2018年12月1日 航空自衛隊 百里基地航空祭 特別公開
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百里基地では航空祭の前日となる土曜日に総合予行を兼ねた特別公開日を設定しています。この日に入場できるのは周辺に住んでいる人達や招待客のみです。飛行機を見たいコアなファンは基地の外側から眺めるしかありませんが、航空祭当日とは逆方向から見学することができ、また撮影の予習を行うことができます。

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夜空
百里基地航空祭では基地外周に土地をもつ方が、臨時駐車場を開設してくれます。自衛隊イベントに慣れている人達になるほど、渋滞に巻き込まれないために夜間・早朝から行動し、確実に自動車を駐車できる対策をとります。裏を返せば渋滞を巻き起こして近隣の住民の方に迷惑をかけない行動をとっています。写真は車中での待機中に見えた夜空ですが、星が大変美しく見えました。星座はもちろんのこと、流れ星や人工衛星、深夜の飛行機雲まで実に様々なものが見え退屈することはありませんでした。
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B737-800 SKY
調べてみると現時点でスカイマークの機材は全てB737-800となっていました。この写真を見る限りではウィングレットがついていないように見えますが、未装備の機材もあるようです。
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T-4
先陣をきって天候偵察のT-4が離陸していきました。特別公開では基地内に入れないので撮影場所は正門付近を選びました。
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B737-800 SKY
飛び行くスカイマークと降りてくる別のエアライン。茨城空港の運営が軌道にのっていることを感じるような光景です。
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T-4
天候偵察から帰ってきたT-4が鋭い角度で切り込んできました。もちろん天候状態は問題ありませんでした。
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T-4
この場所を選んだのはこれから離陸する各飛行隊のF-4が離陸後にタックデパーチャーを行うことがわかっていたからです。こころの準備も整えていたところ、まさかのランウェイチェンジ。基地内の様子は見ることができませんでしたが、どうやら離陸機は既にランウェイに並んでいたにも関わらず離陸方向が直前に変わったようです。さすがに移動しても間に合わず、F-4の離陸を見ることができませんでした。特に風が強かったわけでもなく、この時ばかりは管制官の判断を意地悪だと感じました。
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F-4EJ改、RF-4E
離陸直前のランウェイチェンジにより、多くのカメラマン達がガックリと肩を落としていました。本来であればワクワクすべきところ、意気消沈した気持ちで眺めていたように記憶しています。
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F-4EJ改、RF-4E
第301飛行隊、第302飛行隊、第501飛行隊の混成による航過飛行。この光景は今後見ることはできないであろう、貴重な瞬間となりました。北側から進入してくるのは順光で見られるようにとの配慮でしょうか。
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F-4EJ改 ファントム
航過飛行を終えた第301飛行隊のファントムが北側からハイスピードで進入し、コンバットピッチで着陸を行いました。
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F-4EJ改 ファントム
続いて第302飛行隊のファントムが進入してきました。同じ課目ながら飛行隊によって増槽の数が違うのは隊の方針なのでしょうか。
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F-4EJ改 ファントム
世界中を見渡してもこれだけ多くのファントムが飛び回っているのは百里基地しかありません。その姿を見にきた外国人カメラマンの姿も多く見られました。
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RF-4E ファントム
第501飛行隊の洋上迷彩ファントムは着陸の前に会場を通過しながら、上空からの撮影を行いました。その時の写真は現像されて一般公開されています。
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RF-4E ファントム
オリジナルカラーの偵察型ファントムが参加していました。第501飛行隊は同日に開催される宮崎県の新田原基地航空祭にも機体を派遣しています。これは偵察は百里だけでなく全国区の仕事であるという意識からでしょうか。
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RF-4E ファントム
ギアを出して着陸直前のファントム偵察機。振り返ると飛行している洋上迷彩の機体をイベントとして見たのは初めてかもしれません。
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撮影場所を西側へと移動しました。地上展示エリアには2日前に解禁された黒いオジロワシの特別塗装機の姿がありました。ここに集まった全員の興味は、白黒の特別塗装機がペアでフライトしてほしい…という期待だったことは間違いないでしょう。
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F-4EJ改 ファントム
多くの人たちの期待は現実となりました。2機の特別塗装機はデモスクランブルの機体としてエンジンがかかり、フォーメーションを組んで離陸を行いました。
この場所はすでに多くの脚立が立っており後方から眺めるしかできませんでしたが、せっかく早朝から行動していたのでここは貪欲に動けばよかったと後悔しています。
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F-4EJ改 ファントム
数か月前から、白の他にも黒いスペシャルマーキング機が存在する…という噂は聞いていましたが、なかなか目撃情報は出てきませんでした。公式に発表されたのは2日前というまさにサプライズなプレゼントでした。
