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20140927

海上自衛隊

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開設記念行事


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2014年9月27日 海上自衛隊 下総基地開設記念行事

海上自衛隊の教育航空隊が所属する下総基地において第55回開設記念行事が開催されました。秋は色々とイベントがあって忙しいですが、今回の基地祭は午前中のみ見学し、午後はビッグサイトで開催されたホビーショーの見学へ行ってきました。

海上自衛隊 下総航空基地

開門までの時間は基地南側の外周道路へ行ってみました。外来機の飛来を期待していましたが7時前にUS-2が飛来したのを見逃してしまいました。他の機体も前日には着いていたのかもしれません。当日はいい天気でしたが東側にくっきりと境界線を引くような雲が出ています。

 

UH-1J イロコイ

陸自のUH-1Jが僚機のOH-6Dと共にルーズな編隊を組んで飛来しました。ヘリは滑走路の位置とは関係なしにエプロンめがけて着陸しますから遠くを通過してしまいました。

 

SH-60K シーホーク

海自の対潜哨戒ヘリSH-60Kが展示のため飛来しました。同機は基地の上空で旋回し高度を下げていきましたが外周道路にいた私にはシャッターチャンスはありませんでした。展示のために飛来したわけですからフライインにしても人目を気にして欲しいものです。

 

P-3C オライオン

地元の第203教育航空隊に所属するP-3Cの列線。近くに黄色い燃料車が見えたら近いうちに動くことがわかります。大きな航空機は燃料を満載にしたまま駐機するとタイヤに負担がかかるため、離陸する前まで燃料タンクを軽くしておくそうです。

 

P-3C オライオン

一足先に5065号機が離陸するために滑走路へと向かいます。先行して待機空域へと向かい天候調査や指揮をとります。

 

P-3C オライオン

8時の開門を以て基地の中へ入ることができます。先ほど離陸した5065号機が基地北側から進入してローパスを実施しました。祝賀飛行の確認でしょうか。

 

US-2

8時になると基地内には入れるのですが、エプロン地区にはまだ規制線が張られていて入ることはできませんでした。しかしそのおかげで観客の姿を入れないで機体を撮影することができました。

 

C-130H ハーキュリーズ

先ほど基地外周で見ていたあやしい雲。境界線がはっきりしていて面白いですね。

 

SH-60K シーホーク

8時30分になるとエプロンエリアが開放となりました。まずは近くに配置された海自の対潜ヘリSH-60Kです。後ろにあるハンガーにはミニP-3Cと悪役の潜水艦がいました。

 

SH-60K シーホーク

SH-60Kのガラス窓には「第14次派遣海賊対処」と書いと書いてありますから、護衛艦に搭載されて海賊退治に行ってきたのでしょう。

 

ファンシードリル

このところ年を重ねる事に内容が寂しくなっていた下総基地祭ですが、今年は色々と趣向が凝らされていました。まずは防大生によるファンシードリルの展示が行われました。写真はリハーサルの風景ですが「見せよう」という意識が伝わってきたのは良かったです。

 

C-130H ハーキュリーズ

航空自衛隊からはC-130H輸送機が地上展示に参加しました。空自の輸送機は第一空挺団の降下訓練などで親しい関係にありますのでほぼ必ず参加しています。さてここで、ガラス下にある黒い丸い点に注目してみましょう、ほーらかわいい顔に見えてきませんか?

 

P-3C オライオン

地上展示機の撮影は後回しにして、まだ空いているうちにロープ際の最前列を確保する事にしました。機体の前でマーシャラーがスタンバイしているので離陸が近いことがわかります。8時45分になり祝賀飛行にむけてP-3Cがエンジンを始動し始めました。

 

P-3C オライオン

P-3Cは左翼内側のエンジンからスタートし、順次1基ずつ始動していきます。

 

P-3C オライオン

4つのエンジンの出力と各種機器のチェックを終えていざ行かん!マーシャラーの方向指示に従って機首を右に向けるP-3Cです。

 

