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20200908

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2020年9月8日 航空自衛隊 百里基地

本来であれば政府の「GoToトラベルキャンペーン」を利用し、小松基地のローカルを見学に行こうとチケットを手配していました。しかしアグレッサーが百里基地へ巡回指導で遠征するという情報をキャッチし、予約をキャンセルしてアグレッサーとのすれ違いを直前で回避できました。紆余曲折ありましたが最高の条件でこの日を迎えることができました。百里基地「2Days」再びです。


アグレッサーが飛来したという情報が流れてから、まだ二日目にもかかわらず多くのファンが詰めかけました。しかし往来のある基地外周道路に路上駐車する車が目立ち、パトカーに注意される場面もありました。夢中になる気持ちは私にもわかりますが、地域に迷惑をかけ自分たちの首を絞めるような行為は控えていただきたいものです。私も含め空港に車を停めて自転車で移動する人達の姿が増えてきたのは嬉しいですね。

 
F-15DJ イーグル

この日は大型の台風10号が九州地方を北上・通過したものの、関東地方まで風の影響を与えていて終日南風となりました。このポイントでの撮影は初めてでしたが事前に立てた計算では捻りが撮れるはず…ですがドキドキです。

 
F-15DJ イーグル

南風運用での左捻り、晴天の順光。強烈な残暑との戦いはありましたが、最高の条件で撮影することができました。

 
F-15DJ イーグル

8時30分頃、1stで上がるという気合の入った1日が始まりました。このポイントは電線などの邪魔もなく、撮影に集中することができました。

 
F-15DJ イーグル

初の赤い識別塗装で有名だった「ミノカサゴ」とは縁がなく撮影はできませんでしたが、その意志を継ぐ(?)92-8095の姿を撮影することができました。

 
F-15DJ イーグル

3番機は82-8093が上がりました。最近のアグレッサーの塗装では黒を用いることが多いように思いますが、「精強さ」を感じる見映えも考えられているのでしょうか。

 
F-15DJ イーグル

白いベイパーを曳いて旋回する093号機。パイロットによって旋回のタイミングや捻り方に個性があり、アグレッサー祭りの大きな楽しみのひとつです。

 
F-15DJ イーグル

4機目はお披露目されて間もない新色の32-8082が素晴らしい上りをみせました。「ラムネ」の呼び名が定着しそうですが、Su-27フランカースキームに似ていますね。夏にぴったりの爽やかなカラーリングと評判です。

 
F-15DJ イーグル

今回の離陸旋回の中で、文句なしの優勝だったでしょう。このパイロットは機体の見せ方をよく知っている方だと思いました。

 
F-15DJ イーグル

Gがかけられた主翼上面からはベイパーが発生していました。もっと盛大に発生した瞬間もありましたが、技量不足でフレームアウトでした…無念。

 
F-15DJ イーグル

ひょっとしたらアグレッサーの百里展開を知らずに、小松へアグレッサーを見るために遠征するところでした。1万円弱のキャンセル料がかかってしまったのは痛かったものの、この光景に立ち会えただけで元は取れました。

 
F-2A

アグレッサーの侵略を迎え撃つF-2が4機上がりました。第3飛行隊にとっては百里基地に移動してきてから初の巡回指導です。

 
F-2A

百里基地に移動してきてからは離陸が大人しいという感想ばかりが聞こえてきましたが、アグレッサーが相手となると気合の感じられる離陸を見せました。やはり普段は羊の皮を被っていたようです。

 
F-2A

離陸直後に急旋回を行って訓練空域へと機体を向けるF-2。主翼前縁付け根からはストレーキが発生し、飛行を支える空気の流れがよくわかります。

 
F-2A

第3飛行隊の通常訓練は何度も見学していますが、ここまで激しい機動を見せてくれたのは初めてでした。普段は正確な機体操縦を行うイメージを持っていましたが、いざとなると鋭い切れ味を見せました。飛行隊のエンブレムである「サムライ」を連想しました。

 
B737-800 SKY

アグレッサーと第3飛行隊の離陸が終わると千歳行きのスカイマーク機が上がりました。パイロットも面白いものが見れたでしょうね。

 
U-125A

アグレッサーの着陸を撮影すべく、自転車にのって反対側へのランウェイエンドへと移動しました。さすがにこの移動は1日1回が限界かも…。
百里基地へ行けば必ずといえるほどその姿を見ることができる救難隊のU-125A。いざという時のために毎日欠かさず訓練を積み重ねています。

