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2016年2月24日　航空自衛隊　百里基地

朝の8時頃に茨城空港へ到着しエプロンを確認したところ、アグレッサーの姿はまだあり、キャノピーも開いていました。訓練か帰投かはわかりませんがとりあえずフライトを見ることはできそうでした。北側のコンビニポイントへ向かうと、既に多くのギャラリーが路上を埋めていました。

上空を旋回するT-4に訓練フライトへの期待が高まります。8時頃から路上にはカメラマンが揃っていたので早くも飛ぶのか！と焦りましたが、アグレッサーのフライトは到着してから1時間後のことでした。

やりました、飛びました！アグレッサーのテイクオフです。先陣をきったのは「ひょうもんだこ」の愛称で呼ばれている098号機でした。この時点では比較的緩やかなバンクをとっており、アグレッサー名物の派手な背中は拝めないかな…と感じました。

人気が高いからかガメラ塗装が引き継がれた083号機です。若干送り気味でしたが見事な捻りっぷりを見せてくれました。これだけでも参戦した甲斐がありました。

北風運用時、撮影ポイントでは樹の間から小さい機体が見え始めます。数秒程度ですが準備のための時間は確保できます。パッとみた時点での識別は見たことのない塗装機だと思いました。

この081号機は白と黒のツートンカラーを継承しつつも塗装パターンを変更した新しい識別塗装機でした！ゼブラの愛称で呼ばれています。

ツッコミ！かなり早いタイミングで捻ってくれましたが、今までネットや雑誌で見ていたアングルを披露してくれました。久しぶりにカメラの液晶画面の写真をみてニヤニヤしてしまいました。

横からの捻りもばっちりです。かなり滞在時間の長い右旋回でした。

背面の識別塗装はまるで牛肉の霜降りみたいです…、さすがゼブラ（しまうま）。

早めに旋回を行い、頭上を通過していった096号機。せっかくのお捻りが活かされないパターンでした。

オーソドックスで無理ない捻りでした。ブルー系の識別塗装はフランカースキームに似ていて人気があるそうです。

ロシアのステルス戦闘機PAC FAを連想させるかのような、直線を基調とした識別塗装が目新しさを感じさせます。

百里の305sqも負けずに見事な捻りっぷりでした。アグレッサーへの対抗意識でしょうか。

一連の離陸を見送ったところでランディング狙いのため、反対エンドへの大移動が始まりました。平日にもかかわらず多くのカメラマンが集まっていましたが、みんな上手にスケジュールのやりくりを行うなぁと感心しました。

305sqの4機が着陸した後、アグレッサーがインディビジュアルでアプローチしました。先陣をきったのは090号機です。

機体全体に独自の塗装を施したアグレッサーの機体は、全体を捉えるべきか、それともパイロットに焦点を当てるか迷ってしまいます。

大きな迎え角で降りていくF-15は追っかけでも背面を眺めることができます。アグレッサーは後ろ姿も美しい…。

従来にない塗装パターンの088です。左翼ドロップタンクは下半分が白で塗られていますが、右側はノーマルのままでした。

R/W03エンドのポイントには多くのギャラリーがいました。そのうち何人かは横田や厚木で見かける方の姿が…。みなさん行動力がありますね。

「ひょうもんだこ」の着陸です。塗装面積が少ないため残念ながら地味な印象は拭えません。

後席のパイロットさんが手を振ってくれました。地味と言った事は取り消したいと思います。築城基地でもそうでしたが最近は積極的にコミュニケーションを取ってくれる隊員さんが増えました。これはいい事だと思います。

アグレッサーの識別塗装には大きくわけて、1色のみ、2色、3色のカラーリングがあります。柄のパターンは色々とありますが、今のところ赤系の塗装機は登場していません。出てくれば間違いなく「シャア専用」という愛称がつくことでしょう。

