 2021年3月26日 航空自衛隊 百里基地
|
今年の桜は撮影できるチャンスが短そうなので成田空港での撮影後、百里基地へと移動することにしました。しかし年度末＆魔の金曜日であることを運転中に気がついたのでした…。それでも茨城空港では期間限定でファントムのライトアップを実施しており、無駄にはならないという確信はありました。そして後日まさかの展開がありました。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
成田空港での撮影後、ルーティーンである百里神社を参拝しました。百里神社では前回撮影成果のお礼とF-2×桜ショットを祈願しました。11時頃に茨城空港に到着しましたが、状況を確認した上で撮影計画を組みなおします。
|
 |
|
F-2A/B
年度末かつ金曜日という悪条件でしたが、エプロンにはF-2の列線が出ていることを確認しました。しかしすぐに飛ぶような気配はありませんでした。勝負は午後になりそうです。
|
 |
|
雨
昼のサイレントタイムがあけ14時を過ぎましたが一向にフライトが行われる様子はありませんでした。15時くらいから風が強まり雨も降り出しましたが、雨の日に車中で避難している時間が好きです。いつもならこれで帰宅を決めるところですが今日はライトアップが目的なので夕方まで過ごす覚悟でした。時間に余裕があるので車内で仕事をしていましたが、ラフな作業であれば自宅以外でもテレワークをできる感触を得ました。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
1時間ほどで雨が上がりました。今日の主役は茨城空港の広場に展示されている2機のファントムです。いつもは「ついで」になりやすいのですが今回は本気で向かい合ってみます。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
明るい日だとグレイの塗装が背景に溶け込んでしまうのですが、雨上がりの黒い雲が暗幕の役目を果たし、機体を浮き立ててくれる効果がありました。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
茨城空港ができて10年経ちますが、ここまで真剣に撮るのは久しぶりでした。新しいカメラで撮りなおしているというのもモチベーションとなっています。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
戦闘機から偵察型へと機種転換されたファントムです。迷彩塗装にシャークティースが描かれておりキャラクターとしてはこちらの方が立っています。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
のんびりと撮影していたところ、ここで不意にキーンというエンジン音が…。こんな時間から？と疑いましたが間違いなくF-2の複数のエンジン音が聞こえてきたので急いで北門ポイントへと向かいました。
|
 |
|
百里基地
残念ながら雲が出ていましたが基地内に咲いている桜は今が最高の状態だったと思います。日曜には天気が荒れる予報となっており、そもそも年度末でフライトがあるかどうかも不安な状況です。
|
 |
|
F-2A
2機のF-2が動きましたが、タワーの無線が入らないことに違和感がありました。
|
 |
|
F-2B
予想通りフライトは行われずハイスピードタキシーでした。しかし今回の目的はF-2と桜の絡みだったのでその目標は達成できそうです。
|
 |
|
F-2B
ほぼ諦めていましたが、思いがけず希望が叶う結果となりました。北門には私を含めて3人しかいませんでしたが、多くの人は昼頃に諦めて帰ってしまいました。
|
 |
|
F-2B
ハイスピードタキシーの目的は何なのでしょうか。思いつくところでは整備明けの機体点検や、新人パイロットの教育、取材などの体験搭乗といったところがあります。
|
 |
|
F-2B
ハイスピードタキシーではドラッグシュートを利用していました。機材の点検も目的の一つに入っているのかもしれません。
|
 |
|
F-2B
続いて2機目がハイスピードタキシーを行いました。私にとっては思いがけないプレゼントで嬉しい限りでした。
|
 |
|
F-2B
2基のF-2がタキシングを行いましたが、どちらも複座のB型という共通点がありました。きっとそこには何か意味があったと思います
|
 |
|
F-2B
一般的に年度末は燃料の調整や事務仕事が忙しく、訓練飛行が行われない傾向があると言われています。その条件から考えると撮影できたのは奇跡的でした。
|
 |
|
F-2B
欲をいえば使用ランウェイは正面をこちらへ向けて滑走路へと進入してくれるので逆方向がベストでしたが、それは贅沢というものでしょう。
|
 |
|
F-2B
今年の桜とのベストショットはこの1枚に決定しました。菜の花のように鮮やかな黄色が桜とよく合います。
|
 |
|
F-2B
滑走路から外れた2機はしばらくの間並んだまま停止していました。点検でもを行っていたのでしょうか。
|
 |
|
F-2B
1番機がエプロンへ向けてタキシングを開始しました。このようなタキシングはフライトがない日でも毎日行ってほしいと思いました。
|
 |
|
F-2B
赤味を帯びた夕焼けに照らされた桜。2021年の桜として記憶に残したいと思います。
|
 |
|
F-2B
百里神社への参拝で今回思ったことは、「願い事は具体的に告げた方がいい」ということです。もちろん全てが叶うわけではありませんが、希望を告げることで目標が明確になり行動のための準備や判断もハッキリしてきます。また希望が叶った時に感謝する気持ちも生まれます。
（後日談を下段に追記しました）
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
いよいよ日没の時刻が近づいてきました。本日の目的であるファントムのライトアップまでもう間もなくです。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
雨が上がって雲もなくなったのでコンディションがよくなりました。太陽が沈む西の空はオレンジ色に染まっていましたが、東の空はまだ青さが残っています。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
上空には月が出ていました。月光の明るさによっては夜景撮影にも影響を与えます。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
夕陽の反射をギラリと輝かせた金属感溢れる写真を撮りたいのですが、なかなか実現できません。
|
 |
|
B737-800 SKY
今回茨城空港へ着いて感じたことは、駐車場がかなり埋まっていたことでした。茨城県は緊急事態宣言の対象外でしたから、比較的旅行や移動も自由にできていたのかもしれません。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
18時からライトアップ開始！
このイルミネーションは3月11日から3月末まで、茨城空港開港11周年の記念と東日本大震災復興と平和への願いを込めて企画されたものです。加えて、コロナ禍で最善を尽くしている医療従事者の方々や、約50年間の運用に幕を閉じた「F-4ファントム」への感謝の気持ちが込められたものだそうです。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
