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2012年4月15日成田空港

桜のシーズンもほぼ終わる頃と出遅れましたが、なんとか成田空港のさくらの山公園に行くことができました。花見も見納めということで駐車場は満車という賑わいでした。

1年の間でも1?2週間しかチャンスがない桜と航空機の競演。ここ数年は何度となくチャレンジしているものの遠くを飛行する航空機と、近くにある桜の構図バランスはとても難しいです。これは航空機が小さすぎで何だか全くわかりませんよね。

これは桜を多く入れ過ぎてしまった例です。花の隙間に現れる航空機を狙ってみたものの、ただの騒がしい写真になってしまいました。

航空機と桜の距離を縮めるためには自分が引かないといけない…。自分が引いた分は望遠レンズの圧縮効果により航空機を大きく写しこむことができるようになりました。これくらいの大きさであればどこの航空会社なのかもわかるようになりました。

何度か撮っていると立ち位置や焦点距離も大体わかってきますので、次は形のよい枝を探すことになります。できるだけ多くの花がついている枝が見栄えがします。

先のとがった枝は目で見ている分には目立っていいのですが、写真という四角い構図のおさめるとイマイチ収まりがよくありません。基本から構図の勉強をする必要がありそうですね…。

これは八重桜でしょうかね。ソメイヨシノとは枝の付き方が違います。

航空機を画面いっぱいに大きく撮るだけというのは実に簡単な撮影法だと痛感しました。ファインダー超しに見える機影を本能のままシャッターを押す。写真としては面白みに欠けますが撮ってる間は実に単純で気持ちがいい（笑）

桜を絡めた撮影は桜の開花状態と天候、航空機の飛行、そして自分の予定という条件が整って初めて可能となるシャッターチャンスです。2012年の桜は少し開花が遅めでしたが、それが幸いして今回の撮影になんとか間に合いました。

一際目を引く派手な機体。これはエアチャイナの特別塗装機だそうです。デザインは紅い鳳凰をイメージしていますが中国らしいデザインですね。ちなみに青い塗装機もあるそうです。

二本の木を利用して、画角の上部と下部に桜を配置してみました。ちょうど間の空間に通りかかる瞬間を狙う方法です。機体が通過するコースを予測しながらの撮影は、なかなかの忙しさです。

1時間も撮影を繰り返していると、そろそろ桜の花を大きく写すための距離感もわかってきます。

いざ目の前で見ていると大迫力なのが、離陸重量の重そうなB747ジャンボです。他の機種に比べると実に高度が低く、見上げるというよりは目線の高さを通過していく感じです。急な登場に慌ててシャッターを押したので構図はめちゃくちゃでした。

いまやB747が見られるチャンスが減ってきていますが、桜と絡めて撮影するにはこの低空離陸する機体はいい被写体だと思います。

B747の低空離陸によるジェットブラストは、桜の花を散らすのに十分な威力があります。機体が通り過ぎてもしばらくは桜吹雪が舞っていました。

話は逸れますが、スマホを使ったフライトレーダー24はエアライン機の撮影では本当に重宝しますね。アプローチ中の機体や航空会社がわかりますし、おおよその位置も把握できます。いや、本当に便利の一言です。

都心と成田空港を36分で結ぶスカイライナー。乗ったことはありませんが便利に違いありません。新幹線を思わせる流線形のデザインは山本寛斎氏のデザインで、開通からしばらく経ちましたが今も色あせない魅力をもっています。

さくらの山公園は花見客や家族連れ、カップル、飛行機マニアなど多くの人で賑わっていました。この日は離陸側でしたが、願わくは迫力ある着陸が拝めたら尚のことよかったですね。

縦構図にしてみました。空間に余裕がうまれて見やすくなったような気がします。桜の花に加えて航空機、樹、見物客など色々な要素を詰め込むことができました。

中国東方航空。中国は国が大きいので航空会社も多いですね。私は軍用機撮影がメインでエアラインは年に１回くらいしか足を運んでいませんので知識が乏しいです。今から覚えるにしても頭が固くなってるからなぁ…。

航空機を眺めている女性の後姿は絵になります。

午後はアメリカ便のラッシュタイム。同じ航空会社の機体が離陸のために並ぶ光景が見られます。この時間帯はデルタ航空ばかりでした。

やけにデルタ航空機が多いなぁと思っていたら、ノースウェスト航空が合併したそうですね。私が最初に乗った旅客機がノースウェストのB747だったので残念な思いがします。

ピカピカのポリッシュドスキンが特徴的なアメリカン航空。ダイキャストモデルにしたら楽しいでしょうね。ちょっと動きだしが遅くなりましたが、とりあえず私の花見イベントはこれで完了です。また来年に期待しつつ…。

スケジュール（パンフレット）