 2021年11月5日 航空自衛隊 松島基地
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コロナ禍の緊急事態宣言が約２年ぶりに解除され、エリアを跨いだ出張も解禁となり仙台へ行く機会を得ました。午後は休暇が取れたので営業バッグにカメラを忍ばせ、10年ぶりに松島基地へ足を運びブルーインパルスのフィールドアクロを見学してきました。
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| 新幹線 E5系
10年ぶりに仙台へ日帰り出張の仕事が入りました。新型コロナの影響によりエリアを跨いだ出張は控えられていましたが、新規感染者が激減し9月末に緊急事態宣言が解除されたことから出張のハードルは一気に下がりました。乗車したのは東京駅0820発のはやぶさ７号です。
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| 仙台駅
午前10時にJR仙台駅に到着しました。はやぶさは大宮から仙台までノンストップで運行しているのであっという間に着いてしまいます。
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| 矢本駅
仕事は午前中で終わりました。幸いにも12時16分の特急に乗ることができ、最短の移動時間で矢本駅に着くことができました。松島基地のHPで13時30分からブルーインパルスが基地上空訓練を行うと発表していたので、タクシーを使って撮影地を目指しました。料金は1,110円でした。
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| T-4 Blue Impulse
前回訪問したのが10年前でしたが、その間に松島基地は東日本大震災による大きな被害を受けました。その光景は映像では見ていましたが、想像を絶するものであり実感することができない…というのが本心でした。被災者の方々のご冥福をお祈りいたします。震災の被害を受け、ブルーインパルス専用ハンガーの横には土手が造成されました。現在この場所は見学の名所となっていました。
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| T-4 Blue Impulse
撮影地に到着して間もなくするとブルーインパルスがタキシーアウトしました。電車が1本遅かった場合は間に合わず、その時は石巻にある羽黒山鳥屋神社を参拝し、ブルーインパルス御朱印帳を拝受しようと考えていました。
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| T-4 Blue Impulse
上の写真を大きくトリミングしたものです。ブルーインパルスのエプロンも嵩上げ工事を行われ標高が高くなっています。フェンス越しではありますがエプロンとの距離も近く、この土手はファンとの交流の場となっていることがよくわかりました。
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| T-4 Blue Impulse
フォーメーションを組んでランウェイへと向かうブルーインパルス。R/W07からの上りをみるのは今回が初めてです。
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| T-4 Blue Impulse
最初に離陸する4機はインディビジュアル・テイクオフで間隔をあけて1機づつ上がりました。
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| T-4 Blue Impulse
離陸した4機は右旋回を行う間にダイアモンド隊形を組み、基地上空を会場正面から通過します。黒い雨雲が出ていましたが、白いスモークが晴天時とは違った形で強調されていました。
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| T-4 Blue Impulse
尾翼のポジションナンバーを見てみると1番機が二つ、5番機が右翼に入るなど訓練時はルーズであるようです。少し苦労はしましたが一眼ミラーレス＆望遠レンズを持参したおかげで拡大に耐えられる写真が撮れました。
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| T-4 Blue Impulse
ソロの2機が離陸しましたが痛恨のミスを犯しました。高度を上げる機体を追いかけてしまい、低空をかっ飛ばす機体を捕捉していませんでした。第2ソロ機は今まで見た事もない、手が届きそうな距離で頭上を通過していきました。一生に一度のチャンスを逃してしまったかも…。
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| T-4 Blue Impulse
地を這う低空飛行は撮り逃してしまいましたが、急上昇は間に合いました。今回持参したのはNikon Z50。決して動体撮影に強いカメラではありませんが、仕事後にこれだけの撮影ができれば十分だと感じました。次はZ6�兇鮖�ち出してみようかな。
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| T-4 Blue Impulse
さすがに仕事では大きな望遠レンズを持っていけないので、Z24-200mmの高倍率トラベルズームを選択しました。軽量コンパクトながら多くのシーンをこれ1本で撮影でき、かつ描写もなかなか良いと評判のレンズです。
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| T-4 Blue Impulse
序盤からいきなりの見せ場となるファンブレイクの進入です。松島基地ではフィールドアクロの訓練予定を事前通知しています。また基地見学にも積極的に力を入れているようで、３か月先まで満員という盛況ぶりとなっています。
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| T-4 Blue Impulse
ブルーインパルスの専用ハンガー。内部が興味深いですが先代T-2ブルーインパルスの尾翼が見えました。
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| T-4 Blue Impulse
隊形変換による動的なスモークの軌跡が美しいチェンジ・オーバーターン。西側には暗い雲が覆い、モノクロのような色調になりました。
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| T-4 Blue Impulse
