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20111001

海上自衛隊

下総基地

開設記念行事


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2011年10月1日海上自衛隊 下総基地 開設記念行事

下総基地で52周年にあたる開設記念行事が行われました。第205航空隊の解隊や東日本大震災の影響による教育スケジュールの遅れなどの事情もあったと思いますが、楽しみにしていたP-3Cの展示飛行がなかったのは残念です。当日は雨の予報もありましたが無事に凌ぐことができました。

下総航空基地

基地祭の開催は9時からですが開門は8時から行われており、駐車場の渋滞緩和策がとられています。今回は私も8時に乗り込んでみました。百里基地のように前日の夜から並ぶようなこともなく、この時間に行ってもスムースに入場できるのは下総の良いところです。

 

 

US-1A

会場についてまず目に飛び込んできたのがUS-1Aです。このところのイベントでは新型のUS-2の参加が馴染んできたので新鮮な感じでした。機体に目をやると塗装が薄くなったオレンジ色の機首部が印象的ですが、塗装する暇もないほど機体運用が忙しいのかもしれません。

 

 

US-1A

水陸両用の同機は主翼にフロートを備えており、地上ではこれを支える器具が必要です。しかし常駐基地ならともかく、下総に常備されているとは考えにくいので自前で運んできているのかもしれません。

 

 

TC-90

海上自衛隊からの小型固定翼機の外来はこのTC-90と下の写真のU-36A、他にT-5練習機の姿がみられました。

 

 

U-36A

翼端にミサイルシーカーシミュレーターを装備し、護衛艦の隊ミサイル訓練を支援する同機。肝心な翼端部分の写真が切れているところはご愛嬌です・・・(笑)。P-1が導入されるまでは海自唯一のジェット機だった同機は、ミサイル役として自慢の脚の速さ活かしています。

 

 

P-3C オライオン

祝賀飛行に向けてエンジンスタートの準備をするP-3C。下総では機体と地上クルーが重なる配置ですので、ここでは航空機と人が絡むシーンを撮りたいところです。
祝賀飛行は3機編隊で行われます。天候はかなり曇り気味でしたが予定通り3機のエンジンが順に始動しました。

 

 

P-3C オライオン

1番機がタキシーアウトしました。航空機ファンとして心に響くのは地上クルーが送り出す時のハンドサインです。グッと立てた親指に込められた意味を考えると、もう単純に「格好いい〜」とシビレてしまいます。

 

 

P-3C オライオン

2番機エンジンが始動しました。話はそれますがこのシーン、グフカスタムを自動歩行させ、エレベーターに向かうノリス・パッカードを連想してしまいました(笑)。ついてこれる方だけついてきて下さい。

 

 

P-3C オライオン

P-3Cのエンジンは同時に4発が回転を始めるのでなく、エンジンを一つ一つ始動して回転数を確認していきます。一連の動作をみていると、航空機と人が対話をしているようにも見えてきます。コックピットから外部が見えない航空機ならではの運用シーンですね。

 

 

P-3C オライオン

3番機のエンジンが始動しました。配布されたスケジュールを見てみると祝賀飛行は1006時(10時06分)の予定でした。式典関係のイベントでは予定時刻をかなり細かく設定します。

 

 

P-3C オライオン

基地祭の1週間前の天気予報では雨と報じられていましたが、当日は雨を避けることができました。しかし背後には黒い雲が広がっています。雨に降られるのは辛いですが、黒い雲は場合によっては暗幕効果を与えてくれるので悪いことばかりではありません。

 

 

P-3C オライオン

タキシーウェイを進むP-3Cの向こうには完成したスカイツリーが見えました。さすがは日本一の高さを誇る構造物です、距離にすると約30kmほど離れているようです。

 

 

P-3C オライオン

祝賀飛行を行う3機のP-3Cが離陸しました。祝賀飛行で最も大切なことは定時にピンポイントで編隊航過を行うことですが、そのための仕事の大半は時間調整のためのホールディグ(待機)です。

 

 

P-3C オライオン

いま下総基地に配備されているP-3Cは何機か気になっていました。数えてみたところ、天候偵察×1、祝賀飛行×3、地上展示×1、場外駐機×5ということで10機が確認できました。

