闘機F-86F。ジェット機が実用化された初期の設計であり、レーダーやミサイルなどの装備はまだありませんでした。
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T-33A シューティングスター 首都圏から最も近い空自のファイタータウン百里基地。普段見ることのない戦闘機の姿を1日中楽しめる素晴らしいイベントでした。
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スケジュール(パンフレット)
08:30~09:30 オープニングフライト(F-15)
09:00~14:00 基地公開
09:00~14:00 航空機地上展示、武器等地上展示
09:00~09:30 オープニングパレード(航空中央音楽隊)
09:40~12:28 編隊飛行(F-15、RF-4、混合F-15、RF-4、T-4、T-33、MU-2、V-107)
10:00~10:35 機動飛行(F-15)
10:36~10:56 捜索救難、機動飛行(MU-2、V-107)
10:56~11:11 対空火器空輸、機動飛行(CH-47)
11:11~11:39 戦術偵察(RF-4)
11:13~11:39 対地射爆撃(F-4)
11:40~11:45 機動飛行(F-15)
12:00~13:00 祝宴(招待者のみ)
13:00~13:50 曲技飛行「ブルーインパルス(T-2)」
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