P-3C オライオン

早朝はR/W19を使って着陸が行われていたようですが、すぐにR/W01に変わりました。祝賀飛行に向けて3機が北風にのって離陸していきます。

 

P-3C オライオン

5064号機は腹部のストロボ発光をいただきました。

 

MH-53E

P-3Cの離陸を見送ると少し余裕のある時間となります。祝賀飛行が始まるまでは地上展示機の撮影を行うことにしました。今回の目玉といえる大型の掃海へりMH-53Eが展示されました。

 

MH-53E

この巨体を空中で支える7枚ブレードですが、実はずっと8枚だと思っていました。360度という「度数」で考えると7では割り切れませんが、ラジアン?だと最適な枚数とピッチなのだそうです。勉強になりました。

 

MH-53E

同機のテイルは左に傾いた状態となっています。またその右側には大きな水平安定板がついています。

 

MH-53E

自衛官の方から同機は機体サイズが大きくダウンウォッシュが強いため救難活動には不向きであると教えてもらいました。ちょうどその頃、長野と岐阜にある御嶽山において大規模な水蒸気爆発が発生しました。災害対応として陸自からUH-60JやCH-47Jが出動しています。

 

C-130H ハーキュリーズ

記念式典に向けて列を整える海自隊員たちの姿。白のセーラー服が船乗りらしいですね。

 

U-36A

ジェット機のスピードを活かし、対艦ミサイルの代役を務めるU-36A。海自初のジェット機として導入されましたが、P-1哨戒機の導入によってやっと仲間ができる事になりました。

 

MH-53E

雲の合間から陽が出てきたので再びMH-53Eを撮りに戻ります。同機の前には常に人が集まっている状態でした。一般の方にもこの機体が珍しいという事がわかるのですね。

 

MH-53E

横からの1枚です。たいてい誰かしら観客の人が通りかかるので誰も映らない写真を狙うには忍耐が必要です。間違っても前にいる人を怒ったり、邪魔だと言ったりしてはいけません。「どいてくれ〜」と念を送るだけにしておきましょう。

 

P-3C オライオン

今年は55周年記念にあたる年です。機番の「55」を利用したデザインは第203教育航空隊の十八番ともいえる技なのです。

 

P-3C オライオン

ローアングル気味にプロペラと機首を同時に構図に入れるのはお気に入りの構図です。

 

P-3C オライオン

この日の天気は悪くないものの雲が多く、日差しはよく変わる忙しい1日でした。しかし9月の下旬ともなると日傘をさすご婦人もいないので大変よかったです。この時期の紫外線は見た目によらず強いというのに…(笑)。

 

記念式典

国旗と海自旗の入場。式典での訓示内容を聞いていると数年前に比べてだいぶ変化してきたように思います。災害対応、尖閣湾、海賊対策から救難まで…と報道される機会も増えています。

 

P-3C オライオン

10時6分頃、第203教育航空隊のP-3Cによる祝賀飛行が行われました。通過するタイミングは式典の進行具合に合わせる必要があるため、待機空域では秒単位での調整が行われます。

 

P-3C オライオン

使っていたレンズでは3機編隊が入りきらないので2機のみ切り取っています。

 

P-3C オライオン

最後は単機にフォーカスを当ててみました。それにしても祝賀飛行という呼び名が海上自衛隊独特ですね。

 

P-1

今年はなんとP-3Cの後継機となるP-1が祝賀飛行として下総イベントに初参加!そのまま着陸して地上展示してくれたら最高でしたが今回はそのまま厚木基地に帰投しました。式典らしく赤白塗装の1号機だとおめでたい雰囲気が出たかもしれません。

 

UH-1J イロコイ

陸自からはヘリ2機種が参加しましたが、コブラとアパッチの攻撃ヘリコンビは飛来しませんでしたし。翌週には木更津で基地祭が予定されており、ヘリの祭典が開催される予定です。

 