 
F-2A

アグレッサーとの対峙を終えたF-2が戻ってきました。今までの経験からすると先に戻ってくるのは指導を受ける側のようです。訓練に上がったのは4機でしたが2機づつに分かれて戻ってきました。

 
F-2A

うっすらと見える月をかすめてアプローチするF-2A。意外にもこのポイントから撮影したことはなかったのですが、有名な場所でありもっと利用したいと思いました。

 
F-2A

後から戻ってきた2機はウエストランウェイへと誘導されました。どのような条件の場合にウエストに降ろされるのかは不明ですが、フェンス際で構えているファンにとっては大変ラッキーといえるでしょう。

 
F-2A

ウエストランェイへのアプローチはだいぶ距離が遠くなりますが、超望遠レンズで届かないこともありません。ちなみに訓練で上がったF-2は全て単座のA型でした。

 
F-15DJ イーグル

F-2の着陸に続いてアグレッサー機がアプローチに入りました。F-2と同様に2機ずつに分かれて降りてきたので、二手に分かれて訓練をしていたのかもしれません。

 
F-15DJ イーグル

アグレッサーの塗装も以前に比べると注目されるようになり、デザイン性も進化してきました。アグレッサーの識別塗装は機体の視認生を低くする「迷彩」ではなく、むしろ目立たせて事故を防ぐことを目的にしていると言います。また色と形の組合せが上空でどのように見えるのかを研究する意図もあるそうです。

 
F-15DJ イーグル

今回の巡回指導で一番の話題となっていた082号機を晴天の状況で間近で見られる至高の時間。

 
F-15DJ イーグル

最近のアグレッサーは比較的濃い暗めの色が採用される傾向があると思います。082号機のカラーリングは晴天時では青空に溶け込むように見えました。

 
F-15DJ イーグル

せっかくの識別塗装なのでシャドー部分も明るくしてみたところ、明るい爽やかな印象がさらに際立つ結果となりました。

 
F-15DJ イーグル

後続の2機は編隊を組んだオーバーヘッドで進入してきました。

 
F-15DJ イーグル

なんと後続の2機もウエストランウェイへと降りていきました。特に北門で構えていたファン達は興奮していたことでしょう。

 
F-15DJ イーグル

背景に雲が出始めていたので写真の雰囲気も刻々と変わっていきます。型式写真派にとっては雲がない青空一色の方が望ましいでしょうね。

 
F-15DJ イーグル

このところアグレッサーには「黒」の採用率が高いようですが、素直に「精強なイメージ」を感じます。モチベーションにも影響してきそうですね。

 
F-15DJ イーグル

戦闘機にはまず使わないであろう「赤」を取り入れた095号機。シャア専用機が赤一色で塗装したことを思い出してしまいます。

 
F-15DJ イーグル

初の赤い塗装が衝撃的だった「ミノカサゴ」が有名すぎるので、比べると話題にのぼることが少ないようですね。

 
F-15DJ イーグル

R/W03側への着陸は茂みの中に消えていくようなコースを通ります。隙間から見える一瞬を撮ることができました。

 
T-4

第301飛行隊のT-4がタッチ&ゴーを繰り返していました。超がつくほどのトリミングを行っていますが機体の正面が順光で撮れるのは意外と貴重だと思います。

 
T-4

アグレッサーだけでもお腹いっぱいなのに被写体には困らない1日でした。長期間における飛行停止措置が取られていましたが、これから徐々に目にする機会も元に戻ってくることでしょう。

 
T-4

頭上を通過する航空機は腹側が暗くなって写りますが、デジタルカメラのセンサーは色の濃淡の情報をきちんと記録しています。レタッチソフトを使えば影をなかったことにすることも可能です。。

 
F-4EJ改 ファントム

今年度をもって退役が決まっているF-4ファントムにおいては、アグレッサーの巡回指導は行われませんでした。4機のファントムがエシュロンを組んでローカルフライトから戻ってきました。

