たびパパ 趣味の飛行機ページ 航空イベント 訪問記録



20200112

陸上自衛隊
習志野演習場
降下訓練始め

JGSDF
Narashino
Training Ground
Started descent training

→Home      →横長写真館      →イベント訪問記      →ダイキャスト      →LINK  

←BACK    TOP   [↑ 2020]    NEXT→


2020年1月12日
   陸上自衛隊 習志野演習場 令和2年降下訓練始め

新年の撮り始めとなる習志野の降下訓練始めに行ってきました。自衛隊イベント人気の高まりから場内は混雑するようになり、少し嫌気がさしていました。過去の写真を見返しても毎年似たようなものばかりであることに気付き、今回はいつもと違う行動パターンをとってみました。残念ながら天候には恵まれず撮影途中に雨が降り出してしまいました。


ポスター

令和2年度の降下訓練始めのポスターはC-2を正面から捉え、その手前に降下中の空挺隊員を重ねるという凝ったものでした。このポスターから刺激を受け、今回の撮影計画は例年と大きく異なるものになりました。

 

 

CH-47JA チヌーク

例年固定翼機は下総基地に展開していますが、SNSで今回は入間基地から飛来するという情報は得ていました。今回は場内での場所取りで苦労したくなかったので外周撮影を選択しました。急いで出発する必要がなかったので朝は下総基地に立ち寄ってみましたが、チヌークが2機飛来することが確認できました。撮影にあたって事前の情報収集は本当に大切だと思います。

今回は場内での撮影を諦めたので出発は遅めにしました。こういう割り切りもたまには必要だな…と思うようになりました。

 

 

CH-47JA チヌーク

降下訓練始めの様子はインターネットで中継されていたようです。労を惜しまなければ中継をみながら中の状況を確認しつつ撮影に挑むことができたようです。とりあえず今回は目に見えたものを追いかけるスタイルで楽しむことにしました。

 

 

第一空挺団

最初に降りてきたのは少数の降下でした。時間帯とスケジュールから指揮官が降下を行ったものと思われます。

 

 

CH-47JA チヌーク

会場内へとアプローチするチヌーク。他の機体とは進入コースが違っていたのでおそらくVIP輸送を担っていたものと思われます。

 

 

P-3C オライオン

11時35分頃から状況開始。まずは航空偵察を行う海自のP-3Cが飛来しました。空挺降下部隊の下総基地展開は行われませんでしたが、このP-3Cは下総基地からの支援機です。

 

 

LR-1

陸自が装備する唯一の固定翼機LR-1。出番は1回のローパスだけですが、この為にパイロットや整備員など多くの関係者が絡んでいると思うとイベントの大変さが感じられます。

 

 

第1空挺団

高高度からの自由降下。豆粒くらいにしか見えない高高度からパラシュートを開かずに一気に低高度まで落下する体験はさぞ勇気がいることでしょう。

 

 

C-130J スーパーハーキュリーズ

固定翼機からの空挺降下が始まりました。今年はいきなり米軍機が先陣を切って登場しました。米軍機ながら降りてくるのは陸上自衛隊の第1空挺団であり、日米同盟を強くアピールする内容とも言えそうです。

 

 

C-130J スーパーハーキュリーズ

この日のコンディションは北風の予報でした。パラシュートは風の影響を受けて流されるので飛行コースは毎年調整が入ります。

 

 

C-130J スーパーハーキュリーズ

撮影時に肉眼で確認することは不可能でしたが、写真にすることでプロペラが6枚あることが確認できました。

 

 

C-130J スーパーハーキュリーズ

狙っているのは今回のポスターで使われていたように、機体とパラシュートが重なる構図でしたが、そう簡単には重なってくれないようです。

 

 

C-130J スーパーハーキュリーズ

頭上を通過する米空軍のC-130。これを見た時には明らかに胴体が長く延長されていることがわかりました。米軍からは3機が投入されています。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

米軍機に続いて、自衛隊機の出番となりました。例年とは違い今回はC-130Hハーキュリーズが自衛隊機グループの先陣を切りました。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

今年は下総基地ではなく入間基地に変更されましたが、その大きな理由は米軍との合流のようです。横田基地のC-130Jを下総に展開するより第1空挺団が移動した方が調整が楽だったこともあるでしょう。空自輸送機も入間の方が何かと便利という理由もありそうです。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

パラシュートと重なるか!と期待しましたが微妙にコースがずれていました。立ち位置を変更する余裕はなく、じっとチャンスを待ちます。

 

 

C-1

パラシュートとやや絡んだ1枚です!機体はC-1でしたがポスターに近い構図はチャンスがありそうです。

 

 

C-1

退役が迫るC-1輸送機ですが2機が参加してくれました。さてこの写真のうち、機体部分のみトリミングすればポスターと同じ構図が再現できそうです。

 

 

C-1

各機の進入コースはかなり違っていてC-1は正面に近いコースをとってくれました。パラシュートが開くためには降下してからある程度高度が下がるので被写体の配置バランスが難しいと感じました。

 

 

C-1

縦構図で次々と降りる空挺隊員を撮影しています。まるで連続写真のようですね。

 

 

C-1

かなりトリミングをかけていますが、拡大するとデジカメの威力がよくわかります。超望遠撮影はスマホではできない一眼レフの強みです。

 

 

C-1

両側のドアから同時にジャンプし、その間隔は短時間で次々と降下していることがわかります。

 

