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2010年7月17日　下総基地　オープン・スクール

ちびっ子ヤング大会のメインイベントは子供達のスポーツ大会です。種目は野球、サッカー、剣道に相撲があります。同時開催されるオープンスクールは航空機が中心のイベントで、誤解されがちですがちびっ子に限らず誰でも楽しむことができます。

ハンガーの中に置かれていたP-3C。こちらは展示機ではありませんが、残念な発見がひとつありました。それは垂直尾翼に描かれていた部隊マークが消されていたことです。実戦部隊では既にノーマークとなっていますが、教育飛行隊までその流れは波及しています。

花電車の待合室はハンガーの中です。熱射病のトラブルを暑さを避けるために大きな送風機も稼動していました。ちょうと関東は梅雨明けを向かえ、外には夏らしい眩しい空が広がっていました。いよいよ夏の航空イベントのシーズンが始まります。

何故、海上保安庁のYS-11がここに？と思った人も多いと思います。これは当年に退役が決まっている海上保安庁のYS-11を買い取り、部品取り用として使うことが目的だそうです。この話からもギリギリの状態での機体運用の苦労が伝わってきます。

30度を超える夏日となったこの日は、夏らしい強い日差しが注ぐ厳しい条件でした。撮影する側は辛いことも多いのですが、強い光線を浴びた機体はカメラに鮮明に写ってくれます。ただし給水だけはこまめに取り、万全な暑さ対策は必須です。

民間では完全退役したYS-11ですが、海自ではまだしばらく飛行する姿が見られそうです。しかしこの写真で注目すべきは機体ではなく、右プロペラとコックピットの間あたりに遠くにうっすらと見えるシルエット。建設途中のスカイツリーが見えることがわかりました。

P-3Cの横に展示されたミニP-3Cと敵役の潜水艦。ミニP-3Cは午前中２回にわたってパレードを行いました。

エプロン会場から少し離れた場所ですがP-2Jが展示されています。この機体はずっと保存機かと思っていたのですが、実は滑走路でのトラブル対処訓練などに使われる教材であることを知りました。

機内に乗り込むことができる対潜哨戒ヘリの展示です。機種が比較的新しいこともあってコックピットの中は先進的なレイアウトです。

人気コーナーである消防車体験搭乗はフル稼働でした。午後になるとちびヤン大会に出ていた子供達も来るようになるので30分待ちくらいになります。また同じく大人気の管制塔見学がありますが、おそらくスカイツリーの姿も見ることができたことでしょう。

今回最も時間をかけて見学させてもらったのがこちらのP-2Jでした。毎年のように見てきたこの機体ですが、肝心なことにまったく気づいていませんでした。 それは…搭乗口です。

旅客機と違い、居住性など全く考えていない生粋の対潜哨戒機だったこの機体は、なんと前輪の格納スペースから機体に乗り込むそうです。今回は自衛官の方のご好意で、昇降用のタラップを降ろしてもらいました。

もう一つ面白いお話を教えてもらいました。P-2Jの特徴はノーズにある監視用の座席ですが、乗った方は「怖かった」という感想らしく、納得しました。ちなみにこの席は着陸時には着席禁止だったそうです。

スケジュール（パンフレット）

08：30?15：30　スタンプウォークラリー

09：00?15：00　実習装置体験（SH-60J）

09：00?15：00　実習装置体験（P-3C）

09：00?15：00　航空機展示（SH-60J、P-2J）

09：00?15：00　カットエンジン展示

09：00?15：00　ヘリコプター・シミュレーター（SH-60K）

09：00?15：00　消防放水体験教室

09：00?15：00　木工教室

09：00?15：00　ストライク・ターゲット

09：00?15：00　警備体験教室

09：00?15：00　ゴムてっぽう体験教室

09：00?15：00　ペットボトルロケット発射教室

09：00?15：00　おもしろ工作教室

（ちびっ子ヤング大会）

08：00?15：00　ちびヤン野球大会

08：00?16：00　ちびヤンサッカー大会

08：30?13：00　ちびヤン剣道大会

10：00?12：00　ちびヤン相撲大会

09：00?15：00　ミニP-3Cパレード展示

09：00?15：00　消防車試乗

09：00?15：00　管制塔見学

09：00?15：00　航空機・装備品展示など

09：00?15：00　花電車の運行

09：00?15：00　紙飛行機教室

09：00?15：00　フライトシミュレータ体験

09：00?15：00　広報コーナー

09：00?15：00　模擬店など