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20230110

航空自衛隊

百里基地


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2023年1月10日 航空自衛隊 百里基地

インド空軍が航空自衛隊と戦闘機共同訓練(VEER GUARDIAN)を行うために百里基地へ飛来しました。特筆すべきはSu-30MKIを持ち込んだことで歴史的な1日となりました。ロシア制戦闘機が日本国に降りるのは1976年に起きたベレンコ中尉亡命事件以来となります。この訓練は2019年に合意されたものの新型コロナウィルスの感染拡大により中断されていましたが、3年越しに実現されたものです。滞在期間は3週間弱あるので撮影機会は恵まれていますが、待ちきれず来日お出迎えに行ってきました。


RF-4EJ ファントム

航空自衛隊とインド空軍の共同訓練は双方から発表があったものの、ファンの間で来日は10日説と12日説がありましたが、経由地のタイ、フィリピンへの立ち寄り方から10日が濃厚となりました。本来火曜日は週1回の出勤日でしたが、諸事情によりこの日はWeb会議に変更されました。
チャンス到来!混雑を避けるため早朝に茨城空港へ到着し、午前中は車内テレワークで仕事をこなし、午後から休暇をとることに成功しました。このパターンはかなりいいかも。

 

 

F-4EJ ファントム

まだ暗いうちに家を出て、渋滞を回避するため高速道路を利用して茨城空港へと向かいました。朝日がまだ低いうちに到着しましたが当然ながら既に先客も多くいました。ドイツ空軍来日時に比べると、駐車場は最大限に解放されており想像よりかなり空いていて拍子抜けでした。

 

 

百里神社

テレワーク始業時刻を前に百里神社を参拝し、撮影成功祈願をしました。最近わかったことは、お願いをするのではなく頑張るので見守っていて欲しいと心で願うことがご利益につながりやすいようです。

 

 

インド空軍 C-17

御一行は8日にインドを出発し、タイ、フィリピンを経由して3日間をかけて百里基地へ移動するスケジュールです。9時前頃にシンガポールを離陸したようなので順調にいけば到着は昼過ぎになりそうです。

 

 

ファントム公園 築山

ファントム公園にある築山は今日も大人気です。アラハン前は脚立見本市と例えられるように場所取りが熾烈のため私の性には合いません。共同訓練は2週間チャンスがあるので今日は欲張らず着陸機を確実に撮ることを心がけました。まだ業務前ですけどね。

 

 

小雪

午前中に車内でWeb会議を行い、本日の業務は終了。テレワーク化した会社と理解のある上司に恵まれたとこの日ばかりは感謝の気持ちが沸きました。午後は南側へ移動しましたがしばらく来ないうちに環境がとても改善されていて驚きました。ここでまさかの小雪が舞う天候に…防寒対策をしてきて正解でした。

 

 

F-2A、F-2B

サイレントタイムが明け、2機のF-2が離陸します。これはインド空軍機のエスコート任務かもしれません。いよいよ近くまで来ていることが感じられ、期待と緊張が織り交ざります。

 

 

UH-60 ブラックホーク

どこか怪しげな米軍ヘリが上空を横切っていきましたが、その後タッチ&ゴーを行って去っていきました。インド空軍の来日に関係したものかどうかは不明です。

 

 

C-17A グローブマスターⅢ

ついにインド空軍のC-17Aがフィリピンより飛来しました!アプリでその位置を確認できていましたが、実機を見るとやはり興奮が高まります。南側から一旦基地の東側の海上へ、成田空港へのアプローチ機群を迂回しつつ、再度南下してのRW03Rへのアプローチでした。

 

 

C-17A グローブマスターⅢ

百里基地でC-17を撮影するのはこれが初めてでした。インド空軍はロシアの戦闘機とアメリカの輸送機を採用しており、まさにインドという国の外交姿勢を表しています。

 

 

C-17A グローブマスターⅢ

SNSの投稿をみると機体右側は英語表記、左側はヒンディー語で書かれているそうです。これはもう1回チャレンジする必要が出てきました。

 

