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20161016

陸上自衛隊

中央観閲式


JGSDF

Review

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2016年10月16日 観閲式 総合予行 朝霞訓練場

3年に1度開催される陸上自衛隊の中央観閲式。今回は1週間前に行われる総合予行に一般公募があり、ネット申し込みをしたところ当選いたしました。朝霞駐屯地の中に入ったのは実に20年以上も前でした。入間に引き続き懐かしい場所に再訪することができました。

 

朝霞駐屯地

朝霞駐屯地へは東武線和光駅から無料シャトルバスを使って移動しました。感心したのは駅から駐屯地までの陸上輸送力が素晴らしいのです。複数のバス会社と契約して4つの駅からシャトルバスを運用し、待ち時間もほとんどなく次の車両が到着するのでストレスを感じませんでした。さすが陸自鵜自衛隊というべきか、輸送量の見積り精度が高いと思いました。

 

 

立見席

セキュリティチェックを受け、会場に近づくと「立見席」と書かれた丘がありました。観閲式は入場券がないと入れないはずですが、飛び入り見学も可能という事でしょうか。(ちなみに20年前は予行であれば記帳さえすれば当日でも見学することができました。)

撮影目的でここからの角度がいい!という人達もいるのかもしれません。

 

 

青券席

インターネット公募では当選はがきが届きます。当日そのはがきを持って受付にいくと青券に交換してもらいました。青券は逆光になりますがなかなか良いスタンド席ではないですか。陸自では整列見学を行うことがありますが、観閲式でも入場した順に席まで誘導されるので勝手に好きな席を選ぶことができません。運次第ですが私は上から4段目でしたのでまずますの好位置だったと思います。

 

 

パンフレット

入場者に配布されるパンフレットですが、総合予行はそれ専用に印刷されており、観閲官は安倍総理大臣ではなく東部方面総監の森山陸将となっていました。

 

 

緑券席

青券席の対面には緑券席があります。券種が違う上、早い時間帯から席が埋まっていたので私達とはチケット入手条件が違っていたものと思われます。緑席は順光で見学できるメリットがありますが目の前には車両が並べられており、観閲道までも距離があるようです。

 

 

学生隊

式典を前に徒歩部隊が整列行進で入場してきました。青席から向かって右から左へと進んでいきます。

 

 

学生隊

この20年で女性の社会進出も大きく変化しましたが、それは自衛隊においても同様です。20年前に見学した時に比べると女性の割合が増えたように思います。私も中年になりましたが、娘のような年齢の女性が多い事も印象的でした。

 

 

女性自衛隊部隊

女性自衛官については別部隊として陸海空合同による専用グループが組まれていました。

陸自:「WAC=Women's Army Corps」

海自:「WAVE=Woman Accepted for Volunteer Emergency Service」

空自:「WAF=Woman in the Air Force」

という呼び名もあります。

 

 

女性自衛隊部隊

先頭はホストでもある陸上自衛隊が行進します。

 

 

女性自衛隊部隊

次いで格調高い黒の制服を着た海上自衛隊の隊員が行進します。

 

 

女性自衛隊部隊

女性自衛官部隊の最後は航空自衛隊でした。ハンドバックを携帯しているあたりが女性らしくてよいですね。

 

 

特別儀仗隊

外国からの来賓や国家行事など、大きなイベントの際に編成される特別儀仗隊。隊員の選抜があるようで一定以上の伸長が求められるなど見た目も重要のようです。

 

 

観閲官巡閲

総合予行においては東部方面総監の森山陸将が観閲官を務め、各部隊対し巡閲を行いました。

 

 

車両部隊

観閲官からの訓示が終わると整列していた隊員達は各車両へと向かいます。

 

 

89式装甲戦闘車

車両に乗り込む隊員たち。一斉にかかるエンジン音に会場全体が盛り上がります。

 

 

10式戦車

整然と並んだ戦車部隊の砲身。この光景をみて映画「シン・ゴジラ」を思い出した方もいたのではないでしょうか。

 

 

89式装甲戦闘車

発進の合図を待つ車両部隊。

 

 

11式短距離地対空誘導弾

新規装備品として紹介されていた誘導弾。パンフより引用します。

81式短距離地対空誘導弾の後継として、巡航ミサイルや空対地ミサイルなどの超音速・小型ミサイルを補足・追従する能力を向上させた地対空誘導弾。

 

 

12式地対艦誘導弾

新規装備品として紹介されていた誘導弾。パンフより引用します。

818地対艦誘導弾の後継として、対上陸戦闘に際して侵攻部隊の揚陸に先立ち洋上の艦船を撃破するために使用する地対艦誘導弾。

 

 

