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20200326

成田空港


Narita AirPort

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2020年8月22日 成田空港

桜の開花も始まり、代休消化を兼ねて成田空港のさくらの山公園に展開しました。開花状況は7分咲き程でしたが、この機を逃すと予報では天気が下り坂になることから数少ないチャンスと考えました。しかし世界的に新型コロナ対策がとられており、欠航が相次ぐ1日となりました。


さくらの山公園

2週間足らずの間に3回も成田空港へ足を運んでしまいました。今回の主な目的は有名なさくらの山公園で桜と航空機の競演を撮ることです。しかし新型コロナの問題も重なり、色々と思うようにいかない事はあるものです。

 

 

B747-446(BCF) WGN

桜が見頃になると、さくらの山公園は駐車場に停めることも困難になるので、目が覚めたらすぐに出かけるようにしています。この日最初に目に入ってきたのは離陸に向けてエンジンを始動するB747でした。後ろに見える白煙は事故ではないのでご安心を。

 

 

さくらの山公園

東京では観測史上最も早い桜の開花となりました。成田周辺も見頃と思い、天気予報をにらみながらこの日に照準を合わせましたが7分咲きという感じでした。

 

 

さくらの山公園

1週間前まではその鮮やかさに注目が集まった菜の花です。前回の撮影で存分に撮ることができたので今回は桜に集中します。

 

 

B747-446(BCF) WGN

まずはウェスタングローバル航空の離陸からサクラチャレンジ。貨物便は重量が重いだろうと思っていたら、意外にも軽やかに上がっていきました。この時点では桜をどのように絡めれるか手探り状態です。

 

 

B747-446(BCF) WGN

さくらの山公園から見えるA滑走路は離陸機を中心に運用しています。高度が高いと桜とのコラボは難しくなってしまいます。

 

 

B747-8KZ(F) NCA

午前中は逆光気味になるので撮影条件はあまりよくありません。この構図は早々に諦めました。

 

 

B747-8KZ(F) NCA

上空を飛行する航空機と地表にある桜。頭の中のイメージとは裏腹に、1枚の写真に収めようとするとそれぞれのバランスに悩まされます。機体を大きく写そうとすれば桜はごく一部をボケた状態で撮るのが精いっぱいです。

 

 

A320-214 APJ

新型コロナウィルスが世界中で拡大し、この日は欠航が相次ぎました。その状況で元気に飛んでいたのはLCC各社と貨物便が目立ちました。特にジェットスターやピーチはよく見ることができました。

 

 

B747-4B5F(ER) GTI

桜を多めに撮ろうとすると航空機の姿は小さくなってしまいます。ファインダーを覗いている間は機体を追いかけるのが精いっぱいなので、バランスを考えるまでの余裕はありませんでした。

 

 

B747-4B5F(ER) GTI

桜と航空機の位置関係や光線状態を組み合わせると、追いかける構図が増えます。オートフォーカスを使用するなら桜の隙間から狙うのが確実です。

 

 

B747-467F(ER) CPA

離陸上昇中のキャセイパシフィック機の上空を別の航空機が横切りました。立体空間の中で往来する航空機ならではの光景です。

 

 

B747-4B5F(ER) PAC

桜は枝によって開花状況が違う繊細さを持っています。満開のベストな状態に出会うことは本当に難しいと思いました。

 

 

B767-34AF(ER) UPS

構図のアイデアが決まると、次に考えるのは桜の密度が高い枝探しと、離陸機の通過ルート予測となります。

 

 

B767-34AF(ER) UPS

ファインダー内で見ている間は機体に集中しているので大きく感じますが、実際の写真にしてみると機体が小さすぎると感じる事が多くあります。これは脳が処理する時に航空機へ集中する割合が高いからだと思います。

 

 

A330-343 PAL

さくらの山公園の名の通り、敷地内には緩やかな高低差があります。一番高い位置からは桜の樹を目線の高さに置くことができます。

 

 

B777-F52 FDX

満開になれば、それはきっと桜の海のようになったことでしょう。あと3日ほどあれば最高の状態だったことでしょう。

 

 

B787-9 JAL

桜の樹の奥から飛び出してくる一瞬にかける構図です。離陸する機体は速度が上がっているのでオートフォーカス性能に優れたカメラが有利です。D780のオートフォーカスは賢く、カメラマンが何を撮りたいのかを察しているかのようでした。