まずはローアングルで地面に配置されたイルミネーションとRF-4EJのバランスを確認しながら、慣らし撮影を始めていきました。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム さつえ
サブ築山の上から撮影したファントム戦闘機。機体の前で記念撮影する人達も多く、そういう方たちはポーズにこだわりがあるのでちょっと長め…。時にはじっと待つ忍耐力も必要です。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
セオリーでは水平を意識するべきですが、傾けることで地上展示ながら動きが出たような気がします。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
まだ空には明るさが残っていますが、完全に暗くなる前の時間帯は幻想的で美しい写真を撮りやすいのでマジックアワーと呼ばれています。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
最新のカメラは常に高感度性能が鍛えられているので、夜景に関しては最新カメラが有利となります。昔であれば三脚が必要なスローシャッターでの撮影も、手持ちで撮影で対応することができます。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
ローアングル撮影ではチルト式液晶モニターを使った撮影が便利です。低い姿勢でファインダーを覗く必要がなく、モニターを見ながら構図や仕上がりを確認しながら完結することができます。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
いよいよ空の明るさもなくなり、周囲が暗くなってきました。ここからはイルミネーションの明るさが頼りとなります。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
背景が暗くなったところで2周目の撮影をはじめました。最近のカメラはイルミネーションも簡単に撮れるようになりましたが、それでもいくつかの知識とテクニックがあります。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
今回の撮影で思ったことの一つとして、暗闇ではカメラの操作ボタンが見えずに困った時がいくつかありました。ミラーレスカメラはバッテリーが大きな課題となっていますが、ボタンイルミネーションは欲しいと思いました。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
三脚を使うことなく、手持ちで撮影できてしまうのは本当にすごいと思いました。夜間の撮影でもピント合わせでは全く問題を感じませんでした。予算が許せばZ5よりもZ6�兇鮃愼�することをお薦めしたいと思います。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
上空にひっそりと輝く月の明かり。もしかしたら撮影方法を工夫すれば満点の星空が撮れたかもしれない・・・と後から反省してしまいました。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
ライトアップの光源色は数秒毎に変化しています。色々と撮りましたが結果的には実機の塗装色に近い色が最も落ち着いていました。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
暗い時は絞りを開放にしがちですが、夜景撮影テクニックとして絞り込んで撮影すると光源の形を星形にすることができます。イルミネーションのよいアクセントになります。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
ライトアップの光源を入れず、機体だけで撮影してみるとまた違う雰囲気になりました。夜のエプロンに配置された現役の機体のようにも見えてきます。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
正面からの撮影。まるで航空機メーカーのロールアウトセレモニーみたいな写真になりました。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
2機の展示機を並べた構図です。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
ライトアップを企画することで少しでも多くの人に空港へ足を運んでもらいたい…という想いもあったのではないでしょうか。空自も協力して記念塗装機の展示を行ってみてはどうかと思いました。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
約40分くらい撮影を続けたと思います。それほど混んでいたわけでもなく、好きなように撮影を楽しめたので十分満足することができました。
|
 |
|
F-4EJ改 ファントム
このような企画は今後も増やして欲しいと思いました。
|
 |
|
RF-4EJ ファントム
最後は背後からのローアングルで締めて本日の撮影を終了しました。終わってみれば成田空港の桜から始まって、ほぼイメージしていたシーンを目にすることができました。
|
 |
|
B737-800 AKY
今回の撮影では雨を車の中でゆったりと過ごす余裕がありましたが、それがとても心地よかったです。雨上がりの表情は晴天の時とは違った良さもあり、その魅力に惹かれていきそうです。あと空港の横で撮影しながら車の中でテレワーク！これが新しい働き方かもしれません。
（後日談） |
 |
|
F-2B
ノーフライトだったこの日、奇跡的にハイスピードタキシーを見ることができました。普段とは少し動きが違う…という違和感はありましたが、その時は桜とのコラボが撮れただけで満足していました。
|
 |
|
北川景子さん！
2021年4月9日放送の「ぴったんこカン・カン」で女優の北川景子さんと俳優の永山瑛太さんが百里基地でF-2の後席に乗り、ハイスピードタキシーを体験した様子が放送され界隈では大きな話題となりました。
|
 |
|
F-2B
放送された内容から搭乗機は130号機で、ヘルメットの横には赤いマークが描かれていることがわかりました。撮影した写真をトリミングしてみると後席の方は小柄で女性のように見えます。この時撮影されたとみてほぼ間違いないでしょう。
|
 |
|
F-2B
陽炎のメラメラが残念ですが、ちらっとこちらを向いている場面がありました。後続の永山瑛太さん搭乗機を見ているのでしょうか。それにしてもその時はなんとも思いませんでしたが、今では北川景子さんにしか見えなくなるから不思議です。
|
 |
|
F-2B
後席の二人がハンドサインを交わしています。もうこの時に撮影されたものと思って間違いないでしょう。百里神社の神様、希望以上のシーンに立ち会わせていただき本当にありがとうございました！
|
|
|
スケジュール（パンフレット）
|
|
|
