たびパパ 趣味の飛行機ページ 航空イベント 訪問記録



20101017

陸上自衛隊

中央観閲式 総合予行


JGSDF

Review

General rehearsal

→Home      →横長写真館      →イベント訪問記      →ダイキャスト      →LINK  

←BACK    TOP    [↑2010]   NEXT→


2010年10月17日 平成22年度中央観閲式 総合予行

3年おきに開催される朝霞駐屯地での観閲式ですが、1週間前には本番と同様の予行が行われます。天気は残念ながら薄曇りのはっきりしない空模様でしたが、一通りの観閲飛行の内容を見ることができました。今回は米軍機が参加するという異例の報道がありましたが、その情報は本当でした。

CH-47J チヌーク

観閲式は自衛隊の内部行事です。会場の朝霞駐屯地に入るためには入場するためのチケットが必要です。チケットがない私は3年前と同様に川の土手で編隊を見ることにしました。

 

 

CH-47J チヌーク

受閲編隊が通過を始めたのは11時20分頃でした。第一群はCH-47J(A)チヌークが務めました。3年前の時は編隊を横から撮影したので、今回は通過コースの正面を狙ってみました。しかし思ったよりも編隊の間隔は広く、迫力ある写真は望めませんでした。残念。

 

 

OH-1 ニンジャ

続く第二群は国産観測機OH-1編隊が通過しました。なんとか機影がわかるようにズームしましたが実際は5機編隊です。ちなみに観閲式の編隊は北を0度として、右回りに222度の角度を通過ラインと設定し、朝霞駐屯地の上空へと進入していきます。

 

 

UH-1 イロコイ

観閲式のように幾つもの編隊が連続して通過するイベントの撮影は結構難しいものがあります。まずは通過するタイミングですが、余裕があるようで実はほとんどなく、レンズ交換の時間はまずとれません。ズームで対応するか、もしくはカメラを2台用意した方がベターです。

 

 

UH-60J

更に迷うのが構図です。せっかくの編隊ですから全機、全容を写真におさめたいという気持ちが当然出ますが、そのかわりに迫力や機影のシルエットを犠牲にすることとなります。左の写真は本来は5機編隊ですが、全機をファインダーに捉えたら機種の判別さえも難しくなると思います。

 

 

AH-1S コブラ

回転翼機の撮影はシャッタースピードを落とし、低速シャッターでの撮影が基本です。しかしさすがにプロペラの位置まで狙って撮ることはできないので、どの位置で止まって見えるかは運次第。その点では2枚ローターのコブラは絵になる瞬間が難しい機体といえるでしょう。

 

 

AH-64D アパッチ

この日はうす曇で撮影には不向きな状況でした。視程は悪くはないものの霞がかっており、写真映えもしません。迫り来る編隊の姿は見えるものの機種の確認はちょっと困難でした。

 

 

AH-64D アパッチ

配備が進むアパッチは今回は編隊を組んで参加しました。アパッチは霞ヶ浦駐屯地や下総基地で実機を見たことがありましたが編隊飛行は今回初めて見ることができました。

 

 

AH-64D アパッチ

ご存知の通りアパッチは世界最強の攻撃ヘリと呼ばれている強力な戦闘力をもつ機体ですが、配備予定は当初の62機から13機まで削減されました。米空軍のF-22の問題と似ていますが、計画と実配備の乖離が大きすぎますね。

 

 

CH-47JA チヌーク

ヘリコプター部隊は野田市上空で待機していました。毎回の話ですが、事情を知らない人がこの様子をみると「一体何事か!?」と思うようです。私がいた荒川の土手でも、カメラを持った人達が何やら空を眺めているという、一種奇妙な光景を不思議と思っていたことでしょう。

 

 

LR-2

陸上自衛隊唯一の固定翼機LR-2の編隊です。実際は3機編隊でしたが機影が見えることを優先したため2機でフレーミングしました。

 

 

CH-47J チヌーク

編隊が通過した、この先に朝霞駐屯地があります。よい時代になったものでインターネットの地図等で周辺地域の様子を簡単に調べることができるようになりました。この土手でなくても駐屯地周辺の空き地から撮影することもできそうです。ただし近隣の迷惑にはならないように!

