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20171125

土浦総合公園

Fly Again


Tsuchiura Park

Event

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2017年11月25日 FLY AGAIN TSUCHIURA2017

11月24日の夜、ツイッターに目を通していると思わぬニュースを見つけました。それは11月25日にゼロ戦が土浦上空を飛行するというものでした。内容を調べていくと本イベントにたどり着き、「これは行くしかない!」と急遽予定を組みました。

 

以下、公式サイトからの引用です。

茨城県は、都道府県魅力度ランキングにおいて5年連続最下位という現状があります。しかし、私たちのまちには、日本第2位の湖面積を誇る霞ケ浦や、広大な自然、古き良き歴史などたくさんの魅力が存在します。

 この魅力の全国に発信したい!注目を浴び、全国各地の人々が私たちの地域の魅力を伝えたい!こんな想いが集まる若者たちが作り上げるイベントです!


霞ヶ浦総合公園

会場は霞ヶ浦に隣接した公園で行われます。JR土浦駅からは10台近くの無料シャトルバスが用意され、待ち時間はあるもののアクセスは楽でした。しかし歩いても30分くらいのようなので元気があれば徒歩も選択肢に入るでしょう。また駐車場は有料2000円となっており事前に支払をする必要があります。周辺の渋滞を避けるため道路は厳しく監視されていました。

 

 

紅葉

シャトルバスを降りて公園に入ると紅くなった木々が出迎えてくれました。これだけで足を運んだ甲斐があったと思いましたが、本番はこれからです。

 

 

霞ヶ浦総合公園

素晴らしい晴天に恵まれた一日でした。霞ヶ浦総合公園は広場や並木道、池、売店など整備された霞ヶ浦に隣接する自然公園です。ランドマークとなる大きな風車があり、悠々を飛行するモーターパラグライダーが優雅でした。

 

 

87式偵察警戒車

本イベントでは陸上自衛隊も協力し、装備車両を展示していました。この手の地方イベントでは高い確率で自衛隊が協力していることが多いようです。

 

 

モーターパラグライダー

晴天に恵まれた上空を優雅に舞うパラグライダー。体験フライトも実施されており空中散歩を楽しんでいる方もいました。

 

 

EXTRA 300

チーム室屋が姿をあらわしました!上空でタイミングをはかっていた2機がフォーメーションを組んで上空へと進入してきました。

 

 

EXTRA 300L、EXTRA 300S

室屋選手の公式サイトをみると3機の航空機を保有しているようです。左の黄色い機体はL型、右のシルバーの機体がS型というサブタイプの違いがあるようです。

 

 

EXTRA 300

ループの頂点を通過して降下に入る2機のEXTRA300。いきなり機動の大きな演技を入れてきます。

 

 

EXTRA 300

フォーメーションを崩さぬままのレフトターン。スモークの軌跡が横構図で絵になる機動です。

 

 

EXTRA 300

2017年のレッドブルエアレースで室屋選手が駆ったのはシルバーのS型でした。おそらく今回もS型に室屋選手が搭乗していたものを思います。

 

 

EXTRA 300

霞ヶ関上空で2機がループを繰り返す荒業とそれを見上げる観客達。霞ヶ浦という日本で2番目に大きな水場と見学スペースに困ることのない公園という組み合わせは好立地だと思いました。

 

 

EXTRA 300

スリリングな対面交差。ジェット機に比べれば速度は遅いものの交差するのは一瞬なので撮影難易度はブルーインパルスと変わらないと思いました。

 

 

EXTRA 300L

出来上がった写真をみてプロペラが想像よりも回りすぎてしまいシャッタースピードの設定が難しいと感じました。

 

 

EXTRA 300S

室屋選手が操縦する期待が上空に円を描きました。しかしこれだけでは終わりません。

 

 

EXTRA 300S

円を描いた後は急いで口、目を描きスマイルの完成です。スモークが流れないうちに描く必要があるのでスピードが求められます。

 

 

EXTRA 300S

錐もみしながら高度を下げる演技です。連続して9回転を決めました。

 

 

EXTRA 300S

スポーツ機によるアクロではジェット機では見られないような複雑な機動を見せてくれます。ほぼ同じ位置にとどまってクルクルと回ります。

 

 

EXTRA 300S

公式発表では1万人の来場客があったようです。レッドブルエアレースで室屋選手が総合優勝したことに加え、ゼロ戦も姿を見せるわけですから注目度も高かったと思います。

 

