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20181202

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2018年12月2日 航空自衛隊 百里基地航空祭 一般公開

平成最後の百里基地航空祭。今回は初の試みとして基地内には駐車場を設けず、大洗などの大駐車場をシャトルバスで結ぶパーク&ライド方式が取り入れられました。最初は不安ばかりが頭をよぎりましたが関東バスが総力をあげて対応したこの作戦は概ね好評だったようです。イベントはやや縮小傾向が否めない状況でしたが、ファイナルイヤーとなる第302飛行隊が参加する「ファントム祭」に多くのファンが酔いしれました。


F-4EJ改 ファントム

入間や岐阜基地同様、基地内の開放時刻は早まっていて7時くらいにはエプロン内に入ることができました。真っ先に目指したのは当然ながら、黒と白のオジロワシ特別塗装機です。

 

 

F-4EJ改 ファントム

黒と白の特別塗装機が揃って地上展示されました。一体誰がこの素晴らしい光景を3日前に想像することができたでしょうか。

 

 

F-4EJ改 ファントム

控えめに言って、このデザインは素晴らしいです。以前も似ているデザインがありましたが、オジロワシのマークで有名な第302飛行隊らしい秀逸なデザインです。

 

 

F-4EJ改 ファントム

その姿が公開されてから、千歳、丘珠、松島、小松、岐阜と航空祭に参加して話題をさらってきた白のオジロワシがついに百里基地航空祭でお披露目されました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

このファントムは後方にかけて羽が散っており、退役を表現しているところに哀愁が感じられます。特に平成が終わろうとしているこのタイミングに、昭和生まれのおじさん達にはグッとくるものがあるのです。

 

 

RF-4E ファントム

第501飛行隊の偵察型ファントムは4機が会場正面に配置されました。こちらの機体は飛行展示に参加しています。

 

 

RF-4E ファントム

筑波山をバックにした洋上迷彩のレコンファントム。洋上迷彩は古めの機体に施されているという話もあるので、見られるのは貴重になってきます。

 

 

U-4

入間基地から飛来したU-4。優雅な機体はゆったりとした雰囲気で佇んでいました。

 

 

P-1

早朝のうす暗い空気の中、ランディングライトを点灯していたP-1が実に格好よかったです。これには新しい展示方法の可能性を感じました。

 

 

RF-4EJ ファントム

地上展示機には戦闘機から改修されたRF-4EJ型が充てられました。一方の飛行展示には純粋な偵察型であるRF-4Eが担当します。

 

 

F-2A

今後は第302飛行隊が三沢基地でF-35Aを装備するようになり、入れ替わるようにこの第3飛行隊のF-2が百里基地へ移動してきます。せっかくなので顔見せの意味でも飛行展示を披露すればいいのに…と思いました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

こちらは地上展示ではなく、ハンガーから追い出されて駐機しているファントムです。ただその機数は以前に比べると明らかに少ないことを実感しました。現在飛行できる機体は果たして何機あるのでしょうか。

 

 

第301飛行隊のハンガー前では機動飛行の内容が撮影アドバイス付きで紹介されていました。この方法は築城基地でも行われていたようで、オマージュしたものだと説明していました。

 

 

風にたなびく第302飛行隊の隊旗。機体がF-35になった時にこのマークが尾翼に描かれることを期待します。

 

 

F-4EJ改 ファントム

近い距離では難しかった白黒オジロの共演を離れた位置から。さらに両機の間には筑波山が入りました。

 

 

機体の前にはデフォルメしたモデルが展示されていました。当然この特別塗装機は数日前に公開されたばかりなので、このモデルは隊員さんが塗装したのでしょう。発売すれば大ヒットしそうですね。

 

 

F-15J イーグル

展示飛行の時間はまだ先でしたが、F-15がエンジンをかけていました。朝の点検を行っていたものと思われます。

 

 

T-4

天候偵察を行ったT-4の右旋回。この頃はまだ青空が広がっていて、期待に胸を躍らせていました。

 

 

T-4

展示飛行は芝生エリアで撮影することにしました。誘導路に近い舗装された道は通行用となっていて、立ち止まっての撮影は制限されました。しかしせっかくのシーンを難しい条件で撮るのは正直厳しいですね。

 

 

B737-800 SKY

百里基地が茨城空港と併設になり、民間機が飛ぶ風景にも慣れてきました。

 