87式自走高射機関砲

ガンタンクを連想させる公社機関砲。8月の富士総合火力演習で見かけた車両が多く、以前に比べるとそれぞれの役割がよくわかるようになりました。

 

 

10式戦車

陸自イベントでは注目の的となっている最新型ハイテク戦車が出動。数十台の戦車が一斉に動き出すと排煙がものすごいことになります。この間、車両の移動に伴い観閲道は横断することができなくなります。

 

 

99式自走155mm榴弾砲

富士火力演習を見るまでは戦車と榴弾砲の違いもわかっていませんでした。砲身を自走させてしまうという発想力が生んだ装備品です。

 

 

81式自走架柱車

川などの不整地に対し、自らが橋の役割となって戦車などを進行させる支援車両。これは災害支援時にも役に立ちそうです。

 

 

第1空挺団

陸自の精鋭、第1空挺団によるパラシュート・ジャンプが披露されました。

 

 

野外手術システム

戦闘は兵器だけではありません。輸送や移動、そして負傷兵の手当も重要です。戦場といえども人道的に赤十字マークには攻撃をしかけないという希望を込め、マークは四方から見えるよう大きく貼られています。

 

 

徒歩部隊

車両が待機場所へ移動すると徒歩部隊による行進が始まります。戦闘は陸海空の三自衛隊が並び国旗を掲げて行進します。

 

 

防衛大学校生徒隊

膨大生徒対による行進です。

 

 

防衛医科大学校生徒隊

医科大の生徒隊においては女性人の姿が目立ちました。

 

 

高等工科学校生徒隊

工科学校の生徒隊は制服が独特でした。

 

 

普通科部隊

陸上自衛隊による更新です。部隊によってスカーフの色が違っており、普通科部隊は赤いスカーフを巻いています。

 

 

空挺部隊

陸自のエリート空挺部隊は白いスカーフを巻いています。空挺部隊はパラシュート降下が注目される事が多いですが、実際は真っ先に前線に投入され、自力で各種任務をこなすよう訓練されている精鋭集団なのです。

 

 

海上自衛隊部隊

海の守り海上自衛隊です。四方を海に囲まれて日本では守備範囲も広くなりますが、古くから海外とつながる海を舞台に活躍してきた組織であり、国際感覚は随一です。

 

 

海上自衛隊部隊

海上自衛隊の幹部制服はピシッとしていて人気があります。

 

 

航空自衛隊部隊

自衛隊の中では若い組織である航空自衛隊。制服にはどこか私立高校のようなイメージがあります。

 

 

女性自衛官部隊

陸自:「WAC=Women's Army Corps」

緑地をイメージさせる緑を基調とした制服です。

 

女性自衛官部隊

海自:「WAVE=Woman Accepted for Volunteer Emergency Service」

男性と同じく黒を基調とした制服です。ボタンがダブルという点が特徴的です。

 

女性自衛官部隊

空自:「WAF=Woman in the Air Force」

空をイメージしているのか青を基調としたデザインです。

 

CH-47J チヌーク

観閲飛行が始まりました。先頭は観閲飛行部隊の指揮官機であるCH−47JAがリードします。

 

 

OH-6D

観測ヘリOH-6Dは傘型の5機編隊を組んで通過しました。

 

 

飛行部隊

一定の間隔を空けて次々と編隊が通過します。待機空域は回転翌機が朝霞の近くに設定され、速度が速い戦闘機等は茨城県上空あたりで旋回を繰り返しながらタイミングを合わせます。

 

 

UH-1J

多用途ヘリのUH-1Jは傘型の5機編隊でした。

 

 

AH-1S コブラ

観閲飛行の高度はかなり高めです。通過コースは緑券席からだと背後になっているのかもしれません。

 

 

AH-1S コブラ

長期間にわたって運用されている対戦車ヘリ。コブラも傘型の5機編隊でした。

 

 

UH-60J

多用途ヘリUH-60Jの5機編隊。陸自ヘリのデフォルトは5機編隊の傘型のようです。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

装備数の少なさから希少価値が今も感じられるアパッチ。さすがに機数も少なく2機編隊でした。

 

 

CH-47J チヌーク

大型輸送ヘリのチヌークは今回存在感を示していました。

 

 

CH-47J チヌーク

7機編隊による傘型隊形で頭上を通過する陸自のチヌーク部隊。

 

 

CH-47J チヌーク

朝方は一面に広がる青空でしたが、観閲飛行が行われる頃には広範囲に渡って雲が広がってしまいました。

 

 

LR-2

陸自の新しい偵察機LR-2は3機編隊で参加しました。当機を3機同時に目撃したのはこれが初めてでした。

 

 

