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20100529

海上保安庁

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2010年5月29日海上保安庁 観閲式および総合訓練

東京湾で行なわれる海上保安庁の観閲式に初めて行ってきました。当イベントに参加するためには事前申込みによる抽選となっていて昨年はハズレ、今回2年目での当選となりました。一時は雨も降り出しどうなることかと思いましたが無事に一通りの展示を堪能することができました。

チケット

手元に届いたチケットがこちらです。観閲式のサイトでは一般招待枠は2,000名との事ですが応募倍率はどれくらいだったのでしょう。応募は同伴者含めて2名まで申込みできますが、事前に住所・氏名などの情報提供が必要となります。

 

 

PLH02 つがる

乗船は晴海埠頭で行なわれました。今回乗船させてもらったのが2番船を務め、「つがる」です。名前の通り普段は函館を母港としている巡視船で、ヘリ1機を搭載することができます。

 

 

PLH02 つがる

立入りが許される場所で最も高いところから眺めた船首。その先にはレインボーブリッジが見えます。
3年おきに開催される海自の観閲式とは違い、海上保安庁の観閲式は毎年行なわれています。また開催は土日の2日間にかけて行なわれます。
土曜日は事前訓練というわけではなく両日とも本番扱いのようで、観閲官は土曜日が国土交通省の前原大臣、同じく国交省の三日月政務官が日曜日の観閲官を担当していました。

 

 

うみまる

海上保安庁のマスコット「うみまる」です。今回は参加者の顔ぶれを見たところ子供の姿は少なく、むしろ若い女性が多かったような気がしますが多分「海猿」効果がまだ続いているのでしょう。「海猿」は2010年9月18日から新作が公開される予定です。

 

 

灯台

観閲式が行なわれる海域まで行く間、港湾に関する話を艦内放送で教えてくれました。よく目にする灯台の記号ですが「F」がFreeの頭文字で、大きな船の入港予定や規制もないという意味だそうです。

 

 

羽田空港

航海途中に羽田空港を見ることができました。ご覧のように当日の天気は悪く、出港直前に雨が降り出してしまいました。まだ霧雨だったのでよかったものの、風は強く、気温も寒かったので本格的な雨だったらかなり辛いところでした。

 

 

PLH10 だいせん

後続する船は京都の舞鶴から参加した「だいせん」です。観閲船隊の三番船を務めました。「つがる」同様にヘリ1機が搭載可能な巡視船です。

 

 

PLH22 やしま

今回の観閲式で観閲船を務めた「やしま」です。横浜を母港とし、ヘリ2機が搭載可能な巡視船です。国土交通大臣、海上保安庁長官、巡視船船隊指揮官などのVIPを乗せ、「つがる」の右舷を抜いていきました。

 

 

受閲船隊

観閲式が行なわれる海域に到着しました。 観閲式は観閲船隊とすれ違うように受閲船隊が通過するスタイルで、これは海上自衛隊と同じでした。見る側、見られる側の双方が動くこの方法は難易度が高く、秒単位でのスケジュールが必要となります。

 

 

PLH31 しきしま

受閲船隊のトップは横浜の「しきしま」が務めました。ヘリ2機を搭載可能な巡視船です。見る側の観閲船隊は合計4隻ですが、基本的には前をいく「やしま」に合わせて敬礼が行なわれます。

 

 

MH962 まなづる

鹿児島から参加し、観閲飛行を行なう「まなづる」。機種名はアグスタ139で、5枚のローターと引き込み式の降着装置が印象的な機体です。…ヘリコプターの知識はほとんどないのですが、パンフレットには各機の説明が掲載されていて重宝しました。

 

 

観閲式には実に多くの船艇や航空機が全国各地から集められますが、これだけのものを揃える機会はほとんどないと思います。打合わせや訓練は一体どのようにしているのでしょうか。

 

 

MH806 わかわし

羽田基地に所属する機体で、機種名はスーパーピューマ332です。観閲式のカタログベースでは海上保安庁は5機種のヘリコプターを装備しているようです。

 

