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20101003

海上自衛隊

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2010年10月3日 海上自衛隊 下総基地開設記念行事

曇り?雨だった週刊天気予報は良い方向に裏切られ、青空がのぞくほどの天候に恵まれた下総基地祭。今回の主役はこれが最後の一般公開となるYS-11T-Aです。戦後初の国産旅客機として誕生し、自衛隊の物持ちの良さによって長年飛び続けたこの機体も退役まで1年を切ってしまいました。

YS-11T-A

下総基地の駐車場はエプロン会場に隣接した芝地に設けられています。ここからの眺めは特にタキシングする機体を撮影するのに適していて、こちらで撮影を試みるファンも結構います。

 

 

US-2

駐車場で車を降りると、真っ先に気になる外来機の姿が目に入ってきます。前日に飛来すると思っていたものの予想を外したUS-2ですが、気がつけばいつの間にか飛来していました。

 

 

YS-11T-A

基地祭の開始時間と同時に祝賀飛行に向けて各機が離陸を始めました。今回の主役はなんといっても退役まで1年を切り、最後の一般公開となるYS-11T-Aでしょう。4,5,6号機の3機が待機空域へ向けて離陸しました。

 

 

YS-11T-A

地上では1号機が展示され、コックピットの公開が行われていました。見学者の長蛇の列ができており、引退を惜しむ声も多く聞かれました。配置場所についてですが、午前中はハンガーの影が機体にかかってしまうことが少し残念でしたね。

 

 

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YS-11T-A

地上展示された1号機の左エンジンはカバーが開けられており、ロールスロイス製のエンジンを見ることができました。ちなみに回転数とピッチの変化が組み合わされるプロペラエンジンはジェットエンジンに比べて高価だそうです。

 

 

T-5

前日に飛来したT-5練習機。山口県の下関にある小月基地に所属する機体です。遠方から飛来したわけですが、プロペラ機では何時間くらいかけてきてくれたのでしょうか。

 

 

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YS-11T-A

地上展示されていたYS-11の1号機です。撮影場所を少しかえて背景にハンガーのガラスを加えてみました。写真の中の明度が増し、見やすくなりますね。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

最近は望遠レンズを付けた一眼レフの他、高角側が広くてハンドリングもよいコンパクトカメラを併用しています。これによりレンズ交換の手間が省けるメリットがあります。ただし、人を撮ることを優先しているコンパクトカメラは色が鮮やかすぎる傾向があり、使い方に研究が必要です。

 

 

AH-64D アパッチ

下総基地で初登場となったアパッチ攻撃ヘリ。茨城県の霞ヶ浦駐屯地の所属機ですが比較的近いお隣の基地なので、今後も頻繁に来て欲しいと思います。

 

 

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YS-11T-A

基地の片隅に置かれていたYS-11T-Aの2号機。ご覧のとおりエンジンが取り外されています。既に退役した機体と思われますが、おそらく部品取り用になっているのでしょう。また海自では一足先に退役した海上保安庁のYS-11を購入しており、部品取りに使っているようです。

 

 

YS-11T-A

メーカーからの部品供給が終了した航空機は、稼動機のための部品を確保するために何機かを用途廃止にする事があります。このような運用方法は「共食い:カニバリゼーション」と呼ばれます。少し切ない話ですがこれが現実です。

 

 

YS-11T-A

空自のイベントが航空祭であるのに対し、下総のイベントは「開設記念行事」と呼ばれています。お祭り的な雰囲気もありますが、最初は式典的な意味合いが強いようです。2機のYS-11T-Aが式典の進行に合わせ、打ち合わせ時刻通りにローパスを行いました。

 

 

P-3C オライオン

YS-11T-Aに続いて3機編隊のP-3Cがローパスを行いました。このフライトは「祝賀飛行」と呼ばれています。この後は式典が進み、司令や来賓からの訓示などが30分ほど行われます。

 

 

記念式典

祝賀飛行の後、記念式典が挙行されました。なるほどと思ったのは礼の仕方。白い制服組は手を額に掲げる軍隊式の敬礼を行いますが、手前の背広組は前かがみになるいわゆる「お辞儀」を行います。ちなみに民間人の私が自衛隊の方に対して敬意を表する時はお辞儀が正解です。

 

 

記念式典

ちょうどこの時、中国との尖閣諸島における摩擦がおきており、海上自衛隊は正に渦中の組織であると言えます。訓示の内容にもいつになく耳を傾けてしまいました。海上自衛隊は人目のつかない日本の最果ての海で、外国と対峙する厳しい任務を遂行しています。

 

 

P-3C オライオン

式典の終了を見計らってP-3Cの編隊が進入してきました。ここからは展示飛行の開始となります。写真には4機が写っていますが向きが違っている最後尾の1機はおそらく空中で指揮をとっていた機だと思われます。会場進入の直前に離脱して行きました。

 

 

P-3C オライオン

普段見ることがないのでつい忘れがちですが、P-3Cには開閉式のウェポンベイがあります。通常の離着陸時では開いていることはないので、このようなイベントでないとまず見ることはできません。今回は爆落下傘式の模擬短魚雷を装備していました。

 

 

P-3C オライオン

うーん、ウェポンベイ格好いいですね。元々は旅客機「オーロラ」として誕生したのがP-3Cの原型ですが、ウェポンベイ、ソノブイ投下孔、ミサイルステーション、磁気センサーなど大幅な改造を施され、傑作対潜哨戒機として成功をおさめました。

