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20160110

陸上自衛隊

習志野演習場

降下訓練始め


JGSDF

Narashino Ground

Demonstration

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2016年1月10日 習志野演習場 降下訓練始め2016

新春恒例の第1空挺団降下訓練始めに行ってきました。今年は記録的な暖冬が続いており、当日も最高気温12度もある暖かい1日でした。参加航空機は19機とかなり縮小されていた模様で、参加機種も限られていました。

CH-47JA チヌーク

快晴に恵まれた習志野演習場で降下訓練始めが開始あされました。まずはVIP達を乗せたチヌークが隣接する習志野駐屯地から飛来します。

 

CH-47JA チヌーク

強烈なダウンウォッシュが枯れた芝生を巻き上げます。一度くらいは習武台の奥の方で撮ってみたいのですが、早起きしないため未だ実現できず…。

 

10式戦車

地上では模擬戦に参加する車両が準備を進めています。最新式の10式戦車が移動を開始し、茂みに隠れていました。

 

CH-47J チヌーク

第1空挺団による空挺降下。まずは高度300mの低高度から降下が行われます。

 

C-1

待機のため旋回を続けるC-1を追っているとドクターヘリの姿が見えました。更に右奥には成田空港からのエアラインと思われる機材も。千葉の空も忙しいです。

 

CH-47J チヌーク

大型輸送ヘリのチヌークですが、抜けるような青空の中では意外にもスマートな後ろ姿に見えました。

 

CH-47J チヌーク

竜巻のように芝生を撒き散らすチヌーク。砂塵は1時間経過しても残っており、この環境下でレンズ交換だけはしたくないと思いました。

 

中谷防衛大臣などVIPが到着すると取材陣に囲まれました。来年こそは朝一で並んで近くの場所から見学してみようかと…いつも思うだけで終わります。

 

CH-47JA チヌーク

立川で見たことがありますが、最近ではかなりの高々度から降下を行います。写真に小さな点が二つ写っていますがこれが空挺隊員です。降下後しばらくはパラシュートを開かずに自由落下で一気に高度を下げます。

 

自由降下

これは合成ではありません。まさかの”謎の飛行物体”が写りこんでいました…というわけでなく風向きを調べるための測定バルーンのようです。ただし一般の風船と違いある程度の高度に留まり、風に流される事もありません。初めて見るタイプの装置でした。

 

C-1

固定翼機からのパラシュート降下が行われました。合計4機のC-1とC-130Hから各機1回の降下で10名ずつ降ります。

 

C-1

何年か前は機体下面に煤汚れがついたままの機体が参加していたと記憶していますが、今回はピカピカの新造機のような美しい機体が投入されました。

 

C-130H ハーキュリーズ

参加したC-130Hはヨーロピアンワン塗装機でした。一時期勢力を伸ばしたライトブルーのイラク派遣塗装機はその数を減らしているらしく、今では珍しい機体となっているそうです。

 

C-130H ハーキュリーズ

固定翼機は近くにある海自の下総基地を利用して支援を行います。冬の澄んだ空気では習志野演習場からでも下総基地を離陸する同機の姿が目視で確認できます。

 

C-1

降下中の隊員にC-1がぶつかる!というシーンはけっこう頻度よく見られました。

 

P-3C オライオン

後半は陸自イベントの特徴である模擬戦で繰り広げられます。ここ数年は島嶼防衛のシナリオが想定されており、まずは海自のP-3Cが海域のパトロールを行います。下総基地を離陸したP-3Cが1パスを行いました。

 

LR-2

陸自が保有する希少な固定翼機LR-2が背面を見せるパスを見せてくれました。

 

空挺降下

前線の偵察飛行が終わると先陣をきって高々度から隊員が降下を行います。白く開いたパラシュートはまるで青空に咲いた花のようでした。

 

空挺降下

こちらはスカイダイビングでよく見かける操縦できるタイプのパラシュート。扱いに技量が求められますが自由移動ができる上、着地でもソフトランディングできるメリットがあります。

 

C-1

続いて固定翼機から降下が行われます。毎年のように同じような写真を撮っていますが、構図におさまるパラシュートの開き具合は運次第。

 

