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2019年4月6日　成田空港

春といえば桜が真っ先に浮かんできますが、さくらの山公園は花見客で賑わっていると思ったので混雑を避けることにしました。春らしい風景としては菜の花も負けていません。

撮影地は一般の人が行くような場所ではありませんが、常に数人は飛行機にカメラを向けて構えています。

午後は逆光になるせいか、この日は人の姿はほとんど見られませんでした。この時期は桜の方に人気が集まるからでしょうか。

妻がネットを見ていると、この日ANAのA380”フライング・ホヌ”がフライトを行ったとの記事を発見。まさか飛んだの！？
午前中は予定があったので来ることはできなかったものの、大物とのニアミスに残念な思いが込み上げてきて止まりませんでした。

上空を通過するジャンボのシルエット。4本の飛行機雲を曳いている機体は今や少数派なのですぐにわかってしまいます。

夕方になり、さくらの山公園もそろそろ空いてくると予想し移動しました。しかし臨時駐車場もまだまだ混んでおり、人気の高さがよくわかります。

スターウォーズジェットが滑走路の手前で待機しています。なかなかのアングルですが残念ながらフェンスが邪魔になってしまいますね。

アプローチ中の機体に風景を入れるために縦構図で。里山の下に咲く八重桜がワンポイントとなっています。

夕方の時間帯に飛来するエミレーツ航空のA380。思い通りのセールスに結びつかなかったため生産中止が決定されたA380ですが、その人気は衰えていませんでした。

桜の海の上を通過する総2階建ての巨大旅客機。このシーンにフライング・ホヌを重ねたい…明日追いかけてみようと決心するのでした。

フライング・ホヌの訓練飛行は1日1回行われると報道されており、高い確度で挑むことができました。おそらく時間帯もラッシュが始まる前がいいので9時前後と予想。既にさくらの山公園は満車に近い状態でした。

この日はフライング・ホヌを目当てに来た人も多かったと思いますが、注目を浴びていたのがこちらのカメさん。最初見た時は目を疑ってしまいましたが、ペットとして飼われているようでお散歩中とのことでした。

お目当てのフライング・ホヌは意外とあっけなく離陸してくれました。前日とほぼ同じスケジュールでしたが想像以上に離陸高度が高い…。乗客もいない上、関空という近さから離陸重量はかなり軽かったのだと思います。

胴体下にANAのロゴが入っていました。まるでダイキャストモデルみたいですね（笑）。

5月下旬の就航に向けてた完熟飛行のため、関空へと向かって飛び立ちました。2階建てのA380を受け入れられる空港は限られており、ダイバード先としても関空が第一候補なのでしょう。

こちらのカメさんは「ふくさん」という名前だそうです。たくさんの人がそのお姿を写真におさめていました。

散り始める桜もあれば、まだ蕾の桜もあります。今年は開花した後で気温が下がり、開花している期間も長くなりました。

多くの人が桜に魅せられている中、多くはありませんが菜の花に挑戦しているカメラマンの姿をみかけます。

桜の樹の背後から飛び出してくるジャンボ。桜と旅客機を絡めるには低い離陸が望ましいです。

最近成田空港に乗り入れが増えているLCC。赤い機体は桜との相性がいいようです。

春になると一気に咲き誇る桜は生命力の強さを見せつけます。

どこに機体を置くかで印象が違ってくる桜写真。機体によって離陸位置の予測はできても毎回賭けであることは避けられません。

ここ数年で千葉県内でも有数の人気スポットに発展したさくらの山公園。よいことではありますが人気が出すぎてややオーバーツーリング状態です。他にも土地はあると思うのでスポットの分散化を計画してよいと思います。

桜に飛びこんでいくジャンボ。事前に航空機にピントを合わせながら撮影できるので撮りやすい構図です。

もたもたしている航空機が桜の花にかぶってしまった失敗例です。

航空機撮影用の超望遠レンズはクローズアップ撮影に向いています。

色が淡いソメイヨシノは曇天では映えないのですが、色が濃い樹をバックにすることで浮き出させることができます。

ランウェイチェンジで着陸側が降りてくるスポットになりました。ただし残念ながらA滑走路は離陸待ちの機体が列を成し、降りてくる機体は多くありません。

飛行機が降りてこない暇な時間は桜を眺めることができるので、やはり最高の場所としか思えません。

おそらく一番安定した構図がこちらでしょう。着陸機は速度も遅いのでフォーカスを合わせるのも容易です。

あいにくの曇天と黄砂で空気が濁っている一日でした。そろそろ飽きてきたので撮影場所を移動することにします。

さくらの丘公園に移動しました。しかし駐車場は満杯だったので「ひこうきの丘」に止めて自転車で移動してきました。前日のフライング・ホヌは着陸直前にランチェンが発動されたらしく、渋滞知らずの移動手段としても自転車は有効です。

