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20220615

あいち航空ミュージアム

Aichi Museum of Flight

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2022年6月15日 あいち航空ミュージアム

今回は名古屋への日帰り出張が入り、午後に少し余裕ができました。チャンスがあれば小牧基地での撮影を考えていましたが、生憎の梅雨空だったので屋内で楽しめる博物館を見学することにしました。


名古屋駅前

この日の商談は1430時に終わりました。天気がよければ翌日休暇をとって岐阜基地や小牧基地で撮影したいと思っていました。しかし梅雨入りしたためそれも期待できず、今回は名古屋市街から近く、屋内で過ごせるあいち航空ミュージアムを見学することに決めました。名古屋空港に隣接しているので直通バスが利用できるのは便利なのですが、乗り場を見つけるのに苦戦して1本逃してしまいました。バスは旅行者にとっては不親切だと感じることが多くあります。

 

 

あいち航空ミュージアム

今回の訪問先となるあいち航空ミュージアムは名古屋駅前から直通バスが出ており高速道路を経由して20分ほどで到着します。県営名古屋飛行場に隣接しており、条件がよければ小牧空港に離着陸する戦闘機の撮影も楽しむことができます。

 

 

YS-11

こちらのミュージアムは入館料1,000とやや高めの設定ですが、期間限定で割引されていたので800円で入場することができました。屋外展示はなく全て屋内に展示されています。三菱重工が操業する場所のため、国内航空機メーカーという立場の展示という印象を受けましたが、正直なところ人を呼ぶにはラインナップがやや弱いと感じます。

 

 

特別展示

期間限定の催しとして初の国産ジェット練習機として活躍したT-1が展示されています。

 

 

T-1

2階から見下ろす形で撮影したT-1練習機。現役時代ではこの小牧基地にも配備されていました。

 

 

B787(模型)

2階エリアは主に大型のモデルプレーンが展示されています。準国産機とも呼ばれているB787はこのエリアの航空機関連企業が支えているといっても過言ではありません。

 

 

MRJ(模型)

三菱重工が威信をかけて挑んだ国産ジェット旅客機開発プロジェクトMRJ(Mitsubishi Regeonal Jets)。プロジェクトは難航し、5度の納期延期を経てMSJ(Mitsubishi Space Jet)へ改称されて立て直しが図られたものの、採算が見込めず事実上の開発凍結に追い込まれています。

 

 

T-1

現役時代にその姿をあまり撮ることができなかったT-1は自分にとって心残りのある機種の1つです。できる限り良い状態で保存してもらい、可能であれば飛行できる状態を維持してほしいところですが日本の航空文化ではなかなか難しいかもしれません。

 

 

んp
展望デッキ

ミュージアムは屋上が解放されていて空港を利用する航空機を撮影することができます。国内で最も滑走路に近いという説明もありました。条件がよければ三菱重工へ点検に来ている戦闘機を間近に見ることができそうです。

 

 

県営名古屋飛行場 エプロン

ミュージアムの立地はエプロンに食い込む位置にあり、確かに他の空港ではあまり見かけることはありません。民間商業施設のエアポート・ウォークよりも滑走路に近い好条件です。

 

 

航空自衛隊 小牧基地

滑走路を挟んだ反対側は航空自衛隊の小牧基地となります。常駐するのは輸送任務を行う第401飛行隊と、空中給油機を装備する第404飛行隊があります。

 

 

航空自衛隊 小牧基地

C-130Hハーキュリーズは比較的どこでも見ることができるので、失礼ながら心ときめくことはありませんでした。小牧基地の見どころはやはりIRAN明けのテスト飛行を行う戦闘機か、三菱重工で組み立てが行われているF-35の新造機…というのが本音です。

 

 

MU-300

ミュージアム公式サイトからの引用です。


三菱重工業と米国現地法人三菱アメリカ・インダストリー社が製造した双発のビジネスジェット機。 愛知県(現三菱重工業(株)小牧南工場)で開発され、昭和53年8月29日名古屋空港で初飛行した。「MU」は「三菱ユーティリティ」の略。 ビーチ・エアクラフト社がMU-300「ダイヤモンド」の販売権(後に製造権も)を買収。ビーチジェット400という名称で、ビーチクラフト自身のモデルとして製造・販売された。 平成6年にホーカー400と名称を変更。全体で700機以上生産された。