黒と緑で塗装された「新ガメラ」の着陸です。

機番が変わっても引き継がれたこの識別塗装は安定の格好よさですね。

今回のMVPはこの新ゼブラでしょう。まだ目新しいという事もありますが、先代に比べると塗装面積も増えており、キャラの強さが増したように思います。

米軍アグレッサーのF-16で採用されている、「アークティック・フランカースキーム」に似ていますね。

ドロップタンクについてはノーマルと下半分を塗装したものが見られました。特に規則性はなくランダムに取り付けられているように思います。

096号機からもお手振りをいただきました。基本的には右側のギャラリーに向って手を振ることが多いようです。

天気予報は外れてしまい、視界はあまりよくありませんでしたがアグレッサーを見ることができてまずはよかったです。

1stが終わって一段落したところで北門ポイントへ移動しました。昨年の航空祭の時から思っていましたが第305飛行隊のイーグルはフェリーでなくても常時3本タンクで運用することが多いようです。

2ndはアグレッサーとの対決はなく、部隊内での通常訓練が行われました。

当初の耐用年数を遥かに超えながらも、今だに現役を退くことを許されないリコンファントム。F-15イーグルを偵察機に改修する計画も頓挫し、その後継機の話は聞こえてきません。

気がつけば百里基地と305sqの組合せが見られるのも今年限りです。大きな編成替えが行われる1年ですが、今年は年明けから築城、新田原、百里へ足を運ぶことができました。あとは三沢基地へ行くべきでしょうか。

エアラインと比べて自衛隊機は飛行時間が短いので、多くのYS-11がまだ運用されていますが、空自機もいよいよ用廃機が出てきました。後継機にはYS-11と同様の国産旅客機MRJが導入されるといいですね。

３rdで再びアグレッサー4機が離陸しました！

アグレッサーといえば捻りの背面狙いが定番ですが、午前中に撮ることができたので3rdでは反対の左側を撮るようにしました。

驚くほど早いタイミングで右旋回を行いました。迫力あるアフターバーナーのシーンを撮れるはずでしたが、カメラのバッファフル状態のためかシャッターが切れず…無念でした。反対のコンビニポイントではさぞかし迫力ある突っ込みが撮れただろうなと思いましたが、タイミングが早すぎて腹しか見えなかったそうです。タイミングってなかなか難しいですね。

ゼブラが離陸しました。何度も書いていますが今回のMVPです。非常に格好いいですね、このダイキャストモデル欲しい！

3rdでフライトを行った4機の中では比較的おとなしい離陸でしたが、おかげで横顔が撮れました。

090号機は早い時点で高めの高度を通過していきました。

アフターバーナーの炎がよく見えます。

3rdでアグレッターと対峙するのは302sqでした。こちらも4機が離陸しました。

3rdの着陸機を撮るべく再びR/W21エンドへと向かいました。山側でなく谷の方へ降りてさつえいしています。

低翼機である期ファントムは捻りによる背面より腹側の方が魅力的かもしれません。

150mmレンズでは入り切りませんでした。もっと遠ざからなくては…。単焦点レンズだとこのように自分の位置を変えて撮るのかと勉強になりました。

アグレッサーは3機編隊でオーバーヘッドアプローチ。ブレイクは基地施設側へ捻ったはずですが上手く撮れた方いるのかな？

谷からの撮影のため見上げるかたちのアングルとなります。あまり欲張って近くに寄るとなおさら見上げ気味になるので、焦点距離に余裕があれば思い切って離れた方がよいです。

影になってわかりずらいですが、主翼下面にも少し塗装がしてあることがわかります。

距離をあけてみたところ、かなり真横に近いアングルを得ることができました。

ただ難点は樹の影から急に表れる点でしょうか。エンジン音を頼りに現れる位置を推測し、ピントを合わせておかなければなりません。

人気が出そうな081号機です。2月上旬にいった新田原では見ることができませんでしたが、百里でお会いできてよかったです。二度目の宮崎出張が流れえしまった事もあり、更によかったです。

アグレッサーは新田原から小松へ移動する事が発表されています。安定した気候の宮崎から冬は厚い雪雲に覆われる北陸への移動です。しかし小松の航空祭はさらに熱くなることが確実ですね。

航空自衛隊は中国機へのスクランブル増加から南方シフトが開始されました。今年は幸先よく撮影活動ができており、既に移動が始まっている築城→那覇の304sq、そして交換移動が行われる新田原と百里を訪れることができました。。

スケジュール（パンフレット）