この日の天候コンディションは複雑で、青空、逆光、雨雲と方角によって全く違う表情を見せてくれました。
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| T-4 Blue Impulse
機体間の距離を近づけ密集隊形になった4機編隊が360度のターンを終えるところです。旋回序盤のスモークが消えない状態で1周しましたが、今まで見たことのない光景に出会えました。拡散したスモークに機体とスモークの影が映りこんでいます。
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| T-4 Blue Impulse
なぜスモークに影が写るのか…。その理屈はよくわかりませんが、雲とスモークが複雑に光線を反射した光学現象だと思われます。ブロッケン現象に近い理屈でしょうか。
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| T-4 Blue Impulse
東の空は雨雲があるとは思えない晴天環境で撮影することができます。とても同じ日に撮影した写真には見えませんね。
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| T-4 Blue Impulse
10年前に訪れた時もこの風景に似た天候でした。海岸沿いにある地理的条件によるものかもしれません。夏は海霧が発生しやすいのも松島基地の特徴です。
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| T-4 Blue Impulse
航空祭でエプロン周辺から見るのに比べ、滑走路あたりから見ることになるのでレベルオープナーが近くに感じます。
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| T-4 Blue Impulse
部分的に厚い雨雲が覆っていたため、訓練は水平系の課目のみで実施されました。縦のループ系はありませんでしたが、この2年間航空祭が中止になっていたので久しぶりに見るアクロバットフライトは刺激を受けました。
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| T-4 Blue Impulse
素晴らしい青空でしたが、夏を思わせる白い積乱雲と、雨雲に発達しそうな黒い雲…と色とりどりの空模様を楽しむことができました。
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| T-4 Blue Impulse
それにしてもミラーレスカメラは性能も上がっていますが、ミラー構造がない分コンパクトなので持ち運びに便利です。軍用ジェット機の撮影はこれが初めてでしたが、慣れは必要なものの動体撮影はなんとかこなせることもわかりました。
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| T-4 Blue Impulse
6機がダイナミックに隊形を変化させるダブルロールバック。進行方向手前から見たことがなかったので新鮮な驚きがありました。
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| T-4 Blue Impulse
複雑なウネリはまるでヤマタノオロチの首のように、まるで強大な生き物のように見えました。
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| T-4 Blue Impulse
この日は天候も良く、HPで事前に訓練予定が告知されていたためか多くの見学者が集まっていました。10年前は訓練フライトがあってもほとんど人はいなかったことを考えるとブルーインパルスの存在が身近になったのだと感じました。
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| T-4 Blue Impulse
上空に6つの花びらを描く「サクラ」ですが、これをみるとやはりオリンピックフライトを思い出してしまいます。行きがけに話をしたタクシーの運転手さんも五輪マークと認識していたようです。
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| T-4 Blue Impulse
タッククロスの演技に向けて背面飛行で進入するデュアルソロ機。背後にはローリングコンバットピッチに向けて旋回する4機編隊の姿が重なりました。
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| T-4 Blue Impulse
通常の航空祭会場内からでは見られないような見事な交差でした。松島基地の外周撮影はショーセンターまでの距離が近いようです。
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| T-4 Blue Impulse
デュアルソロの最終課目、魔貫光殺砲ことコークスクリューが見事に決まりました。
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| T-4 Blue Impulse
演技を終えた機体が次々と着陸コースに入ります。離陸時とは逆方向からの進入となり、同じ場所からの撮影で2度おいしい結果となりました。
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| T-4 Blue Impulse
撮影したままの写真では機体が黒く潰れてしまいました。これはこれで味がありますがせっかくのブルーインパルスなので補正をかけてみたいと思います。
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| T-4 Blue Impulse
写真は暗くてもデータが階調を記録していればレタッチソフトで調整することができます。上の写真を加工するとブルーインパルスのストライプ塗装が再現されました。
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| T-4 Blue Impulse
訓練も後半をむかえる頃にはZ50による動体撮影のフィーリングが掴め、ノートリミングで機体を画角一杯に収めることにも成功しました。
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| T-4 Blue Impulse
空も機体も真っ黒ですが、着陸後には小雨が降ってきたので実際の光線状態も暗かったのでしょう。点灯するランディングライトがアクセントになっています。