 

F-2A

13時に離陸した2機のF-2が戻ってきました。しかしドイツ空軍来日時のようにSu-30と編隊を組んでオーバーヘッドするわけでもなく、単座機は普通に降りてしまいました。おそらくエスコートのために上がったとは思うのですが…。

 

 

F-2B

F-2複座機のアプローチ。本命のSu-30撮影を前に立ち位置と通過位置の確認ができたのでとても助かりました。

 

 

F-2B

立ち位置はドイツ空軍来日時よりも近づいてみることにしました。ここは林の上から急に機体が現れるシチュエーションが不安でしたがこれなら大丈夫と決心できました。

 

 

F-2B

112号機はタッチ&ゴーを行ったので更にもう1回撮影チャンスが巡ってきました。午前中は雲ひとつない晴天でしたが午後は雲が多めになり、これは百里基地のよくあるパターンだなと思いました。海と筑波山に挟まれた地形が関係しているのでしょうか。

 

 

Su-30MKI フランカーH

ついに、本当に来ました!コールサインはタイガー。立ち位置からは林に隠れてアプローチは見えませんでしたが、明らかに聞き慣れないエンジン音だったのですぐにそれとわかりました。記念すべきフランカーのファーストショットです。

 

 

Su-30MKI フランカーH

期待していたもののオーバーヘッドなど見学者を喜ばせるようなサービスは一切なく、ストレートインでいきなりの着陸でした。まずは定番の真横ショットを押さえておくことにしました。機首にはインド空軍のラウンデル描かれています。尾翼は国旗かと思いましたが調べているとストライプの縦横方向が違うようです。

 

 

Su-30MKI フランカーH

樹々に囲まれているスポットだったのですが、機体が姿を現す撮影チャンスは体感で3秒くらいでしょうか。

 

 

Su-30MKI フランカーH

4機がそれぞれ間隔をあけて単機でアプローチするので、異なるアングルからの撮影が可能でした。私はスポッターではないのでシリアルナンバーはそれほど重要でもなく、カナード翼の興味の方が強かったのでできるだけ機体の下に回り込むように体が動いていました。

 

 

Su-30MKI フランカーH

2機目は斜め前から撮影することができました。1機目よりはカナード翼の存在を確認することができました。

 

 

Su-30MKI フランカーH

インド向け仕様のSu-30MKIは全てが複座機。SNSの投稿を後で読んだところ、全機ともに後席には搭乗していなかったそうです。

 

 

Su-30MKI フランカーH

今回の共同演習ではインド初の女性戦闘機パイロットも参加することも話題のひとつとなっています。TOPGUN MAVERICKで活躍したPhoenixを連想する人も多いことでしょう。

 

 

Su-30MKI フランカーH

着陸では1機毎に1分の間隔をあけるとして、3分あればかなり立ち位置を変更することができます。3機目はだいぶ正面に近い場所に位置することができました。

 

 

Su-30MKI フランカーH

エースコンバットやダイキャストモデルではよく見ていた機体が、実際に目の前を飛行しています。人生いろいろなことが起こるものだと嬉しくなってきます。

 

 

Su-30MKI フランカーH

ドロップタンクや兵装を一切装備でず、パイロンだけの形態でした。インドからの移動では途中で空中給油機のサポートを受け、タイとフィリピンを経由・宿泊しながら3日間をかけてフェリーされました。

 

 

Su-30MKI フランカーH

この写真はSNSで海外のフォロワーにも引用されたらしく、2,000を越える多くの「いいね」をいただきました。御覧いただいた皆様、ありがとうございます。

 

 

Su-30MKI フランカーH

最後となる4機目ともなると息を切らしながら小走りをして移動していました。ここまでくると樹々ではなく電柱の上に現れるようになり、一気に町中にようま雰囲気になりました。

 

 