P-3C オライオン

陸自の回転翌機が終わると、続いて海自の固定翼機が観閲飛行に参加します。今回は遥々と鹿屋基地から参加した機体という事でした。機数は2機と少ないものの距離が近いので見栄えはしました。

 

 

U-36A

海自の訓練支援機U-36Aは寂しく単独での参加でした。以前は3機編隊を組んでいたと思いますが、機材繰りが難しかったのでしょうか。尚、US-2のフライトは今回予定されていませんでした。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

最後は空自の航空機が観閲飛行を務めます。カラーリングは混在しており、今や少数派になったイラク迷彩が1機だけ参加しました。

 

 

F-2A

戦闘機部隊として準国産戦闘機のF-2は外せません。今回は3機が投入されました。

 

 

F-2A

今回参加したのは配置転換により築城に移動したばかりの第8飛行隊でした。退役間近のF-4EJ改ファントムは飛行予定が組まれていませんでした。

 

 

F-15J イーグル

日本の主力戦闘機F-15はタイトなフォーメーションを見せました。参加したのは小松基地の303飛行隊でした。首都圏に近い百里基地からは第305飛行隊の移動によりイーグルがいない状態になりました。今後中央のイベントには小松基地からの参加が増える可能性が高そうです。

 

 

国際派遣部隊

観閲飛行が終わるタイミングで、観閲道では車両部隊が観閲行進を開始します。まずは初登場の輸送防護車(MRAP)。

 

 

偵察部隊

戦場において真っ先に状況を確認する偵察部隊。どんな悪路でも進んでいく二輪車部隊です。

 

 

87式偵察警戒車

護身しながら偵察警戒を行う車両です。6輪タイヤなので都市型の舗装道路に向いており、また戦闘が目的ではないので破壊力の大きな武装は持っていません。

 

 

89式装甲戦闘車

キャタピラで走行するごつい車両ですが、内部はけっこう広いそうです。

 

 

89式装甲戦闘車

緑券席の前を通過する89式装甲戦闘車。パレード系の行事は多種の装備が忙しく過ぎていくので見るほうも大変です。

 

 

無人偵察システム

注目すべきは荷台で運ばれる無人偵察機。比較的早期の機材ですが、偵察のリスクを減らすための無人化は大きなメリットがあります。

 

 

パトリット

ミサイル防衛では最後の砦となる迎撃システム。マスメディアのニュースでも紹介されることが多いので国民的知名度のある装備品です。

 

 

87式自走高射機関砲

素早い連射で敵航空機を打ち落とす高射機関砲。連邦モビルスーツの原形のようなイメージもありますね。

 

 

12式地対艦誘導弾

新規装備品として紹介されている誘導弾。ここ数年の問題である島嶼防衛に必要な装備品です。

 

 

99式自走155mm榴弾砲

より遠くへ弾薬を飛ばす榴弾砲を自ら移動できるようにした自走式榴弾砲。迫力があります。

 

 

10式戦車

こいつが現れると会場が湧きます。ちなみに青券はスタンド席ですが、到着が遅いと芝生の上に設けられたパイプ椅子席に案内されます。最前列に案内されればラッキーですが後の方だとよく撮影は困難でしょう。

 

 

10式戦車

最新鋭の10式戦車ですが、観閲式ではその性能を紹介する機会に恵まれていません。やはり富士総合火力演習は装備品の特徴を知るのにいい機会だという事がよくわかります。

 

 

90式戦車

1世代前の90式戦車はベテランの雰囲気があります。10式に比べると火力は勝るものの、機動力の面では勝負にならないようです。それは渡れる橋の制限であったり、貨物車両での長距離移動だったりという総合的な移動も含みます。

 

 

90式戦車

戦車で埋め尽くされる観閲道。もう壮観です!

 

 

観閲式

中央観閲式は約1時間半のイベントです。その後帰ろうとしても車両の移動のため通行止めが発生するので30分くらいは外に出ることができません。もちろんシャトルバスは一斉に人が集まるので混雑することでしょう。私は朝霞駅まで徒歩で向かいましたが、健康を考えるとそれが一番かもしれません。

 

1週間後には観閲式の本番が開催されます。総合予行にはなかったものとして、C-2の試験飛行、オスプレイの祝賀飛行、ブルーインパルスの展示飛行が加わります。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

01 観閲官臨場

02 儀じょう隊栄誉礼

03 開式の辞

04 栄誉礼

05 国旗掲揚

06 巡閲

07 観閲官訓示

08 観閲行進(徒歩)

09 観閲飛行

10 観閲行進(車両)

11 国旗降下

12 閉式の辞

13 儀じょう隊栄誉礼

14 観閲官退場

 

部隊数:27個部隊 人員数:約4000名 航空機数:約50機 車両数:約280両

 

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