2013年8月14日 所沢航空発祥記念館
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お盆休みで会社も開店休業状態だったところに、8月いっぱいで終了してしまうイベントを思い出し急遽半休をとって見学に行きました。所沢航空発祥記念館に唯一のフライアブルな零戦が展示されており、歴史的価値の高い機体を見学してきました。 
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所沢航空発祥記念館 博物館は大々的に零戦の展示をアピールしており、来場者数も増えたのではないでしょうか。しかし「零戦来日!」って言葉に少し違和感を感じました。もともと日本の海軍機であるはずなのに鹵獲されたため今ではアメリカの航空博物館の所蔵となっています。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 零戦の見学には零戦観覧券(展示場入館券を含め1000円)が別途必要となります。今年はこの超注目機の展示が話題になっていますが、ほとんどの来場者がこの零戦も見ているのではないでしょうか。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 今回展示された零戦は「伝説の機体」とも呼ばれている当時のまま飛行可能な唯一の機体です。アメリカではエアショーでも飛行しているそうです。日本軍の機体ですから返還して欲しいという思いもありますが、古い機体の保管や整備に関しては米国の方がしっかりしているかもしれません。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 オリジナルの栄二一型エンジンはまだ動きます。ほとんどが当時の部品のままで飛行できる機体ということは驚きの一言です。あの激しい戦争を生き抜く運の良さもさることながら、整備・操縦についても上手な人に巡り合えたのではないでしょうか。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 エンジンカウルは可動式です。資料を読むとエンジンの馬力は低かったようですが、軽快な機動を実現した零戦は知恵と工夫の結晶です。ただし軽量化の代償として防御力は犠牲にされてしまったそうです。やはり航空機の運動性能を大きく決定するエンジンは大切なんですね。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 主翼上面の手作り感のある板金。緩やかな凹凸が多いあたりは現在の航空機では考えられませんが、極限まで軽量化された同機ですから外販も薄いのかな?と感じました。ちょうどJ-Wings誌で零戦の特集が組まれていたので読んでみたところ5mm程度のジュラルミンで、同時期の他の航空機に比べてかなり薄かったようです。
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海軍零式艦上戦闘機五二型
垂直尾翼には61-120のシリアルナンバーが書き込まれています。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 当機は通常はアメリカのプレーン・オブ・フェイム博物館に所蔵されており、側面にはアメリカをイメージさせる星のマークが記入されています。実機データと一致するのかわかりませんが当機の製造番号は5357号ということになります。製造番号の欄には中島という文字も見えますね。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 スライドキャノピーをもつ零戦のコックピット。一体どのようなパイロットの方が操縦し、どのような任務についていたのでしょうか…。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 零戦のバックスタイル。主翼は広いですが胴体が意外にも細身のシルエットという印象です。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 胴体内に7.7mm×2、翼内に20mm銃×2を装備することができたようですが、徹底した軽量化が求められた零戦にしては重武装らしいです。当然ながらミサイルという兵器がなかった時代、激しい機動を行いながら機銃を敵機に当てるのは容易なことではなかったことでしょう。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 この日はお盆休み中だったので都内や電車内、公園内など全体的に人は少なめでした。しかし零戦の周辺は予想以上に人口密度が高かったように思います。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 ヘッドアップディスプレイの走りともいえづ、不思議な光学照準器。ガラスの板なのですが特定の角度から覗き込むと光っているように見える照準が浮かび上がってきます。一体どのような作りになっているのでしょうか。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 展示場の階段に上っての撮影です。あまり無理をして柵から手を伸ばしすぎると転落の危険性もあるので要注意です。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 この零戦は当初2013年3月をもって解体される予定でしたが公開が8月まで延期されました。おそらくはもっと見たいという要望の声が多かったことと思いますが、自分は3月に行く予定でしたが延期されたことでだいぶ油断していたことは確かです。夏休みの宿題みたいですが後のスケジュールを考えたらあまり余裕もなかったので慌てて見に行ってきました。
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海軍零式艦上戦闘機五二型 展示場にある階段を上ることで俯瞰したアングルで機体を見ることができます。同じ零戦でも型式によって主翼形状が大きく違うので大戦機の見分け方は結構難しいです。
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堀越二郎展
展示場では零戦の生みの親である堀越二郎氏の資料展示が行われていました。ちょうど映画の「風たちぬ」のモデルにもなっていてタイムリーな企画でした。
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手帳 堀越氏が使用していたといわれる手帳です。この頃は今のようにコンピュータも普及していなかったでしょうから設計作業についても試行錯誤の連続だったことでしょう。
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T-1 空自機ファンならこれは見ておかないといけませんね。日本初の国産ジェット練習機T-1です。今では退役してしまい飛行する姿を見ることはできませんが、意外にもその機動性は高かったといいます。航空祭でも編隊飛行など比較的地味なフライトが多かったですが、退役間際になるにつれファンを魅了していくことになった機体です。
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C-46 コマンド 航空公園はお盆休み期間ということと、猛暑の影響により人出は少なかったです。
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