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20130407

成田空港


Narita AirPort

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2013年4月7日 成田空港

日本全国に大雨と強風を巻き起こした春の爆弾低気圧。一過の日曜日は雲もなくなり晴れ間となりましたので、強風に見舞われた成田空港に行ってきました。クローズされることなく多くの離発着を見ることができましたが、着陸機の半数はゴーアラウンドをせざるを得ない厳しい条件でした。

A380 DLH

関東を襲った爆弾低気圧が通過し、雨は上がったものの強風が吹き続けた一日。本来の予定だった子供達のサッカー練習は中止になったので、カメラのバッテリーも充電してない状態ながら、ほぼ勢いだけで成田空港を目指しました。10時30分にさくらの山公園に到着するとルフトハンザのA380がまさに離陸のため滑走路に進入するところでした。今日はいいことあるかも。

 

A330-200 HVN

白地をベースにしたデザインが多いエアライナーの中で、全身に濃い目の色を配した機体は撮影している流れの中において強いアクセントとなります。なんと表現すればよいか難しい独特のブルーで、どことなくベトナムらしい深みを感じさせるカラーリングです。と言ってもベトナムに行ったことはありませんので勝手なイメージですけど。

 

B767 JAL

今では少数派になってきているJALの旧塗装です。この機体には「Japan.Endless Discovery.」というメッセージと共に、大きな日の丸と桜の花が描かれていました。

 

B777-200 SCO

さてここから3枚は連続写真で、ターゲットはシンガポールのスクート航空機です。さくらの山公園を知っている方ならイメージできると思いますが、R/W16Rへのアプローチコースです。本来ならば機体の右側面を捉えているはずですが、写真では左側面が見えています。横風に流されるためにカウンターを当てていますが、その角度は直角に近かったと思います。

 

B777-200 SCO

タッチダウンが近付いてくると滑走路に角度を合わせるために向きを変えます。実際に見ていると機体は横にカニ歩きをしているように見えるので非常にスリリングです。

 

B777-200 SCO

こちらが本来の進入角度です。一連の写真は旋回をしているわけでなく、滑走路へのアプローチコースをストレートに飛行しているわけですから、いかに横風が強かったかを物語っています。しかし残念ながらこの機体は着陸できず、ゴーアラウンドとなりました。

 

B767-300ER ANA

最初この機体を見た時に何の機種かわかりませんでした。しばらく情報収集を怠っていましたが最新のB767にはウィングレットが装備されているんですね。気づきませんでした・・・というか知りませんでした。

 

B767-300ER ANA

ウィングレットの追加によって全く別の機種になってしまったようにも感じますが、ほとんど個性がなかった同機がアップデートされて見応えが増したように思います。

 

B777-200 SCO

先ほどの着陸でゴーアラウンドを決断したスクート航空機が再び着陸に挑戦します。強い横風に流されながらも無事にタッチダウンに成功!着陸を見守っていた観客からも安堵の声が聞こえました。

 

A320 JST

軽量級のA320はタイヤを接地したものの機体が安定せずにゴーアラウンドとなりました。運航効率が勝負のLCCですから、さぞ着陸したかったことでしょう。

 

MD-11 FDX

貨物専用のフェデックス機が着陸を試みます。撮影をしていた頃は着陸機の数が少なく、貴重な飛行中のシーンでした。一時期は着陸をさせず、離陸機だけを飛ばして空港をクローズするのではないかという噂も流れたほどです。

 

MD-11 FDX

このフェデックス機はタッチダウンを待たずにかなり早いタイミングでゴーアラウンドを選択しました。接地するまでの高度や進路がズレていて修正が間に合わないと判断したのかもしれません。

 

B747-8F NCA

重量級の機体がアプローチしてきました。普通に考えると重たい機体の方が風に流されにくいと思いますが、機体が大きいため風をうける面積は大きく一長一短があります。さて着陸の成否はいかに!

 

B747-8F NCA

こちらのカーゴ機も早々と機首を上げてゴーアラウンドを選択しました。ところで着陸を途中でキャンセルすると普段では見られないアングルで機体を捉えることができることに気づきました。普段の着陸であれば高度を抑えているのでこのような腹側の文字は見えにくいと思います。

 

B747-8F NCA

なんか格好のいいジャンボだなぁ…と思っていたら最新型の8F型でした。同機はB747-400の後継機として開発され、B787の開発で得られた技術などがフィードバックされているそうです。主翼の先端が尖ったようなデザインもB787を彷彿とさせる部分です。

 

B777 FDX

まるで錯覚のようですが、この2機は私がカメラを構えている右手方向を通過して着陸していく機体なのです。この写真だけみていると「さくらの丘公園」でR/W34L側の着陸を狙っているかのような写真に見えます。

 

B777 FDX

上の写真の数秒後にはこのような位置関係になっていますから、いかに難しい姿勢制御が行われているかと驚かされます。それにしてもこの日は外出を控えるように注意されるほどの強風にもかかわらずギャラリーは非常に多く、駐車場は満車状態でした。既に葉桜になっていたので花見客ではないはずですから、いかにこのスポットがポピュラーになったのかを物語っていると思います。

 