 

 

P-3C オライオン

中型機であるP-3Cのデモフライトは迫力があります。写真は左右から進入した2機のP-3Cが交差する瞬間です動きのある展示内容で楽しませてくれました。しかし惜しくも手前の機体はMADブームがフレームアウトしてしまいました。

 

 

P-3C オライオン

開けられたウェポンベイからは落下傘式の物資投下が披露されました。高速で飛行する航空機からの投下にはリリースのタイミングが特に重要となります。1秒遅れただけでも大幅に狙いとずれてしまいます。

 

 

YS-11T-A

最後の一般公開となったYS-11T-Aは例年にないほど積極的な展示飛行で魅せてくれました。特に「編隊を組むことは珍しい」とのアナウンスもありましたが、貴重なシーンとなりました。

 

 

YS-11T-A

P-3Cに比べるとYS-11T-Aでの編隊は難易度が高いそうです。というのもスピードが違うため、ジョインナップに要する所用時間が大きく違うそうです。 しかし見慣れたYS-11も編隊を組むと勇ましく見えますね。

 

 

YS-11T-A

似たような写真が続きますが、こちらは単機でのローパスの模様です。デモフライトを担当したのは5番機と6番機でした。機番が遅い機体は納入も遅かったのかもしれませんが、ネット掲示板の書き込みでは1,5,6番機が最後まで飛び続ける予定のようです。

 

 

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P-3C オライオン

展示飛行を終えた4機編隊のP-3Cが着陸前に頭上を通過しました。ファインダーをのぞいた瞬間、昼月が同時に写りこみました。小さいのでわかりづらいと思いますが、横長写真館の方にも掲載しておきます。

 

 

P-3C オライオン

着陸にあたっては1機づつが迫力のローパスを披露してくれました。地面がコンクリートのためか、機体の腹まで光がよくあたっているように思います。

 

 

YS-11T-A

空自の航空祭に比べると入場者は少ないと言われる下総基地ですが、やはり最前列には二重三重の人垣ができていました。ちなみに同日は石川県の小松基地でも航空祭が行われていました。

 

 

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CH-47J チヌーク

陸上自衛隊からは2機のチヌークがフライトを行い、約40名の隊員が空挺降下デモを披露しました。下総基地は習志野駐屯地での降下訓練にあたって、C-1やC-130Hが展開する基地でもあり、空挺降下部隊とは深い関係があります。

 

 

YS-11T-A

展示飛行を終えてスポットインした4号機が牽引されて場所を移動されました。午後からは一般向けの体験搭乗が行なわれますが、4番機は翼を休めました。

 

 

U-36A

前日に飛来したU-36多用途支援機。海自初のジェット機であり、艦隊訓練におけるミサイルの役割を担ったりしています。ベースは民間ビジネス機で有名なリアジェットです。

 

 

ミニP-3C

お昼になるとトリプルシェーラーズの出番です。ハンガーから3機のミニP-3Cがタキシング(?)コミカルな見た目とは違って内容はハイレベルであり、見事な演技を披露してくれました。

 

 

YS-11T-A

午前中はハンガーの影がかぶっていたYS-11T-Aですが、午後になって太陽が移動すると影もなくなりました。地上展示された1号機ですが、何時間たってもコックピット見学の列が絶えることがありませんでした。

 

 

YS-11T-A

YS-11のコックピットは設計が古い機体なのでオールアナログ計器です。当然フライバイワイヤのような仕組みもなく、全てがメカニカルな仕組みで動いている航空機です。操縦席は機器に囲まれて非常に狭く、シートも固く居住性は決してよくありませんでした。

 

 

YS-11T-A

午後からは一般向けの体験搭乗が行われました。体験搭乗は事前募集による抽選が行われます。私も応募はしているものの当った例がありません。応募倍率は数十倍という非常に人気があるイベントです。

 

 

YS-11T-A

抽選に当選した幸運な人たちがYS-11に乗り込みます。タラップがかけられる左側はプロペラを停止しますが、右エンジンは常に回りっぱなしです。

 

 

YS-11T-A

海自の体験搭乗は何十回と離着陸が繰り返されるのでシャッターチャンスはもういいと思うほどあります。ただし今回でYS-11T-Aは最後となります。結局一度も体験搭乗することはできなかったことが悔やまれます。

 

 

YS-11T-A

下総基地を背に基地の周辺で撮影を試みることにしました。今回は天気予報が悪かったので半分諦めかけていましたが、ふたを開けてみれば素晴らしい青空の下でYS-11T-Aの有終の美を見ることができました。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

09:00〜16:00 各種航空機展示

09:00〜16:00 YS-11T最後のお披露目

10:05〜10:06 祝賀飛行

10:30〜11:20 展示飛行

11:05〜11:20 空挺降下展示

11:00〜15:30 花電車出発進行!

11:55〜12:25 ミニP-3C公開展示

12:30〜16:15 体験搭乗 P-3C、YS-11T

11:15〜11:55 西武台千葉高等学校吹奏楽部

12:30〜13:00 鎌ヶ谷市立第五中学校吹奏楽部

13:10〜13:30 柏LEAPS WITH チアリング インターナショナルチアリーダー

13:40〜14:10 子供和太鼓 高野太鼓

14:20〜15:00 麗澤高等学校吹奏楽部

15:10〜15:25 鎌ヶ谷孔雀連

15:25〜15:35 沼南よさこいゴチャ連

 

 

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