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20120108

陸上自衛隊

習志野演習場

降下訓練始め2012


JGSDF

Narashino Ground

Demonstration

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2012年1月8日陸上自衛隊 習志野演習場 降下訓練始め

2年ぶりに習志野演習場へ初降下訓練を見に行きました。早朝こそは雲が広がっていたもののイベントが始まる頃には素晴らしい青空が広がりました。ただ習志野は何故あんなにも寒いのでしょうね…。訓練の内容は以前と変わっていることも多く、とても刺激を受けた一日でした。

ゲスト

後姿ではありますが「ヒゲの隊長」で有名だった佐藤正久議員です。来賓にもかかわらず一般見学場所の習武台を歩いて来賓席へと向かいました。氏のツイッターを見ているとその後は南スーダンへ向かったとか…。行動力の違いには素直に頭が下がります。

 

 

UH-1H イロコイ

ノーズにVマークを描いたイロコイです。要人を輸送してきた同機はVIPを降ろした後、観客の目の前をかすめるような鋭い機動で会場を後にしました。その時隊員さんが機内から手を振っていたのがカメラのファインダーから確認できました。

 

 

第一空挺団

降下訓練を開始するにあたり、最初の隊員が天候状況の調査のために降下します。風の影響を調べるためにパラシュートの操作は一切行わず、流される距離を測った上で降下ポイントを決定するそうです。

 

 

習武台

一般客が見学できるのはこの習武台と呼ばれている高台です。高い場所から見下ろせる自衛隊イベントというのは珍しいですが、この地形を活かしたイベントが今回は目白押しでした。詳細は後述します。

 

 

CH-47J チヌーク

降下訓練始めは第一空挺団の降下から始まります。今回は強風のために高高度からの降下は中止となりました。

 

 

第一空挺団

地上に着地したもののパラシュートがうまく閉じず、かなりの距離を流されてしまった隊員さんもいました。あれだけ大きなパラシュートですから強風の影響は大きく、すさまじいスピードで見ているだけでも危険を感じました。

 

 

CH-47JA チヌーク

一川防衛大臣を乗せたチヌークが会場左から進入してきました。大臣などVIPの輸送には3機のチヌークが担当しています。

 

 

CH-47JA チヌーク

大臣は演習場の中央に着陸し、観覧席まで歩いていくのが毎年の恒例です。会場の一番端に場所をとったのでさすがに誰が大臣なのかは判別つきません。またこの時はスーツの上に迷彩色のジャケットを着てくるようです。

 

 

CH-47J チヌーク

メインイベントである模擬訓練が開始されました。陸上自衛隊では訓練のシチュエーションを「状況」と呼んでいます。「状況開始!」の合図とともにまずはバイクに乗った偵察隊員を運ぶチヌークが着陸します。

 

 

CH-47J チヌーク

バイクを降ろした2機のチヌークが現場を離脱します。今回の特徴としては複数の機体が重なるシーンが多かったのですが、それは機体の進入コースが変更されたことが大きく影響しています。

 

 

UH-1J イロコイ

2年前の模擬訓練では習武台から見て、左側手前から進入し、観客の前を通過後、反転の後に奥の国道側を通って離脱していきました。今回はその逆で国道側の左手奥から進入した機体は反転し、観客に近いコースを右手から左手へと抜けていきます。

 

 

UH-1J イロコイ

飛行コースの変更により、2年前は機体の後ろを撮ることが多かったのが、今回は前側から撮影することができるようになりました。また旋回中の後続機が一緒に写り込む機会も多く、写真派にとっては嬉しい演出だと思います。

 

 

UH-1J イロコイ

陸上での展開を優位に進めるには空からの支援が欠かせません。サイドドアを開けたイロコイには機銃がセットされています。ちなみに今回の演習には位置づけが微妙だったUH-60Jの姿だけ見られませんでした。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

念願のアパッチが初参加!無骨な機体に似合わず高機動を披露しました。習志野での状況訓練は単に機体性能を紹介するデモンストレーションではなく、実際の攻撃方法など実践的な機動が見られることも魅力のひとつです。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

観客の目の前をパスするアパッチ。言うまでもありませんが特に多くのシャッター音が響いていました。配備されてからだいぶ月日も経ちますが、まだまだ目新しさがありました。

