2013年9月28日 海上自衛隊 下総基地 開設記念行事
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下総基地開設54周年を記念するイベントが素晴らしい快晴のもとで開催されました。今回は家の用事があり午前中のみの見学でしたが効率よく楽しむことができました。しかし今回の見所は航空機よりも新しい管制塔とハンガーでしょうか。

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新管制塔
今回下総基地に入ってまず驚いたのは新しい管制塔が出来上がっていたことです。紅白のチェック模様である現タワーと比べるとその大きさがよくわかります。現タワーの階段は頭をぶつけそうになるほど窮屈な作りでしたが、新タワーは外側に階段が設けられているなど快適になっている事と思います。
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新格納庫
もうひとつ目に付いたのが新しいハンガーの建設でした。このおかげで芝生エリアの駐車場が用意されなくなっていました。おそらくこれは次期哨戒機P-1の配備と運用を睨んでの増設だと思います。
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科学消防車
新たに配備が進んでいる科学消防車が格好いいです。ウルトラマンに出てきそうなデザインですね。もっと積極的に展示してもいいような気がします。
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US-2
下総基地祭では定番となっている中型機ラインナップです。今回は航空自衛隊のC-1輸送機の参加がありませんでしたが、空挺降下など協力関係も深い航空機なのでなんとか都合をつけて欲しかったところです。
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US-2
日本が誇る最新飛行艇US-2の1号機です。この傑作機は先日おきた有名キャスターのヨット遭難事件において見事救難活動に成功し、一躍その実力を世に知らしめました。民間機として世界への輸出にも期待がかかります。
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P-3C オライオン
基地祭会場の外れに駐機する第203教育航空隊のP-3C。真ん中の尾翼にマークが描かれている機体はラダーが取り外されています。部品取り用のための退役機でしょうか。
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P-3C オライオン
最近の2つのトレンドを取り入れたP-3Cの地上展示。開設54周年をかけて5054号機をあてがうと同時にコックピットにはリラックマを座らせるというお茶目さが受けていました。○○周年と機番を合わせる手法は直前に行われた百里基地航空祭でも見られました。
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P-3C オライオン
パイロットスーツに身をつつみ、機窓から外を見つめるリラックマさんは意外と凛々しいと思いませんか。
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P-3C オライオン
下総基地の所属機ということもあると思いますが、リラックマ効果のせいか特に機体前の密度の高かったP-3Cです。懐かしいアトラスのマークを機首に描いたことも嬉しいですね。
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記念式典
海自と陸自のイベントは隊内向けの式典的要素が強いとも言われていますが、もともと「開設記念行事」と呼ばれているわけですから、本来そういうものなのでしょう。一方航空自衛隊は「航空祭」という形で主に部外者への広報を主目的にしている点が対照的です。
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AH-64D ロングボウ・アパッチ
下総基地祭の地上展示ではすっかり常連となったアパッチ。同機は基地祭当日の朝に飛来するパターンが多いのでフェンス外からアプローチを眺めることもできるでしょう。
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P-3C オライオン
3機のP-3Cによる祝賀飛行。地上で行われる式典の進行状況に合わせ、通過時刻を調整しながら編隊を維持しなくてはならないので高い操縦技術が求められます。
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UH-1J イロコイ
楯構図でローターが全て写るようにしてみたのですが実に長い…。どこかアメリカ映画に出てくるリーゼントキャラのようなイメージをもちました。
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AH-64D ロングボウ・アパッチ
威風堂々の姿をみせるアパッチをローアングルで。機首にあるセンサー類はカバーで保護されていましたが、百里基地での展示の際には覆われていませんでした。運用上のルールは特に決まってないのかな。
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AH-64D ロングボウ・アパッチ
撮影中のエピソードですが、空自C-130を運んできたと思われるクルーの達がこのアパッチの写真を撮ってたのが面白かったです。同じ自衛隊といっても陸空の組織が違えばなかなか見られない機種もあるでしょうし、ゆっくり撮影する機会は意外と少ないのかもしれません。
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AH-1S コブラ
ここではローターの固定方法に注目です。ローターの先端と足(スキッド)の先にロープを通して固定していました。勝手にローターが回転して、ぶつけて破損することを避ける意味がありそうですが、コブラは細身なので並べて格納する時に便利だと思います。
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P-3C オライオン
エプロン外に駐機されていたP-3C。教育航空隊の機体は実働部隊ではなく教育部隊であることを表わすディグロウオレンジを翼端に塗装し、フェアリングなど増設された装備が少ないという特徴があります。実働部隊に比べるとシンプルな機体が多くみられます。