Su-30MKI フランカーH

胴体下に設けられた四角いエアインテイクはF-15イーグルとは似て非なるものであり、どちらかといえばF-14トムキャットのイメージに近いかもしれません。

 

 

Su-30MKI フランカーH

かなり機体を見上げられる位置まで来ました。8枚(10枚?)の翼と偏向ノズルが驚異的な機動力を実現します。

 

 

Su-30MKI フランカーH

ダイキャストモデルで見ていましたが、緑色のメインギアのホイールなどモデルと一緒だったのが特に印象に残りました。

 

 

Su-30MKI フランカーH

昼過ぎには一時期に雪が降る天候で不安もよぎりましたがしたが、午後は回復してくれました。出ていた雲も流れるようでいい感じです。

 

 

Su-30MKI フランカーH

共同訓練の日程についてはファンの間でも話題となっています。インド空軍のアナウンスでは12日から26日、空自の発表では16日からと食い違いがありました。特に来日が10日なのか12日なのかは意見がわかれましたが貴重な休暇を費やして行くのでこれは重大な問題でした。訓練でも多く飛ぶかもしれませんが一番確実なのはフライイン当日であり、結果的には10日にこの場所へ来れたのはとても幸運でした。

 

 

EC-135T3 ひばり

フランカーのフラインインも無事に見届け、カメラマン達の撤収がはじまったところで茨城県警のへりが着陸しました。

 

 

C-17A グローブマスター、Su-30MKI フランカーH

放水アーチのセレモニーを終えて機体を駐機させたインド空軍ご一行。この後で2機目のC-17が飛来した模様。もうひとつ期待していた空中給油機IL-78は那覇に降りたとの情報がありました。たしかに給油機は最後まで付き合う必要はなく中間地点で役目が終わるので正しい運用であることを知りました。翌週から本格的に始まる訓練にあと数回見学に来たいと思います。

 

 

折りたたみ自転車

5年間使った折りたたみっ自転車もタイヤが劣化し、交換費用を考えたら買い替えた方がいいのかな?と思っていたのですが昨今の物価上昇により想定以上の値段に跳ね上がっていました。今回はタイヤ交換で凌ぐことにしましたが、そのかわりに前カゴを追加して利便性をパワーアップさせました。今回の撮影でも車で移動するよりも小回りが効いて大活躍してくれました。

 

 

素鵞神社

満足のいく成果が得られたので百里神社の御朱印をいただきに素鵞神社を参拝しました。住職の方から「インド空軍ですか?」と声をかけられ言葉を交わしました。とても充実した1日を過ごすことができ帰りの運転も全く眠くなりませんでした。あと2回くらいは都合をみつけて兆戦したいと思います。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)


令和4年12月22日   航空幕僚監部

印空軍との戦闘機共同訓練(ヴィーア・ガーディアン23)の実施について 航空自衛隊は、下記のとおり印空軍との戦闘機共同訓練を実施します。

1 目的 日印戦闘機共同訓練を実施することで、航空自衛隊の戦術技量の向上、日印空軍種 間の相互理解の促進及び防衛協力の更なる深化を図る。

2 実施日 令和5年1月16日(月)から同年1月26日(木) (印空軍戦闘機の展開は1月10日(火)から1月27日(金)まで)

3 実施場所 百里基地及び同周辺空域並びに入間基地

4 参加部隊及び規模等(基準) ア 航空自衛隊 第7航空団(百里)F-2×4機 航空戦術教導団(小松)F-15×4機 中部航空警戒管制団(入間) イ 印空軍 人員約150名 西部航空コマンド第220飛行隊 Su-30MKI×4機 西部航空コマンド第81飛行隊 C-17輸送機×2機(展開・撤収時の輸送 のみ)

5 訓練項目 各種戦術訓練

6 その他
ア 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策を図った上で本訓練を実施します。
イ 印空軍戦闘機の空中給油のため、次の印空軍機が飛来します。 中央航空コマンド第78飛行隊 IL-78空中給油機×1機  

 

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