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20180112

陸上自衛隊

習志野演習場

降下訓練始め


JGSDF

Narashino

Training Ground

Started descent training

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2018年1月12日 習志野演習場 降下訓練始め2018

新春の風物詩となっている習志野の降下訓練始めですが、今年はセンター試験の日程と重なることから金曜日の開催となりました。ここ数年は混雑度も非常に高くなっている人気イベントですが、平日ということで大変見やすかったです。お隣になった方が一人で広島から見に来たという行動力ある素敵なお嬢さんで、色々とお話しさせていただきながら楽しく見学することができました。


習武台

今回の降下訓練始めは変則的に金曜日の開催となりました。演習場に到着したのは開門10分前でした。例年大混雑で近づくことさえできない最深部もなんとか最前列に座ることができました。最近の航空イベントは混雑度が大変なことになっていますが、これくらいがちょうどいいなぁ…と思ったのが本音です。

 

 

OH-6D 

最近見ることのなかったOH-6Dの姿を見ることができました。前年に起きた和歌山県白浜町沖での不時着水事故、及び仙台市宮城野区で発生した整備試験飛行での不時着事故により飛行停止となっていたためです。

 

 

擬装車両

カモフラージュされた車両が演習場に入ってきました。その完成度は高く、もはやベースの車両が何か判別することも難しいです。

 

 

擬装車両

これだけ見たら、まさかこの中に車両がいるとは思わないでしょう。素晴らしいカモフラージュです。

 

 

P-3C オライオン

海上自衛隊のP-3Cが上空を通過しました。過去の降下訓練始めでは島嶼防衛のデモとして参加することもありましたが、今回は無関係だったようです。下総基地から訓練に向かったP-3Cが通過しただけのようでした。

 

 

CH-47JA チヌーク

訓練展示を前に、高官を乗せてきたチヌーク。コックピット脇のガラスには四つ星の階級章が見られましたが、陸上幕僚長が搭乗していたものと思われます。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

今回は前半に模擬戦形式の演習を行いました。状況開始にあたっては会場左手の陣営ではアパッチが航空支援を行いました。

 

 

AH-1S コブラ

対抗する会場右手側の陣営は2機のコブラが対峙しました。残念ながら来賓席越しとなってしまいましたが、もっと手前に来て見せてほしかったです。

 

 

CH-47JA チヌーク

車両及び迫撃砲を空輸するチヌーク。機内には陸自隊員が搭乗しており、そのまま降ろして砲撃体制を整えることができます。

 

 

CH-47JA チヌーク

例年は習武台入口側の端の方で見ていますが、今回は最深部に位置することができました。いつもと違う場所なので、どう見えるのか確認したいという思いが強くありました。

 

 

CH-47JA チヌーク

着陸したチヌークの後部ハッチから飛び出し、配置につく陸自隊員。チヌークが着地できるスペースがあれば最も見つかりにくく、そして最もはやく隊員を送り出すことができます。

 

 

AH-1S コブラ

戦況が進んで支援航空機が後退していきます。両陣営の状況をバランスよく見られるのは招待者席のみの特権ということが確認できました。

 

 

120mm 重迫撃砲

迫撃砲はさすがに実弾でなく発火装置による演出でした。10コマ/秒の連射性能をもってしても写るのは炎と煙ばかり。周辺は住宅地であり、弾を射出しているわけではないので考えれば当たり前ですね。

 

 

AH-1S コブラ

再び2機のコブラがフォーメーションを組んで姿を現しました。地上状況は右陣営の進軍となっています。

 

 

CH-47JA チヌーク

左陣地の深部に進入し、ホバリングするチヌークからファストロープで地上へ降りる隊員達。ファストロープは拘束具などの装備が不要で素早く降りられる代わりに、高度な技術が必要となります。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

計画よりも調達機数が大幅に減らされたAH-64D。実働部隊というよりは陸自のシンボル的存在になりつつあるように思いますがやはり人気があります。本演習ではショー的な機動飛行はなく、ひたすら任務を遂行していました。

 

 

習武台

さすがに演習が始まると混雑してきますが、それでも例年に比べれば十分余裕がありました。今回わかったことの一つとして、習武台最深部は日陰となり午前中は大変寒いです。十分な防寒対策が必要です。

 

 

UH-1J イロコイ

空挺降下を始めるにあたって試験降下が行われました。習志野演習場は住宅地に囲まれており、上空からみれば決して広い敷地ではないそうです。万が一でも場外に着地してしまえば大問題につながるので、実際に降りてみてコンディションを確認することが重要です。

 

 

第1空挺団

地上では降下時の動作をイメージするトレーニングが行われました。これは展示の一環として解説付きでアナウンスされていました。

 

