2020年5月24日 羽田空港
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新型コロナウィルスの拡大により、首都東京では2か月にも渡る外出自粛要請が出され、航空便の9割が運休になるという異常事態になりました。飛行する機会を失った航空機は臨時の駐機場に置かれ翼を休める事に…。緊急事態宣言の解除が見えてきたところで密を避けつつ、早朝の羽田空港をつばさ公園からこの目に焼き付けてきました。

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京浜島つばさ公園
国内最大の離発着数を誇る羽田空港。まさかこの大空港が活躍する場を失った航空機の臨時駐機場になる日が来るとは思っていませんでした。直接空港へ近づくのはリスク管理の点からも避けるべきと思い、つばさ公園から視察を行いました。
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羽田空港
東京都が出した自粛要請も2か月以上が経過し、いよいよ解除へのカウントダウンが近づきましたが、それでも密状態は避けなくてはなりません。今回は早朝の5時台に到着しました。
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羽田空港
眠らない空港である羽田には早朝にもかかわらず到着便が降りてきました。しかし動いている便は通常の1割程度しかない異常事態です。
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B767 ANA
つばさ公園からはB滑走路の海側にあたるRW22付近を眺めることができます。普段は着陸機を見るポイントですが、今回は臨時の駐機エリアとなっているとの情報が報道されていました。
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京浜島つばさ公園
5月に入り、日の出時刻も早くなってきました。前日までは梅雨を思わせる雨マークの日が続きましたが、久しぶりの青空を拝むことができました。
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羽田空港
つばさ公園からの眺めで目に入ってきたので、今回のコロナ禍を象徴する光景のひとつでした。世界レベルで人の往来が制限され、空を飛んでいるはずの航空機が地上で休まざるを得ない状況へと追い込まれています。
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羽田空港
位置関係を把握するために管制塔を入れてみました。GoogleMapで見てみるともともと駐機スポットとして設けられているエリアのようです。。
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羽田空港
駐機できる場所にはとにかく航空機を置いておく…という運用が行われているようです。前代未聞のオペレーションに現場の人たちはさぞ大変だったことでしょう。
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B777 ANA
早朝の時間帯とはいえ、動かない航空機ばかりが並ぶ中でライトが輝く航空機は存在感がありました。この事態においてフライトができるというのは幸運な機材ですね。
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B787 ANA
駐機場所を説明する上で、海面を構図に入れておくことが大切と考えました。船上撮影以外でこのような構図が見られるのは、つばさ公園くらいだと思います。
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B787 ANA
駐機場所の説明力はなくなりますが、純粋に撮影の被写体として機体正面が撮影できるのはいいですね。
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羽田空港
朝陽に照らされて公園のフェンスが黄金のように輝きました。航空需要は急に戻ることはないかもしれませんが、緊急事態宣言が解除されて航空機が再び空へ舞い上がりますように。
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A321neo ANA
RW22付近では主にANA機が駐機していましたが、状況が状況だけにカンパニーに拘らずJALの機材も配置されていました。
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羽田空港
本当に便利な時代になったもので、GoogleMapをみればこの駐機エリアがどのようになっているか確認することができます。後ろ向きの機体が多い理由も、違う角度に置かれている機材があることもすぐにわかりました。
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B767 ANA
雰囲気を出すために管制塔を絡められるアングルを探してみました。新旧管制塔が重ならず、航空機も邪魔をしないベストな構図ではないでしょうか。
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B787 ANA
機体の正面をアイレベルから撮れる場所は意外と少ないのではないでしょうか。フェンスも高くないので機体を邪魔しません。
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B787 ANA
少し角度を変えただけでも印象が変わってきます。自粛要請という後ろめたさがなければじっくりと取り組みたいところです。
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羽田空港
機体の全体は見えませんでしたが、スターウォーズジェットP-3Cの姿も見られました。多くのファンに夢を与えたきた機体だけに残念ですが、解除されたら優先的に飛ばして欲しいと思います。
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B787 ANA
つばさ公園の撮影条件は午前中が逆光になるので、午後向きの撮影地という事になります。
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B787 ANA
公園は横長で空港と並行に位置しているので移動しながらの撮影が楽ですし、人との距離も広くとれる余裕があります。
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B787 ANA
旅客機は人を乗せて空を飛んでこそ経済的な価値を産みますが、休んでいるだけてもコストはかかります。航空会社は本当に厳しい経営環境に追い込まれることでしょう。
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羽田空港
定期的な整備も必要です。航空機はデリケートなので週に1度はエンジンに火を入れる必要があるという記事も見かけました。
