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20160827

陸上自衛隊

富士総合火力演習


JGSDF

Fire Power

in Fuji

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2016年8月27日 富士総合火力演習 後段演習

前段演習が終わると若干の休憩時間をはさんだ後、シナリオ形式で進行される後段演習が行われます。この5年間は島嶼防衛を念頭においており、尖閣諸島でおきつつある危機に対して防衛力のアピールを行っています。今年は映画が大ヒットしている「シン・ゴジラ」への対応を見せるのでは?という冗談も聞かれましたが、さすがにそれはありませんでした。

状況開始

日常的にニュースでも取り上げられるように、尖閣諸島では中国とのにらみ合いが続いています。5千以上もの大小の島々で構成される日本列島のすべてに隊員、装備を配置する事は難しいですが、好き勝手にさせるわけにはいきません。目を見張り、進行をくい止め、奪い返す。そのためのシナリオを紹介しながら演習が行われます。

ちなみに当日は低い雲に覆われたため、航空機はスクリーンによるイメージ投影のみでした。

 

 

12式地対艦誘導弾

広場の中央に配置された誘導弾。後方への排気が激しいので実弾を放つ事はありませんでしたが、島に接近する敵の艦艇を地上から攻撃し、足止めを狙います。

 

 

12式地対艦誘導弾

射撃装置は垂直の角度まで向けることができるようです。

 

 

中距離多目的誘導弾

残念ながら敵の上陸を許してしまい、地上戦へと移行します。対戦車誘導弾を使い、敵の進行を食い止めます。

 

 

F-2(イメージ)

地上の敵に打撃を加えるため、F-2戦闘機がレーザーJDAMによる爆撃を行います。レーザーJDAMは地上の隊員が敵標的にレーザーを照射し、その目標位置をF-2に送ります。放たれた爆弾は地上からの誘導によって精密に敵へ向かって進んでいきます。

 

 

OH-6D イロコイ

上陸を果たし、地上に潜む敵勢力を偵察すべくOH-6D観測ヘリコプターが姿を見せました。新型のOH-1でなく、今回は丸かわいい旧式のOH-6Dを使ったのには何か理由があるのでしょうか。

 

 

OH-6D

小型ヘリらしく抜群の機動性を発揮するOH-6D。大きな庭を持つ富豪なら自家用ヘリとして十分に運用できると思います。

 

 

UH-1J イロコイ

戦況を左右するのが補給と輸送です。島嶼防衛では自衛隊機に限らず、民間船舶など可能なあらゆる手段を駆使して兵力の投入を行います。

 

 

UH-1J イロコイ

まずは状況把握。偵察隊が搭載してきたバイクを下ろし、偵察行動に入ります。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

地上での活動を円滑に行なうため航空支援を行います。ホバリングできるヘリは鳥のように俯瞰した視界で攻撃を行うことができます。しかし隠れた敵には注意が必用です。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

航空支援を受ける中、偵察隊の2台のバイクが状況を確認するべく走ります。自分が身をさらして走ることで敵から攻撃を受ける危険性がありますが、それも「敵位置情報のひとつ」だそうです。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

自衛隊の展開地域を確保すべく射撃を続けるアパッチと、作戦行動を進める地上の隊員。実際の戦闘をシナリオ形式で見せてくれるのが陸自イベントの特徴です。

 

 

CH-47J チヌーク

車両を運んできた大型ヘリチヌーク。支援を行うアパッチの方が低高度でホバリングしていました。

 

 

CH-47J チヌーク

チヌークで運ばれてきた車両です。後部ハッチから自走で出てきますが、ハッチの高さギリギリのため前面ガラスは折りたたむことができます。

 

 

CH-47J チヌーク

輸送中は慎重な飛行を求められますが、中身が空になれば見た目によらず高い機動力を持っています。

 

 

バイク隊

見せ場であるバイクジャンプ!2台とも成功でした。あの土盛の後ろにはアヒルの御神酒が置いてあるのでしょう。

 

 

74式戦車

地上制圧のため戦車部隊が登場しました。しかし島嶼防衛の場合、どのようにして輸送するのでしょうか。

 

 

74式戦車

やりました!迫力のマズルショットを写真におさめることができました。チャンスはいくつもあったものの成功したのは3枚程でした。写し方はわかったものの難易度はやはり高いといえるでしょう。

 

 

74式戦車

砲撃のシークエンスです。まず砲塔から煙が出ています。

 

 

74式戦車

さらに煙が排出され、先の方は空気中に拡散していきます。

 

 

74式戦車

砲塔より少し先に方に砲撃炎が現れます。私のカメラは秒間6コマの連写性能ですが、1.6秒ずつの時系列という事になります。確かにチャンスは0.1秒の世界ですから必ず撮れるというものではありませんね。

 

 

10式戦車

後弾演習の終了間際になって本格的な雨が降りだしました。

 

 

87式自走高射機関砲

低空の敵航空機を狙い打つ高射砲。伸びるような閃光が他の火砲とは一味違います。

 

 

10式戦車

戦果拡張を行って状況終了。最後は炎のカーテンをまとい、参加車両が集結します。総合火力演習の中でも最も派手なシーンです。

 

 

状況終了

参加航空機が作戦成功を祝って編隊を組んで通過していきます。

 

さて…

約30倍という競争率の高い人気イベントである富士総合火力演習。火砲の威力や砲撃時の空気感、爆音などはDVDやネットの動画では決して体験することができず、やはり現場で生の体験をするとしないとでは全く違うでしょう。

しかし素晴らしい2時間を経験できる代償として、悪夢の2時間が待っています。それは帰りのシャトルバス地獄です。来場時は各自が自分のタイミングで移動してきますが、帰りは一斉に動き出します。更にことしは雨が降ったため展示を見る人も少ないことが追い打ちをかけました。交通手段はタクシーとバスがありますが、どちらも待ち時間は覚悟しなくてはなりません。タクシーは3000円以上かかりますし、多くても4人しか乗れません。バスは台数が少なくても搭乗者数は多く、料金も安いので、どちらが便利かは判断に迷うところです。

バスの待ち行列は行き先によって列が決まっているのですが、列になる前に数千人の押しくらまんじゅう状態なので、行きたい位置に移動することも難しいです。

結局バスにたどり着くまでに2時間はかかったと思いますが、その間に雨は強くなり体温の低下を感じました。カメラを優先的に雨から守りましたが、手持ちの荷物はずぶ濡れでパンフレットはびしょ濡れになりました。バスの乗車場まではしばらく歩いて山を降りて移動するのですが、斜面には川のように水が流れ出し、防水のはずの靴も意味がありませんでした。バスの中は雨合羽を脱ぐように言われますが、それは仕方ないでしょう。とにかく覚悟を決めた上で参加した方がいいと思いました。

とても大変な思いをしましたが、マズルフラッシュも成功しましたし、帰りのバスでは美しい女性がとなりに座られてご一緒できたので良しとします。

 

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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