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20200319

成田空港


Narita AirPort

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2020年3月19日 成田空港

ある日、3月21日で権利が消滅してしまう休日出勤の振り休があることに気がつき、急遽休みを取ることができました。貴重な平日の休みなので百里基地での撮影も検討しましたが、春らしい風景が撮れる時期であることを優先して成田空港へと向かいました。今回も新たに導入したD780とZ50を持ち出して操作の習得を目指しました。


A320-214 APJ

成田空港へはつい4日前にも来ましたがその日は北風運用のため狙っていた絵が撮れませんでした。春の風景を撮るならば南風運用の方がチャンスが豊富です。まずは軽量級のZ50をバッグから取り出し、ヒコーキ写真テクニックに掲載されていた小久保陽一先生の構図を参考にチャレンジしてみました。

 

 

B747-46N(F) PAC

今回は「菜の花」をメインテーマに撮影を行いました。季節の花と一緒に撮る場合、毎年のように構図と被写界深度の調整で試行錯誤を繰り返します。今回はD780をメインに使いましたが、このカメラの素晴らしさを体感することになります。

 

 

B747-4B5F(ER) GTI

同時にZ50での練習も行っています。ネットのレビューで見てはいましたがこのカメラはキットレンズにも拘わらず写りがいいと評判でした。上の写真と比べても遜色ないと思います。

 

 

A320-271N ANA

メイン機材をD780に戻します。春らしく空気中には砂が混じっていたので実際の写真は濁った感じで写っていました。見映えを重視するとレタッチ作業は必須の工程になっています。退色補正をかけた後、ホワイトバランスで青みを増し、菜の花を強調するために彩度を加えています。

 

 

Gulfstream G550

稀に見られるプライベートビジネスジェットは機体が小さく、着陸速度も速いので機影に焦点を当て続けるのが少し難易度が上がります。

 

 

A320-232 JJP

手前にある菜の花ではなく、奥に見える機体にフォーカスを当てることに挑戦してみましたが結果的にはやはり無理でした。

 

 

A320-232 JJP

少し引いた位置から撮影してみたところ、茎が多く写るので緑が強めの写真になりました。

 

 

DHC8-Q400 ANA

菜の花に近づいて撮影してみました。被写界深度の設定が難しく手前の花は大きなボケで写りました。これは少しやりすぎのようです。

 

 

B787-9 JAL

色々と試行錯誤して試した結果、機体が花の上に見える状態でフォーカスを維持し、接近する機体に合わせて自分が位置を変更していく方法が最も確実でした。しゃがんで高さを調整するため無理な姿勢をしないことが最大の注意点です。

 

 

B777-381(ER) ANA

Z50に持ち替えてみたところ、ミラーレスカメラの特長である液晶画面を利用した撮影法はローアングルの構図に強い事に気がつきました。ここまで低い位置からの撮影はファインダーを覗きながらでは不可能です。

 

 

A350-941 FIN

液晶画面のライブビューを使った撮影はローアングル構図に強いものの、動体にフォーカスを合わせることはかなりの高難易度です。

 

 

B787-9 JAL

これもファインダー撮影では難しいアングルの構図でした。群生する菜の花と浮遊感のあるB787がちょうどよいバランスに収まったと思います。これが計算で撮れるようになればいいのですが…。

 

 

B787-8 JAL

ここで再び気がつきました。D780というカメラは光学ファインダーだけでなく、ミラーレスカメラ譲りのライブビュー撮影性能を有していることを。ローアングル撮影でその強さが理解できました。これはまさにハイブリッド一眼レフ。

 

 

B787-8 JAL

レタッチを行い鮮やかさを増すことで写真が生まれ変わりました。D780はミラーレスカメラの要素を強く引き継いでいるので、デジタル処理にも強くなっています。D780については賛否両論の意見がありますが、私は素晴らしいカメラである方に1票を投じたいと思います。

 

 

B787-9 BAW

午前中の着陸ラッシュはブリティッシュ・エアウェイズの着陸をもって一段落となりました。

 

 

B787-9 BAW

撮影地を後にするにあたり小久保先生の構図で締めくくりました。撮ってみれば珍しいことをしているわけではありませんが、撮る前の発想や、撮った後のセレクトするセンスは写真家の技術を真似することが上達の早道ですね。もっと早く気がつけばよかった。

 

 

さくらの山公園

着陸便が見られなくなったのでさくらの山公園に移動し、開花状況を確認しました。ここ数日の暖かさから今にも開きそうな蕾がたくさんありました。翌日からの三連休は多くの人出で賑わいそうですね。

 

 

