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20211211

青森県立

三沢航空科学館


Misawa Aviation &

Science Museum

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2021年12月11日 青森県立 三沢航空科学館

緊急事態宣言が解除されてから急に出張を伴う仕事が増えましたが、年内最後として秋田出張へ行ってきました。一泊ながら翌日は仕事の予定がなく移動のみだったので、以前から行ってみたかった三沢航空科学館を見学することにしました。


羽田空港

10月以降はコロナ禍が沈静化していることに加え、12月になって少しづつですがクリスマスムードを盛り上げようとする動きも感じられます。羽田空港第2ターミナルのエレベーターもいつもとは違ったカラフルなライティングが演出されていました。



B787 ANA

今回の出張の目的地は秋田県の大館市で、空路が利用できました。午前中の便で移動することにしたのであまり撮影時間の余裕はありませんでしたが、今までで一番いいと思えるほどの「隙間のない高密度の構図」で撮影することができました。



B737-846 JAL

見たことのない塗装機でした。記事によれば、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録を祝し、記念運賃「世界遺産先得」「あおもりみさわ縄文特便」を設定し、新千歳・丘珠・函館・青森・三沢・秋田・花巻の各空港発着便に投入されているそうです。



羽田空港

数日前に東北地方では雪が降っており運航については不安を抱いていましたが、幸いこの日は全国的に好天となりました。しかし目的地の大館能代空港は天候調査が必要かつ条件付きでの運航となりましたが欠航という最悪の結果は回避されました。おそらく目的地では霧が出るのでしょう。



羽田空港

搭乗したのは0855発のANA719です。このところ航空便は搭乗率が高いと感じていましたが、この便は3〜5割という感じでした。同じ便に乗るはずだった者も前日に天候調査が必要との情報を聞いて陸路に変更したそうです。



東京上空

偶然なのかもしれませんが、今回のフライトでは旋回のため機体がバンクするタイミングでは随所に名所が見えました。もしかしたら意図的にサービスしてくれたのかも?



東京スカイツリー

スカイツリーが眼下に見えましたが、それはまるでGoogleMapのようでした。またブルーインパルスが東京オリンピックのフライトで目印にしたであろうスカイツリーなので疑似体験することができました。



富士山

少しコースを変えているのかな?と思うと今度は左手に富士山が見えました。ちょうど見やすいコースに微修正してくれているとさえ感じられるタイミングのよさでした。



A320 ANA

東北エリアに差し掛かると雪に覆われた山が増えてきました。中には谷間に雲がたまっている箇所も多くみられ、これでは濃霧で着陸できないことも理解できると思いました。



A320 ANA

男鹿半島に差しかかったところで機長からのアナウンスがありました。大館能代空港から着陸に必要な天候条件を満たせず、現時点では着陸ができないという判断となりました。ただ気温の上昇により改善されてはいるので30分〜1時間ほど上空待機し、天候回復を待つということでした。貴重の説明は大館能代空港の立地からくる天候要因についても触れており説明は丁寧でした。また騒ぎ出す乗客もいなかったので秋田に縁のある人は我慢強くて冷静な人が多いと感じました。



A320 ANA

私は飛行機が好きなので約30分の上空待機を楽しむことができましたが、CAさんからアプローチを開始するとの説明が入りました。この瞬間がかっこよかったなぁ〜。



A320 ANA

天候の影響に依るものですが着陸できるよう最善を尽くします・・・という機長の言葉がとてもよかったです。機体は無事に大館能代空港へと着陸することができました。雪が積もるエリアの空港では滑走路のラインを白線にすると雪で識別しにくくなるのでオレンジ色で塗装するそうです。



A320 ANA

機長をはじめクルーのみなさま、グッドジョブでした!無事に秋田へたどり着けたことを感謝します。



能代大館空港

人生で初めての秋田でしたが、空港内を満喫する時間もなくリムジンバスへと向かいました。空港リムジンバスのいいところは時間厳守ではなく、航空機の運航状況に合わせて臨機応変に待っていてくれるところです。到着が遅れても無事にバスに乗ることができ、大館駅へと向かいました。



能代うどんと鶏釜飯

欠航のリスクはありましたが陸路で来るよりは遥かに早く到着することができました。集合時間まで余裕があったので大館駅前にある有名な花善というお店で昼食を取りました。比内地鶏を使ったわっぱ飯が有名で期待を裏切りませんでしたが、ノーマークだった能代うどんがとても美味しかったです。



秋田犬の里

集合時間まで余裕があったので食後の散歩を兼ねて「秋田犬の里」を見学しました。天気もよかったので外のベンチでテレワークも行いましたが、どこにいても仕事ができるというのはすごい時代になったと思います。