奥に見えるB滑走路の離陸機と同時にタイ航空機が上がりました。

桜の木から飛び出してくる構図。オートフォーカスでは手前の桜にピントが合ってしまうので、機体を追いかける頃には遠くに飛び去ってしまいます。これは難しいですね。

さくらの丘公園のデメリットは空港内が見通せず、いきなり離陸機が飛び出してくる点です。離陸機はスピードが速く、被写体を見つけるのも難しいと思います。

樹の隙間を狙った構図。うまくおさまってくれると嬉しくなりますね。

無駄な空間が少ない構図です。オートフォーカスでは間に合わないのでマニュアルフォーカスを使ってみましたがズーミングと同時に行うのは事実上無理でした。

実際のところ、探してみるとなかなかよい樹が見つからない問題があります。。。

さくらの山に比べてると、平和にのんびりと過ごせる成田空港の南側です。

開花が早い八重桜は既に散っていました。数週間早ければ見ごろだったかと思うと残念です。

JALが連続して離陸していきました。全盛期の塗装に戻っているJAKですがやっぱり品がありますね。

ここは人気スポットのようで、多くのカメラマンがチャレンジしていました。どのような構図を狙っていたのでしょうか。

フライトレーダーではフライングホヌが関空を飛び立ちました。ランチェンもなさそうなので自転車に乗り再びさくらの山公園へ戻ってきました。周囲は渋滞となっており自転車で移動が正解だと確信しました。

フライング・ホヌを撮るために他の機体で練習をしておきます。機首のクローズアップは撮りたいところですね。

フライングホヌと桜のコラボで、この構図は絶対に狙いたいと思いました。

A滑走路に降りる機体が増えてきました。それと同時にカメラマンも増えてきました。

フライトレーダーで確認するとフライング・ホヌの到着まであと20分。多くのカメラマンで賑わっていましたが、後ろのカメラマンから望遠レンズを当てられました。航空機撮影の愛好家であれば自分が使うレンズの長さくらいは把握しておいて欲しいと思いました。

この写真をよくみると尾翼と桜の中間あたりに黒いごみのような点があります。なにかが宙に浮いているようでしたが、鳥の動きにしては違和感がありました。

望遠レンズで寄ってみるとドローンでした。許可を得ていれば別ですが、空港付近での使用は違法です。50万以下の罰金が科せられ、実際に逮捕された事例もあります。何より航空機の運用に危険を伴う行為は断固処罰して欲しいと思います。

大型機の飛来で場も盛り上がってきました！

一切のデコレーション塗装を取り払った真っ白な輸送機。荷物を運ぶのに鮮やかな塗装は必要ないというのも合理的な考えですが、国籍や所属もわからないという点では怪しさも増しますね。

今主力で使っている60-600mmレンズは大型機の横姿も問題なく撮影できます。これで練習もばっちり！

フライング・ホヌの着陸まであと1機！

午後になるとアメリカからのエアラインが増えてきます。

来た〜！ついに姿を現しました、フライング・ホヌ。遠くからでもわかる存在感がありました。

関空から1時間強のフライトで飛来しました。フライトレーダーをみていると巡行速度は遅めのようで比較的ゆっくりとしたフライトという印象でした。

フライング・ホヌはA380の姿を見事に利用してウミガメを描いた傑作です。練習通りに撮影もでき、いよいよ目的だった桜とのコラボ写真を撮ろうとした瞬間！
「あれ？シャッターが切れない…」
無常にも目の前をホヌちゃんが通過していきます。その愛らしい姿は肉眼レフで焼き付けました。。。

その失敗はメモリがフルになってしまい、それ以上書き込めなくなったことが原因でした。大きな反省として
・必撮の写真を撮る前には残枚数を確認する
・撮影したデータは早めにストレージにコピーし、メモリは初期化する
・撮らなくてもいい写真は無理に撮らない

あまりにも初歩的な失敗をしてしまい、しばらくショックから立ち直れませんでしたが幸いにフライング・ホヌはこれからも見ることができます。今回はいい勉強になったと思うことにしました。

来年になればチャンスが果たしてあるのかどうか…と考えるとハワイへの運航時間などを考えると期待通りの条件になるかどうかはわかりませんね。

スケジュール（パンフレット）