2014年8月31日 米国空軍 横田基地
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今回はツイッターで流れてきた情報を見て決断しました。それは8月31日に総合防災訓練でオスプレイが飛行する可能性があるという一報でした。反対運動などの憂き目にあっているオスプレイは行政からも飛来情報が事前に告知されるため、航空機ファンにとっては有益な情報源となります。

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MV-22B オスプレイ
2日前の8月29日に2機のオスプレイが横田基地に飛来していた事は報道で知っていましたが、実際に見てみるとやはり興奮してしまいますね。これが自分にとって初のオスプレイとなりました。この日は訓練で飛行する可能性があると告知されていましたが、何時頃に飛ぶか、また本当に飛行するかという保証はない賭けでしたので、朝の9時には到着するように行きました。
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MV-22B オスプレイ
隊長機とはかなり間隔を空けて駐機された09番機。運用では駐機中はエンジンを前に傾けておくようですが、このままでは長いプロペラが地面にぶつかってしまうのでローターを回転させることはできません。
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UH-1 ヒューイ
オスプレイのフライトを心待ちにするギャラリーを前に、離陸していったUH-1です。もしかしたらオスプレイはドタキャンされて機材変更になったのでは…というような嫌な憶測も飛びました。
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C-130H ハーキュリーズ
思いがけずその姿を現したハーキュリーズが、我々の頭上を通過してそのまま飛び去ってしまいました。
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UH-1 ヒューイ
本日2機目のUH-1が離陸しましたが、まるで北と南の撮影ポイントを通過するような飛行ルートでした。
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UH-1 ヒューイ
聞いた話ではUH-1は空軍が提供する物資を中継地点まで運ぶ役目を担い、それをオスプレイが積み込んで離島まで届けるという訓練シナリオだそうです。
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UH-1 ヒューイ
日本における防災の日は9月1日(月曜日)ですが、なぜ敢えて日曜日の8月31日に訓練を行ったかは不明です。いずれにしても今回の訓練は日本とは関係なく、米軍が独自に行っているものであるとの発表が事前に流されていました。
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MV-22B オスプレイ
じっと待つこと2時間半分…、11時30分頃になったところで尾翼のランプが点灯し、一気に期待が高まりました。それにしても陽炎がひどいですね、機影がユラユラしています。
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MV-22B オスプレイ
この時点ではまだプロペラは回転していませんが、ティルトローターが上に向けて動き出しました。
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MV-22B オスプレイ
ローターを上に向けてセットしてスタンバイ!しかし私が到着する前の早朝にも一旦エンジンをかけて終わったとの情報もあり、まだまだ油断は禁物です。
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MV-22B オスプレイ
事前情報では訓練に参加するのはオスプレイが1機との事でしたが、隊長機に続いてこの09番機もランプが点灯しました。
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MV-22B オスプレイ
こちらもティルトローターが上向きになったのでフライトの準備が進められているようです。2機とも飛ぶのか、それとも1機はバックアップなのか…。ギャラリーの意見交換も活発になってきます。
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MV-22B オスプレイ
不思議とこの時間になると警察の方達が寄ってきて、駐車車両のチェックが始まりました。おそらく事前に訓練予定を知っているのでしょうね。撮影している事に関しては特にお咎めはなく、トラブルが起きないか監視だけをしているようでした。
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C-130H ハーキュリーズ
訓練から戻ってきたハーキュリーズは基地の西側から滑走路を横切って進入して右旋回!背中をぱっくりと披露してくれました。オスプレイが飛ばなくても最悪これでいいやと思わせてくれました。
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C-130H ハーキュリーズ
次の週末には2年ぶりに開催される横田基地友好祭を控えており、そこで披露するマニューバーの練習かも…と思いました。
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C-130H ハーキュリーズ
アクティブランウェイは北風運用のR/W36。曇天かつレンズを南側に向けなくてはいけない状況なので機体は逆光で黒くなってしまいます。それでも軍用機らしい不気味な雰囲気が出てくるかな。
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UH-1 ヒューイ
戻ってきたこのUH-1は米空軍が物資を運んできたという設定です。
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UH-1 ヒューイ
空軍が運んできた物資は中継地点でオスプレイにバトンタッチされ、離島まで運ぶというのが今回の総合防災訓練のシナリオです。中継しないでそのまま運べばいいのでは…とも思いましたが航続距離とスピードではオスプレイにはかなわないでしょう。
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MV-22B オスプレイ
タキシングする時はティルトローターを若干前に倒して移動するようです。この紅い尾翼はVMM-265「ドラゴンズ」の隊長機の証。海軍艦載機のCAG機のような派手さはないものの、十分話題性をもっています。
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MV-22B オスプレイ
後で知りましたが、この時は記者を同乗させたメディアフライトが実施されていたようです。防災訓練だけでなく、オスプレイの公開を兼ねての横田飛来だったようです。これは友好祭での一般公開も十分可能性ありかな?