秋田犬の里

ここは文字通り「秋田犬」のテーマパークですが、女子スケートと大の秋田犬好きで有名なロシアのザキトワ選手も来たことがあるそうです。「マサル」のぬいぐるみが超かわいい。ここを見学したあとでお客様を訪問し、その後は反省会という名の飲み会をして本日の業務は終了。ホテルへ戻ったら翌日は移動+自由時間となります。



JR大館駅

11日は始発便に乗って青森まで移動するため、早起きをして大館駅へと向かいました。駅前の花善さんではSuicaで支払いができたのに、JR東日本の駅にもかかわらずSuicaが使えないのはいかがなものかと思いました。



JR奥羽本線

大館から青森まで奥羽本線で移動し、所用時間は1時間15分ほどでした。途中では温泉街を通ったり、学生さん達が乗り込んできたりと青森の生活の一部を感じることができました。特に女性の運転手さんを始め、美人が多いことに驚きました。秋田美人と呼ばれていることは本当のようです。



青い森鉄道

青森駅からさらに1時間15分ほど、青い森鉄道を乗り継いで三沢駅へと到着しました。新幹線を使っても時間的には大差がなかったので在来線を利用しましたがさすがに乗り疲れました。三沢駅からは土日に限って市内を巡る巡回バスが出ており、無料で利用できるのがありがたいです。



三沢航空科学館

以前から来てみたいと思っていた三沢航空科学館を初訪問。思っていたよりも建物が立派で驚きました。航空祭を目的に来た場合は科学館を見学する時間の余裕がないので、こういう機会が欲しいと願っていました。



F-16A ファイティングファルコン

まずは外の公園に屋外展示されている機体から見学することにしました。、米軍機が展示されているのは三沢という土地ならではだと思います。ちょうど科学館の名前が見えるのでシンボリックな構図としても人気があるようです。



F-16A ファイティングファルコン

土曜日だったので軍用機の訓練はないと思っていましたが、ここでジェットエンジンの音が聞こえてきました。三沢基地の方へ目をやると空自のF-15が2機離陸していきました。三沢空港のデッキに立ち寄っていれば見られたかもしれませんが、まさか飛ぶとは思いませんからね・・・残念でした。



T-2 Blue Impulse

お隣となる松島基地で活躍していたT-2練習機が並んで展示されていました。ブルーインパルスカラーのT-2は各地の博物館で見ることができますが、ノーマルのT-2は意外と珍しいのではないでしょうか。



F-1

展示されているF-1には特別塗装が描かれています。ネットで検索してみても実機資料は出てきませんが、プラモデルとして第3飛行隊のラストフライトを記念した塗装機として商品化されていました。



UP-3A

米軍が使っていたUP-3Aが展示されています。本来であれば海自のP-3Cが展示されていてもいいのでは?と思いましたが、まだ現役機なので部品取りなどの需要もあり、展示機に回すには早いかもしれません。



UP-3A

そもそもP-3Cとは別の仕様となる機体ですが、実は展示機として見られるのは世界中でもここだけらしいです。



OH-6D イロコイ

この科学館は青森県立の施設なので、空自機に限らず陸自の機体も展示されています。また機体も貸与という形で自衛隊から借りているという形になっているようです。



LR-1

陸自の装備はヘリが中心なため、固定翼機としてレアな存在だったLR-1がここで余生を過ごしていました。ちなみに背景にみえるハンガーは三沢基地の敷地内であり撮影禁止の注意書きがありました。フェンスに近づいて直接カメラを向けたらセキュリティが駆け付けてくるかもしれないので注意が必要ですね。



F-4EJ改 ファントム

今年の3月に航空自衛隊から完全退役したF-4戦闘機は、少し外れた場所に展示されていました。物寂しいようにも思いましたが、一人で独占して見学できる喜びもありました。



F-4EJ改 ファントム

展示されているのは三沢基地で活躍していた第8飛行隊の黒豹マークが描かれていました。



F-4EJ改 ファントム

展示されたばかりなのかな?と思うほど美しい状態で保存されている機体でしたが、どうも化粧直しのため最近になって再塗装されていたようです。塗装だけでも200万円くらいかかるそうですが、見学料を徴収できる施設だからこそできるのかもしれません。茨城空港の展示機とは大違いでした。



F-4EJ改 ファントム

このところ退役した機体の保存について議論されることがあります。屋外展示はどうしても劣化が避けられませんが、解体されるよりはいいと思います。スペースにはまだ余裕がありそうなので特に国産のC-1輸送機などは保存して残してほしいと思います。



T-33A シューティングスター

三沢基地に司令部をおく北部航空方面支援飛行班のマークがいいですね。当機は米軍から貸与を受けていた空自が一旦返却し、その後米軍が青森県に貸与している機体だそうです。