 

UH-60J

航過飛行に向けての離陸が開始されました。救難飛行隊の固定翼機U-125Aは機体トラブルによりフライトはキャンセルされたため、UH-60Jのみが参加することになりました。

 

 

RF-4E ファントム

芝生エリアには離陸時のスプレッドアウトを狙うべく、超望遠レンズを構えた猛者たちが集結していました。しかし残念ながらこの曇り空…。百里の空は甘くありませんでした。

 

 

RF-4E ファントム

第501飛行隊の位置はまずまずの結果でした。ただしレタッチソフトで修正を加えないとなかなか色が出ませんでした。

 

 

F-4EJ改 ファントム

第301飛行隊はかろうじて主翼の端が触れ合う位置関係でした。

 

 

F-4EJ改 ファントム

さらに立ち位置の距離を離して決定的瞬間を狙います!

 

 

F-4EJ改 ファントム

うーん、残念!第302飛行隊の2機は全く重なりもしませんでした。

 

 

UH-60J

オープニングを告げる航過飛行が始まりました。U-125Aのフライトがキャンセルとなったため、救難隊からはUH-60Jのみがパスを行いました。

 

 

F-4EJ改、RF-4E

ファントムを装備する3つの飛行隊による混成編隊飛行。せっかくのカラフルな構成が黒くつぶれてしまうのが残念です。

 

 

F-4EJ改、RF-4E

リーダーは第501飛行隊の洋上迷彩機が務めました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

航過飛行を終えたファントムは各飛行隊別に進入し、コンバットピッチで着陸に入ります。

 

 

F-4EJ改 ファントム

ファントムはアフターバーナー全開で突っ込んできます。次世代機と比較するのは酷とはいえ、マッハ2.5で飛べる戦闘機ですから迫力があります。

 

 

F-4EJ改 ファントム

滑走路へと降り、ドラッグシュートを使って減速する第301飛行隊のファントム。12月開催という異例の遅さのため、背景の木々も枯れて寒そうに見えます。

 

 

F-4EJ改 ファントム

芝生エリアにおいて通路からの撮影に関して、一部ではトラブルが発生していたようです。

 

 

F-4EJ改 ファントム

第302飛行隊のファントムが見られる航空祭もこれが最後。百里を象徴する筑波山を重ねることができました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

平成30年度を以てF-4の運用を終える第302飛行隊。空自では飛行隊マークは日の丸より小さくする規定を設けていますが、唯一例外として大きく描かれたオジロワシのマークは多くの人に愛されています。

 

 

F-4EJ改 ファントム

観客に対して手を振って応えてくれたパイロット達。この距離感が航空祭の醍醐味ですね。

 

 

RF-4E ファントム

第501飛行隊は着陸の前に会場の航空撮影を行いました。

 

 

RF-4E ファントム

航過飛行に参加した6機のファントムが全て戻ってきました。

 

 

RF-4E ファントム

洋上迷彩とオリジナル迷彩のファントムを絡めて撮影できたのは今回が初めてかもしれません。嬉しい機会を提供してもらえました。

 

 

UH-60Jからパラシュートジャンプが行われ、2名の隊員が巧みなパラシュートさばきを披露しました。

 

 

UH-60J

機体トラブルでフライトできなかったU-125Aですが代替機がないということなのでしょうか。実際の救難任務において機体トラブルは致命的ですが、その場合は他の基地から上がるのかな?

 

 

F-4EJ改 ファントム

お待ちかねのスペシャルマーキング2機によるデモスクランブルです。本来のスクランブルでは単機で上がると思いますが、フォーメーションを組んでいるのはフォトジェニックを意識しての配慮でしょう。

 

 

F-4EJ改 ファントム

やや機体の間隔が開き、見上げるような構図になってしまいました。立ち位置が甘かったようで、今回の大きな反省点です。

 

 

F-4EJ改 ファントム

この2機が共に飛行する光景を期待した人は多かったと思います。またその期待を現実のものにしてくれた百里基地航空祭には感謝の言葉しか見つかりません。

 

 

F-4EJ改 ファントム

2機は編隊を組んだまま180度の旋回を行いました。後悔しているわけではありませんが、もしこの時に北門付近にいれば…などと考えてしまいます。

 

 