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MV-22B オスプレイ
尾翼に漢字で「竜」と描かれているのはVMM-265「ドラゴンズ」の機体です。沖縄の普天間基地ではもう一つVMM-265「フライングタイガーズ」がいて虎の柄が描かれています。
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MV-22B オスプレイ
オスプレイとは「ミサゴ」という鳥の名前を付けているそうです。ミサゴは獲物を見つけると空中でホバリングすることができる事からこの名前が付けられました。実に納得できるいいネーミングですね。
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MV-22B オスプレイ
この日は基地敷地内で自動車の往来も多く、油断するとこのように車が横切ってしまいます。昔のフィルムカメラの時代だったら涙ものです。
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MV-22B オスプレイ
12時半頃に2機は編隊離陸で飛び立って行きました。北側のポイントも多くの見学者で賑わっていたそうです。思っていたよりも低く上がっていたようなのでいい写真が撮れたのではないでしょうか。ティルトローターが徐々に固定翼モードへと変化していきます。後ろから見送る分には騒音はほとんど聞こえず、報道っていい加減なものだな…と思いました。
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MV-22B オスプレイ
軽く昼食をとって周辺を散策して時間をつぶしていました。約1時間のフライトから戻ってきたオスプレイは、遠くからでもそれとわかる独自すぎるシルエットですね。
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MV-22B オスプレイ
着陸はかなり遠い時点からヘリコプターモードでゆっくりと進入してきました。特に騒音が大きいわけでなく、むしろ静かで物足りないようにも思えました。
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MV-22B オスプレイ
色々と騒がれている事もあってか、かなりおとなしいアプローチだったように感じましたが特に挙動で危なげに感じるような場面はありませんでした。非常に安定してスムースに進んでいたと思います。
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MV-22B オスプレイ
先頭で着陸するのは紅い尾翼のダブルナッツ。高度はけっこう高めに入ってくると横田の常連の方に伺いましたが、横顔を撮ろうと思ったら撮影場所の距離をかなりとった方が良いそうです。(私は正面〜斜め前が好みなのでこれで可)
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MV-22B オスプレイ
窓からは周囲を確認するようにクルーが顔を出していました。ランディングギアが収納されるところを見ると、やはりオスプレイはヘリではなく固定翼機の要素がたくさん見受けられます。
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MV-22B オスプレイ
窓はかなり大きめで余裕がありそうです。機内スペースも余裕がありそうですね。ヘリと固定翼のいいとこ取り!これはすごい航空機です。
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MV-22B オスプレイ
後ろから見ると固定翼機らしい2枚の垂直尾翼が見えますが、忘れていけないのは大きな「主翼」をもっている事です。ヘリモードの時は揚力が発生するのかな?
