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20191227

羽田空港


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2019年12月27日 羽田空港

年末休暇に入り、やっと時間を取ることができるようになったので導入していたNikonZ6を持ち出してテスト撮影を行いました。毎回新しい機材を導入した際には羽田空港を利用しているので今回も足を運んできました。ミラーレスだから綺麗に写る…という事はありませんが、だいぶ特性を知ることはできたと思います。


明治神宮 南神門

ニコンが本気で開発した一眼ミラーレスカメラとして話題となったZシリーズ。発売されてから1年が経ちますが、評価も高いことから私もミラーレスカメラの導入に踏み切ることにしました。ただし戦闘機など動きの速い動体撮影にはまだ課題があると言われており、使い分けが必要というのが現状です。

 

 

明治神宮

羽田空港へと向かう前に令和元年のうちに訪れたかった明治神宮を参拝しました。数日後に正月を迎える明治神宮には樽酒が献上されていました。人の目は明暗差などを脳で処理して補正するそうですが、カメラのセンサーはありのままを映し出します。実際にはこれだけの濃淡があり、脳で捉えたイメージとのギャップは写真をドラマチックに感じさせる理由なのかもしれません。

 

 

羽田空港 国際線ターミナル

羽田空港に到着するとまず最初に国際線ターミナルを見学することにしています。国際線では外国からの観光客を迎えるために日本の四季や祭事を伝えるべく装飾が行われていることが多く、変化を楽しむことができるからです。

 

 

国際線ターミナル

できるだけ同じ条件で撮影しようと考えて2017年6月に撮影したものを参考に回りました。まずは訪日観光客が多く訪れる国際線ターミナルにある日本橋を撮影。自然採光が取り入れられているのでその日の天候条件にも若干左右されます。

 

 

国際線ターミナル

並んでいる玉ねぎを使ってボケを試してみました。Z6はフルサイズセンサーをもつカメラで、キットレンズは27-70mmf4遠しのレンズなのでボケはあまり期待できません。ただミラーレス機のメリットとして撮影前に液晶ファインダーで被写界深度の確認が行える点は便利です。

 

 

国際線ターミナル

金箔が押されていると思われる江戸時代の風景。実際には金色は見た時の印象が強く残るものの、写真に撮ると控えめに感じます。これは人間の脳が金色を豪華なものとして増幅して認識するからかもしれません。

 

 

国際線ターミナル

24-70mmf4通しのレンズは焦点距離を変えても絞りが変わらないメリットがありますが、ボケにくいデメリットがあります。突出した写真を撮るのは難しいと思いますが、幅広く使えるオールラウンドな1本として最適です。

 

 

国際線ターミナル

送迎デッキに出てみました。この日は晴天でしたが強風が吹いていてカメラを構えていても風で体勢を崩されるほどの悪条件でした。

 

 

国際線ターミナル

キットレンズでは航空機の撮影においてさすがに物足りません。手前に駐機している機体は狙えますが滑走路上の離着陸は諦めた方がよいでしょう。

 

 

国際線ターミナル

送迎デッキへのエスカレーター下にあるイベントスペースです。正月企画を期待して行きましたが特に展示はなく肩透かしを受けました。ただしZ6は高感度に優れ、本体に手ブレ補正機構を持つので暗所での撮影が得意です。フルサイズだけあってディテールもバッチリと記録されています。

 

 

国際線ターミナル

提灯は暖色系で表現したいところですがホワイトバランスをオートにしていると寒色系になってしまいました。ここはマニュアルで暖色系への変更が必要となります。

 

 

国際線ターミナル

毎回撮っている看板ですが、今回は多くのお客さんが行列を作っていたうどん屋さんを選んでみました。70mmまであると2階の高さくらいまでの被写体に手が届きます。

 

 

国際線ターミナル

軒先に並ぶ赤い提灯の列。f4というレンズの明るさはやや物足りず、アンダー気味になることが多くありました。暗所ではやはり明るいレンズが欲しくなります。

 

 

国際線ターミナル

いつも楽しみにしている朱色の櫓ですが、今回はあまり感動するような成果が得られませんでした。これかカメラの性能というよりもレンズの魅力が弱いせいかもしれません。

 

 

国際線ターミナル

コメン2019年はこの「すみっコぐらし」というキャラが流行ったらしく羽田空港にも進出を果たしていました。

 

 

国際線ターミナル

正直な言葉で表現すると期待していたよりも平凡な結果でした。これはカメラのせいではなく、明るいレンズを使った場合の効果を知っているからであり一般的な使い方においては問題にならないレベルだと思います。

 

 

国際線ターミナル

今回の撮影テストで良かったと思えたカットのひとつです。自然採光を取り入れたデザインの天井はコントラストがとても強く、黒つぶれがおきやすい条件でした。しかし階調をつぶすことなく要素を記録した点はよかったです。

 

 

第1ターミナル

無料シャトルバスを利用して第1ターミナルビルへと移動しました。冷たい金属感のある写真になりましたが寒色系の描写はオートホワイトバランスでもイメージ通りに仕上がりました。

 

 

第1ターミナル

羽田ビッグバードの吹き抜け階段には天井からデコレーションが吊り下げられていてとても煌びやかでした。

 

 

第1ターミナル

第1ターミナルの送迎デッキから見える風景です。午後からは逆光気味になるせいもあり撮影条件は望ましくありません。

 

 

第1ターミナル

冬の空気は澄んでいて視程も遠く、富士山を見ることができましたが残念ながら雲が出ていてややボンヤリとした条件でした。この距離になるとキットレンズではとても足りず、70-200mmの望遠レンズに切り替えることにしました。