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P-3C オライオン
前年の基地祭からその姿は確認できていますが、当時から垂直尾翼のラダーが取り外されたままとなっている機体です。おそらくは計器類など部品取り用に充てられた機体だと思いますが、日米の次期哨戒機が登場する中、旧式化していくP-3Cにはあまり整備コストをかけられないという事情もあるのでしょう。
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C-130H ハーキュリーズ
ここにも隠れキャラが…。
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C-130H ハーキュリーズ
「天高く馬肥ゆる秋」という言葉もありますが、第401飛行隊のC-130Hに描かれた空駆ける天馬が澄み切った秋空に映えています。…ただやっぱりもう少し格好いいデザインに変更した方が人気出そうですけど。
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T-5
第203教育航空隊と同様に航空士育成を担う、教育航空隊の仲間T-5練習機。翼端をオレンジに塗っているのは下総のP-3Cと同様です。
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人力羽ばたき機
おそらく鳥人間コンテストに参加したのだろうと思いますが、自転車をこいで飛行する人力羽ばたききが展示されていました。実際に航空機を飛ばしているエアマン達が集う下総基地ですから、航空力学はバッチリでしょう。
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グローブG109B
開門する前に基地の近くを飛んでいるなぁ・・・と思っていた軽飛行機が、中に入ってみたら展示されていましたが、下総基地に縁がある機体なのでしょうか。インターネットで「JA09AW」で検索するとヒットします。すごい時代ですね。
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P-3C オライオン
新旧管制塔とP-3Cの図です。新しいハンガーが建設されていますが次期対潜哨戒機P-1が配備される日も近いのかもしれません。下総基地におけるひとつの時代の変換期ともいえるかもしれませんね。
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CH-47J チヌーク
習志野駐屯地に所属する陸上自衛隊の精鋭、第1空挺団による空挺降下展示が行われました。降下する時はC-1などの固定翼機と回転翼機ではコツなどにも違いがあるのでしょうか。
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P-3C オライオン
会場南側から進入してきたP-3Cによる投下デモが披露されました。機首下面に設けられたウェポンベイから2発の爆弾をパラシュート落下させました。
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第一空挺団
CH-47Jから降下を終えた第1空挺団の隊員達が敬礼を行いました。会場に現れた彼らに対して観客から拍手が湧いたのがとても印象的でした。若い隊員さんが嬉しいような、少し戸惑った表情をしていましたが、那覇から百里へ移動した第302飛行隊のパイロットさんが温かい声援に戸惑ってはにかんでいた時に似ていました。
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エアライン
この日は300mmレンズしか持ち合わせていなかったので、あまり大きく写すことはできませんでしたが、昼の月をかすめ飛ぶエアライン機の姿を残すことができました。昼夜を問わず航空機が重なるムーンショットをいつかは成功させてみたいものです。
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P-3C オライオン
最前列でお子さんを肩車するのは勘弁して欲しいなぁ…と言いたいところですが、こんな可愛い手を振られてしまったら文句も言えなくなっちゃいますね。
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P-3C オライオン
3機によるエシュロン隊形で基地北側から進入してきたP-3Cが編隊散開を披露してくれました。
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P-3C オライオン
写真では伝えづらいのですが、普段はまず見せることのないであろう凝ったブレイクパターンを見せつけてくれました。
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P-3C オライオン
着陸した4機のP-3Cがエプロンに戻ります。続いて午後は事前申込による抽選で当選した体験搭乗者を空の旅へと連れていきます。
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P-3C オライオン
こちらの5029号機は先日の百里基地航空祭で「第29回百里航空基地祭」と機首に描いて地上展示を務めた29号機です。下の写真の55号機は来年の下総基地祭で使えそうですね(笑)
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P-3C オライオン
本来であれば4機が同時にスポットインする演出だったようですが、スポットの場所が違ったようで修正するハプニングもありました。私は他に予定があったので午前中だけ見学して下総基地を後にしましたが、その後体験搭乗に飛び立つP-3Cを見送りながら家路につきました。
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スケジュール(パンフレット)
09:00〜15:00 航空機見学・展示
09:00〜15:00 陸上自衛隊装備品展示
09:00〜15:00 ミニP-3C展示・公演
09:00〜16:00 模擬店
10:00〜11:15 記念式典・祝賀飛行
11:30〜15:00 花電車
11:40〜11:55 横須賀音楽隊
12:15〜15:00 体験搭乗
12:20〜13:00 高野太鼓
13:30〜14:10 麗澤高等学校
14:40〜15:20 BabyBoo |
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