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20220212

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2022年2月12日 航空自衛隊 百里基地 901号機撮影会

百里基地の雄飛園に保存されているRF-4E偵察型ファントム901号機の撮影会が開催されました。これは洋上迷彩の青塗装をオリジナルの緑迷彩に塗り替えるにあたり、現塗装の撮影チャンスを与えてくれる企画でした。コロナ禍のため抽選で選ばれた200名だけが参加できる意外なレアイベントでした。


茨城空港

嬉しいことに百里基地で開催される901号機撮影会に当選しましたが、イベント開催の2日前には関東全域に積雪をもたらす大寒波が到来しました。幸い路上の雪は溶けて問題なく茨城空港に到着できました。”IBARAKI”と描かれた空港入口にある土手一面にはまだ雪が残っていました。

 

 

RF-4E ファントム

撮影会は1時間毎に計4回行われ、私は13時からの3回転目に当選しました。ちょうど昼休みをはさむ時間帯でスケジュールが組みやすかったです。午前中は余裕をもって移動でき、百里神社を参拝した後に茨城空港で昼食と時間調整を行いました。

 

 

RF-4E ファントム

1時間ほど休憩時間が確保できたので茨城空港に常設展示されているファントムを撮影しました。この展示機も長年風雪に晒されてきたことから退色が進んでおり、リペイントを行うためのクラウドファンディングが行われました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

戦闘機型のファントムも色褪せが激しく、この姿を憐れむ声が多くありました。クラウドファンディングで670万円を募集したところ余裕で目標をクリアしたことから大きな注目を集めていたことがわかります。私はモタモタしているうちに目標額に達成したため申し込むことができませんでした。

 

 

F-4EJ改 ファントム

展示機周辺の芝生にはまだ雪が残っており、季節感のある風景を残すことができました。

 

 

F-4EJ改 ファントム

2機のファントムを1枚の中にバランスよく配置できるお気に入りの構図です。立ったままの目線では撮れないためローアングルで構える必要があります。

 

 

F-4EJ改 ファントム

屋外展示のため塗装の劣化が避けられませんが、退色の他にもコケの発生が進んでいます。特に主翼下面は目が届くので悪目立ちしてしまいます。

 

 

RF-4E ファントム

偵察型のファントムにも同様に主翼下にコケが発生しています。面白いのは主翼が受ける空気のように方向性のある流れが表れています。

 

 

RF-4E ファントム

土曜日の茨城空港にくるのは初めてでしたが想像以上に多くの人がいました。百里基地で行われる901号機撮影会に合わせて立ち寄る人も多かったことでしょう。

 

 

F-4EJ改 ファントム

航空自衛隊の飛行隊マークで唯一、日の丸よりも大きなデザインが認められている第302飛行隊のオジロワシ。本来は青・白・赤の鮮やかなカラーリングがモノクロ写真にも見えるほど色が褪せています。

 

 

F-4EJ改 ファントム

先日導入したばかりのZ24-120mmf4ズームレンズで撮影しましたが望遠による圧縮効果を活かした撮影もでき、1本で対応できるので本当に便利です。

 

 

F-4EJ改 ファントム

いつも駐車場から見ていて、いつか撮りたいと思っていた引きの構図です。リペイントされる前の姿を最後のチャンスに残すことができました。
予定では
2022年2月7日 塗装作業開始
2022年3月26日  塗装作業終了
2022年3月27日 リペイント記念イベント
と発表されています。

 

 

901号機撮影会

撮影会の30分前から基地内駐車場に入ることができます。正門にて受付を行い、駐車票とネックホルダーを受け取って、開始時間まで駐車場にて待機しました。

 

 

RF-4E ファントム

13時になり撮影会場が解放されました。抽選で選ばれたのは50名はさすがに撮り慣れている人が多いようで、いきなり機体の近づく人はいませんでした。まずは一定の距離を保ち、周囲の人たちの動きを確認しながら徐々にアングルを変えながら機体との距離を詰めていきます。

 

 

RF-4E ファントム

機体の周りをぐるっと移動し正面に立ちました。航空祭での展示とは違い、背景に電柱や電線が入ってしまうのが残念です。

 

 

RF-4E ファントム

機体の周囲にロープは張られず、近づくことは可能でした。ただし機体に触れたり機体下に潜り込むことは禁止されていました。

 

 