 

 

US-1A/US-2

陸上自衛隊のヘリ部隊の観閲飛行が終わると、続いて海上自衛隊の航空機が飛来しました。日本が誇る救難飛行艇は旧式のUS-1Aと新型のUS-2の混成編隊で披露されました。

 

 

US-2

改良型であるUS-2は、機体の基本構成はUS-1Aとほぼ同様で、シルエットはかなり似ていますが内部は全くの別物です。US-2はグラスコックピット化、フライバイワイヤ、与圧キャビンなどの技術が投入されています。ただ同じ塗装だったら果たして区別できるかどうか…。

 

 

US-1A

US-1AとUS-2の外見で唯一大きな違いはプロペラの枚数です。US-1Aでは3枚、US-2は倍の6枚となっています。ただし回転してしまうと分からなくなってしまいますね。

 

 

US-1A/US-2

航空機ファンに限らず、新旧の機体が入れ替わる期間は新しい機種への期待感と、退役へと進む旧型機へのノスタルジックな気持ちが交錯します。ある意味では最も楽しめる時期ともいえますね。

 

 

P-3C オライオン

海上自衛隊の第2群は対潜哨戒機P-3Cが務めました。ちなみに1993年の観閲式まで振り返るとP-3Cは6機が参加しており、今回は半減ということになります。本来の観閲式は軍の威容を示す儀式であり、ここはケチらず昔のような規模で行って欲しいものですね。

 

 

U-36A

海自唯一のジェット機であるU-36Aは3機編隊で飛来しました。通常は岩国基地をベースとするこちらの機体は千葉県の下総基地に展開し、この観閲式に参加していることがわかりました。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

陸・海と続いて航空自衛隊の出番となりました。意図的な組合せなのかわかりませんが、先頭は通常迷彩塗装のC-130で、後続機はブルーのイラク派遣バージョンでした。はたして朝霞の会場では色違いの理由をアナウンスで説明したのでしょうか。

 

 

F-2A

さて待望の戦闘機です。ちなみに1993年の観閲式ではF-1戦闘機が9機で編隊を組んでいました。戦闘機の大編隊と比べると今回の3機編隊はやはり寂しく感じてしまいますね。

 

 

F-15J イーグル

F-2に続いては現主力戦闘機F-15イーグルが飛来。さて、ここで気づいたわけですが、この上下の写真は全て同じ地点から撮影しています。つまりF-2は若干左側を通過するコースを飛行し、F-15は頭上を通過、F-4EJは右側を飛んでいきました。これは衝突防止策かもしれません。

 

 

F-4EJ ファントム

自衛隊機の最後を飾ったのはF-4EJでした。この順番には何か意味があるのでしょうか。後継機F-Xが全く決まらず、しばらくの間は計画遅れにより穴が開いてしまいそうな防空体制です。3年後の次の観閲式までファントムを飛ばそうとでも考えているのでしょうかね。。。

 

 

UH-60 ブラックホーク

空自のF-4EJファントムが通過し、約10分経過したところでなにやら大きなローター音が。米空軍のブラックホーク3機が飛来しました。米軍機が自衛隊の観閲式に参加するのは異例中の異例であり、事前に報道でも取り上げられていました。

 

 

UH-60 ブラックホーク

この3機は通常コースではなく、ショートカットするように進入コースへ回り込みました。なんとも合理的なアプローチラインは米軍らしいと感じました。今回の米軍の参加は日米関係の強固さをアピールすることが目的と言われてますが本当のところはハテナです。

 

 

F-16C/D ファイティングファルコン

更に飛んできました!WWレターをつけた三沢のF-16×4機編隊です。翼端にはミサイルを装備していて、軍用機らしい威容さを示していました。さてこの米軍機の参加ですが睨んでいるのはアジア周辺地域か、それとも関係が薄れようとしている民主党政権か…

 

 

F-16C/D ファイティングファルコン

空自機の通過と米軍機の飛来までは10分ほど時間が空きましたので、終わったと思って帰ってしまった人もいたようです。米軍機の飛来ということでF-22が飛ぶのではないか?という噂も飛びましたが、「睨み」を聞かせる必要があればその時は本当に朝霞の上を通過するかもしれませんね。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

←BACK    TOP    [↑2010]    NEXT→