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202012078

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2020年12月8日 航空自衛隊 百里基地

第301飛行隊のF-4運用が12月を以って終了すると発表され、年休をとって最後のチャンスに賭けてみました。しかし残念ながらファントムのフライトは行われず最後のお別れをすることは叶いませんでした。その代わりに第3飛行隊の動きが活発になっており、快晴に恵まれた条件でF-2を満喫することができました。


特にあてはありませんでしたが、12月でファントムの運用が終わるというニュースを見て休暇を取りました。最初に百里神社をお参りし、基地内のエプロンを確認しましたがファントムの姿はありませんでした。とりあえずセブンイレブンのポイントに行ってみましたが既に多くのギャラリーが並んでいて驚きました。

 
F-2A

道路を埋めるように並んだ超望遠レンズの壁。おそらくF-4の離陸を期待して集まったものと思いますが、F-2の離陸は期待以上でした。離陸後早いタイミングでの捻りは以前では見られませんでした。

 
F-2A

RW21からの離陸は撮影ポイントからは基地内の様子が見えませんが、アフターバーナーの爆音が聞こえた後に樹々の向こう側から姿を現します。急激に気温も下がってきたので葉も紅く色を変えていました。

 
F-2A

第3飛行隊のF-2が訓練に向けて飛び立ちました。最初に姿を見せた機体は予想以上に早いタイミングで右旋回の捻りを入れた事に驚きました。今まで隠していた爪を見せるようになりました。

 
F-2A

第1陣では4機のF-2が次々と離陸しましたが、各機の旋回方法には個性があり、撮れるシーンも大きく違いました。

 
F-2B

複座のB型は必ずといっていいほど訓練に参加しています。状況の監視役という役目も担っているのかもしれません。

 
F-2B

緩やかに右ロールを入れ、訓練空域へと向かいます。B型は後席にパイロットを乗せているので操縦には気を使いそうです。

 
F-2A

左翼端のレールランチャーにAAM-3×1発、ドロップタンク×2が今回の装備形態でした。

 
F-2A

この日一番美しく機体に光線が当たったのがこの機体でした。色の再現難しい洋上迷彩ですが光の反射も少なく、塗装色がよく出ています。主翼付け根にはうっすらとベイパーが流れているのもポイントです。

 
F-2A

望遠レンズで覗いていると頭上を切り裂いていくかのようなコースを通っていく機体もあります。おそらくコックピットの中からもこちらの姿はよく見えていることでしょう。

 
F-2B

第3飛行隊の訓練では第1陣で4機、その後で第2陣が2機離陸しました。第2陣の中にも複座のB型がいました。

 
F-2B

関東圏ではなかなか見ることのできなかった複座型が日常的にみられるようになったのは嬉しい限りですね。

 
T-4

飛行停止措置の影響もあり見かけることのなかったT-4ですが、第3飛行隊マークをつけた機体が元気に離陸しました。

 
詰めかけていた大勢のファンはF-2の背中が目当てだったのか、それともF-4を狙って集まったのか…は不明ですがとりあえず離陸を見届けて落ち着く時間が訪れました。ふと周囲を見渡せば紅葉した美しい樹々があることに気がつきます。

 
築山

築山と書いて「つきやま」と読み、人工的に作られた山を意味するそうです。初めて聞く言葉でしたが勉強になりました。

 
F-4EJ改 ファントム

F-2のランディングは晴天時にもう何回か撮影しているので今回は見送り、昼休みに入る前に素鵞神社まで百里神社の特別御朱印をいただきに行ってきました。F-4が飛ぶ様子がなかったので行動に余裕をもつことができました。。

 
F-4EJ改 ファントム

携帯性に優れたミラーレスカメラをもって気軽な感じで撮影を楽しむことにしました。築山からはアイレベルに近いアングルで見ることができるのでおすすめです。

 
茨城空港

空港内のフロアには大きなクリスマスツリーが飾られていました。新型コロナウィルスの影響で国際線の往来が止まっており、空港経営には大きな痛手になっていると思います。しかしファントムラストイヤーの恩恵か、フードコートは意外と混雑していました。空港経営の支援として特別塗装機の撮影会を定期的に開催すればいいのに…とも思います。