 

MA952 うみつばめ

鹿児島から参加した「うみつばめ」。 機種名はサーブ340です。海上保安庁の固定翼機の中で、特に私の目を引いた機体で何か妙な格好良さがある機体です。

 

 

MA722 みずなぎ

羽田基地の「みずなぎ」、機種はボンバル300です。普段は自衛隊機を見慣れているせいか、海上保安庁の機体は民間機ベースの見慣れない機種が多く面白いです。

 

 

LA701 ブルーイレブン

いわずと知れた日本の国産機YS-11です。観閲式のパンフではYS11Aと記載されていました。既にエアラインでは飛んでいませんが、海上保安庁でも退役は時間の問題かと思います。

 

 

LAJ570 ちゅらわし

名前からもわかるように那覇基地から参加したファルコン900です。テイル部分に3発のエンジンを装備しており、下から見たスタイルはいたってシンプルです。

 

 

DD110 たかなみ

関係機関ということで海上自衛隊から参加した護衛艦「たかなみ」。基準排水量4650トン、全長151メートル白いカラーの海上保安庁の船艇に比べるとやはり大きくて迫力があります。

 

 

海巡21

外国海上保安機関のゲストとしてパレードに参加した中国海事局の船艇。総トン数1859トン、全長93メートル。このパレードに参加するということは、中国との海の守りの関係は友好的?ということなのでしょうか。

 

 

かもめ、はまちどり

関係機関の航空機パレードとしてフライバイを行なったこの2機はドーファンという機種で、先頭が東京消防庁の「かもめ」、後続機が横浜市消防局の「はまちどり2号」。胴体下部に水を蓄えることができ、上空から放水することができる特殊な機体です。

 

 

放水展示訓練

観閲式の後は総合訓練が実施されます。まずは消防艇による放水展示訓練で、五色のカラフルな放水に観客からも歓声が沸きました。上空はヘリコプターの編隊飛行訓練で通過する4機のベルです。

 

 

MH617 こはくちょう

4機編隊で通過したヘリのうち、3機は右旋回を行い観閲船隊を横切る形でフライパスを行ないました。写真は舞鶴の「だいせん」に搭載されているベル212「こはくちょう」でカラースモーク発生装置を備えていました。

 

 

海上防災訓練

航行中の船上で火災が発生したという設定で行なわれる人名救助と消火の訓練が行なわれました。爆発、炎上はもちろん演出です。

 

 

PLH22 やしま

観閲式、総合訓練の工程もここで折り返しです。船隊は右へ舵を切りました。写真が小さいのでわかりづらいですが、先行する「やしま」の前部上側の赤い部分に前原国土交通省大臣が乗っています。

 

 

おおほり

人名救助訓練を行なった「おおほり」。漂流者を探しだし、吊り上げる訓練を2機のヘリで実施しました。1機はそのまま病院へいく設定で、もう1機は巡視船「ちくぜん」のヘリ甲板に着艦するという内容でした。
自衛隊イベントでも救難隊の展示はよく行なわれますが、実際の海でみられる機会はほとんどありませんので貴重な機会といえます。

 

 

PC51 よど

海上保安庁が保有する消防機能強化型巡視艇。消防局の船艇と協力して火災の沈静化を行ないました。海での火災は周囲に水が豊富なので思う存分放水することができますが、一方で放水の勢いから船が後退してしまうため、常に船のコントロールが必要になるそうです。

 

 

タイトル

コメント

 

 

MH686 うみたか

漂流者を救助したヘリが巡視船「ちくぜん」のヘリ甲板へと着陸します。船には救命スタッフがスタンバイしており応急処置を行なうという設定です。陸に近い海域であれば病院まで直行という手もありますが、遠い遠洋であればやはり船が活躍することでしょう。

 

 

