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20140216

海上自衛隊

下総基地


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2014年2月16日 海上自衛隊 下総基地

2/7、2/14と2週連続で大雪が関東を襲いました。積雪をともなう場合、航空機撮影を趣味とする方たちは「雪レフ効果」が脳裏をよぎるのではないでしょうか。しかし残念ながら降雪の後はすぐに雨にかわり、ほとんどの雪はすぐに溶けてしまっていました。

P-3C オライオン

撮影に行ったのは風が強いものの眩しい青空が広がる日曜日でした。この2日前には記録的な大雪が関東を襲い、交通や物流、生活に大きな打撃を与えましたが、訓練の遅れを取り戻すかのようにP-3Cがフライトしていました。休日、晴れ、積雪。この三つの条件が重なった貴重な機会だったためカメラをもって出かけました。

 

P-3C オライオン

事前に下総基地のR/Wエンドを通ってみましたが敷地内の雪はほどんどなく、雪景色の写真は撮れないと判断しました。そこで今回はR/W01の進入コース上にある鎌ヶ谷市の陸上競技場へ行ってみました。今回の成果はこの46号機のみとなりましたが、計5回のアプローチを陸上トラックを周回するように立ち位置を変え、それぞれ違う角度から狙ってみました。

 

P-3C オライオン

2回目のアプローチです。この日は風がたいへん強く機体のコントロールも難しそうでした。ここから5枚つづく写真は一連のアプローチの模様ですが横風対応のための機首の向きに注目です。まず私の視線からは機体右側面が見えています。

 

P-3C オライオン

滑走路までの距離が近づいたタイミングで機首を右に振り、自分の位置からは正面が見えるように機体の向きが変わっていることがわかります。

 

P-3C オライオン

そして私の頭上を越えていく頃には機体の左側面を見せるようにして通過していきました。この横風アプローチは技術的にも難しいことは想像に容易ですが、訓練しようにも実践でそのような環境を準備するわけにもいかないと思います。自然現象はコントロールできませんから悪天候時は意外と貴重な訓練の場といえるかもしれません。

 

P-3C オライオン

頭上を通過する機体をクローズアップ。雪レフ効果があるのかないのかは微妙なところですが、心なしか機体の下面にも光があたり、白く明るく写っているように感じました。

 

P-3C オライオン

追っかけ気味のアングルです。テールブームが画角から欠けてしまっているのが構図的な課題ではありますが、これ以上おいかけると電線や樹木に隠れてしまうためこれが限界でした。構えていたレンズは150-500mmでしたがもう少し広角のレンズでないと機体全体をおさめるのは難しいようです。

 

P-3C オライオン

3回目のアプローチです。ロービジで一色に塗装されたP-3Cですが、普通なら影になる機体下面にも光があたっていたようで陰影がほとんどありませんでした。そのため非常にのっぺりとした印象となっています。

 

P-3C オライオン

この日は雲ひとつない晴天でしたが、降雪、降雨の後に加えて風も強かったので空気中のチリやホコリも少なかったと思います。光線状態もよく、雪レフ効果もあって機体が白く見えたのかと思っていましたが、よく見てみると機体自体がとてもきれいだと感じました。普通なら排気の煤が付着していたり多少なりとも汚れていたりすると思いますが、この46号機はとても美しい状態でした。

 

P-3C オライオン

下総基地R/W01へのアプローチではその下に北総鉄道と国道464号線が通っています。とくに何も知らずに国道を走っている車がこのP-3Cのアプローチを見たらさぞかしビックリすることでしょうね。

 

P-3C オライオン

4回目のアプローチです。今度の立ち位置は少し機体を横から捉えるようなポジショニングになりました。まずは桜の枝の隙間から姿をのぞかせるP-3Cを追いかけます。

 

P-3C オライオン

立ち位置と機体との距離をとり、長い焦点距離を使うことによって機体を横から捉えることができるようになります。機体全体をおさめると無駄なスペースが増えて迫力がなくなるので機体前部をおさめるようにしました。ここでもやはり主翼下面にも光線が当たっているようですね。

 

P-3C オライオン

最後となる5回目のアプローチ。陸上競技場のトラックを一周して最後のポジショニングです。この後は基地に近付いて撮影しようと思っていた矢先にこの46号機はフルストップしてしまいました。残念。

 

P-3C オライオン

この鎌ケ谷陸上競技場は少年サッカーの大会で何度か来たことがありますが、大会の時にP-3Cが着陸を行ったため子供達が大はしゃぎした事がありました。こんな迫力あるものを見てしまったら興奮しないわけがありませんよね。

 

P-3C オライオン

縦構図でトリミングしてみました。フラップ周辺の機構や機体下面に書いてあるステンシル類を見ることができます。写真を拡大すればソノブイ孔のナンバリングも見ることができますよ。

 

P-3C オライオン

大満足とはいきませんでしたが、ある程度は雪レフ効果を楽しめたかな?という下総基地のP-3Cでした。民間旅客機のような銀翼の機体であれば尚面白そうだったかなと思いました。

 

P-3C オライオン

歴史的な大雪だったにもかかわらず、結構あっという間に雪はほとんど溶けてしまいました。しかし山梨県などでは大雪により高速道路の機能が麻痺したり、孤立する地域が出たりと大変な被害が出ています。そして救助のために自衛隊への出動要請も出るほどの大きな災害となってしまいました。この1年を振り返ると桜の早咲き、猛暑、残暑、短い秋、大雪…と気候変動は間違いないものとして現実的になっています。

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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