 
T-4

浜松基地からの外来機、第31飛行隊のT-4がホームベースへ戻るため離陸しました。戦闘機の後継機問題は大きなニュースになりますが、実はT-4も空自の中で配備機数が多く、後継機問題を抱えています。

 
LR-2

朝から何度か飛来してタッチ&ゴーを行った陸自のLR-2を見ることができました。陸自が保有している唯一の固定翼機であり、配備機数も少ないレア機です。

 
LR-2

最盛期は3つの飛行隊が忙しく活動していた百里基地ですが、今では実質的に第3飛行隊のみという寂しい状況が続いています。トラフィックが少ないことを有効活用して陸自機が訓練に利用しているようです。

 
F-2A

サードで再び第3飛行隊のF-2が訓練に向けて離陸しました。

 
F-2A

F-2の迷彩は光線状態によって黒く潰れてしまうことが多く、露出設定が本当に難しい機体だと思います。完全に順光になるくらいでないと色再現が難しい厄介者です。

 
F-2A

約半世紀に渡って飛び続けたF-4が退役を迎えました。初飛行から50年が経過したF-15は今度も改良されて使われていくことが決まっています。そんな中でF-2は後継機の話が出てきてしまいました。しかも後継機は全く異なるコンセプトの戦闘機になりそうです。

 
F-2A

日本独自の防衛思想に基づいて対艦攻撃も得意とするF-2ですが、百里基地では対空装備しか見たことがありません。

 
T-4

セカンドに続きサードでもフライトを行った620号機です。整備明けなのか機体はキレイに手入れされていたように感じました。

 
F-2B

訓練フライトの時は必ず飛んでくれる複座のB型です。ノーマルの単座機に比べるとやや頭でっかちですが、見慣れてくるとこちらの方が好みかも。

 
LR-2

撮影場所を基地南側に変更しましたが、午後は逆光になってしまいます。日没前まで粘れば夕景も撮れそうです。

 
超望遠レンズが飛行機かサッカーくらいしか撮っていませんが、空気が澄んでいればきれいに撮れるものだと思いました。

 
F-2A

ファントムの最後を見られなかったのは残念ですが、逆に余裕ができたので自転車に乗り換えて撮影ポイント模索することにしました。狙うはベースレグに入るファイナルアプローチの旋回半径内からのベストポイント探しです。

 
F-2A

ファイナルアプローチは意外と撮影できる場所がないことを知りました。最大の障壁は機体を隠してしまう背の高い樹々が多く茂っていることです。

 
F-2A

ダウンウィンド・レグは意外と高度が高いことを実感しました。基地外周からの見学とは違い、誰もいない場所から見る戦闘機は「自分だけの劇場」みたいでいつもと違う感覚で見ることができます。

 
F-2A

南側という方角は、昼から午後にかけて逆光になってしまうのでどうしてもシルエットになってしまいます。雲に表情があるのが救いです。

 
F-2A

第301飛行隊がラストフライトを迎えた後は、百里基地に通う機会は減るかもしれません。F-2しかいないとなると撮影ポイントの開拓をしておきたいという衝動に駆られました。

 
F-2A

おそらくこれが2020年の百里での最後のフライトシーンになると思います。樹々は秋冬らしい色へと変わり、季節らしさのある1枚を残せました。来年は新型コロナウィルスも落ち着き、航空祭が再開されてほしいと切に願います。

 
F-4EJ改 ファントム

後日談です。

この翌日には歴代のF-4ラストイヤー塗装機が勢揃いし、地上展示が行われたようです。式典というよりはフォトミッションだったのかもしれません。またこの二日後は青いスペマ機が単独で雨の中フライトを行い、その様子はライブ中継されました、どうやらそれが正真正銘のラストフライトだったようです。

 
百里神社 特別御朱印

この日、ファントムとの最後の挨拶は叶いませんでしたが、一応全てのラストイヤー記念塗装機を見ることができたのは百里神社のご利益だと思います。通常の白い御朱印帳を追加し、限定特別御朱印3枚をもう1組拝受しました。半世紀の長きにわたり防空の任に就いたF-4ファントムに感謝します。

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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