PM31 あぶくま

武器密輸船捕捉・制圧訓練の模様です。ドクロの旗が目印の武器密輸船の進路を妨害し、強制的に船を止める訓練の模様です。ほかにも「しきしま」による停船命令や「みみずく」による発炎筒の投下も行なわれました。

 

 

PC109 なつぐも

威嚇射撃に反撃した不審船に対して正当防衛の射撃を行なう「なつぐも」。実際にこのような水際での犯罪が行なわれていることを考えると海に囲まれた日本の守りの難しさを感じます。

 

 

MH617 こはくちょう

不審船に警告弾を投下した「こはくちょう」。武器密輸船捕捉・制圧訓練は観閲船である「やしま」と最後尾の「だいせん」の両方からよく見えるように、同様の訓練を2箇所で実施していました。

 

 

PL62 はかた

高速機動連携訓練を担当した「はかた」。航行する海自の護衛艦「たかなみ」の前を横切り、その足の速さをみせつけました。

 

 

PL62 はかた

「訓練の最中には船が大きく揺れることがあります。」とのコメントもあったこの訓練は大きな波を発生するようです。喫水線を大きく超えるような傾いた姿勢に、見ている方もハラハラします。

 

 

LA701 ブルーイレブン

総合訓練も終わり、フェアウェル(さよならの挨拶)となりました。今期で引退が決まっているYS11Aは深いバンクをかけて背面をみせながら翼を降ってくれました。海上保安庁のYS-11の1機は海上自衛隊に購入され、部品取りとして使われているとの噂を聞きました。

 

 

MH909 らいちょう

新潟から参加した「らいちょう」のフェアウェルパス。天然記念物でもあり、新潟の県鳥でもある「とき」のキャラクターがご挨拶してくれました。

 

 

フェアウェル

さよならの挨拶は各船艇が所属する基地のご当地名物に扮装して挨拶をしてくれます。観閲式は北は北海道から南は沖縄まで、全国の基地から参加するビッグイベントです。

 

 

海巡21

時事ネタとしては韓国と北朝鮮の間で起きた哨戒艦沈没事件のため、当事者二国及び日本、中国では緊張が高まっていると報じられています。こうやって海に出てみると我々の知らないところで起きている国家間の複雑な関係を考えさせられます。

 

 

PLH22 やしま

観閲式から帰港し晴海埠頭に接岸した「やしま」。背景の高層ビル群が、どこか外国の都市のような雰囲気にも見えました。私達にとっては4時間ほどの船の旅でしたが、数ヶ月もかけて航海を行なう人達にとって海から眺める港町の風景は格別な思いがあることでしょう。

 

 

ASUKA

「つがる」の接岸を支援してくれた曳船「ASUKA」。大きな船は自力で接岸することができないため、彼らの力を借りる必要があります。また港に着いたのは17時頃でしたが、接岸や係留などの作業があり、実際に下船できるのはそれから30分ほどの時間がかかります。

 

 

PLH22 やしま

観閲船を務めた「やしま」は一足先に接岸していました。船を降りた観客はそれぞれ写真を撮ったり、家路へ急いだりと様々でした。晴海埠頭からは臨時バスも出ていたようで比較的待ち時間はなかったもののバスはすし詰め状態でした。

 

 

PLH02 つがる

私達を乗せてくれた「つがる」です。一時は雨も降りどうなることかと思いましたが無事に一通りのイベントが挙行され、始めての海上保安庁観閲式を満喫することができました。海上保安庁の方々、ありがとうございました。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

14:35?/9分間 観閲式(船艇)

14:45?/2分間 観閲式(航空機)

14:53?/4分間 放水展示訓練

14:54?/3分間 ヘリコプター編隊飛行訓練

14:58?/14分間 人命救助・海上防災訓練

15:14?/14分間 武装密輸船捕捉・制圧訓練

15:30?/6分間 高速機動連携訓練

15:37?/11分間 フェアウェル

17:00 入港予定 巡視船やしま・つがる・だいせん 東京港・晴海ふ頭

 

 

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