 

 

第1ターミナル

Zシリーズはニコン伝統のFマウントと決別し、新しい規格のZマウントを採用しています。Fマウントのレンズ資産はFTZというアダプターを介して使用することができます。これは形を合わせるだけのもので光学性能的な劣化は生じないそうですが、やはり装着作業の面倒さは残ります。

 

 

第1ターミナル

どのカメラもそうですが黒い被写体を明るく写そうとするのでマイナス補正にする必要があります。

 

 

第1ターミナル

コあまり撮るものがない冬の第1ターミナルなので新旧の管制塔を合わせてみました。液晶モニターで撮影している時には気がつきませんでしたが、上の方にワイヤーの影が写っていました。キットレンズは意外と前玉の径が大きいのでワイヤーの間にレンズを通すという芸当が使えません。

 

 

第1ターミナル

逆光条件の中で日光が主翼付け根に強く反射していたのが印象的でした。人間の目は意識的に注目している場所に意識を集中するので印象が強く増して見えますが、写真にしてみるとそうでもない…ということが多くあります。

 

 

第1ターミナル

年末年始のラッシュを前に正月向けの準備は既に完了していました。

 

 

第1ターミナル

正月に行われる風物詩の箱根駅伝に参加校のタスキが展示され、関連グッズが販売されていました。明るい照明の下にあるカラフルな組み合わせを写し撮る性能は優れていると感じました。

 

 

連絡通路

第1→第2ターミナルを結ぶ連絡通路です。利用者は多くありませんが1タミと2タミの間であればバスを使うより早く移動できます。

 

 

第2ターミナル

第2ターミナルへ移動してきました。今後はこの第2ターミナルにも国際線が使われることになります。そのため国際線ターミナルという呼び方は廃止となり第3ターミナルへと変更されます。

 

 

第2ターミナル

メルセデスベンツのショールームです。重厚感のある暗い色を重視しつつ、照明による光沢感を出したいところです。全体的に撮るよりもクローズアップにした方がよかったかな。

 

 

第2ターミナル

今回も利用者が少なかった2タミのエレベーターは近未来を描いた映画に登場しそうなデザインです。構図の中に緑を入れてみるとその印象が柔らかくなります。

 

 

第2ターミナル

ガラスに印刷され「FLIGHT DECK」の文字が印象的な第2ターミナルの見学デッキ。クリスマスシーズンらしく天井電飾が施されていました。

 

 

第2ターミナル

いつもいる青い牛にご挨拶。

 

 

第2ターミナル

見学デッキの屋外に出てみました。やはりキットレンズの70mmでは航空機に寄れず物足りない結果になりました。

 

 

第2ターミナル

FTZを使って望遠レンズに交換しました。離陸する航空機の撮影はできますが電子ファインダーの更新速度が追い付かず、ミラー機には敵いません。D500の需要はまだまだ続いていきそうです。

 

 

第2ターミナル

撮影したばかりの写真では暗部が黒くつぶれていましたが、レタッチソフトで編集するとディテールが復活しました。最初の見た目だけで判断し、データを削除しない方がよさそうです。

 

 

第2ターミナル

年末年始の大型連休を前にした金曜日でしたが、まだ混雑にはなっいないようでした。今どきは一眼レフを持ち歩いていると目立ってしまう気がしますが、ミラーレスは小型でスタイリッシュなので持ち出しやすいメリットがあります。

 

 

第2ターミナル

天井に描かれている星空は何年経っても変わっていないようです。

 

 

第2ターミナル

コントラストの大きいシチュエーションでしたので、思い切りローキーで仕上げてみました。写真は感じた部分を思い切り引き立てればそれっぽくなるのでは…と思わせてくれます。

 

 

第2ターミナル

正月に向けて準備された迎春飾りセット。第1ターミナルとの差別化は行われずに同じものが展示されています。本来はもっと鮮やかな1枚に仕上がるべきですが、素材の良さを引き出せないのはカメラマンの責任です。

 

 

第2ターミナル

なにげない場所にカメラを向けて、シャッターを切るとそれらしい写真が出来ている…、そんな驚きがZ6にはありました。

 

 

第2ターミナル

ミラーレスカメラの弱点はモニター類を液晶に頼るため、消費電力が多い事です。そのためバッテリーの消耗が早いことが課題です。今回の撮影で電池切れをおこすことはありませんでしたが、シャッター数が多くなるような航空祭なのでは予備バッテリーを持参した方がよいと思います。

 

 

第2ターミナル

冬らしく白を基調としたオブジェが飾られていました。最新のデジカメが本領を発揮するのは写真を大判で拡大した時です。SNSなどの小さい画面ではその差が出にくいかもしれません。

 

 

第2ターミナル

あぁ、この構図が大好き。羽田空港は第二ターミナルのデザインが最も洗練されているように思います。

 

 

第2ターミナル

ここ数年はカメラ業界において大きな変革期に入っています。フィルムカメラがデジタルカメラへと変化したように、ミラーレスカメラが急速に普及しています。しかしもっと大変なことはカメラ需要の多くはスマートフォンに取られ、一眼レフの販売量は全盛期の10分の1までに低下しているそうです。その状況で唯一伸長しているのがミラーレス一眼ですが、ソニーが圧倒的シェアを握るという大変革を迎えています。背水の陣で開発されたニコンのミラーレスの評判はまずまずのようですが、逆に一眼レフのメリットを再認識することもできました。伝統のマウントを変更してまで新しい世界に賭けたニコンのZシリーズがある一方、D500は航空機撮影の第一線でまだまだ活躍を続けていくことでしょう。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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