 

 

SH-60J

対潜哨戒ヘリの地上展示機としてSH-60Jが飛来しました。最近では新型のSH-60K型の方が目にする機会も多く、J型は珍しくなりつつあると思います。同席したUS-1Aと共に今回は比較的旧式の機体が集まってくれたようです。

 

 

UH-60J

「おかえりなさい」とも言いたくなる救難飛行隊のUH-60Jです。以前はここ下総基地にも常駐していましたが部隊再編の際に移動してしまいました。

 

 

YS-11T-A

展示エリアの外には2機のYS-11T-Aが置いてありました。機番は4,5番機です。機体の前には2名の隊員さんが常時見張りをしていましたが、それだけ大切に保管されているということでしょうか。

 

 

UH-1J

陸上自衛隊からは2機の対戦ヘリと1機の汎用ヘリが参加しました。その中でも一番奥にあるAH-64Dロングボウアパッチはその強そうな様相から最も観客の興味を引いていました。

 

 

YS-11T-A

ハンガーの中に2機のYS-11T-Aが保管されていました。写真撮影は可能ですが立ち入りは禁止でした。現役で飛んでいるYS-11用に部品供給を行うドナーとして保管されている機体で手前が1号機です。できることなら部品はともかく、ハリボテでもいいので機体は保管してものです。

 

 

YS-11T-A

1号機と共にハンガーで保管されていた6号機。記憶ではYS-11シリーズの最終製造機だったと思います。機体の前には常にカメラを手にする人の姿が見られましたが、心なしか年齢層は上だったような…(笑)。この機体にノスタルジーを感じた方もきっと多かったことと思います。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

基地イベントでは機体の周りには絶えず見学の人垣ができるのでクリアな機体撮影はなかなか困難です。記念式典まで少し時間があったので機体の前に人がいなくなる瞬間ができるか?の実験をしてみました。結果はタイミングにもよりますが、5分くらい待てばチャンスが訪れそうです。

 

 

記念式典

空自の航空祭が一般向けへの広報活動が中心であるのに対し、陸・海自の基地祭は式典としての意味合いが強くあります。式典で話される訓示をいつも興味深く聞いているのですが、昨年は尖閣湾での衝突事故による緊張、今年は大震災に対する対応と目まぐるしい変化が続きます。

 

 

P-3C オライオン

祝賀飛行は予定通り10時06分ジャストに上空を通過しました。残念ながら午前中のP-3Cのフライトはこれだけで展示飛行は行われませんでした。近くにいた飛行機ファンの方とお話をさせてもらいましたが、今年は物足りないと嘆いていました。

 

 

記念式典

今回は野田総理からのコメントが読み上げられました。野田総理節が出過ぎかなぁ…と若干感じつつも興味深く聞かせてもらいました。総理は船橋出身であり、父親も自衛官だったそうで、そういう点では身近に感じられているのかもしれません。

 

 

記念式典

やはり自衛官が行う敬礼は格好いいですね。芸能人やダンサーなどは指先にまで神経を行き届かせて美しく見せるといいますが、高官も同様でしょう。そう思って周りを見渡すと、自衛官の方はやっぱり姿勢が正しいことが印象に残りました。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

海自も導入を検討するというニュースが舞い込んできた話題のハーキュリーズ。その背景には東日本大震災での輸送力の面で、自己完結型組織を目指す海自として大きな課題を感じたとの事です。機体は中古を導入し、運用ノウハウは空自に相談しながらというのが構想のようです。

 

 

CH-47J チヌーク

展示飛行系のイベントは地元下総の機体はなく、空挺降下部隊の精鋭達によるパラシュート降下のみでした。非常に残念・・・。基地祭の目的が隊員の士気向上と住民への理解を深めることであれば、是非とも展示は行うべきかと思います。自粛が萎縮につながらければいいのですが…。

 

 

空挺降下

空挺降下部隊には陸上自衛隊の精鋭が集うといわれます。今回は隊員の方の出身地が紹介されましたが、柏市や白井市など、下総に近い地域からの出身者が多かったです。やはり地域柄、展示での姿をみて影響を受ける人が多いのかもしれません。