F-4EJ改 ファントム

間隔を広げた2機のファントムは対地射爆撃の展示飛行へと移行します。この正面から突っ込んでくる感じがたまりません。

 

 

F-4EJ改 ファントム

頭上を旋回する黒いオジロワシ。残念ながら立ち位置が悪く、背後から追いかける形の写真ばかりでした。

 

 

F-4EJ改 ファントム

機首上げをする白いオジロワシ。AGGでは周回するようなコース取りで何度も同じ機動を繰り返します。

 

 

F-4EJ改 ファントム

ついに念願がかなった地元百里基地でのデモフライトでした。願わくはマニア向けのサヨナライベントを行っていただきたいです。

 

 

F-4EJ改 ファントム

主翼下面まで真っ黒に塗装されている黒オジロワシ。顔がなければカラスのようにも見えますね。

 

 

F-4EJ改 ファントム

機首上げを行う白オジロと降下を始める黒オジロが同じ画角におさまりました。2機がグルグルと回っている感じが出ていると思います。

 

 

F-4EJ改 ファントム

我々の夢をかなえてくれた第302飛行隊の特別塗装機が降りてきました。飛行する姿の撮影は成果がいまひとつでしたが、地上での姿を撮りたい気持ちの方がこの時は強かったです。

 

 

F-4EJ改 ファントム

黒いファントムが後続機として着陸しました。

 

 

F-15J イーグル

地上ではまだ2機のオジロワシがタキシング中にもかかわらず、F-15の機動飛行が始まってしまいました。とりあえず一瞬レンズを向けましたが、やはり優先度はオジロの方だと判断しました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

横からのデザインばかりに注目が集まりますが、なかなか正面から見る機会が少ないことがわかりました。赤いエアインテイクと青い主翼の組み合わせが新鮮に見えました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

白と黒のオジロワシが重なるチャンスは数秒しかありません。必死でシャッターを切りました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

AGGの撮影ではよい成果は得られませんでしたが、タキシングに賭けていたのでこちらは満足でした。

 

 

F-4EJ改 ファントム

配備機数も減り、外来機も少なかった今回の百里基地航空祭において、間違いなく満足度を上げてくれたのがこのオジロワシでした。この機体が見られただけでも深夜に車を走らせた甲斐がありました。

 

 

F-15J イーグル

F-15の機動飛行は楽しみにしていましたが、ショーセンターから外れていたせいか見栄えは物足りませんでした。

 

 

F-15J イーグル

最近のトレンドでは背面を見せて飛行するファンブレイクを取り入れる飛行隊が多い中、オーソドックスな規定通りの機動飛行という印象でした。

 

 

F-15J イーグル

第303飛行隊のパイロットさんはタキシング中のコミュニケーションはバッチリでした。エアブレーキを開閉させながら観客の前を通過していきました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

昼休みに入ると陽が差してきたので再びエプロンエリアへ入りました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

白オジロワシのみに書かれた特徴がこちら。航空祭に参加予定の基地名が書き込まれています。残念ながら三沢基地は直前にキャンセルされています。あとは那覇基地へ里帰りを残すのみ。

 

 

F-4EJ改 ファントム

午前中の写真に比べると白黒の配置が入れ替わっていました。再度見に来てよかったと思いました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

昼休みはフライトがないので観客が地上展示機に集中します。やや殺気立った雰囲気もありましたが負けずに頑張りました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

航空祭の後で知りましたが、白オジロは那覇への移動が耐用時間のギリギリだそうです。黒については既に限界を迎えており再び飛ぶ可能性は低いという状況のようです。

 

 

F-4EJ改 ファントム

午後のフライトが開始されました。第301飛行隊の2機のファントムによる機動飛行です。

 

 

F-4EJ改 ファントム

まずは低い高度で一気に加速していきます。写真では伝わりにくいですが滑走路の端までこの高度を引っ張る姿は、まるで地を這うかのように見えます。

 

 

F-4EJ改 ファントム

デモ内容の紹介ではタンクの有無による機動性についての説明がありました。この機動飛行においてはノータンクによる機体の最大性能を発揮できる状態で挑んでいました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

F-15やF-2のようにはいかないが…という前置きはありましたが、ファントムができる精一杯のハイレートを見せてくれました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

この低さは実際に肉眼か動画で見た方が迫力は伝わると思います。

 

 