 

C-2

C-2は1機だけの参加でした。だいぶ見かける機会は増えていますが、新鋭機のイメージがあるので注目度は高いようです。

 

 

C-2

空自機の進入順した順番を確認すると
第401飛行隊 C-130H×2
第402飛行隊 C-1×2
第403飛行隊 C-2×1
となっていました。飛行隊の順番だったのか…と気づきましたが、各飛行隊が異なる機種を運用している状態となっています。

 

 

C-2

降下する空挺隊員は緊張でそれどころではないかもしれませんが、やはり最新鋭機に乗ってみたいなど希望はあるのでしょうかね。

 

 

C-130J スーパーハーキュリーズ

主力部隊の降下として、2週目に入ります。米空軍×3機と自衛隊機5機の計8機というその数に圧倒されました。

 

 

C-130J スーパーハーキュリーズ

米軍のパラシュートは自衛隊と形状が違い、四角に近い形状をしています。遠くから見ていても米軍とすぐにわかりました。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

降下中の隊員からは通過する航空機がどのように見えているのでしょうか。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

外撮りは場内イベントのヘリコプターが一切撮れない大きなデメリットがありますが、会場内からは撮れない迫力あるシーンと、場所取りに関するいがみ合いから解放されるメリットがありました。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

この日最大の見どころがやってきました。先行する機体から降下したパラシュートの向こうにC-130の姿が重なりました!

 

 

C-130H ハーキュリーズ

進入コースは各機それぞれずらしている上、パラシュートの流れはその日の風向きに変わります。期待する構図が得られるかどうかは運次第というところもあります。

 

 

C-130H ハーキュリーズ

これはけっこう面白い写真になったのではないかと思います。降下中の隊員からみたような臨場感があります。

 

 

C-1

結論としてポスターに近い構図は撮影できることがわかりました。パラシュートが2つ写ったことで空きスペースが減っている点もいいですね。

 

 

C-2

この写真を撮っている頃には雨が降り始めており、カメラを濡らすことになりました。

 

 

C-2

まとめに入りますが、晴天だったら最高だったと思いました。他の基地祭でも正面からの撮影はできると思いますが、これだけの数で降下することはないと思います。イベント感を味わうことはできませんが撮影意欲はそそられると思います。

 

 

74式戦車

外撮りが終わってから、人の流れに逆らって午後の場内へと入りました。固定翼機からの降下だけではやや寂しかったので装備品展示を見学しました。

 

 

74式戦車

戦車の型式は正式化された年号を表しているので、1974年から使われていることになります。そろそろ半世紀をむかえようというタイミングですから見られる機会は今後減っていくことでしょう。

 

 

10式戦車

最新鋭のネットワーク戦車として人気の高い10式戦車ですが、気がつけば既に10年目となりました。2台が展示されましたが、こちらの車体はノーロープ展示でした。

 

 

10式戦車

やはりローアングルは格好いいですね。今回はZ6を使って撮影していますがチルトモニターが大活躍しました。オートフォーカスの合焦も速くミラーレスカメラのメリットを感じることができました。

 

 

16式機動戦闘車

現代社会にマッチした機能を体現したのが装輪車です。主要都市を網羅した高速道路を100kmで移動することができ、市街戦を行うことができます。

 

 

AAV7 水陸両用車

水辺の生き物のようなキモカワなルックスをもつ水陸両用車。島嶼防衛がテーマとなっている現代の日本において上陸活動は重要なミッションになっています。

 

 

74式戦車

航空イベントばかり見に行っているので戦車の展示を興味深く拝見させてもらいました。

 

 

装備品展示

航空機の展示を目当てに場内入りしたものの、意外なことに航空機の展示は全くありませんでした。演習が終わるとヘリは大編隊を組んで帰投してしまうので、展示するだけ機体は手配しなかったのかもしれません。

 

 

74式戦車

習武台からの眺めです。74式戦車からは一定の距離が保たれていて習志野の見学者は好印象でした。遅い時間帯ということもあって「わかっている」人達だけが残っていたということでしょうか。

 

 

10式戦車

習志野演習場の習武台は決して広くないので場所取りが苦労します。その苦労というのは朝早く行動しても後から隙間に入り込んでくる人(特に高齢者)が多く、余計な気疲れが生じる点にあります。今回は事前の天気予報が良くなかったこともあり、毎年同じような写真ばかり撮っている反省もあって変化を求めてみました。結果的には混雑と寒さのストレスを受けずに済んだことから想像以上に楽しい1日となりました。ただし歩いた距離は2万5千歩を記録しています。体力があるうちしかできない撮り方ですね。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 
1100〜 降下展示
      指揮官等降下
1130〜 着上陸準備
      航空偵察
      自由降下(先遣隊)
      艦砲射撃
      空挺降下(先遣)
1145〜 海岸堡の設定
      空挺降下(主力)
1155〜 ヘリ火力戦闘
      ヘリボン(狙撃)
      ヘリボン(オート)
      エキスト卸下
      リぺリング
      ヘリ地雷散布
      ヘリ機内外搭載
      AAV7上陸
      エキスト吊下・離脱
1205〜 海岸堡の設定以降の攻撃
      即機連
      師団
     方面隊等
1220〜 飛行展示等
      らっぱ吹奏
      飛行展示
      装備品展示
    

 

←BACK    TOP    [↑2020]    NEXT→