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F-4EJ改 ファントム
千歳基地航空祭を皮切りに、全国の航空祭に参加してファイナルイヤー行脚を行っている白いオジロワシ。有終の美を飾るにふさわしいデザインは人気が高く、空自史上でも記憶に残る機体になると思います。
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F-4EJ改 ファントム
2機の特別塗装機はAGG(対地射爆撃)のデモを行いました。とても見応えのあるフライトですが、何回も同じ機動を繰り返すので少々もったいないと思いました。できれば様々な姿勢を見せてくれたら尚よかったと思います。
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F-4EJ改 ファントム
射撃後に機首上げを行う白オジロワシ。外周からはやや逆光気味になってしまうのが残念なところでした。
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F-4EJ改 ファントム
初公開となった黒オジロワシは機体下面まで黒で塗装されていました。明暗が真逆の機体が交互に来るので、露出設定が難しいと思いました。。
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F-4EJ改 ファントム
左手から進入してきた黒オジロワシ。ベースカラーが白か黒かという違いだけで基本デザインは同様ですが、白の方には航空祭に参加する基地名が記入されています。
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F-4EJ改 ファントム
2機のスペシャルマーキング機による共演は、多くのファンから「百里基地わかってる〜♪」と支持されていました。
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B737-800 SKY
民間機が使用するウェストランウェイはフェンスからの距離が近く、迫力ある離陸を見ることができます。
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F-15J イーグル
午前中の最後は第303飛行隊によるイーグルの機動飛行が行われました。
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F-15J イーグル
事前訓練ではオーバーGを起こしたという話も出ており、気合が入っているのかな?と思っていました。当日見た感じでは高度はやや高く、教科書的な飛行展示という印象でした。
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F-15J イーグル
ベイパーを曳いて高度をグングンと上げていくイーグル。レンズは真上に向けているので写真では上下逆のようにも見えますね。
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F-4EJ改 ファントム
昼休憩を間に入れて、午後からは第301飛行隊によるファントムの機動飛行が行われました。基地内に入れた方がSNSで展示内容の詳細を共有してくれたため、とても参考になりました。
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F-4EJ改 ファントム
第301飛行隊はドロップタンクなしのクリーン形態で機動飛行に挑みました。
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F-4EJ改 ファントム
既に当初の退役時期を過ぎ、部品のカニバリを行いながら延命しているファントムですが、アフターバーナー全開の気合が入ったフライトを披露してくれました。
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F-4EJ改 ファントム
やや重そうにも見えるファントムのハイレートクライム。頑張っている感じが伝わってきます。
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F-4EJ改 ファントム
最後はいわゆる「パッカーン」チャンス。残念ながら北門あたりでは機体が重なりませんでした。
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RF-4E ファントム
特別公開日の最後は第501飛行隊による戦術偵察の展示飛行でした。
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RF-4E ファントム
武装を持たない偵察型のファントムは見敵必撮!撮ったら逃げるのが仕事なので、ある意味では戦闘飛行隊よりも素早く、激しい機動を行っています。
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RF-4E ファントム
縦横無人に会場へ接近し、離脱していくレコンファントム。その姿をレンズで追いかけるだけでも難しく、手動による兵器で迎撃するのは難しいと感じました。
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RF-4E ファントム
見事な戦術偵察のデモを披露し、着陸態勢へと移る洋上迷彩のファントム。背中もたっぷりと見せてもらい大満足でした。
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RF-4E ファントム
洋上迷彩に続いて着陸態勢に移るノーマル機。
以上、百里基地航空祭 特別公開日でした。
スケジュールに関しては正直なところ時間が空いて、間延びした印象を強く感じましたが環境を考えたら仕方ないところかもしれません。新興住宅地の活気ではなく、古びれた団地といった雰囲気でしょうか。。。
今回は駐車場が設置されないなど心配事もありましたが、特別公開日に関しては大きな混乱もなく、渋滞するようなこともありませんでした。外周道路から基地へと近づく道には警備員が配置され、車両進入を止めていました。ひとつ納得できなかったのは自転車の乗り入れまで禁止していたことでしょうか。迷惑駐車や渋滞の原因となる自動車を制限するのはわかりますが、自転車を禁止して徒歩での移動を強いるのは厳しすぎると感じました。
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スケジュール(パンフレット)
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