 

 

AH-1S コブラ

元祖対戦ヘリのコブラは2機で参加。戦車と対峙した際に正面からの砲撃を受けにくいように非常に細く設計されたシルエットが特徴的です。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

固定翼機からの降下が行われました。参加機は航空自衛隊の第401飛行隊のC-130H×2機と、第402飛行隊のC-1×2機でした。ハーキュリーズは2機とも今や少数派となってしまったヨーロピアンワン塗装機でした。

 

 

C-1

固定翼機は近くにある海上自衛隊の下総基地から離陸し、八千代市あたりを旋回した後に会場左手から進入してきます。風が強いためか一度の降下は5人づつで、各機とも2回づつの進入を行い、合計40名の隊員を降下させました。

 

 

CH-47J チヌーク

チヌークからは物資の投下を行いました。

 

 

C-1

降下する隊員の背後にプロシージャ中のC-1が重なりました。降下を終えた固定翼機は再び下総基地へ降り、その後C-130Hは小牧、C-1は入間へとそれぞれの所属基地へと帰っていきます。

 

 

タイトル

コメント

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

敵戦車の動きを止めるべくアパッチが出動します。当機は陸自の主力対戦車ヘリとして導入が計画されましたが、途中で装備することに意義が起こり、配備計画数が大幅に削減されてしまいました。今後この希少な高性能機をどのように使いこなしていくのでしょうかね。

 

 

CH-47J(A) チヌーク

まるでコマ送りのような写真ですが、3機のチヌークが連なって支援機材を搬送するところです。機外に吊り下げて運ぶ方法は馬力がある当機ならではですね。

 

 

CH-47JA チヌーク

私達の目の前に近づいたチヌークが支援機材の切り離しにかかります。しかし高度を下げた途端にダウンウォッシュにより砂と芝生がすさまじく吹き上げられてしまうので観客は大変な目に(笑)

 

 

CH-47JA チヌーク

支援機材を切り離したチヌーク3機は観客の目の前を通過して離脱していきます。陸上自衛隊では2機種のチヌークを装備していますがこちらは改良型のJA型です。機首先端が鼻のように黒くなっており、スポンソンと呼ばれる胴体横下部の部分が大型化さrています。

 

 

CH-47J チヌーク

こちらは従来型のJ型です。上の写真と比べるといくらか細身のシルエットであることがわかると思います。ちなみに航空自衛隊でも両方のチヌークを装備していますが、機種名による区別は行っていないそうです。

 

 

CH-47J チヌーク

ロープを使って隊員を地上へ降ろすチヌーク。ホバリングして隊員を一人一人降ろすのと、着陸して一気に降ろすのでは、作戦に要する総時間と標的にされる危険性を考えた場合にどちらがメリットあるのかな?

 

 

第一空挺団

陸上自衛隊の車両には草で擬装したものが多くみられます。しかし何もないところでは草が走っているようにしか見えないので、その効果が微妙な場合もありますね。

 

 

第一空挺団

会場からザワザワと話声が聞こえてくるのがこのシーン。見てしばらくはよく理解できないみたいですが、それが人が吊り下げられているとわかると驚きの声が湧きます。

 

 

UH-1H イロコイ

敵を足止めするための「撒菱(まきびし)」を両横に装備したイロコイです。小さな地雷をばらまいてくるので敵戦車もうかつに近づいて来れないというわけですね。

 

 

UH-1J イロコイ

負傷兵を搬送し、戦場を離脱するという設定のイロコイ。急いでいることを表すかのような前傾姿勢を見せてくれました。機体の横には赤十字のマークが付けられています。

 

 

タイトル

コメント

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

敵戦車に一撃!アパッチの戦闘シーンを満喫させてもらいました。関東ではこの他にも霞ヶ浦駐屯地や木更津でのイベントでも見られる機会があります。

 

 

AH-1S コブラ

旧式となりつつあるコブラではありますが、そのシルエットは古臭さは感じられませんね。さて問題は後継のアパッチの配備数が削減された現在、対戦車ヘリというカテゴリーの必要性が今後どのような位置づけで扱われていくのか…ということでしょう。

 

 