 
F-4EJ改 ファントム

オーバーヘッドからブレイクしたファントムが順次降りてきました。

 
F-4EJ改 ファントム

ファントムが完全退役するまでに撮っておきたかったのが正面から通過するシーンでした。何度か挑戦したものの風向きの関係で逆光だったり、曇っていたりと思うように撮れませんでした。

 
F-4EJ改 ファントム

頭上を通過する戦闘機は恐怖すら感じるほどの迫力があります。「亡霊」の名を与えられたこの戦闘機は世界中で凄まじい恐怖を与えたことでしょう。しかし航空自衛隊においては一度の戦闘も行うことなく引退することが最高の栄誉と言われています。

 
F-4EJ改 ファントム

アグレッサーの登場で湧く百里基地では、第301飛行隊の青いスペシャルマーキング機が登場するか!と期待されましたが残念ながらその夢までは叶いませんでした。

 
F-2A

自転車で百里基地を1周し、再びファントム公園へと戻ってきました。サイレントタイム前に飛ぶ様子はなく、長めの昼休みが取れました。9月になっても猛暑日が続くので炎天下の撮影は本当に危険です。

 
F-4EJ改 ファントム

第301飛行隊の列線を確認しましたが、スペマ機の姿は見られませんでした。なかなか姿を見せる機会が少ないので機体の調子が悪いのでは?と心配する声も聞かれます。

 
F-15DJ イーグル

アグレッサーの列線は以前第501飛行隊がいた場所が使われました。飛来した全6機の姿が確認できましたが、暑さのせいかキャノピーは閉じられたままカバーで覆われていました。

 
F-4EJ改 ファントム

”ヨサク”の愛称で親しまれていた439号機が展示機としての余生を過ごすために美保基地へと片道切符の旅へと飛び立ちました。この日また第301飛行隊からファントムの装備機数が1機減ってしまいました。

 
T-4

昼休みが明けると第301飛行隊が2回目のローカルフライトを行いました。

 
F-4EJ改 ファントム

再びアグレッサーの捻りを狙いたいと思い基地南側へと自転車で移動してきましたが、太陽もトップライト〜逆光気味になってやや厳しい環境でした。

 
F-4EJ改 ファントム

ギャラリーが大勢詰めかけていたのでファントムライダーもサービス精神のスイッチが入ったかもしれませんね。

 
F-15DJ イーグル

光線状態を優先し、アグレッサー2度目の捻りは諦めてファントム公園から眺めることにしました。

 
F-4EJ改 ファントム

ローカルフライトから戻ってきたファントムは編隊を組んでオーバーヘッドで進入してきました。最近は3機でのフライトが多かったのですが、この日は4機で上がりました。

 
F-4EJ改 ファントム

昼過ぎにはファントム公園の駐車場は満車でこの日のフィーバーぶりを感じましたが、やはりスペマ機が登場しなかったことが悔やまれます。百里基地後方はお披露目の機会を用意したいと言っていましたが、果たして実現するのでしょうか。

 
F-15DJ イーグル

この日2回目のフライトにむけてアグレッサー機がタキシングを開始しました。

 
ファントム公園の丘には多くのファンが詰めかけました。基地外周の状況も含めて航空祭の事前訓練の雰囲気に似ていました。

 
F-15DJ イーグル

実をいうと一番見たかった識別塗装は黒一色で染められた「ブラック」でしたがこの日飛ぶことはありませんでした。2度目のフライトに使われた機体は1stと同じ機体でした。せっかくなら全部に機体を見せてくれたら満足度が高く、翌日来なくてもよかったのに…これではまた来なくてはなりませんよね。

 
F-15DJ イーグル

敵機役を務めるアグレッサーは戦闘空域で待機するので必ず先に離陸します。この時点ではまだF-2はエプロン上にいましたが、だいぶ離陸時間の間隔を空けていた印象です。

 
F-15DJ イーグル

やはり一番格好いいのがこの機体ですね。黒と緑の組合せで人気が高かった「ガメラ」を継ぐ識別塗装です。

 
F-15DJ イーグル

この日は念のため車の中に脚立を用意して出かけましたが、使う場面もありました。ただ私が持っている3段脚立なので本当に最低限だと思いました。

 
F-15DJ イーグル

アグレッサーの識別塗装は複雑なので、例えば左右の垂直尾翼の位置関係だけでも印象が変わって見えます。こういう時は連写して好みのアングルを選ぶ方法がよいようです。

 
F-15DJ イーグル

空自の中では最強の精鋭部隊と呼ばれるアグレッサーですが、周辺国がステルス機を装備する中、F-35の導入も検討すべき時期がくるように思います。その時は識別塗装はなくなってしまうのでしょうね。