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| T-4 Blue Impulse
超々トリミングを行っています。望遠側200mmレンズでは頼りないというのが正直な感想です。そのため画像サイズはＬにしておいてトリミングすることを前提にセッティングしました。
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| T-4 Blue Impulse
滑走路へ降りていくブルーインパルス。外周とランウェイの高さが違うという基地はけっこう多く、正面から撮影できるポイントは意外と少ないことに気付きます。
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| ギャラリー
それにしても見学者が多く、熱心に撮影を行っていました。もしかしていつもよい多いのでしょうか？
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| T-4 Blue Impulse
専用ハンガーへと戻ってきたブルーインパルスが整然と並び、エンジンをカットしました。
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| T-4 Blue Impulse
このブルーインパルス専用ハンガーは松島基地の象徴といえます。この風景を撮りにきたと言っても過言ではありません。
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| T-4 Blue Impulse
秋の季語であるススキを添えて。
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| T-4 Blue Impulse
訓練が終了し、パイロットのウォークバックが終わるとギャラリーからの拍手喝采と声援に包まれました。訓練とはいえこの素晴らしいフライトを数十人しか見ていないというのは非常にもったいない話ですね。
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| T-4 Blue Impulse
来年こそは航空祭でその雄姿をみせていただき、観客を魅了してほしいと願わずにいられません。
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| T-4 Blue Impulse
それにしても人が多いな…と思っていましたが、どうやらどなたかのラストフライトだった様子です。花束をもった女性の姿もみられました。
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| T-4 Blue Impulse
ラストフライト恒例のバケツシャワーが見られましたが、ラストフライトの情報は外周に集まったギャラリーももしかしたら知っていたのかもしれません。それにしても他の基地では考えられない距離感だと思いましたが、広報部隊であるブルーインパルス特徴を活かしていると思いました。
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| F-2B
金曜の午後なので通常訓練はないかな？と諦めていましたが、5機のF-2Bが訓練に向けて離陸しました。
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| F-2B
百里ではあまり見られないフォーメーションテイクオフを見ることができました。欲を言えばこれは真横から見たかったところですね。
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F-2B
写真では真っ黒だったF-2もレタッチで機体塗装の碧さを取り戻しました。この後タッチ＆ゴーを繰り返していましたが帰宅の時間もあるので後ろ髪を引かれる思いで矢本駅へと向かいました。
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| T-4 Blue Impulse
ありがとう松島基地！10年ぶりの訪問は限られた時間の中でしたがとても充実した撮影を楽しむことができました。辛い震災の被害から立ち上がったこの基地に敬意を表したいと思います。
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| MANHATTAN PASSAGE
今回大活躍だったブリーフバッグとZ50+24-200mmについて触れておきます。バッグは普段の通勤で使っている薄型のもので、電車の中でも邪魔にならないサイズを選んでいます。このバッグはいざという時にマチを広げて容量を増やすことができます。商談するのに十分な書類とノートPCを入れ、かつミラーレスカメラと望遠レンズを入れて出張することができました。Z50はAPS-Cなので望遠に強く、24-200mmレンズは軽量コンパクトで持ち運びに優れていました。撮影に制約はあるものの、これだけ撮れれば出張撮影では十分だと感じました。更に萩の月５個入りと牛タンのお土産をバッグに入れて持ち帰ることができました。土産用の紙袋を持たなくてよいのは楽でした。不思議なほどよく入る最高のブリーフバッグです。
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| 国道45号線
往路はタクシーを利用しましたが、帰路は駅まで徒歩で向かいました。30分くらいでしょうか。途中、降雨と思われる光景が見られました。
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| 矢本駅
JR線は1時間に2本ほど走っており、10分前に到着しました。途中の松島海岸で観光もしたかったのが心残りです。F-2Bがタッチ＆ゴーをしている光景を見ながら電車に乗りましたが、途中で海岸沿いに虹が出ている部分もあり、F-2Bと一緒に撮れたら本当に最高だろうな…と思いながら仙台へと向かいました。
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| 仙台駅
日帰り出張が無事に終了し、新幹線に乗って自宅へと向かいました。航空祭から遠のいた日々が続いていましたが、久しぶりに刺激を受けた素晴らしい出張でした。またこれから色々なところに足を運べたらいいなと思いますが、久しぶりの遠征はかなり疲れました。。。
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スケジュール（パンフレット）
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