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2004年9月26日　航空自衛隊　百里基地　航空祭’04

地上展示されたC-1輸送機。2004年は航空自衛隊創立50周年の節目であり、各機に赤い丸印の50周年記念マークが付けられました。

総隊司令部飛行隊のU-4。50周年ということで各飛行隊で記念塗装機が誕生していましたが、U-4は通常塗装のままでした。

数ヶ月前より楽しみにしていたサンダーバーズの来日。いよいよサンダーバーズの機体を目の前にすることができました！感動です。

天候偵察には贅沢にもF-15が使用されました。濡れたエプロンが物語るように不安定な天候の中でのスタートとなりました。

バーズの機体は観客席からかなり距離をおいた場所に置かれていました。機体配置をはじめ、駐車場の位置まで、細かなレギュレーションが定められています。

サンダーバーズの横にはブルーインパルスの機体が並べられていました。通常なら主役級のこの機体も今回はサンダーバーズに譲る形になりました。

展示飛行に向けて機体に近寄る整備員達。なんとかフライトは行われる予定ということがわかり、あとは天候の回復を祈るばかりです。

エンジンに火の入った第204飛行隊のイーグル。翼の赤い衝突防止灯が湿度の高い空気の中ではよく目立ちます。

サンダーバーズの支援車両。細かなところまでもチームのマークが描かれています。 サンダーバーズは機種が変わっても伝統的にこの塗装パターンを継承しています。

今にも雨が降り出しそうな、低い雲がたれこむ悪天候でしたが、イーグルがタキシングを開始しました。曇りの日は機体のライトがきれいに見えます。

サンダーバーズ、ブルーインパルスの前を横切るようにタキシングするイーグル。百里基地の戦闘機は悪天候でも前向きに飛行しようとする姿勢を見せてくれました。

サンダーバーズの機体の周りにクルーが集まり出しました。こまめに点検を行ったり、キャノピーを開閉したり…。暇さえあれば機体を気にしている感じです。

見るからに視界が悪そうな中、果敢に離陸したイーグル。天候は一向に回復する兆しがないものの、フライトシーンが見られただけでも幸いでしょうか。

離陸するT-4とタキシングするイーグル。更に地上展示されたサンダーバースとのスリーショット。

残念ながら天候回復が見込めない状況が続きます。クルー達が集まり、なにやら打合せを行っていました。

デモフライトを終えたファントムが着陸後のタキシングを行っているシーンです。雨が降る中、フライトはないと思っていたので意表をつかれました。

エアインテイク（吸気口）左側にご注目下さい。うっすらと白い円弧のような筋ですが、湿った空気が吸気口に吸い込まれる際に可視化されます。

エンジンランナップを行った後、ハッチが開かれ本格的な点検は始まりました。トラブルでしょうか。この頃から雨が本格的に降ってきてしまいました。

航空自衛隊創立50周年の記念塗装機が展示されていました。てっきり各基地からも記念塗装機が飛来し勢揃いするものとばかり思っていましたが…期待を裏切られました。

遠く、那覇基地から参加した第302飛行隊のファントム。 尾翼の大きなオジロ鷲マークは有名で通常なら目玉機扱いになるところです。

地味な機体ではありますが、最新鋭の初等練習機です。私としては初めて実物を目の前にする機会となりました。T-3との区別がまだつきません。

第305飛行隊のスペシャルマーキング機。富士山、筑波山と茨城名物の梅が描かれています。残念ながらフライトは悪天候によりキャンセルされました。

偵察航空隊のファントムには全機にシャークティースが描かれていました。またインテークには各機異なる「漢字一文字」が描かれていました。

昼休みの時間帯には雨が更に激しくなってきました。T-4に飾られたテルテル坊主はお願いをきいてくれるのでしょうか？

第204飛行隊のイーグルは格納庫内に展示されていました。私的には格納庫ではなく、広いエプロン地区に展示して欲しかったところです。

今回の航空祭は駐車場も事前抽選という厳しい条件でした。しかし基地周辺は大渋滞、公共交通機関も動かない大混乱となっていたそうです。

各種搭載ミサイルが展示されていました。要撃戦闘機であるイーグルは空対空ミサイル装備が基本となります。

昼休みの風景。雨が降っても熱心なファン達の人の壁ができています。

サポート用として装備されている複座型のF-16D。機体サイズが小さいためかF-16Dではキャノピーの大きさが目立ちます。

サンダーバーズ正面の位置から、列線がよく見える場所へ移動しました。これだけの機体が一列に並ぶと壮観です。今回妻から最も評判がよかった1枚です。

午後になりブルーインパルスのパイロット達が出てきました。ウォークダウンもなく、残念ながら松島へ帰投することが決定しました。

湿度の高い空気の中、ランディングライトが大きく映りました。ブルーとバーズの夢の競演は百里基地では実現ならず。残念でした。

アクロバットの展示飛行がキャンセルされたブルーインパルスは14時に松島基地へ帰投のために離陸しました。まずは3機でのスモークを焚いての離陸＆ローパスを披露。

続いて2機が離陸しました。エアボーン後、旋回し会場をローパスして松島へと帰っていきました。

雨の合間を縫って離陸準備を行うチームAIR　ROCK。会場に落胆ムードが漂う中、明るい話題を振りまいてくれました。

午後になるとキャンセルされたロック岩崎氏のアクロが急遽再開されました。ショーの途中でサンダーバーズがエンジンスタート。注目が集まります。

コメント

8機の戦闘機のエンジン音は激しいものがありました。やっとバーズの動きのあるシーンを見ることができ、会場が盛り上がりました。

サンダーバーズのエンジンノズルはピカピカに磨かれています。もっとも汚れやすいところだけにメンテナンスが行き届いていることがわかります。

アクロはキャンセルされたものの、三沢基地へ向け離陸する事になったサンダーバーズ。スペアのこの機体のみ複座型のD型となっています。

日本での滞在地、三沢基地へ向け離陸するサンダーバーズ。残念ながら単機による離陸を行ったのみでローパス等のファンサービスはありませんでした。

F-16という機体は小型軽量の戦闘機ですが、確かに小さい。しかしエンジンパワーは強力で、軽々と離陸していきました。

サンダーバーズの飛行する姿が日本で見られただけでも幸運だったのでしょうか？1週間後には浜松基地にも参加が予定されているので追いかけたいと思います。

百里基地のF-15イーグル。 デモフライトを追え、翼を休めているところです。残念ながら雨に見舞われた航空祭となりましたが、会場に入れただけでもラッキーでした。

皮肉にも航空祭が終了する頃には雨も止みました。雨でカメラが壊れるリスクも省みず、サンダーバーズを追いかけた百里基地航空祭が終わりました。

スケジュール（パンフレット）

07:30〜08:10　小川ふるさと太鼓会　太鼓演奏

08:00〜15:00　航空機地上展示

08:10〜09:00　ドリル展示

09:00〜09:30　航過飛行（F-15J×4,T-4×2,RF-4×4）

09:30〜09:50　ランナップ（サンダーバーズ）

09:50〜10:00　機動飛行（F-2×2）

10:00〜10:20　模擬対地攻撃（F-15×4）

10:20〜10:40　戦術偵察（RF-4×4）

10:50〜11:10　機動飛行（F-15×2）

11:10〜11:30　捜索救助等（U-125A,UH-60J）

11:40〜12:10　曲技飛行（ロック岩崎）

12:50〜13:50　曲技飛行（サンダーバーズ）

14:00〜15:00　曲技飛行（ブルーインパルス）