 

 

B787-9 JAL

桜の樹に飛び込んでいくような構図です。最初から狙うとシャッターを切るタイミングが難しいので、トリミングを前提に考えた方がよいでしょう。

 

 

B737-881 ANA

4等分にした左上に空間を設け、機体を配置する構図です。もう少し機体が大きく写りこむと迫力が増したと思います。

 

 

B787-8 ANA

シャッター半押しでピントを固定し、奥にいる機体にピントを合わせた構図です。遊んでいるスペースがなくなり、密度の濃い写真になります。

 

 

B777-200 JAL

機体を大きく写しながら、手前にぼんやりと桜が入る構図。ある程度離陸高度が低くないと決まりませんが、成功したらうまくまとまりそうです

 

 

さくらの山公園

この日も平日ながら多くの見学者が来ていて賑わっていました。オープンエアーなので新型コロナの心配もないか…と思いたいところでしたが意外と密度は高いと感じました。

 

 

B777-223(ER) AAL

この日のベストショットです。サックらの存在感はやや薄いものの、菜の花とスミレがとても彩りよく、素晴らしい青空と相まって春らしい色彩となりました。D780の高い合焦性能を誇るライブビュー機能が活きた1枚です。

 

 

B737-846 JAL

もっと絞れば桜の花にもピントを合わせることができたかもしれませんが、シャッタースピードが遅くなるジレンマがあります。

 

 

B747-46N(F) PAC

開けた空間をバックに、ひたすら寄って機体を大きく撮る。実に簡単で気持ちがよく、ストレスがありません。作品作りではなく、シューティングの爽快感を味わいたいという欲求は間違いなくあります。

 

 

B747-46N(F) PAC

機体を中央に配置して、まわりを桜で囲う構図。これはとてもいいと思いました。

 

 

B747-46N(F) PAC

天気予報では南風の予報でしたが、使用ランウェイはなかなか南風運用に変わらず…そこだけが計算違いでした。

 

 

B747-8KZ(F) NCA

離陸機を見上げる見学者を入れた構図。桜はほとんど存在感を失い、機体位置もけっこう高く上がってしまいます。

 

 

B747-8KZ(F) NCA

それにしても貨物便が多いという印象が強い成田空港でした。料金が高く設定できる路線は都心に近い羽田空港へシフトする動きがあり、成田空港は貨物便や低料金のLCCなどが増えると言われています。羽田を補完する大型地方空港という位置づけに変わっており、「世界の玄関口」としての役割は下がりつつあります。

 

 

B747-46N(F) PAC

さくらの山での離陸機撮影において、上昇角が浅くなる重い機体はとてもありがたい存在です。

 

 

B747-46N(F) PAC

天気、風向き、開花のタイミング。全ての理想的な条件が揃うのは意外と難しく、毎年挑戦したくなるのです。

 

 

B777-3U3(ER) GIA

ギャラリーからの注目度が高かったガルーダインドネシア機。白地に赤いストライプが入ったレトロ塗装機です。

 

 

B777-381(ER) ANA

この日は条件も良かったことからエアラインフォトグラファーの第一人者であるルークオザワ氏の姿もありました。他にもNPSのストラップをかけたプロフェッショナル達が多く見られました。

 

 

B777-381(ER) ANA

ルークオザワ氏の邪魔をするわけにはいきませんが、立ち位置は参考にさせていただきました。きっと良い枝を探していたものと思います。

 

 

B787-9 ANA

この3月末が最後と言われていたスターウォーズジェット。いつもカメラを構えていない時に現れて目の前で逃すことが多かった相性の悪い機体でした。

 

 

B787-9 ANA

なかなか縁がなかった機体ですが、なんとか2回の撮影機会を得ることができました。できればR/W16Lへ降りる姿を撮り残したかったです。

 

 

B787-9 ANA

特別塗装は3月までとのことでしたが、SNSでみた情報では夏ダイヤまで延命されたようです。評判もよかったのでしょうね。

 

 

B747-4B5F(F) CKS

迫力を感じさせる低い上がりを見せてくれたカリッタ航空。思わず桜のことは忘れて望遠レンズで機体に寄りました。

 

 