C-130H ハーキュリーズ

理由はわかりませんが最初の降下では左のドアから、次は右側からと降りる場所を使い分けていました。写真的には手前のドアから降りてもらった方が絵になります。

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

空挺隊員が地上に降りて戦闘準備を着々と整えると、次いで回転翼機が登場します。しかし参加航空機は19機と例年より少ない状況でした。確かにOH-1やUH-60Jの姿は見られませんでした。

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

当初の予定配備数を大幅に削減されたため、大きな損失を受けたとして訴えられたAH-64Dの問題に決着がつきました。判決は富士重工に賠償を求めるものでしたがそれも税金です。だとしたらもっと機数を揃えた方がよかったのではないか…とも考えてしまいます。

 

UH-1J イロコイ

眩しいほどの太陽光がキラリと窓ガラスに反射しました。

 

CH-47JA チヌーク

一部ではクレイジーとも称されている習志野での激しい機動。しかし実戦になれば厳しい条件の中で最大限のパフォーマンスを出さなければいけません。まさに陸自の精鋭です。

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

地対空ミサイルの発達により対戦車ヘリの優位性が低下しているとも言われています。配備数は大きく減ってしまいましたが、それでもアパッチは注目度が高く人気がありました。

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

茂みに姿を隠すアパッチ。その姿は動物の擬態のように背景に溶け込んでいきます。

 

AH-1S コブラ

今回は影の薄かったように感じたコブラ。配備されてから30年が経過するもののアパッチ以外では後継機の話題が出てきません。もしかしたら次は無人機かな…。

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

この日飛び回ってくれたアパッチ。それは当機の存在をアピールするためだったのか、もしくは耐用年数が気になるコブラへの負担を減らすためかもしれません。

 

UH-1J イロコイ

2機の編隊で会場へ進入するUH-1J。側面ドアには異なる偽装の隊員を乗せています。

 

UH-1J イロコイ

まるで何かの妖怪の姿にも見える隊員達。枯れた芝生のカモフラージュと思われます。

 

UH-1J イロコイ

こちらは通常の迷彩服でしたが、ヘルメットに草を付けて偽装しています。後席には謎の機材も見えています。

 

UH-1J イロコイ

習志野の精鋭は実戦モード!同機は着地の際に勢いあまってバウンドするというハプニングが話題となりました。その後の飛行に支障はなかったようですがかなりのハードランディングでした。

 

CH-47JA チヌーク

車両を輸送する力持ちのチヌーク。機内に入らない車両を運ぶ時は機体下に吊り下げて運びます。飛行時のバランスは悪そうですが、車両を降ろす作業は早く済みそうです。

 

CH-47JA チヌーク

暴れ馬が後ろ脚を蹴り上げるかのようなチヌークのダッシュ!前のめりの角度がたまりませんね。

 

CH-47JA チヌーク

ヘリの編隊構図を研究すべくいくつか並べてみます。まずは左右で重ならないように配置したパターンです。

 

CH-47JA チヌーク

半分くらい重ねてみたパターンです。トリミングでアップにすれば迫力が出ると思います。

 

CH-47JA チヌーク

そして前後に配置したパターンです進行方向が強調されるように感じます。

 

CH-47JA チヌーク

ファストロープを使って隊員を地上へと降ろします。もっと高度を下げればいいのでは?とも思いますがダウンウォッシュの影響を避けるためかもしれません。

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

とても力強いアパッチの背中。対戦車ヘリの存在意義が薄れているとはいえ、こいつが目の前に表れたらゾッとすることでしょう。

 

クイズのような話ですが、この写真のどこかに車両が隠れています。

 

UH-1J イロコイ

車両を足止めするためのマキビシを両脇に抱えたUH-1です。

 

UH-1J イロコイ

救助用の機体には側面に赤十字マークが貼られています。ただし攻撃されない保証はないため、銃を携帯した機体が警備につきます。

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

素晴らしい天候に恵まれた今回の降下訓練始め。抜けるような青空とアパッチを撮影することができました。

 

10式戦車

模擬戦の最後は地上戦で締めくくられます。残念ながら最近の習志野は混雑がすごくて地上戦をまともに撮影することは困難な状況となっています。

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

航空支援を行った回転翼機は大編隊を組んで上空を通過し、作戦の成功を祝います。

 

自衛隊イベントに国民の興味が向いているのは大変いいことだと思いますが、写真派には厳しい時代が続いています…。それでも兵器に対する善悪や好き嫌いではなく、無関心というのが一番悪いですよね。

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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