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羽田空港
この日は撮影者よりも釣り客が多いという状況でした。お互いにいい趣味をもっていて幸せなことだと思いました。
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B767 ANA
とてもよい環境である事を再確認しましたが、アクセスの悪さについても再認識しました。公共交通機関を使っての効率のよい移動は難しいです。
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羽田空港
RW04側にはJALフリートが多く見られました。中には東京オリンピックの特別塗装機の姿も見られました。本来なら7月には開催されていたという事がまるで嘘のようです。
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B787 ANA
ギザギザのエンジンナセルが特徴的なB787です。当期にとってはローンチ直後の機体トラブルに続いて、2度目の試練になります。
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B767 ANA
やはり管制塔を入れるとワンポイントになりますね。今回一番のお気に入り写真です。
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B767 ANA
航空機もさることながら、従事している乗務員の方々も大変な思いをしていることでしょう。空いてしまった時間に対し、マスク作りのボランティアを申し出るなど一般の企業とは意識が違いますね。
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B767 ANA
管制塔を向いて、「離陸許可を出して欲しい」と言っているようにも見えてきました。1日でもはやい大空への復帰を祈ります。
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B787 ANA
翌日には緊急事態宣言の解除が決定される見込みであるとの報道が流れています。おそらくすぐに復旧することはなく、搭乗率を半分程度に抑えるなど苦しい経営と運用が続くと思います。新幹線との乗客の奪い合いも激しくなると思いますが、今までのような格安料金の設定は難しくなるのではないでしょうか。
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B787 ANA
最近の写真撮影ガイドなどで一級のプロカメラマンは揃って、「光と影を意識している」という言葉が目立つようになりました。プロとアマで機材の差がなくなりつつありますが、やはり写真はセンスという事に戻っていくのでしょうか。
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羽田空港
つばさ公園ではバーベキューを楽しむこともできますが、緊急事態宣言の下では駐車場も含めて休止となっていました。
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羽田空港
公園の北端から天空橋方面を臨みます。このような状況が世界中の大空港で行われているという異常事態。タイ航空のようなフラッグキャリアでさえ経営破綻に追い込まれるという厳しい現実があります。
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B777 JAL
トーイングされてきたJALの機材。ここに引っ張られてきたという事は、しばらくフライトはお休みになるということでしょうか。
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羽田空港
第1ターミナルに接続されたJAL機群。やはり普段より多いように思えました。
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羽田空港
旅客機のキャビンは定期的に換気されているそうですが、密や飛沫のリスクを避ける意味で、今後満席で運行することはなくなるでしょう。航空運賃も高くなり、空の旅は再び贅沢なものになるかもしれません。
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A350 JAL
最新鋭機といえども残念ながら出番なし…。。
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B777 JAL
新型コロナウィルスという、目には見えない人類の敵。病気という直接な恐怖に加え、感染という間接的な脅威は人の移動を止め、世界の在り方をも変えようとしています。今後旅客機という移動手段はどのような変化を遂げていくのでしょうか。
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A340-300 DLH
ルフトハンザの機材が国際線ターミナルで見られました。航空便は大幅に減らされているものの、最低限の路線は継続して確保されているようです。
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B787 JAL
国際線ターミナルのビルには人が全くいないというSNSの投稿をよく見ます。この目で見てみたい気はしますが、さすがに用もなくターミナル内へ近づくのは後ろめたさもありますし、自分の健康へのリスク回避の意味でも近づきたくありませんでした。
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羽田空港
空の便だけではなく、新幹線も大きな打撃を受けています。GWの連休中にもかかわらず乗車率が0%の列車もあったと報道されていました。そして旅行会社、ホテル業、観光業など多くの産業が大変な苦労をしています。第二波が来ないことを祈りたいですね。
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羽田空港
天空橋へ移動してみました。朝の時間帯は逆光で全くだめでした。
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天空橋
これから世界が大きく変わると言われます。
効率化を求めた結果、海外生産に依存する社会が形成されましたが結果的にはマスクが2か月も手に入らない状況になることがわかりました。人との距離感も変わるでしょうし、テレワークを体験したことで移動することの非効率さにも気がついた人も多いことでしょう。逆に言えば移動することの重要性が増してくるのではないかと思うようになりました。
移動に対するコストは上がり、それに対するより高い効果が求められるようになると思います。それは時間短縮だけでなく、快適性や安全性かもしれません。ひょっとしたらエンターテイメント要素が求められるのかもしれません。
緊急事態宣言が解除されてからの動きには要注目です。
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スケジュール(パンフレット)
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