 

霞ヶ浦はバードウォッチングにも向いていそうです。

 

 

EXTRA 300S

戦後日本は航空機開発を禁止されていたこともあり航空機に対する距離感が遠いところがありますが、このような民間イベントがあったとは知りませんでした。

 

 

EXTRA 300S

航空機文化で遅れている日本にとって、レッドブルエアレースでの総合優勝は奇跡的な成績した。今後も航空機イベント全般がより発展して欲しいと思います。

 

 

EXTRA 300S

機体上面をバッチリ見せてくれました。レッドブルのロゴがよく読めます。

 

 

牛串

室屋選手のエアショーが終わって一息つきました。イベントでは茨城のグルメが楽しめる屋台がたくさん出ていました。私は常陸牛串を1本いただくことにしました。

 

 

霞ヶ浦総合公園

ゼロ戦が飛ぶまで時間が空いたので撮影場所を探して公園を散策しました。とてものどかでよい公園です。こういう場所は最前列争いもなく、皆平和に空を眺めることができるので、百里の戦闘機も飛んでくれればいいのに思いました。

 

 

A6-M3 零戦二二型

公園内を散策しましたが結局同じ撮影場所へ戻ってしまいました。さていよいよ霞ヶ浦飛行場を離陸したゼロ戦の影が見えてきました。離れた竜ケ崎飛行場の様子がツィッターを通じて把握できるので便利な時代になったものだと思いました。

 

 

A6-M3 零戦二二型

遠目には鳥か航空機かも判別できませんでしたが、徐々にそのシルエットが確信に変わりました。静かに近づいてくるその姿は機体がタイムスリップしてきたかのようなドキドキ感。

 

 

A6-M3 零戦二二型

ゼロ戦はうっすらと見えた昼の月をかすめるように右旋回を行い幻想的なイメージとなりました。この月は本物のゼロ戦の活躍を見ていたことでしょう。

 

 

A6-M3 零戦二二型

機体側面には大きな日の丸の横にはエンブレムのようなものが見られ明日。コックピットにはパイロットのお姿も拝見できました。

 

 

A6-M3 零戦二二型

対戦時の航空機の特徴ともいえる主翼形状。先端が丸くなっており、主翼面積も広くみえます。

 

 

A6-M3 零戦二二型

当機はゼロ戦里帰りプロジェクトが運用する機体で日本の各地に姿を見せてくれています。4機ある飛行可能なゼロ戦のうち、唯一日本人が所有している機体です。しかしその維持費の高さから手放される可能性が高まっています。三菱重工さんあたりが買い取ればいいと思うのですが…。

 

 

A6-M3 零戦二二型

公式サイトで紹介されている情報では、実機部分はコックピット周辺と尾翼部分のみだそうです。エンジンは修復不可能な状態らしくオリジナルではないそうです。歴史的価値がないと言う方もいますが、難しいことを考える必要はありません。フライアブルな機体は文句なしに貴重です。

 

 

A6-M3 零戦二二型

今回のゼロ戦参加はイベントとは関係なかったようですが、たまたま竜ヶ崎飛行場に寄る日に、目と鼻の先で室屋選手がショーを行うイベントがある事を知り、上空を通過するオファーを申し出たそうです。偶然が重なって実現したわけですが大変うれしいサプライズでした。

 

 

A6-M3 零戦二二型

ゼロ戦はその後、名古屋空港へと向かったようです。この機体を見ることができてよかった。運用資金の調達で苦しんでいる本プロジェクトですが、もっと小額で応援できないものか…と思いました。

 

 

霞ヶ関総合公園

ゼロ戦が飛行する、まるで時空を超えたような光景を見て興奮冷めやらぬ中、次なる撮影場所を求めて移動しました。多くの方は土手状になった芝生を選んだようですが、私は人が少ない水辺のあたりでカメラを構えることにしました。

 

 

EXTRA 300

2回目のエアショーが始まります。上空で待機する2機の機影が確認できました。

 

 

EXTRA 300

フォーメーションを崩さずに大きなバレルロールをうってで会場へ進入するチーム室屋。

 

 

EXTRA 300

挨拶がわりのレフトターン。黄色のS型からはスモークが出ていないようでした。スモークトラブルかもしれません。

 

 

EXTRA 300

民間のアクロバット・パイロットとして国内では間違いなく知名度ナンバーワンの室屋選手。世界中で転戦するレッドブル・エアレースをはじめ、他にはイベントでのエアショーを行うなどシーズン中は多忙を極めます。