OH-1 ニンジャ

二機種の観測用ヘリが重なりました。手前のOH-1はタイヤの部分にスキーを履いていることに注目です。

 

 

装甲車両

状況が終了し、擬装した車両が戻っていきます。都会に住んでいると、こういう訓練が日本のどこで行われるのかといったことのイメージが湧き難いです。

 

 

訓示

模擬訓練の後は恒例の防衛大臣からの訓示です。…が色々と問題を起こしている大臣の訓示を隊員の方々はどのような思いで聞いていたのでしょうかね…。ちなみに船橋出身の野田総理は当初参加予定でしたが、福島視察の急用によりキャンセルとなったそうです。

 

 

74式戦車

午後からは装備の地上展示が行われます。準備に少し時間がかかりますがファンの方なら慌てて帰らないほうがいいようです。イベントとしての演出も凝ってきましたね。

 

 

AH-64D ロングボウ・アパッチ

大編隊で会場を通過したヘリ達はそのまま所属基地へ戻ると思いきや、一旦は少し離れた駐機場へと姿を隠します。その後再び姿を現したかと思うと私達の前へと着陸しました。これはもしかして地上展示!?

 

 

CH-47JA チヌーク

習志野演習場での地上展示で特筆すべきは、高台である習武台から俯瞰するようなアングルで撮影できることです。機体が着陸する時は地面レベルで見ていましたが、上から見下ろせると気づき、慌てて駆け上がりました(笑)
実際はもっと高いところだと思っていましたが、目を見張るほどの見下ろし効果は得られませんでした。それでも普段の航空イベントではちょっと見られないアングルだとは思います。
この時点ではまだローターが回っているので観客は近寄れませんでしたが、暫くするとロープが張られ観客が近づいてくるのでチャンスが意外とと短い時間しかありませんでした。

 

 

OH-1 ニンジャ

地上展示は左からCH-47JA、AH-64D、AH-1S、UH-1J、OH-1、OH-6Dの順に並べられました。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

さて、お目当てのアパッチの正面ポジションがとれました。習武台の上は意外にも空いていて、撮影場所の確保に悩むことはありませんでした。
むしろ機体の近くで入場を待つ人たちが多く、見下ろしアングルに燃える人の方が少数派であったことに驚きました。

 

 

AH-64D ロングボウ・アパッチ

機体間隔はご覧の通り、かなり余裕をもって配置されました。この後は機体の前にロープが張られて入場許可となります。空自基地イベントでは機体がビッシリと並べられ、観客も多く、機体のクリアな写真を撮るのが難しくなっていますので貴重な機会になりそうです。

 

 

OH-1 ニンジャ

見るからに近未来的で高性能さを感じさせるOH-1。観測用という用途だけではもったいない気もしますね。

 

 

OH-6D

広い間隔で配置させた各機を撮り歩くだけでも結構大変でした。しかし公開は1500時まで、時間はたっぷりとありますから心いくまで撮影を堪能できます。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

入場が始まると機体の前は観客が集まって人垣ができました。それでも十分に空いてますね。

 

 

EC-225LP

防衛大臣のお帰りです。要人輸送専門のEC-225LPが着陸し、VIPの搭乗を待ちます。

 

 

EC-225LP

VIPを乗せ離陸するEC-225LP。さすがにローパス等のサービスはありませんでした(笑) 上空にはUH-60Jの姿も見えましたが降りませんでした。警備かエスコート機だったのかもしれません。

 

 

CH-47JA チヌーク

書くのが最後になってしまいましたが、今回の習志野も天気はよかったものの大変寒い風が吹く中での開催でした。完璧な防寒対策をして行ったつもりでも少し辛かったです。しかし模擬戦闘が終わり、昼頃になると風も止むのが不思議です。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

演習でのヘリの進入ルートの変更に加え、午後の地上展示という演出の工夫により期待以上に満喫することができました。気が付けば昼食も食べずに1330時(笑)
小規模ですが売店も出ているので腹ごしらえも可能です。

 

 

広報コーナー

今回は東日本大震災での活動が紹介されていました。荒い波に腰までつかり捜索する第一空挺団の隊員や、線香に合唱する姿など見ているだけで胸が詰まりそうな内容でした。支援活動を行った自衛隊の方には頭が下がる思いです。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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