F-4EJ改 ファントム

滑走路のエンドより少し手前で引き起こしを始めました。機体デザインにボリューム感があるので見た目も重そうです。

 

 

F-4EJ改 ファントム

2機が入れ代わりながら姿を見せることで、間延びしないデモフライトを見せてくれました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

ベイパーが発生しにくいF-4ですが、主翼から発生するベイパーがみられました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

ギアダウン、アレスティングフックダウンのまま低速で会場を通過しました。大きなフラップが下向きになり揚力を発生させています。

 

 

F-4EJ改 ファントム

写真右手に咲く赤い花は寂しい冬の風景の中において彩を与えてくれました。

 

 

>F-4EJ改 ファントム

地を這うようなタッチ&ゴーを披露してくれたF-4ファントム。F-15の展示飛行よりも迫力がありました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

「パッカーン」は前日のリハーサルでこの場所からはうまく撮影できないことは確認済です。もしかしたらタイミングが変わるかもしれない…と期待はしたものの、前日と寸分変わらぬタイミングで開きました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

ドロップタンクを装備せず、パイロンだけ残したクリーン形態でのファントム。岐阜基地でもここまでストイックに軽量化はしていませんでした。

 

 

F-4EJ改 ファントム

第301飛行隊は、第302飛行隊より1年長くF-4を運用する予定です。それにしても満足できる運用は厳しい状況と思われるのでファントムの姿は貴重なものになっていくでしょう。

 

 

A320 TGW

台湾との路線を結ぶタイガーエア機。スケジュールがある民間機といえども離着陸の時間は変動するので、エアショーの時間調整には難しさがあると思います。

 

 

A320 CQH

中国籍のエアラインである春秋航空。ここ茨城空港ではよくみられる定期便です。一時期は基地側も警戒感を強めていたという話はよく聞きます。

 

 

RF-4E ファントム

百里基地航空祭の最後は第501飛行隊による戦術偵察です。前日に引き続き洋上迷彩機がフライトを行いました。

 

 

RF-4E ファントム

望遠レンズを構えているとわかりますが、上空に比べて低空を飛行されると相対的な速度が増すので狙いを定めるのが難しくなります。

 

 

RF-4E ファントム

主翼下面まで前進を蒼く塗装されている洋上迷彩ファントム。海面スレスレを飛行する際に有効な迷彩で、カワセミの姿に似た色彩だそうです。

 

 

RF-4E ファントム

オリジナルの偵察型ファントムは上面がヨーロピアンワン塗装ですが機体下面はグレーで塗り分けています。森林地帯を飛行することを想定した迷彩パターンです。

 

 

RF-4E ファントム

アフターバーナー全開で頭上を通過したファントム。耳をふさぐかカメラを構えるか一瞬迷いましたが、シャッターを切ることを優先しました。

 

 

RF-4E ファントム

頭上を旋回し背中を拝むことができました。主翼上面にはうっすらとベイパーが発生しています。

 

 

RF-4E ファントム

第501飛行隊のデモフライトと以てファントム祭が終了となりました。

 

 

F-15J イーグル

第303飛行隊のイーグルが小松基地へと帰投しました。ハイレートなど魅せてくれるかな?と期待したものの、ごく普通にストレートに上がって行ってしまいました。近くにいた方のお話では第303飛行隊は教科書通りというイメージが強く、目立つことはしないところがあるようです。確かにデモフライトを見ていてもそう感じました。

 

今回の百里基地航空祭は駐車場がなかったり、ブルーインパルスもこなかったりと開催前から色々と話題や心配を振りまきました。しかし終わってみればパーク&ライド方式も成功し、ファントム祭も高評価という結果となりました。世界の中でも多くのF-4が現役で見られるファントムランド百里。2色のオジロワシはファンを驚かせ、また多くのファンを満足させてくれました。来年移行は第3飛行隊のF-2がやってくるのでまた新しい百里基地が見られるので期待が高まります。

 

 

スケジュール(パンフレット)

0830〜 天候偵察 T4

0940〜 航過飛行 F4・RF4・U125・UH60

1000〜 偵察飛行(写真飛行) RF4

1030〜 捜索救難展示 UH60・U125

1110〜 デモスクランブル F4

1130〜 機動飛行 F15

1200〜 百里基地エイサー部演舞等

1300〜 機動飛行 F4

1340〜 偵察飛行(戦術偵察) RF4

 

 

 

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