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20100110

陸上自衛隊

習志野演習場

降下訓練始め


JGSDF

Narashino Ground

Demonstration

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2010年1月10日 陸上自衛隊 習志野演習場 降下訓練始め

新春恒例の習志野初降下訓練が一般公開されました。前年4月に訓練中に死亡事故が発生し、11月に再開したとの説明がありました。何度となく見てきたパラシュート降下ですが危険と隣りあわせな訓練であることを再認識しました。

オーロラビジョン

今回から新たな取り組みとしてオーロラビジョンが設置されました。ここには自衛隊の広報映像等が流されました。会場から離れた場所から見ることもでき、待ち時間の暇つぶしにもなり良いアイデアだと思いました

 

 

UH-60J チヌーク

北沢防衛大臣を乗せたチヌークが会場に到着しました。民主党政権になってからは初の降下訓練初めですが、今後自衛隊イベントの規模縮小や費用削減などの話も出てくるのでしょうか…。

 

 

2009年の4月、訓練中に死亡事故が発生し、約半年間の安全対策の検討を重ねた上で11月に活動を再開したそうです。訓練の安全を願って行なわれるこの降下訓練初めですが、ぜひこの1年無事に訓練をこなして欲しいと思います。

 

 

UH-1H イロコイ

「状況開始!」演習が開始されると、空と陸による立体的な作戦が展開されます。陸自のイベントはこの演習形式でのデモが特徴ですが、機体性能の紹介でなく、実践的な使い方を披露してくれる点が魅力です。

 

 

UH-60JA チヌーク

作戦初期段階で隊員や物資を輸送するチヌーク。地形を選ばず、滑走路も必要としないヘリコプターは前線展開において必要不可欠な機動力となります。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

固定翼機からの降下はC-130H×2機、C-1×2機が担当。同県内にある海上自衛隊の下総基地から飛来します。この第401飛行隊の部隊マークは黄色い天馬へ変更されています。

 

 

今回は例年に比べると風の影響も少なく、降下訓練としてはやりやすい環境だったと思います。写真は着地後に風を受けてパラシュートが流されているシーンですが、体に装着している隊員さんもこれに引きづられかなりの距離を歩くことになります。

 

 

C-1

パラシュート降下を支援する第401飛行隊のC-1。開発が遅れている次期輸送機C-Xですが、そろそろ初飛行するというニュースも入っており楽しみなところです。

 

 

固定翼機からの降下では1回につき10名が降ります。4機(C-1×2機、C-130H×2機)×2回づつ×10名=80名が降下しました。

 

 

OH-1 ニンジャ

いかにも機動性が良さそうなOH-1偵察ヘリ。台所の換気扇のようなテイルローターが特徴的ですが、これは回転翼が露出しないので、被弾しにくいという利点があります。

 

 

OH-6D

こちらも偵察ヘリであるOH-6D。実際には陸自では偵察とは呼ばず観測ヘリというそうです。しかし敵地へ侵入する危険な任務であり、無人機でも代替できるため、このカテゴリーの将来は不透明です。

 

 

CH-47J チヌーク

車両を輸送し地上部隊に引渡すチヌーク。大型で馬力のある同機は、吊下げることで機内に入りきらない大型の車両も運ぶことができます。

 

 

CH-47J チヌーク

丸い形の覗き窓に太陽が反射しました。小さな写真でわかりづらく恐縮ですが、オリジナルの画像でみるとキレイです。また機体下部にある黄色いライトの照明もこの明るい晴天時の割りによく写っています。

 

 

AH-1S コブラ

その細身のシルエットからは想像しづらいですが、UH-1とベースの機体は同じだそうです。導入されたAH-64Dアパッチの参加も期待したいところですが実質的には主力攻撃ヘリとしての導入に疑問符がついた形であり、登場は難しいのでしょうか。

 

 

陸上戦の終盤戦です。敵戦車部から出ている赤い煙は被弾を表します。歩兵にとって戦車は恐怖そのものといえる脅威だそうですが、その戦車にとっては攻撃ヘリが最も恐れる天敵になります。

 

 

UH-1H イロコイ

戦場で負傷した兵士の救出もシナリオに入っています。3機で進入してきたUH-1のうち、2機は上空で援護射撃を行い、残りの1機が負傷者の搬送を行ないます。

 

 

UH-1H イロコイ

戦闘機の機動力の魅力が直線的なスピードと旋回性能であるのに対し、ヘリの魅力は自由自在な3次元機動(宙返りは難しいですが)です。特に小回りを効かせた機動力はヘリならではの魅力です。

 

 

CH-47J チヌーク

最後の見せ場、スリングスナイパー。会場では「あれって人形?」という声や驚き、歓声で沸いていました。このような戦術が果たして有効なのかはちょっと疑問もありますが、見た目のインパクトが大きな演出です。

 

 

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クローズアップして撮影してみましたが、吊られる隊員さんも大変です。機体からの射撃が側面や後方だけに限定されるのに対し、6人づつが監視するので死角が少ないのかもしれません。

 

 

訓練が終了し、北沢防衛大臣の訓示が行なわれました。「空挺団は降下の派手さに目が行きがちだが、着地してからの任務が過酷であることを承知している」…という内容には目から鱗が落ちました。

 

 

オーロラビジョン

オーロラビジョンには訓示の状況がライブで流されていました。近くで見れない一般見学エリアの私達にとっては状況がよくわかってとても良い工夫でした。ちなみに今回は約1万1千人の来場者があったそうです。

 

 

撤収作業の模様。カモフラージュを施した車両は既に原形が何かもわからないほどです。

 

 

UH-1A ブラックホーク

大勢の観客が帰りだして空いてきたところに訪れたサプライズ。米軍のブラックホークが地上展示されましたが、至近距離に着陸したので迫力ある機動を見ることができました。

 

 

UH-1A ブラックホーク

着陸したブラックホークはこの後一般公開されるました。演武台(演習場にある見学用の高台)から見た風景は、戦車が効果的に絡んでまるで前線基地のようです。

 

 

CH-47J チヌーク

演習後に装備品の展示が行なわれるようになりましたが、離陸したCH-47Jを絡めて撮影してみました。陸上自衛隊らしい雰囲気が出ていたと思います。

 

 

貴重な戦車の洗車シーン(笑)
キャタピラにはたくさんの土や泥が付いているので洗車作業も楽ではなさそうです。高圧洗浄機を使って入念に洗っていました。

 

 

今回は演習場に立って同じ目線で見ることができました。フィールドは起伏に富んだ地形になっていて、走るだけでも体力を求められそうです。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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