T-3

空自が初等練習機として運用していたT-3はコックピットの見学が可能です。コロナ対策で現在は中止されていましたが、本来はコックピットに座ることもできるようです。



F-1

F-1は退役時の塗装がそのまま残されていますが、珍しいので今後も維持いてほしいところです。これと同様にF-4ファントムの退役記念塗装機は是非とも保存と展示を行ってほしいと思います。



T-2 Blue Impulse

ブルーインパルス仕様機はポジションナンバーなし、ドロップタンク付きでした。ブルーインパルスの機体は人気があるためか浜松、小松、松島で保存されています。



T-2

この機体が一番印象的だったかもしれません。T-2は機銃が装備されていない前期型が展示され、塗装も第4航空団マークで再塗装されていました。



F-104J スターファイター

空飛ぶエンピツと呼ばれたF-104スターファイターです。この機体は全国の航空博物館や空自の基地内で多く保存されていて、比較的容易に見ることができます。



F-16A ファイティングファルコン

そもそも日本国内で米軍機が常設展示されていることが珍しいのですが、F-16が見られるのはここ三沢だけです。しかも屋外展示にうついては無料で見ることができます。ある意味では三沢からイメージされる象徴的な機体かもしれません。



F-16A ファイティングファルコン

エアインテイクには関係者への謝意を示す名簿のような文字が書かれていました。



F-16A ファイティングファルコン

背景に三沢航空科学館の名前が写るシンボリックな場所ながら、ガラスに反射してしまい撮影は難しいです。



F-16A ファイティングファルコン

今回のお気に入りの1枚です。近代的なガラス張りの建物と科学館のロゴが入っている組合せがここだけの唯一の組合せとなります。文字がもっと鮮明に撮れていれば最高でしたね。



ミス・ビードル号

屋外展示機を撮り終えてから科学館へ入場しました。入場料は510円です。まず最初は世界初の無着陸太平洋横断を実現したミス・ビードル号が展示されており、ここ三沢とも縁のある航空機です。



YS-11

戦後初の国産旅客機であるYS-11はJAC(Japan Air Commuter)塗装の機体が展示されています。三沢空港は珍しくJAL便のみが就航していることからJAL系列のエアラインが選ばれたのでしょう。



航研機のレプリカ

科学館のサイトによれば東京テイト大学航空研究所が開発した機体で、航空研究所試作長距離機から名前が付けられたそうです。最初にみた印象では日本製の航空機には見えませんでした。



YS-11

屋内展示と屋外展示のコントラストを表現しました。館内の方は航空機だけでなく航空科学と物理実験に主眼が置かれているので小さなお子さんを連れた家族が多く訪れていました。



宇宙ゾーン展示

宇宙に関する機材や未来の想像図、宇宙服などの展示も行われています。ちょうど数日前のZOZOの前澤社長が民間人で初の宇宙滞在を実現しました。生きているうちに宇宙旅行が現実になりそうです。



ホンダジェット

自動車メーカーのHONDAがビジネスジェット機開発に参入し、見事成功を成し遂げホンダジェットの技術実証機が展示されています。



ホンダジェット

当科学館の目玉のひとつであり、とても貴重な機体であることがわかります。専用に大きなスペースを設けていて専門の解説員さんが常駐していました。



ホンダジェット

HONDAのチャレンジング・スピリットを感じる機体ですね。残念ながら苦難の道を歩むことになった三菱MRJとの違いを感じてしまいました・・・。



F-16A ファイティングファルコン

東北の冬らしく背景に雪山が見えたのでレタッチで強調してみました。できればもっとゆっくり見学したかったのですが、巡回バスを逃してしまうと次のチャンスが2時間後になってしまうので、滞在時間は1時間ほどに限られました。



三沢航空科学館

入口には三沢から飛び立って太平洋無着陸横断飛行を成功させた飛行士ヒュー・ハーンドンとクライド・パングボーンの銅像が立っています。今回この科学館を見学したことにより、航空に縁の深い三沢という土地に益々興味を持つことができました。



JR八戸駅

三沢から八戸へ移動し、そこからは新幹線に乗って帰宅の途につきました。航空機、バス、タクシー、在来線、新幹線と色々な乗り物に乗ることができた出張でしたが、さすがに移動距離が長くて疲れました。



三八弁当

帰りに食べた三(沢)八(戸)弁当は、JR東日本駅弁味の陣2020《味覚賞》を受賞したそうです。説明では「こちらの商品は、八戸前沖鯖を軽めに炙り、三沢産の新鮮昼イカを一夜干し風にし、イカのふわたのソースをかけ、召し上がって頂きます。酢飯とソースが絶妙にマッチします。何度も食べたくなるようなクセになる味をお楽しみ頂けます。」とあります。確かに海の幸好きならクセになりそうな弁当でした。



 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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