 

 

CH-47J チヌーク

空挺降下のデモを行なったチヌークが着陸し、そのまま地上展示されました。写真は着陸後にエプロンへと向かってくるシーンです。とても細かい話ですがよーくみると背景の送電等がちょっと邪魔ですね。邪魔な電線を消すテクニックが下の写真です。

 

 

CH-47J チヌーク

テクニックというほどではないですが…、機体で邪魔な送電線を隠してしまうという方法があるんですね。戦闘機の機動飛行など動きが速いものは追従するだけで精一杯になりますが、タキシングなどであれば周囲に目を配る余裕をもちたいところです。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

空挺降下の展示やタキシングなど動きのある機体に注目が集まっている時は、逆に考えれば地上展示機の周辺は空いている場合が多くなります。そういうタイミングを狙ってお目当ての機体に近づきました。
既に導入から年数も経っていますが、やはり注目度が高かったのはアパッチだったと思います。その独特の顔を縦構図で撮影しました、なかなかの迫力ですね。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

アパッチはかなり長さのある機体で撮影アングルには結構悩みます。機体のバランスも前はボリューム感があり、後ろは細身なので更に難しさを増してくれます。今回は前から定番の低いアングルで狙ってみました。

 

 

V-107A

展示飛行が少ないおかげで、今回は基地内の色々なところに足を運ぶことができました。久しぶりにゲートガードを見てきましたが、近くには結構広めの芝生エリアがありました。ここにYS-11T-Aを保管すればいいのに・・・と思いましたがいかがでしょう。

 

 

B-65

ゲートガードのコーナーにはV-107A、B-65の他、SNJ型航空機、SNB型航空機が展示されています。この他にも下総基地にはP-2JやHSS-2Bがありますが、こちらは保存機ではなく、トラブル時の機体撤去訓練用として使われているそうです。

 

 

YS-11T-A(モデル)

今回初めて厚生センターに足を運んでみました。中には資料コーナーや売店、コンビニ、床屋、食堂などがあり、結構充実しているなぁという印象でした。資料コーナーでは航空機モデルの展示や、東日本大震災の支援活動の写真が掲示されていました。

 

 

PX(厚生センター)

厚生センターの売店では自衛隊グッズ等が販売されており、航空機ファンにはたまらない場所です。中にはめったに手に入らないものも売っていると思います。こちらのお店ですがレジのお姉さんがとても爽やかで素敵な方でした。きっと自衛官の人達からも大人気だろうなぁと推測。

 

 

P-3C オライオン

午後からは恒例の体験搭乗が行われました。今回は不覚にも応募するのを忘れてしまいました。〆切り間際になって往復ハガキがないことに気づいた次第です、失敗したなぁ…。ちなみにまだ一度も当選した試しがありませんが。

 

 

P-3C オライオン

当選者を乗せて体験搭乗へと旅たつP-3C。アクティブランウェイは北風用のR/W01でした。手前にはカメラマン、背後には開発が進む新鎌ヶ谷駅周辺のビル群が見えます。

 

 

P-3C オライオン

体験搭乗はアルファとブラボーの二手に別れ、それぞれ2機づつ計4機で行われました。実際には安全距離を保っていると思いますが、ファインダーでのぞいた世界では意外と密接したタキシングです。

 

 

US-1A

会場から少し離れた場所からの撮影です。昨年はUS-2がいたり、YS-11T-Aの姿もみられましたが毎年少しづつ違うものですね。航空機ファンはその少しの違いを確認するために毎年足を運ぶのです。

 

 

P-3C オライオン

体験搭乗は12時から15時までの3時間、ひたすら離着陸を繰り返して当選者を空の旅へと連れていきます。
昨年まではP-3CとYS-11T-Aが担当していたところ、今回は4機のP-3Cが投入されたのみとなっており、機数はかなり縮小されました。当然ながら当選者の数も減ってしまいますので、倍率は例年よりも更に高まったのではないでしょうか。

 

 

P-3C オライオン

関東の航空基地としては来場者数が少ない下総基地。一見殺風景にも見えてしまうので少しでも祭っぽい雰囲気が感じられる花電車を一枚。

 