 
F-15DJ イーグル

アグレッサーは事故防止の観点から監視の目を増やすため、複座のDJ型を装備しています。DJ型では後席を設けるため、電子戦ポッドがセンター外付けになり、必然的にドロップタンクは主翼下の2本装着が標準となります。

 
F-15DJ イーグル

これから対峙する第3飛行隊を横目に離陸するアグレッサー4番機です。

 
F-15DJ イーグル

確かに今までにない雰囲気のカラーリングですね。フランカースキームに似ていますが白の割合が多いのが特徴的だと思います。

 
F-2A

着陸シーンを撮影すべく、最後の力を振り絞って基地北側へと移動しました。ここではF-2が迫りくるアングルを順光撮影することができました。

 
F-2A

ただでさえ暗く写りがちであるF-2の洋上迷彩ですが、レタッチソフトでシャドーを明るくすると全く雰囲気の違う写真に仕上がります。デジタル時代は必須の作業になりますね。

 
F-2A

それにしても大勢のファンが狭い道路に車で集まるので多少の混乱が発生します。地元の方にとっては迷惑な行為になるで、みなさんのギラギラとしたオーラをみていると収まることはなさそうです。撮影ポイントが減っていくことだけはないようにと心から祈っています。

 
F-2A

レタッチでシャドー部を明るく補正するとレフ版を当てたようになります。これは本当に楽しいです。

 
F-2A

流線形が美しい戦闘機において、真逆ともいえるメカニカルな部分であるランディングギア。機体重量と着陸の衝撃を支える強度と、最小限の機内スペースに格納するためのギミックを実現するには高度な技術が求められるそうです。ギアだけが好きだという脚フェチのファンもいるそうです。

 
F-2A

樹で隔たれた向こう側にある滑走路へと消えていく、F-2の後ろ姿をつい最後まで追いかけてしまいます。

 
F-15DJ イーグル

アグレッサー機が戻ってきましたが、アプローチはとても緩やかなものでした。

 
F-15DJ イーグル

多くのカメラマンはその識別塗装をカメラのセンサーに焼き付けようと真横が取れるポジションに集まっていましたが、私は密を避けたかったことと頭上を通る戦闘機が好きなのでアプローチコース下を選択しました。

 
F-15DJ イーグル

アグレッサーの識別塗装を下から見上げて撮影できる、なんと贅沢な時間でしょうか。これもファーストで最高の環境で撮影でき、2度のフライトで余裕が持てたが持てたことが大きいです。

 
F-15DJ イーグル

アグレッサーの識別塗装は翼の下面にも手抜きなく施されていました。ドロップタンクにもその機体にあった塗装が行われています。

 
F-15DJ イーグル

樹をかすめるかのように、手を伸ばせば届きそうな場所を飛行していきます。

 
F-15DJ イーグル

この日の百里基地はF-4EJ、F-15DJ、F-2Aの空自3機種が揃い、かつ晴天ね恵まれてフライト数も多いという、まさにお祭りの1日となりました。この日時間の都合をつけてこの場所に来れた人たちは本当に幸運でしたね。

 
F-15DJ イーグル

思い返せばこの日、アグレッサーを見ようと小松基地への遠征を計画していましたが直前に行動を変更することに成功しました。もともとは小松基地の航空祭が開催されている9月にはアグレッサーも遠征予定を組んでいないだろう…という予測が全く外れてしまいました。
SNSを見ているとなんとなくアグレッサーが百里に展開することを匂わせる情報を目にするようになりますが、往々にして確信をもてるまでの正確な情報ではありません。チケットをキャンセルするにもあくまで自己責任ですし、キャンセル料もかかるので、勇気も必要でしたが結果的には正しい選択をすることができました。事前の情報収集の大切さについてもあたらめて思い知らされました。


 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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