 

 

MU-300

説明を読むと三菱重工は優れた航空機を開発していながら、商売が不得手…ということが伝わってきます。やはり市場の大きさが違うことが大きいのでしょう。

 

 

MH2000

機体の各所が取り外されてカットモデルのような展示をされていました。

 

 

MH2000

ミュージアム公式サイトからの引用です。

三菱重工業が製造した、日本で初めて国産技術のみで製作された民間用双発ヘリコプター。 愛知県(現三菱重工業小牧南工場)で開発され、平成8年7月29日名古屋空港で初飛行した。「MH」は「三菱ヘリコプター」の略。 展示機体は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の実験用ヘリコプターとして使用され、様々な分野の飛行実験に対応可能な機材を搭載して、2000年から2013年まで活躍した。

 

 

EH101

ミュージアム公式サイトからの引用です。

伊アグスタ社と英ウェストランド社が共同開発した大型ヘリコプター。 展示機体は警視庁で使用され、機動性を生かしたパトロールや遭難者の捜索、救助活動に活用し、 三宅島噴火の慰問の際は、上皇陛下がご搭乗された。 警視庁と名古屋空港の間で平成29年2月、災害時に連携する覚書を締結した。

 

 

零戦(実物大模型)

ミュージアム公式サイトからの引用です。

佐賀県所在(有)馬場ボディー代表馬場憲治氏が詳細な図面を基に ジュラルミンで作られた極めて精巧な模型。 映画「永遠の0(2013年公開)」の撮影にも使用された。

 

 

零戦(実物大模型)

レプリカといえども実物大でジュラルミンを材質につかっていればほぼ実機といえるでしょう。

 

 

零戦(実物大模型)

コックピット内部も再現されています。ただし零戦のコックピットには悲壮な物語が付きまとってしまいます。1か月後に鹿児島出張が入りましたので知覧の特攻平和会館を見学してきたいと思いました。

 

 

零戦(実物大模型)

零戦は三菱重工業の製造機であることを思い出しました。戦争の負の遺産として語られることもある零戦ですが、メーカーとしてはいつまでもこの傑作機を語り継いでいきたいと思っているのではないでしょうか。

 

 

YS-11

航空自衛隊で活躍していた第403飛行隊のYS-11が展示されています。三菱重工のお膝元ながら、戦闘機系の展示がないのはかがみがはら航空宇宙博物館とのすみ分けの関係でしょうか。

 

 

T-1

航空自衛隊で活躍した中等練習機T-1の期間限定展示です。レーダーと搭載せず、機種先端にエアインテークを設けるデザインはF-86Fも系譜といえるでしょう。

 

 

T-1

各地の航空祭に頻度良く参加してくれていたT-1練習機。飛行する姿を見る機会が少なかったことが悔やまれます。

 

 

MU-2

ミュージアム公式サイトからの引用です。

三菱重工業が製造した多目的小型ビジネス飛行機で、双発のプロペラ機。愛知県において製造された機体。 愛知県(現三菱重工業(株)小牧南工場)で開発され、昭和38年9月14日名古屋空港で初飛行した。 「MU」は「三菱ユーティリティ」の略。

 

 

T-1

石川島播磨重工が開発した国産のJ3ジェットエンジンも併せて展示されました。同エンジンを装備する機体はT-1Bと呼ばれています。

 

 

YS-11

右側エンジンはカウルが開けられてエンジン内部を見ることができました。ジェットエンジンに比べてプロペラエンジンは可動部が多いので複雑ですが、低速度で飛行する航空機には適したエンジンであると聞いたことがあります

 

 

あいち航空ミュージアム

名古屋駅との直通バスは30分おきにありますが、帰りの新幹線の時刻を考えると時間配分は重要です。博物館はじっくりみればいくらでも時間をかけることができますが、今回はかなり足早の見学となってしまいました。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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