B787 HVN

午前中は逆光かつ離陸機ばかりなのでまずは気楽にZ50を持っての撮影です。個人的に大好きなヴェトナム航空のB787が出てきました。

 

 

B787 HVN

Z50はエントリーモデルの要素を持ったカメラなので、シーン別モードやエフェクトモードなどのサポート機能が備わっています。あまり使うことはありませんが時間と被写体はたっぷりあるので色々と試してみました。

 

 

B787 HVN

これはイラスト風にデフォルメするエフェクトの結果です。遊び心のある設定も用意されており、航空機の撮影以外でも幅広く使えそうです。

 

 

B787 HVN

これはトイカメラ風のエフェクト結果です。Z50はコンパクトで高性能なカメラですが、唯一の欠点は物理ボタンが少ないので設定変更する際の操作が煩雑になることです。とっさの変更ができないので事前に設定を決めておく必要があり、ある意味プロ向け機材よりも扱いが難しいといえます。

 

 

さくらの山公園

公園には2種類の桜があり、八重桜の方はほぼ満開の状態でした。ただ全体としては極一部の範囲にしかなく、旅客機を絡めるには難しい位置にあります。

 

 

さくらの山公園

D780に持ち替えて撮影を行いました。このカメラは(価格は上級機ながら)ポジショニングはミドルクラスに位置付けられています。エントリークラス向けに用意されるシーン別モードを排除したのは賢明だったと思いますが、エフェクトモードはミラーレスカメラを意識したためか充実しています。

 

 

さくらの山公園

被写体の色を鮮やかに強調するエフェクト機能です。このような支援機能は撮影を楽しくしてくれますね。一眼カメラのライバルはスマートフォンであり、ユーザーニーズを取り込む努力が垣間見えます。。

 

 

さくらの山公園

D780のよいところの一つは従来のFマウントレンズがそのまま利用できる点です。Zシリーズはftzアダプターを介して従来のレンズを使うことができますが、やはりカメラ+アダプター;レンズの3点を取り付けるのは神経を使いますし作業は面倒になります。

 

 

B787 MAS

マレーシア航空の特別塗装機が出てきました。写真は暖色が強く霞んでみえますが実際もこのような状況でした。人間は見ているようで不要な情報は除外して判断をしていますが、写真には光学的にありのままが写ります。

 

 

さくらの山公園

世間では新型コロナウィルスへの対応で学校は休校、企業もテレワークを推奨するなどの対応に追われています。この日は木曜日でしたが子供たちの姿も多くみられました。ただ家でじっとしているよりは適度な距離をあける前提で外に出る方が精神的衛生上は良いような気がします。

 

 

B787-9 ETD

A滑走路への着陸は14時くらいまでないという話を聞き、一旦さくらの山公園を離脱。再びB滑走路エンドへ移動しましたが、場所には誰もいませんでした。既に逆光気味の条件に変わっていたので反対側へ移動する必要があったようです。

 

 

DC-10 FDX

昼食時を迎えたあたりで、さくらの山公園は混雑度が上がっていたようなので早めの駐車場確保を優先しました。

 

 

B787-10 EVA

台湾を結ぶエアラインEVA航空が出てきました。午後からは光線状態がよくなるので離陸待ちの機体も被写体候補になります。

 

 

B787-10 EVA

EVA航空の機体が新しいランプタワーと重なりました。今までの成田空港との風景とはガラッと雰囲気が変わります。

 

 

A350-941 DAL

14時頃から着陸ラッシュがはじまりました。フライトレーダーを見ていると北米からの便とアジアからの便が合流し、次々と列を形成する様子が見ていて楽しめました。

 

 

B777-381(ER) ANA

公園内に植栽された菜の花との最適バランスを試してみました。まずは目線をできるだけ低くしてみましたが手前の花がボケすぎました。もう少し絞って撮影する必要がありそうです。

 

 

B777-381(ER) ANA

桜はまだ開花せず、カレンダーでは平日のはずなのにけっこうな混雑でした。いまでは成田市内でも屈指の人気スポットとして成長しています。

 

 

B777-322(ER) UAL

公園内では菜の花とスミレが同程度を占める割合を模索してみました。開花前の桜の樹が航空機に重なってしまったのはタイミングが悪かったと思います。

 

 

B777-322(ER) UAL

地上に咲く花と航空機を一緒に撮る場合、着陸シーンの方が有利ですが、その場合南風運用に出会う必要があります。この日は早朝のうちは北風運用だったので一度は見合わせを考えましたが、結果的には予報通り南風運用に変わり目的を果たすことができました。

 

 