 

消防車

会場の端には消防車が配置されています。航空燃料を積んだ航空機が相手なので最新の化学消防車も用意されています。またこれらの消防車は関東大震災において福島第一原発への放水活動でも大活躍しました。

 

 

P-3C オライオン

少しわかりづらい写真ですが、左側には滑走路上空を横切るP-3Cと離陸直後にエアボーンするP-3Cが交わった一瞬です。高度コントロールをしていれば衝突することはないかもしれませんが、それでも見ていてヒヤッとする瞬間でした。上空のP-3Cは少し避けるような機動も見せました。

 

 

ミニP-3C

13時30分の公開演技にむけて出番を待つミニP-3Cと護衛艦あとらす、及び敵潜水艦です。もう何回か見ているので「今年は見なくてもいいかなぁ・・・」と思うこともありますが、見ればその完成度の高さで毎回拍手を送っている自分がいます。

 

 

ミニP-3C

まずは会場を一周して観客の皆さんにご挨拶。3機のミニP-3Cは通称トリプル・シェーラーズと名づけられましたが、最近はあまり呼ばれていないかもしれません。アナウンスでも「ミニP」という呼び方が多かったように思います。

 

 

ミニP-3C

ミニP-3Cをはじめ、ここに出てくる各キャラは全て隊員さんの手作りによる力作です。ショーの前半はタキシングから始まって、離陸、そして3機での編隊飛行へと続きます。

 

 

あとらす

ショーが進むと敵潜水艦が登場し、魚雷を使って護衛艦あとらすを攻撃します。写真は被弾してしまった「あとらす」と状況確認で周辺を飛行するミニP-3Cです。魚雷はラジコンで自走する本格的なもので、被弾した「あとらす」からは煙が出るギミックが付いています。

 

 

ミニP-3C

トリプルシェーラーズのパイロットのうち、2・3番機は女性でした。しかもヘルメット姿ではありますが、パッと見ただけでも目がいってしまうほどに二人とも素敵な女性でした。

 

 

護衛艦あとらす

被弾した「あとらす」は2機のミニP-3Cに誘導されて非難していきます。その間に1番機は敵潜水艦を発見し、追い詰めていきます。

 

 

敵潜水艦

ミニP-3Cの1番機が放った魚雷が敵潜水艦にヒットしました!破壊された敵潜水艦からは赤い煙が立ち上ります。見た目にも派手なこの演出ですが、出てくる煙の量はけっこう半端ではありません。

 

 

ミニP-3C

私個人的には3番機のパイロットがお気に入りです。遠くから見ているだけでも元気が伝わってきて、満面の笑顔が素敵な女性でした。これはきっと益々人気が出そうだなぁ・・・という予感。

 

 

タイトル

コメント

 

 

P-3C オライオン

3時間に渡る体験搭乗フライトを終えたP-3Cがエプロンに戻り翼を休めます。ミッションコンプリートご苦労様でした。来年は僕も乗せて下さいね。

 

 

AH-64D ロングボウアパッチ

アパッチは翌日に開催される木更津基地へ向けて、一足先に離陸しました。注目度が高かった機体なのでもしかしてサービスの1パスくらいあるかな?と期待しましたが、ストレートに下総の管制圏から去ってしまいました。

 

 

P-3C オライオン

若干の物足りなさを感じながら終わった今回の下総基地祭でした。せっかくの年に1回のイベントです。中には騒音問題等で反対する人もいそうですが、自衛隊には装備と活動を国民に公開するという義務もあるはずです。来年は是非とも展示飛行の復活に期待します。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

09:00〜15:00 各種航空機地上展示

09:00〜15:00 ミニP-3Cの展示(公開演技の時間を除く)

10:00〜10:35 記念式典

10:06      祝賀飛行

10:39〜11:00 空挺降下訓練展示

11:30〜15:00 花電車出発進行!

11:30〜15:00 陸上自衛隊第1空挺団装備品展示

12:00〜15:00 体験搭乗

13:00〜14:20 ミニP-3Cの公開演技

 

 

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