 

CH-47JA チヌーク

例年と違う場所で撮影していますが、やはりショーセンターに近いためかいつもとは撮れるアングルがやや違います。正面で目が合うことが多いような気がします。

 

 

CH-47JA チヌーク

同時に3機のチヌークが会場正面から進入してきました。木更津などヘリが中心のイベントでは機体が重なるシーンの撮影が狙いやすいです。

 

 

CH-47JA チヌーク

超望遠レンズの圧縮効果により、来賓客の頭上に大型ヘリがホバリングしているような絵になっています。これは望遠レンズの特性で遠くにあるものほど大きく、近くに見えるようになるためです。ネットで話題になった某フェイクニュースの写真にも同効果が作用しています。

 

 

EC225 スーパーピューマ

陸自の要人輸送機が登場しました。年齢を重ねると政治に興味を持つようになります。白い機体に作戦機の魅力とは違った威厳を感じるようになりました。

 

 

EC225 スーパーピューマ

要人輸送機から防衛大臣が降りたちました。前日11日までハワイを訪問していたので参加しないのでは?という噂もあったようですが小野寺防衛大臣ご本人が参加されました。

 

 

小野寺防衛大臣

ヘリから来賓席までは徒歩で移動します。短い時間ながらしきりに会話をする姿が印象的でした。一体何を話していたのでしょうか。

 

 

CH-47JA チヌーク

空挺降下に向けて第1空挺団がヘリに搭乗します。

 

 

CH-47JA チヌーク

第1空挺団を載せたチヌークがテイクオフ。その前方には八千代緑が丘のイオンや高層マンションが見えます。

 

 

CH-47JA チヌーク

テスト降下が行われました。後部ハッチからパラシュートを開かず。体ひとつで降下して一気に高度を下げる荒業です。

 

 

第1空挺団

自由降下傘は通常のパラシュート降下に比べて自由度が高く、戦術の幅が広がります。しかし非常に高い技量が求められるので、基本降下課程の人数に対して3%ほどしかいないそうです。

 

 

第1空挺団

旅客機が着陸の瞬間にフレアーをかけて衝撃を緩和するように、フワッと着地してそのまま次の動作へと移ります。

 

 

CH-47JA チヌーク

こちらは一般的な落下傘による降下です。自由落下とは違って飛び出すと同時にパラシュートが開くように仕掛けが用意されています。

 

 

CH-47JA チヌーク

陸上自衛隊の空挺降下は、飛び出す間隔が広いので写真が間延びしてしまいます。全体を撮ろうとすると点にしか見えません。

 

 

第1空挺団

自衛隊のパラシュートはベーシックな円形ですが、新型の13式空挺傘が導入されています。見分け方は上部に突起があることだそうです。

 

 

米陸軍

今回は米陸軍もパラシュートジャンプに参加しました。皆が驚いたのはパラシュートの形が全く違うことでした。やはりどこか強そうな印象を受けます。

 

 

CH-47JA チヌーク

上空で訓練を見守っていた関係者達が戻ってきました。

 

 

UH-1J イロコイ

イロコイが会場正面から編隊を組んで進入してきました。汎用ヘリですが正面から入るとけっこう格好いいですね。

 

 

 

UH-1J イロコイ

そういえば最近は高性能ながら高額なUH-60Jの姿をみかけなくなった気がします。高級車よりも営業車の方が使いやすいという事でしょうか。

 

 

CH-47JA チヌーク

土煙を巻き上げて離陸するチヌーク。ダウンウォッシュにより砂と芝生が習武台みいる観客側を襲いますが、レンズを向けるのを躊躇してしまいます。

 

 

CH-47JA チヌーク

ショーセンター付近から離陸するチヌークです。斜面に陣取るのは報道関係者ですが意外と余裕がありました。

 

 

UH-1J イロコイ

後半戦の空挺降下訓練が始まりました。最初は隊長クラスが自ら降下しましたが、さすが自衛隊の実働部隊です。大手企業などでは上司は机に座って仕事は部下に指示しているイメージがありますね。

 

 

第1空挺団

隊長クラスは人数も少なく余裕があるので旧式の落下傘を使っていたようです。ちょうど風向きを調べるための風船が上空に向かって上昇していきました。

 

 

CH-47JA チヌーク

アラスカから参戦した米陸軍の空挺降下です。自衛隊に比べると明らかに間隔が早いので写真の密度が違います。

 

 

B787 ANA

高高度を通過するB787。機窓からも眼下にパラシュートの花が見えたのでしょうか。

 

 

米陸軍

パラシュートの形状が全く違うので一目で米軍装備だとわかってしまいますね。

 