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MV-22B オスプレイ
着陸してエプロンへと戻る隊長機。次回は是非離陸と固定翼機モードを狙ってみたいと思いました。
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MV-22B オスプレイ
後続機の09番機のアプローチは少し引いて撮影してみました。胴体部分を見ていたらなぜか東京名物「ひよこ」を連想してしまいました。
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MV-22B オスプレイ
この今までみた事のない航空機は大きなローターを入れるべきか、思い切ってカットした方がいいのか…決断を迫られますね。(トリミングすれば済む話ですが)
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MV-22B オスプレイ
色々と危険なイメージを持たれているオスプレイですが、素直にこれは新しく、今までとは全く違う航空機でした。敵国の軍隊がこれを持っていたら絶対に嫌ですよ。
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MV-22B オスプレイ
この日の報道では大島周辺までフライトを行ったようです。人道支援目的の訓練として離島を想定したシナリオが実施されましたが、着々と関東圏での飛行実績を積み重ねている点は実にしたたかです。そのうち飽きられてニュースにもならなくなることでしょう。
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MV-22B オスプレイ
ホバリングしながら向きを転換するオスプレイ。横顔を見せてくれたのは嬉しいの一言でした。
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MV-22B オスプレイ
再び向きを変えたところを見ると、もしかしたら見学者へのファンサービスだったのかもしれません。正面を向いてくれたら尚最高でしたね。
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MV-22B オスプレイ
実際はこんな撮影条件となります。頑張ってこの狭い範囲を切り抜いていますので望遠レンズは必須です。ファインダーでは気づかなくても金網が写り込んでいる事は多いので、実際に目で見て確認することも必要です。電車で移動しているため脚立が用意できないのですが、そこはガードレールの上に立って克服しました。40歳を越えてガードレールの上に立っているのは航空機ファンくらいだと思いますよ。
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MV-22B オスプレイ
エプロンに戻り早々とエンジンを停止した隊長機。写真の中の時間が停止した世界でもローターが前を向いている事が停止している証拠となります。
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MV-22B オスプレイ
エプロンへ戻ろうとした09番機がタキシング途中で謎のスタンバイに。数分の停止を待ってエプロンへのタキシングを再開しましたが…。
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MV-22B オスプレイ
ここでちょっとしたサプライズ!09番機が再び滑走路へと進入してきました。これはもしかしてまた飛んでくれるのか?
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MV-22B オスプレイ
これは飛びそうだ。
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MV-22B オスプレイ
この時は最初の離陸時に多くいたギャラリーもかなり減っていましたが、おそらく撮影場所を移動したのでしょう。違うアングルで撮影を楽しめた人は最高でしたね。
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MV-22B オスプレイ
離陸したオスプレイはすぐに左旋回に入りました。固定翼モードでスイスイと飛行する姿はまさに固定翼機でした。
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MV-22B オスプレイ
先ほどのストレートインとは違い、若干旋回しながらのヘリモード転換でしたが挙動はスムースで違和感は感じませんでした。徐々に絵が変わっていっても脳がその変化に気づかない「アハ体験」というのが以前流行りましたがそんな感じです。
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MV-22B オスプレイ
陸自も導入を検討中と言われているオスプレイ。佐賀空港に配備を計画しているという報道もありますが、やはり配備は西寄りの基地が候補になるのですかね。木更津あたりにも何機か配備して欲しいです。
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MV-22B オスプレイ
この追加フライトはネットではメディア取材陣のリクエストだったという噂も流れていましたが、ちょうど南側にあるトモダチ公園において反対運動の集会が行われる直前にその頭上を通過しました。逆なでしてしまった事は言うまでもありませんが、反対派からすると「傍若無人な飛び方」という表現になるようです。同じ現象でも見る立場によって解釈が異なる点はビジネスにおいてもよく注意するように言われますね。
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MV-22B オスプレイ
オスプレイは各地で反対運動がおきていますが、今回の訓練は離島への物資空輸という人道支援です。いざとなったら非常に力強い存在になる事は忘れてはいけないと思います。オスプレイが飛来する基地の近くに住んでいるわけではないので何とも言えませんが、離島の人達の事や日本の地理的特性を考えるとやっぱり重宝する航空機である事は間違いないと確信できます。
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MV-22B オスプレイ
翌週には2年ぶりの友好祭を控えている横田基地。オスプレイがこのまま滞在して展示されるかどうかが注目されていますが、実現されれば大きな注目を集める事は間違いありません。おそらく反対派を超える規模の見物客で囲まれることでしょう。→(後日談)残念、しずかに戻ってしまったようです。
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スケジュール(パンフレット)
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