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20120517

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2012年5月17日航空自衛隊 百里基地

飛行教導隊が巡回指導に来ているとの噂を聞き、百里基地に展開してきました。当日は晴れる予定ながら終日曇り空で一時は湿った空気を感じる状況でした。残念ながら教導隊の特徴である識別塗装はあまり映えませんが、フライトは十分に堪能することができました。

F-4EJ改 ファントム

混雑を避けるために早めの移動を行った結果、7時くらいに現地に到着しました。時間があったので茨城空港周辺を散策してみました。オープンは9時からなので中には入れませんでしたが、真っ先に目を引かれたのが2機のファントムでした。

 

 

茨城空港

なんと茨城空港の駐車場は完全無料。空港までのアクセスは決して便利とはいえない当空港において無料パーキングは大きな武器といえるでしょう。またターミナルビルは私たちのような飛行機ファンにとっても重要な補給所としての機能を提供してくれることでしょう。

 

 

ギャラリー

某民間企業が提供する天気予報では早朝は曇りで北風、昼に向けて晴れて南風に変わるとの事でした。離陸の時間帯になると30人くらいがこのポイントにいたと思います。

 

 

F-4EJ改 ファントム

今回の撮影プランですが最初は空中戦に挑みました。まずは教導隊名物の「ひねり」を楽しもうと北側のR/W21側を目指しました。教導隊の前に離陸したファントムで練習です。
※トリミングを多用しています。

 

 

F-15DJ イーグル

9時半頃に教導隊の081号機が先陣をきりました。飛行教導隊は離陸後の早いタイミングで機体をコントロールし、訓練空域へと向かいます。各機で異なる識別塗装と、そのキレのある機動に写真愛好家は心を惹かれ、そしてその瞬間を残そうとして挑むのです。

 

 

F-15DJ イーグル

黒と緑で塗装された091号機は私も大好きな機体です。一番撮りたかった機体ですが、残念ながら捻りのタイミングが遅く、曇り空の色に溶け込んでしまいました。無念。

 

 

F-15DJ イーグル

今回最も背中を見せてくれたのがこちらの088号機です。青系の塗装は目にも鮮やかで、教導隊の中でも爽やかな印象を受ける機体です。

 

 

タイトル

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F-15DJ イーグル

ブラック、オリーブ、ブラウンの三色が使われた、デザート迷彩のような色彩の090号機です。各色は直線的な模様を使って塗り分けられています。

 

 

F-15DJ イーグル

一面の曇天ながらこのシーンだけは若干青空がのぞいています。その後晴れることに期待しましたが、その望みは叶いませんでした…。ちなみにこの茶系の機体は最近では珍しくなった一色だけで塗られた識別塗装パターンです。

 

 

F-15J イーグル

教導隊に交じってノーマル機が離陸?と思いましたが尾翼にはコブラのマークがしっかり入っています。加えてセンタータンクはグリーンに塗られており、教導隊機であることをアピールしています。

 

 

F-15DJ イーグル

最後に上がった912号機です。一見すると3つ上の写真にある090号機と似ていますが、こちらは黒の部分が緑で塗られています。また各色は曲線を使って塗り分けられています。さらにこちらは教導隊では珍しい単座型であることが最大の特徴です。

 

 

F-15J イーグル

侵略者(アグレッサー)を迎え撃つ地元の第305飛行隊のイーグルが離陸します。訓練は4機編隊が対象となりますが、敵機を演じる教導隊は7機が上がっています。上空ではどのような戦いが繰り広げられるのでしょうか。

 

 

F-15DJ イーグル

イーグルの離陸後のんびりしていると、あっという間に上空にはジェット音。かすかに見えるそのシルエット…色付きです。あっという間に勝負がついたというには余りにも早すぎたので、訓練空域のコンディションが悪かったのかもしれません。着陸シーンは撮り逃してしまいました。

 

 

F-15DJ イーグル

昼を前に北門ポイントへ移動しました。ここは基地全体が見渡せるので航空機の動きがなくてもなんとなく安心できる場所です。ここに集まる常連さんのお話は聞いているだけでも楽しめる興味深い内容ばかり。大変参考になります。

 

 

B737-800 スカイマーク

2010年に茨城空港が開港し、百里基地にも民間機の姿がすっかり定着したようです。見ていると着陸した機体は着陸滑走後、ランウェイ上でUターンを行いターミナルへとタキシングしていきます。専用の誘導路は用意されていないようです。