 

C-1

固定翼機からの降下が開始されました。入間基地に所属する第402飛行隊のC-1は一旦下総基地に降りて隊員をピックアップし、習志野上空へと飛来しました。

 

 

C-1

新しいパラシュートを導入したことで両側のドアから降下することができるようになりました。そのためタイミングが早い!この構図で3名の隊員の姿が写るようになりました。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

小牧基地からは第401飛行隊のハーキュリーズが参加しました。例年C-130とC-1は2機ずつ計4機が参加しています。

 

 

C-1

1機目のC-1から降下した隊員が着地する前に2機目から降下。パラシュートの間隔が短くなったことで写真の密度が増しています。

 

 

第1空挺団

降下中にパラシュートがからまるハプニングが発生しました。下の隊員は既に予備のパラシュートを開いて対応していますが、切り離すことなく二人がからまった状態のまま無事に着地を果たしています。落下しながらも冷静に対処する姿はまさにプロフェッショナルですね。

 

 

第1空挺団

こちらでも別のトラブル発生です。下の隊員もパラシュートに被ってしまいました。旧式のパラシュートでは接触により萎んでします可能性が高く、密集した降下はできなかったそうです。それにしても空挺降下がいかに危険なミッションであるかわかります。

 

 

C-1

降下中のパラシュートの上を通過していくC-1。今まででは見られなかったような絵力があります。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

今回もっともインパクトのあった1枚です。航空祭で見られる空挺降下デモとは別物の迫力があります。1機につき20名×4機で80名もの隊員が降下しています。さらにこれを2セット行いました。

 

 

第1空挺団

最後は自由降下で締めくくられました。お隣にいたお嬢さんは「パラシュートを下から見る機会がないので新鮮です」と言っていました。やはり私のようなおっさんとは感性が違うなぁ〜と思うのでした。

 

 

第1空挺団

地上に降りた隊員はすぐにパラシュートは自分で収納していました。戦場では邪魔になりそうなので捨てていった方がよさそうですが、証拠隠滅のため隠すのでしょうか。

 

 

AH-1S コブラ

一通りのスケジュールが終了すると参加航空機が編隊航過を実施してフィナーレをむかえます。先陣を切ったのはベテラン対戦車攻撃ヘリAH-1S×2機でした。

 

 

AH-64D アパッチ・ロングボウ

最近では存在することに意義があるアパッチですが、こいつが目の前に出てきたら運が悪いと思うことでしょう。

 

 

CH-47JA チヌーク

実際は3機編隊でしたが、間隔が広いので機影を重ねようとすると2機が限界です。

 

 

CH-47JA チヌーク

以前は数十機もの参加航空機が大編隊で航過しましたが、今回は機種別の編隊航過のみでした。その後地上展示は行われなかったので駐屯地へそのまま戻ったものと思われます。

 

 

小野寺防衛大臣

防衛大臣の訓示が行われました。小野寺防衛大は防衛や自衛隊に対して真摯であり、発言にも筋が通っているので頼もしいと感じています。

 

 

第1空挺団

以上、平日開催となった降下訓練始めでした。賛否両論あると思いますが、ここ最近の自衛隊イベントは大変人気が高く、降下訓練始めの混雑度は通勤電車並みでした。今回は残念ながら有給を取得できなかった社会人や学生、無理をしてまで見に行こうとは思っていない方々は見学できませんでしたが、混雑度はこれくらいがちょうどいいと思いました。

 

 

P-3C オライオン

習志野へカメラを持って外出していたので、その足で海上自衛隊の下総基地へと足を伸ばしてみました。冬の太陽は傾く時刻も早く、機体には影がかかるようになっていました。

 

 

P-3C オライオン

降下訓練始めに参加した航空自衛隊のC-1とC-130Hはここ下総基地で空挺隊員を乗せて習志野へと向かいました。降下が終わると再び下総基地へ着陸し、給油と休養をとった後にそれぞれのホームベースへと帰投します。残念ながら私が到着した時には既に飛び立ったあとのようでした。

 

 

P-3C オライオン

下総基地の南側には国道464号線が走っていますが、久しぶりに寄ってみたところ付近には土盛りがされていました。自衛隊の敷地ではないと思いますが、機影がかなり見づらくなってしまったように思います。

 

 

P-3C オライオン

帰宅すると海自のP-3Cが北朝鮮への石油密輸を取り締まるため、黄海の監視を行うというニュースが流れていました。最近は沖縄を中心に監視活動やスクランブルが激増し、人員・機体ともに疲弊してきているという話も聞きます。日々防衛の任につく自衛隊の方々には頭が下がります。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

 

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