B787-8 ANA

花壇の周辺には一眼カメラを構えるカメラマンが多く見られましたが男女比では半々といったところでしょうか。スマホカメラ全盛期の中、大きなカメラをもって撮影している人達をみると嬉しくなります。ただし航空祭に挑むようなテンションでカメラを構えている人を見るのは苦手です。

 

 

B777-346(ER) JAL

縦構図を試してみたところ、アプローチする航空機、それを眺める見学者達、公園内を彩る花々をバランスよく構図に収められました。

 

 

B777-346(ER) JAL

さくらの山公園は十分に高度が下がっているので真横から撮影する、いわゆる「型式写真」を撮る場合にも最適なスポットです。

 

 

B767-332(ER) DAL

14時頃から始まる午後の着陸ラッシュは本当に混雑していて退屈することがありません。状況を知るにはフライトレーダー24が便利ですが朝から使っているとバッテリーマークが赤くなってしまいました。

 

 

A330-223 KAL

二国間の関係が冷え切っている日本と韓国ですが、最近ではニュースの話題にさえも上がらなくなってきました以前は頻繁に見ることができた大韓航空機も最近はあまり見かけなくなりました。

 

 

B777-322(ER) UAL

2本の滑走路を有する成田空港では基本的に着陸機をB滑走路に降ろしますが、混雑してくるとA滑走路にも着陸機が降りてきます。A滑走路は距離が長いので重量が重い輸送機や大型旅客機など大物が割り当てられます。

 

 

B747-8K2(F) NCA

旅客機としては第一線を退いたB747ジャンボ。日本のエアラインから完全退役し、見られないなるかと思いきや輸送機としては今でもけっこう見られます。

 

 

A350-941 DAL

A滑走路へとアプローチするデルタ航空の機体。この次に続くのはお待ちかねの全日空A380「フライング。ホヌ」です。

 

 

A380-841 ANA

この日降りてきたのはフライング・ホヌの2号機でした。お隣にいたご夫婦から声をかけられ、ホヌの飛来予定を告げたところ、これは見られるなら30分待ちますと言っていました。さすが大人気の機体です。

 

 

A380-841 ANA

A380に関しては1年前、試験飛行を行っている時期に桜の海を泳ぐ姿を見たことがあります。しかしその時はカードの容量不足という初歩的なミスを起こし撮影機会を逃すという苦い経験をしています。是非今年はリベンジしたいと思っています。

 

 

A380-841 ANA

さくらの山公園ですが、桜の開花前しかも平日にもかかわらず混雑しており、本格的に桜が満開となったら大混雑は避けられません。駐車場が満車になり、昼頃に並んで入れたのは夕方になったという話も聞こえてきました。

 

 

B747-8HT(F) KAL

フライング・ホヌを撮ることができたので後は好きに撮ることにしました。やはり何も考えず望遠レンズで機体だけに集中する撮り方はシンプルで気持ちがいいです。

 

 

B777-381(ER) ANA

帰り支度を整えD780+60-600mmはバッグに片づけましたが、Z50は本当に軽いので持っていても邪魔になりません。それでいて本格的に撮れます。ニコンは経営的には苦戦していると言われますが、素晴らしいカメラを作っていると感心させられます。

 

 

B787 AMX

アエロメヒコ航空は私が好きなデザインのひとつです。流線形のラインは空気の流れを描いているようで、現日本国政府専用機のデザインにも共通するトレンドを感じます。

 

 

さくらの山公園

最近は空港周辺の整備が進み、航空機の離発着を観光資源として活用する動きも見られます。成田空港に関していればB滑走路周辺の整備に期待したいところですが、さらなる滑走路拡張も予定されているのでまだまだ先になりそうです。

 

 

B787 JAL

成田空港の着陸ラッシュは切りがないのでJALのB787を最後にすることに決めました。普及も進み当たり前のようみ見られる機体になりましたが、優雅にしなる主翼は今でも見応えがあります。

 

 

B787 JAL

普通オートフォーカスは手間にあるものにピントが合いがちですが、意向を組んで機体にピントを合わせ続けてくれました。なかなかやりますねZ50。

 

 

B787 JAL

さくらの山公園は本当に人気のスポットで、人が絶えることがありませんでした。ここに来る人は基本的にみな楽しそうな顔をしています。利便性の点から羽田空港に押されている感はありますが、世界の玄関口としてカラフルな海外エアラインが終結する世界観は成田のストロングポイントです。

残念なことにデルタ航空やブリティッシュエアウェイズなど有名なエアラインがこの3月をもって成田路線から撤退し、羽田へと変更することを知りました。勢いを増す羽田空港に対し、成田空港も負けずに頑張って欲しいと思います。

 

 

さくらの山公園

1週間後くらいには満開でしょうか。機会をつくって桜ショットに挑戦したいと思います!

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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