ホールディング

決してオペレーションに問題があるわけではありませんが、常に十数機がタキシーウェイ上でのホールディンを余儀なくされている状態でした。大きな旅客機が十数機も並ぶとその行列の長さは大変なものになります。なかなか降りられない機体も大変ですが、なかなか飛べない方も可哀そうです。

 

A321-200 CSN

強い横風にあおられて右に左に姿勢を崩しながらアプローチする中国南方航空機。この時点で既に機体をコントロールするのは難しそうな様子でした。たかだか30cmくらいの望遠レンズを構えているだけでも風でレンズをもっていかれそうになるくらいでしたから、風の力を利用して機体を制御する航空機への影響はさぞかし大きいことでしょう。

 

A321-200 CSN

中国南方航空も空港敷地内に入る前に着陸を断念し、再び上昇を行いました。この時点ではまだ低速なので、カメラマンにとっては優しい被写体といえるかも。

 

A300-600 UPS

一本奥にある滑走路であるR/W16L側で見られた、すごい角度でのゴーアラウンドです。この機体は貨物便とはいえ。上昇角で45°を超えていないでしょうか。

 

A330-300 FIN

とてもシンプルでわかりやすいデザインのフィンランド航空機。Simple is the Bestという発想なのか、デザインに力を入れていないのかはよくわかりません。しかしシンプルにデザインする方がセンスが求められるかもしれないという感じはします。

 

B747-400 KLM

日本のエアラインでは国際線から引退してしまったB747ジャンボも、海外の国際便では今も現役です。古い設計のため燃費が悪いとも言われてますが、満席にして飛ばせば採算性はそれほど悪くないという噂もききます。

 

A380 SIA

次々と離陸機が出てくる中、大物が揃ってタキシングしてきました。手前のシンガポール航空のA380に続き、タイ航空のB747の姿が見えました。航空業界におけるヘビー級が揃った少し面白いシーンでした。

 

B737-800 KAL

大韓航空機のゴーアラウンドです。頭上を通過する前に既にランディングギアを格納していますから諦めの早さ(パイロットの判断の速さ)を伺い知ることができます。

 

A300-600 UPS

貨物輸送のユナイテッド・パーセル・サービス機を見たのは今回は初めてだと思います。実にデザインが渋くて格好いい!

 

B767-300ER ANA

ウィングレット付きのB767が着陸進入を行います。それにしてもウィングレットによって主翼の長さが際立って目立ちます。ところで最近はシャークレットという言葉を聞きますが、ウィングレットと何が違うのでしょうか…理解できておりません。

 

B777 ANA

普段は戦闘機の写真を中心に撮っているせいか、望遠レンズを目一杯使って、できるだけ寄せて撮っている方が楽しいかも。2013年はまだ一眼レフで戦闘機を撮っていないのでウズウズしています。

 

B767 JAL

引き続き望遠側での撮影を堪能しています。送り気味で捉えたB767ですが、主翼の下面にも光が当たっているようですね。技術の塊である旅客機の複雑な主翼構造を見て楽しむこともできます。

 

B767 JAL

タッチダウンの直前に着陸を諦め、ゴーアラウンドを決断したJL860便。実はこの様子を遠隔で見ていたたかぽんさんからメッセージが入りました。最近はエアバンドでなくスマホでフライトレーダー24を見た方が撮影には便利だと思っていますが、このアプリを使えば遠く離れている場所からでも離発着の様子がわかりますし、ツイッターによってメッセージをやりとりすることもできます。すごい時代になったものです。

 

B767 JAL

再び高度を上げていくJL860便と地上で離陸待ち行列を形成するJAL機。3時間ほど滞在していましたが常時このような状態でした。もう一方の羽田空港の方はどんな状況だったのかな?

 

B747 CAL

まるでオーバーヘッドアプローチのようなダイナスティのゴーアラウンドには別の理由がありました。滑走路上で離陸予定の機体がトラブルを起こしたようで、強風の中での貴重なアプローチチャンスを逃してしまいました。

 

A330 CPA

ダイナスティのランディングチャレンジを潰してしまったキャセイパシフィック機。機体トラブルと思われますが離陸滑走をせずにヨロヨロとタキシングでターミナルビルへと戻っていきました。こういう時はエアバンドレシーバーを持っていけばよかったと思います。

 

B767 JAL

強風に揺られながら機体を制御し、着陸に挑戦するためアプローチスピードはかなりゆっくりになるのではないでしょうか。それでも成功確率は1/2から1/3くらいだったと思います。

 

A380 SIA

シンガポール航空のA380が離陸のため滑走路に進入しました。総二階建て旅客機であるA380も2008年の成田に初飛来してから5年目になりますが、まだまだ注目度は高いです。ファーストユーザーであるシンガポール航空の他にも今では数多くの航空会社が同機を採用し、成田でその姿を見ることができるようになりました。まだまだ見なくてはいけない機体がたくさんあります。

 

A380 SIA

離陸して地上から脚が離れた直後、横風にあおられるA380。乗客の皆さんもこれだけ風の影響を受ければ機内でも体感していることでしょう。見ている方は気楽でいいですが、乗務員の方や乗客の方は本当にご苦労様でした。

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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