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20151103

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2015年11月3日　航空自衛隊　入間基地　航空祭

晴れの特異日である文化の日に行われる入間基地。今年は前日の予行日のみピンポイトで雨天に見舞われたものの当日は素晴らしい快晴の下、航空祭が開催されました。首都圏最大のイベントという呼び名も出始めた入間基地航空祭はもはや飛行機マニアだけのイベントではなくなってしまいました。

T-4 Blue Impulse

「空飛ぶ広報室」ブームに比べると来場者数は減ったものの、今年の飛行場地区への出足はかなり早めという印象でした。例年激しい最前列確保競争が行われるブルーインパルスの列線。撮影はあきらめていましたが1番機の周辺にいた方達は後ろから撮影する人への配慮から皆座っており、スムースに撮影することができました。そのマナーのよさに「格好いい人達だな」と思いました。

U-125

飛行展示とトップバッターは入間基地のみに存在する飛行点検隊が行いました。U-125は低空で滑走路に進入し、点検機材を調節するカメラアップデートを行いました。

YS-11FC

飛行展示を終えてエプロンへと向かうYS-11FC。会場の一番北側ではRW35に着陸し、エンドまできてくれる機体のタキシングを正面から撮影する事が可能です。

T-4

総隊司令部飛行隊から航空祭向けに編成される通称「シルバーインパルス」が展示飛行を行いました。毎年安定したTACデパーチャーを見せてくれますが、さすが元戦闘機パイロットだけあって大変優れた操縦技術を持っています。

T-4

シルバーインパルスの展示飛行はソロあり、編隊飛行ありとまさにローカル・アクロバットチームです。いつか機体を銀色に塗装して欲しいですね。

T-4

シルバーインパルスは平均年齢50歳…いつのまにか自分も他人事ではない年齢になってきました。シルバーと呼ぶにはまだ早すぎますが、中年の星であって欲しいと思います。

UH-60J

百里救難隊から参加したUH-60Jは50周年記念塗装機を投入。相棒のU-125Aは珍しく不在でしたが最近注目を集めている救難展示のデモを披露しました。

CH-47J チヌーク

2トンの物資を吊り下げ、パワーリフトのデモを行ったチヌーク。例年よりはデモの時間が短かったように思います。

C-1

入間基地の顔ともいえる第402飛行隊の展示飛行。老朽化にともない退役機が出ている中で5機がフライトに参加してくれました。大きな機体の編隊飛行はスパンが広いので迫力があります。

U-4

優雅なシルエットと塗装が美しいU-4は機動飛行には参加せず。顔見せだけで終わりました。天皇皇后両陛下が搭乗したことで認知度も上がったことでしょう。

C-1

入間基地航空祭ではすっかり定着したC-1ファンブレイク。輸送機とは思えない高い機動力はC-1の自慢すべきポイントですが、後継のC-2はどのような飛行特性をみせてくれるのでしょうか。

C-1

第一空挺団によるパラシュートジャンプ。10名の精鋭が落下傘降下を披露してくれました。

C-1

今年の展示飛行をみて感じたことですが、ずばり言いましょう。ナレーターをつとめた2名の女性隊員さんの声がかわいい！是非来年も楽しい掛け合いを聞かせて欲しいと期待しています。

C-1

展示飛行を行ったのは5機のC-1でしたが、地上で待機していた3機のC-1が加わって計8機でのタキシングパレードを行いました。今年の402sqは粋な事をしてくれると嬉しくなりました。

T-4 Blue Impulse

午後のメインイベント！ブルーインパルスのアクロバットが開始となりました。まずは編隊を組む4機が上がります。

T-4 Blue Impulse

続いてソロの2機が離陸しますが、5番機が低い！脚はまだ出ていますが離陸できるほどの速度に達しているはずなので、実質的には超低空飛行です。

T-4 Blue Impulse

5番機によるローアングルキューバン。離陸した5番機は超低空飛行から一気に機体を引き起こして急上昇を行います。その後反転して会場正面へと向かってきます。T-4の高い機動力をいきなり見せつけてくれます。

T-4 Blue Impulse

航空機は対角線構図に乗せると上昇しているような絵になり、動きが増してみえますね。

T-4 Blue Impulse

演技構成の序盤から、密集度の高い編隊技術で観客を圧倒するファンブレイク。この課目はブルーインパルスがT-4を使うようになって初めて採用された名物演技です。

T-4 Blue Impulse

個人的にツボだったダブル・ナイフエッジ。ハーフスローロールは機体操縦の難しさをイメージできる玄人受けする課目でしたが、こちらの方がわかりやすく、ビジュアル的にも一般受けするかもしれませんね。

T-4 Blue Impulse

バーティカル・クライムロールで高度2500ｍまで駆け上がります。螺旋を描きながら垂直に上昇していくには「軸」が必要となりますが、これが結構難しいらしいです。

T-4 Blue Impulse

レインフォールをやりそうなアナウンス内容でしたが、途中でキャンセルしたような中途半端な動きに見えました。ちょっとしたアクシデントでもあったのでしょうか。

T-4 Blue Impulse

素晴らしい青空をバックに太く白いスモークがとても映える最高の1日でした。

T-4 Blue Impulse

私の近くにいた人達はブルーインパルスを動画では見ていたようですが、航空祭で実物を見るのは初めてだったようです。何十年も見ているとつい感動も薄れてしまいがちですが、観客の新鮮な反応はとても参考になります。ブルーインパルスは日常とはかけ離れた凄いことを当たり前のようにやっているのですね…。当たり前のようにできる事が航空自衛隊の技量の高さを世界にアピールするわけです。