P-3C オライオン

R/W01南側より進入したP-3Cが発煙筒を投下。本格的…とはいえませんが展示飛行っぽい事も見せてくれるようになりました。数年前の寂しい内容に比べるとファンサービスに意識が向いてきたように思います。

 

P-3C オライオン

こちらの5036号機はハイスピードパスを行いました。20年前の下総名物といえば超低空ローパスや機体洗浄といったイベントがありましたが、最近は行われなくなって久しくなります。

 

化学消防車

今年は新しく導入された化学消防車の展示がありました。新型車両は特撮映像にでてきそうな先進的デザインです。これはアイデアものの良い企画だと思いました。

 

救難車両

エプロン内の展示会場では救助活動のデモンストレーションが披露されました。航空機以外の装備を紹介するのはいい事だと思います。

 

化学消防車

滑走路手前では消防車2台による放水デモが行われました。放水アーチの間をP-3Cが通過するような演出があれば話題になりそうですね。

 

化学消防車

ひとつネックだったのはこの展示は最前列の人以外は撮影困難で、なんとかスマホを人垣の頭越しに撮影できた1枚です。鉄道写真の愛好家はこんな思いをする人が多いのでしょうね。

 

P-3C オライオン

3機編隊で進入し、観客の前で編隊を解くP-3C。その後コンバットピッチで着陸態勢に入ります。

 

P-3C オライオン

部分的には青空も見えるまずますの天気でした。やはり航空イベントは青空の下で見たいものですね。

 

P-3C オライオン

フラップが下がっていることを示す赤い部分が美しいですね。

 

P-3C オライオン

普段の着陸とは違うパターンで降りるP-3C。北側から進入し会場上空で散開し、右270度旋回で東へ抜け、更に右旋回で南側のR/W01へ着陸しました。いつもは左旋回で高度を下げるところを右旋回でファイナルアプローチを行いました。

 

P-3C オライオン

グランドクルーが見守る中、無事にP-3Cがタッチダウンしました。

 

P-3C オライオン

マーシャラーの指示で左折し、スポットを目指すP-3C。車輪の前後差があるので少し通り過ぎてからターンするようです。

 

P-3C オライオン

スポットインする4機が同時にランディングライトを灯火するという演出がありました。着陸灯が脚に設置されているのは、着陸時に脚が出ていることを外部から確認する目的もあるそうです。

 

CH-47J チヌーク

風が強かったため予定されていた空挺降下の展示はキャンセルされましたが、地上展示のために陸自のチヌークが飛来しました。

 

タワー&ハンガー

新しく建設された大型の管制塔とハンガーです。管制塔は14時から見学する事ができたみたいですが、私は午後からビッグサイトで開催されるホビーショーへと向かうのでした…。

 

P-3C オライオン

長らくこの場所に置いてあるように思われるP-3C。垂直尾翼の舵が付いていないので、教材用か部品取り用かもしれません。

 

P-3C オライオン

停止したエンジンのプロペラブレードを「×」の位置に合わせる隊員さん。この位置はエンジンが停止していることを示すサインにもなるそうですが、こうしないと吸気口にカバーが取り付できないという理由があるのです。

 

ミニP-3C

最後にハンガー内で展示されたミニP-3Cを見て会場を後にしました。午後からはミニP-3Cの展示や、実機のP-3Cによる体験搭乗飛行が行われます。

一時期は規模が大幅に縮小となり寂しい内容だった下総基地でしたが、今回は航空機以外のところで趣向を凝らしたイベントも多く、工夫が見られた基地祭でした。

 

 

スケジュール(パンフレット)

09:00〜15:00 航空機見学・展示

09:00〜15:00 陸上自衛隊装備品展示

09:00〜16:00 模擬店

10:00〜11:25 記念式典・祝賀飛行等

11:30〜15:00 花電車

12:30〜15:15 体験搭乗

13:00〜13:15 横須賀音楽隊

13:20〜13:50 ミニP-3C展示・公演

13:55〜14:35 高野太鼓

15:15〜15:55 麗澤中高等学校吹奏楽



 

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