 

 

F-15J イーグル

この日のフライト量は大変豊富でした。教導隊目当てで行っていたのでノーマル機には興味が薄れてしまうのが不思議ですね。

 

 

B737-800 スカイマーク

開港当時は賛否両論あった茨城空港ですが便数は増えているようですし、ターミナルビルもけっこう混雑していました。当空港からは千歳、那覇、神戸の他、上海や韓国の仁川へ飛ぶことができます。

 

 

F-15J イーグル

午後からは通称アラハン前ポイントに移動し、今度は地上戦に挑むことにしました。実はこのポイント足を運ぶのは今回が初めてでした。

 

 

F-15J イーグル

撮影ポイントに行きつくには悪路を通らなけばならず、二の足を踏んでおりました。しかしそこで撮影された写真を見ていると魅力的な写真が多く見られました。実際に行ってみるとそこは航空機ファンでしか足を運ばないであろう、素晴らしい空間が広がっていました。

 

 

F-15J イーグル

R/W03側の離陸ではアーミングエリアでの様子を見ることができます。距離は若干ありますが、稀に手前の民間側滑走路も使用する時があるとの事。そうするとフェンスからは驚異的な近さなので、一度くらいは見てみたいものです。

 

 

タイトル

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F-4EJ改 ファントム

人気の尾白鷲ファントムもすっかり百里に馴染んでいますね。老朽化にともない退役が近づくファントムですが後継機F-35の開発プロジェクトはトラブルの連続で予定通りの調達は危ぶまれています。おそらく空自は世界で最後のF-4オペレーターになることでしょう。

 

 

RF-4E ファントム

第501飛行隊の偵察型ファントム914号機が離陸準備を進めます。生粋の偵察機であるRF-4E型が先行して離陸を行いましたが、実はこの後緊急着陸を行うことになります。…実際のところファントム使いすぎですからね…。

 

 

RF-4EJ ファントム

離陸準備を行っていた後続機ですが、392号機以外は離陸せずにエプロンへと戻っていきました。392号機は離陸してトラブルを起こした914号機をチェイスするために離陸しましたが、他の機体はエプロンへと戻っていきました。おそらく訓練はキャンセルされたものと思われます。

 

 

T-4

基地内を見ていると緊急着陸に備えて消防車がサイレンを鳴らして出てきました。待機していたものの暫くエマージェンシー機は戻ってきませんでした。結局その間多くの機体が着陸してくるのでした。ふと気が付くと浜松のチェッカーがやってきました。

 

 

A320 春秋航空

茨城空港には中国からのLCCがやってきます。この会社は春秋航空、英語名ではSPRING AIRLINESです。空自は外国からの航空機には一応の警戒態勢をとっているとの話を聞きます。組織の特性上を考えれば当然ですね。

 

 

F-15J イーグル

エマージェンシー機が戻ってくる間に訓練に行っていたイーグルが次々と降りてきました。非常事態の場合、真っ先に問題の機を降ろすかと思いますが、余裕がある場合はそんなに急がないようですね。

 

 

RF-4E ファントム

写真の撮影時刻をみるとトラブルが起きた機体の離陸時刻は1307時、着陸は1414時でしたから1時間以上も飛行していたことになります。けっこう長い飛んでるものですね。デジカメ写真は撮影記録が残るので後からの検証する場合にとても便利。

 

 

RF-4E ファントム

百里基地は民間共用化にともない滑走路が二本になりましたから、緊急時にの対応にも余裕がうまれたはずですね。さて緊急着陸の際ですが被害を広げないために機体燃料を減らしておく必要があります。よく見ると3本タンクですから燃料廃棄にも時間がかかることでしょう。

 

 

BK117C-1 ひばり

茨城県警のヘリ「ひばり号」です。県警のヘリは各県で組織が違う上、装備する数も多くなく、購入する時期も異なるのでその時々で機種が選定される感じがありますね。入札とかやるのかな。

 

 

T-4

赤白のトレーナー塗装が素敵な通称レッドインパルス。夜の築城で一度みかけただけでなかなかお目にかかれませんでしたが、やっと落ち着いてみることができました。浜松のチェッカーもこの塗装を採用してるんですね。

 

 