B747-4B5F(F) CKS

気温も高くなったので、朝から昼になる間にも開花状態は進んでいたかもしれません。

 

 

B777-3DE(ER) SWR

新型コロナウィルスの感染により、世界的に人の往来が制限されています。世界のエアラインが集まる成田空港は世界の縮図。欠航する便も多く、いま地球全体で起きている大問題の存在を感じました。

 

 

B787-8 JAL

サクラチャレンジでは望遠レンズよりも標準レンズの方が向いている感触を得ました。ヒコーキ写真はまだまだ奥が深い…。

 

 

B767-381(ER) ANA

桜の中央に配置する練習。離陸機がどのコースを通過するかを予測しながら、場合によっては移動して撮影します。周囲に注意しながら他の人にぶつからないように気をつけなければいけません。

 

 

B787-9 JAL

枝の形は一旦置いておいて、機体の大きさと桜へのピント、スペースのバランスなどこれくらいの配分がいいと思いました。

 

 

B787-9 JAL

桜の写真もたっぷり撮れたので、あとは好きなように機体を追いかけました。超望遠でガッ!と力任せに撮ると本当に楽しくて快感です。

 

 

B747-412F(SCD) CAO

午後になってランチェンとなり、待望の着陸機が降りてきました。高度が低い着陸は桜とのコラボに最適です。

 

 

B747-412F(SCD) CAO

本当はこの構図でANAのフライング・ホヌを撮り、1年前の失敗にリベンジを果たすはずでした。ただひとつ計算が違ったことは、新型ウィルスの影響で座席が埋まらないA380は欠航となってしまいました。本当に残念…。

 

 

B767-381F(ER) ANA

本来であれば北米からの着陸便ラッシュが始まり、さばくために2本の滑走路へ分散するところですが、そもそも便数が少ないのでA滑走路へはほとんど降ろされませんでした。

 

 

B777-FB5 KAL

桜の奥、姿を見せる前からピントが合う不思議。D780のオートフォーカスはフラッグシップ機D5譲りのアルゴリズムを採用していると言いますが本当に賢いと思います。

 

 

B777-FB5 KAL

実に無駄のない構図です。やはりさくらの山公園はA滑走路への着陸が素晴らしい。ただそのその名前が示す「桜」を楽しめるのは1年の中でたった1週間という短いものです。

 

 

A330-243 AFL

3月28日の運航をもってモスクワ便は成田から羽田へと移動してしまいます。成田を去り羽田を選ぶエアラインが増えており、成田空港も危機感が高まっているものと思います。

 

 

さくらの山公園

せっかくこれだけの桜が咲き誇っているので航空機の写真を撮っているだけではもったいありません。せっかくカメラをもっているので花にレンズを向けてみます。

 

 

さくらの山公園

公園には山桜、染井吉野、枝垂桜などの種類があり、それぞれ少しづつ開花時期がずれています。圧倒的に多いのは染井吉野ですが、他の桜もあるので1か月間くらいは桜チャレンジを楽しむことができそうです。

 

 

さくらの山公園

定期便の欠航も多く、暇な時間も多かったのですが桜のおかげで気を紛らわせることができました。

 

 

さくらの山公園

望遠レンズは航空機撮影の必須アイテムですが、桜のクローズアップを楽しむことができます。風で揺れるので速いシャッタースピードや手振れ補正が必要ですが航空機撮影のテクニックも活きてきます。

 

 

さくらの山公園

かわいい桜の花びらに出会えました。ひとつひとつの咲き方にも個性があります。

 

 

さくらの山公園

2020年の桜は新型コロナウィルスの拡大と重なり、手を挙げて楽しめる状況ではありません。それでもさくらの山公園には多くの見学者で賑わっており、密室ではない開放空間とはいえ、人との距離は空けるように注意しました。

東京では首都封鎖という強烈な表現も出始め、人の往来や外出を自粛する要請が出ています。成田周辺ではそれほどの緊張感はないものの、空港施設内は間違いなくコロナウィルスに感染した旅行者が通過しています。そう考えると怖い場所であり、正しく恐れる必要を感じました。

世界全体でみれば東京オリンピックが延期になり、世界の多くでコロナウィルスによる死者が急増する地球規模での危機が進んでいます。経済や教育、医療に与える影響も大きく、この1年で世界が大きく変わりそうです。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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