 

 

EXTRA 300

2機がループを繰り返すダイナミックな演技。この写真をみると両機からスモークが出ていますのでトラブルは回避されたようです。

 

 

EXTRA 300

デモフライトが2回行われるイベントは、予習ができ、別の場所からアングルを変えて撮影できるメリットがあります。交差を1回目とは違う角度から見ることができました。

 

 

EXTRA 300L

今回は2機のチームでしたが、セカンドパイロットは誰だったのでしょう。

 

 

EXTRA 300S

世界チャンピオンの操縦技術が生で見られる素晴らしいイベントです。勉強不足でしたが本イベントは2010年から開催されていたようです。まだまだ日本でも知らないことが多いです。

 

 

EXTRA 300L

プロペラ機といってもスピードは速く、機動も素早いので撮影はなかなか難しいです。レンズも眺めの望遠レンズが必須です。

 

 

EXTRA 300L

やはりシャッタースピードの設定が難しいと感じました。イメージよりもプロペラが回りすぎて太い印象に写ってしまいます。

 

 

EXTRA 300L

このイベントは土浦青年会議所が開催しているそうですが、その行動力が素晴らしい!霞ヶ浦というフライトと集客に恵まれた環境に加え、近くに竜ヶ崎飛行場をもつ好立地。さらに大きなエアショーイベントへ拡大していける気がしました。

 

 

EXTRA 300S

2回目のスマイル!風に流されるスモークによって微妙に表情が変わるところが面白いです。

 

 

EXTRA 300S

2016年から幕張でレッドブル・エアレースが開催されるようになりました。地元の強さもありますが2年連続で室屋選手は優勝を果たしています。

 

 

EXTRA 300S

航空機を自由自在に扱う、高い操縦技術。室屋選手の公式サイトを見るといかに人生をかけて取り組んでいるかを知ることができます。

 

 

EXTRA 300S

当日横にいた方とお話しをしましたが、チーム室屋は資金をどうやって調達しているのだろうという話題になりました。メインは機体に描かれているスポンサー収入だと思いますが、レースの賞金も出るのでしょうか。

 

 

EXTRA 300S

低空飛行で茂みに隠れるところです。奥にある機体にピントを合わせるのは難しいですね。

 

 

EXTRA 300S

垂直上昇で高度を上げていく300S。主翼下面にはレッドブルのトレードマークが大きく描かれています。

 

 

EXTRA 300S

銀色の主翼にまぶしい太陽の光がキラリと反射しました。雲一つない最高の青空でした。

 

 

EXTRA 300S

機体の向きとスモークの流れを見れば、この異様な動きがわかると思います。

 

 

EXTRA 300

2回目のショーでのみ披露されたコークスクリュー。2回のショーで全く同じ課目では面白くないとは思っていましたが、さすがに配慮がなされていました。

 

 

EXTRA 300

見事なデモンストレーションを見せてくれたチーム室屋に感謝です。素晴らしいイベントなのに知名度はまだまだと感じました。あまり有名になって大混雑になるもの嫌ですけどね。

 

 

EXTRA 300

エアスポーツに力を入れている世界的な企業がいくつかあります。黄色のL型に書かれているBREITLINGはパイロットウォッチのメーカーで、驚くことに民間企業ながらジェット機のアクロバットチームを有しています。福島の復興を支援するためにチームを派遣した懐の深い企業です。

 

 

EXTRA 300

不勉強ながら、セカンドプレーンのパイロットは誰だったのでしょう。

 

 

EXTRA 300

期待以上に大満足だった1日を過ごすことができました。こういうイベントがもっと増えて欲しいと思いました。霞ヶ浦で行われる航空イベントですから百里基地も協力してみたらどうでしょうか。

 

 

彩雲

ゼロ戦はここに重なって欲しかった…と思いました。

 

 

お笑いライブ

ステージではキンタローさんのお笑いライブが行われました。右は熊田マサシさん…ではありません。主催者である青年会議所の方だそうです。この後で室屋選手のトークイベントが行われました。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

10:00〜 OPコンサート

10:40〜 室屋義秀選手エアショー(1回目)

12:00〜 土浦二高書道部パフォーマンス

13:10〜 室屋義秀選手エアショー(2回目)

13:30〜 お笑いライブ

15:10〜 室屋義秀選手トークショー

15:55〜 閉会セレモニー

 

 

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