RF-4E ファントム

ぐるっと1周まわって撮影しましたが、後方からのアングルの方が自分の好みにあっているかもしれません。大きな垂直尾翼が映えるからかもしれません。

 

 

901号機撮影会

会場の雰囲気です。50名なのでソーシャルディスタンスもバッチリですね。

 

 

RF-4E ファントム

901号機の全体です。撮影開始から時間が経過しましたが、これだけ距離を離れても間に人が写り込みません。余裕をもって撮影することができます。

 

 

T-2 Blue Impulse

同じ場所に展示されているT-2ブルーインパルス仕様機もリペイントされるようです。下地処理で白く塗装された姿もまた珍しいものが見れたと嬉しく思いました。

 

 

F-1

F-1戦闘機も同様に再塗装行われる準備が行われていました。新鋭機のように美しく生まれ変わった姿を見てみたいですね。

 

 

RF-4E ファントム

再び機首側にまわってクローズアップ撮影を行いました。ベトナム戦争時代に活躍したファントムはシャークティースのデザインがよく似合います。

 

 

RF-4E ファントム

垂直尾翼に描かれた第501飛行隊のシンボルであるウッドペッカー。偵察機の目的は撮影した情報を無事に持ち帰ることであり、戦闘することなく素早く飛び去る俊敏さが重要だそうです。

 

 

RF-4E ファントム

第501飛行隊は2020年に解隊し、半世紀以上にわたる歴史に幕を閉じました。ラストイヤーにあたりフィルムをイメージした特別塗装が全機に施されています。

 

 

RF-4E ファントム

エアインテイクにはF-4ファントムのキャラクター”スプーク”がコミカルに描かれています。

 

 

RF-4E ファントム

青い洋上迷彩塗装は航空自衛隊だけが採用している珍しい塗装です。少し暗めに撮った方がその魅力が伝わるように思います。

 

 

RF-4E ファントム

今回の撮影会で特筆すべき点は脚立の使用が認められている点です。いまや航空祭では脚立の持ち込みが禁止されているので久しぶりの撮影体験となりました。

 

 

RF-4E ファントム

少し上から見下ろすアングルは通常の航空祭では撮影できない構図ですね。誕生日に子供たちからプレゼントしてもらった伸縮式の脚立が早速役に立ちました。

 

 

RF-4E ファントム

シャークティース、フィルムマーク、偵察用カメラ、機番、スプーク…と情報量満載の構図です。

 

 

T-2 Blue Impulse

リペイント作業が進められているT-2練習機とF-1戦闘機。退役機の保存については自分が考えている以上に条件が厳しいようですが、浜松広報館のように屋内展示を実現してほしいと思います。

 

 

RF-4E ファントム

ファントムが装備したJ79-GE-10エンジンのノズルです。

 

 

RF-4E ファントム

撮影時間は1時間設定されていて十分余裕がありましたが、いざ終了時間が近づいてくると時間が足りないと感じてきます。これは撮影時間ではなく、この姿を見ていられる時間が限られていることの寂しさによるものでしょう。

 

 

F-4EJ改 ファントム

このイベントの主役ではありませんが完全退役したばかりのF-4ファントム戦闘機も展示されていました。J-Wings誌によれば今まで展示されていた17-8302号機を解体し、新たに17-8437号機に入れ替えたそうです。

 

 

F-4EJ改 ファントム

展示されていた第301飛行隊仕様の437号機。ここ百里基地が発祥となる飛行隊であり象徴としてもここで保存する価値があると思います。半世紀も飛び続けていた機体とは思えないほど美しい姿になっており、塗装作業の大切さがよくわかりました。

 

 

RF-4E ファントム

撮影会も終盤になるとカメラマン達は各自の実力を発揮しました。ファントムじいちゃんのぬいぐるみを並べた撮影会や、地を這う匍匐前進でのローアングル撮影、8段脚立によるハイアングル撮影など色々なテクニックを見ることができました。

901号機の撮影については航空祭でも地上展示されたり、雄飛園で通常でも撮影できるためそれほど珍しいというものではありません。しかし百里基地の広報班が企画してくれたことや当選したという事実が何より嬉しく、この空間を同じ航空機ファンの人たちと共有できたのが何より嬉しいと思いました。また帰り際にはパンフレットなどのお土産もいただきました。

百里基地広報班の方々に、このイベントを企画していただいたことを感謝いたします。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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