F-15DJ イーグル

さて、やってきました教導隊の2回戦。この頃になると北風は東からの風向きに変わっていたのでランウェイチェンジの心配もありましたが無事狙い通りR/W03を使用してくれました。まずは4機編隊がラインナップ。

 

 

F-15DJ イーグル

アラハン前ポイントのギャラリー数は比較的空いていたと思いますが、おそらく多くの人は上がりの捻りを狙って北側のポジションを取っていたものと思われます。

 

 

F-15DJ イーグル

教導隊の巡回指導は午前と午後1回づつのフライトが基本形だそうです。午前中は朝一の1stピリオド、午後は3rdピリオドとなりますが1430時が離陸の目安だそうです。常連さん達からのお話はいつも本当に参考になります。

 

 

F-15DJ イーグル

教導隊の巡回指導での滞在期間は約1週間。撮影チャンスはけっこうあるものの、最大の問題はその日の天候と仕事の調整だと思います(笑)。今回はあらかじめ飛来の噂がありましたのでそれとなく仕事の調整を行い、1日休みを作ることができました。

 

 

F-15DJ イーグル

飛行教導隊は空自の精鋭パイロットの集団で最強の部隊と言われています。元々優れたパイロットがスカウトされる上に、指導のために戦技の研究・訓練に専念できる環境が更に強い教官パイロットを鍛え上げるそうです。

 

 

F-15DJ イーグル

4機編隊の離陸に続いて、第二陣が登場。茶色の068号機と黒緑の091号機の二機編隊です。

 

 

F-15DJ イーグル

私も大好きな黒と緑。雑誌の表紙や大き目の写真を飾ることもしばしば見られます。ファンの方のブログを読んでも人気の高さが窺い知れますね。是非この機体のダイキャストモデル商品化を!

 

 

F-4EJ改 ファントム

教導隊を迎え撃つ第302飛行隊のファントム。4機が並びラストチャンスで兵装の最終チェックを行います。コックピット内の空調設備があまりよくないファントムは離陸する直前までキャノピーを閉めないそうです。

 

 

F-4EJ改 ファントム

F-15を要する教導隊と第302飛行隊のファントムでは機体性能の差は明らかです。といってもファントムで任務についている以上、性能差で勝る相手から逃げているわけにもいかないでしょう。そのあたりも踏まえて指導を行っているのかな。

 

 

F-4EJ改 ファントム

ファントムの背後に見えるのがアラートハンガーです。スクランブルの指示が出た際には5分待機のチームがここから出撃し、使用R/Wの向きに関係なく最短コースで駆け上がっていきます。ちなみに、この日私がいた間、この扉が開くことはありませんでした。

 

 

F-15DJ イーグル

結局あまりいい撮影ポイントをみつけられないまま教導隊が戻ってきてしまいました。大好きな091号機でしたがほぼ逆光。レタッチを行ってなんとか救済というレベルでした。この機体とはまだ出会いたいなぁ。

 

 

F-15DJ イーグル

最後は飛行シーンを撮りたかったので基地南側へ移動しました。ただ午後のR/W03側は逆行気味であり、なかなかしっくりする場所を見つけることができませんでした。場所によっては大量のカラスが集まってて落ち着かなかったし…。

 

 

F-15DJ イーグル

この日の天気予報では「午後から不安定な状態となり、雷雨や竜巻に注意」との事でした。実際に昼頃には湿った空気が流れ込み、雨も覚悟したほどでした。そういう意味ではアグレッサーの2フライトが見られただけでも幸運でした。

 

 

F-15DJ イーグル

オーバーヘッドアプローチで進入したものの、離陸機とのタイミングが合わず一旦コースを外した081号機。その後は気合いの入ったショートファイナルで着陸を決めました。

 

 

F-15DJ イーグル

この黒と白で塗装されたパターンは米空軍のアグレッサーのF-16が採用しているアークティックフランカースキームに似ていて格好いいですね。

 

 

F-15DJ イーグル

天候は曇り気味でも、たとえ写真は今ひとつでもやっぱり行ってよかったと思います。教導隊の塗装は年代によって変更されるので、一期一会の気持ちが大切です。

 

 

F-15DJ イーグル

次は教導隊にいつ会えるでしょうか。近くで見るにはやはりここ百里は外せません。あとは新田原航空祭という手もありますが、子供ができてから旅費も捻出できません(苦笑)。ということで今度もしばらく百里頼みになりそうです。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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