2023年1月18日 航空自衛隊 百里基地
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空自とインド空軍との共同訓練「Veer Guardian」が約2週間の予定で組まれている百里基地。仕事の調整と休暇が取りやすく、かつ訓練の状況が見えてくる3日目を狙って訪問しました。訓練の内容はイメージしていたものに比べるとだいぶ緩やかな印象でしたが、フランカーのフライトを無事に見ることができました。

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Su-30MKI フランカーH
予定通りに休暇を取得して朝5時に出発。この日は渋滞もなくスムースに百里基地に到着することができました。茨城空港の駐車場に車を停めてまずは状況確認を行いました。インド空軍のフランカーは露店駐機されていますが、全機キャノピーが開いていました。訓練初日の月曜日はノーフライトでしたが、前日火曜日より飛び始めたフランカーなのでフライトが期待できそうです。
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F-2A
通常は出だしが遅い第3飛行隊のF-2も朝から列線が形成されていました。こちらも飛ぶ気満々のようです。インド空軍とフランカーとのマッチアップがあるのでしょうか。
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F-2A
前回のドイツ空軍来日時は場所取りに苦労したので早めに北側のポイントへ移動しました。いつもに比べてファーストの開始時間が早いという声が聞こえてきましたが、第1陣としてF-2×4機が上がりました。
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F-2A
このポイントからは基地の中が見えないのがネックですが、SNSをチェックしていると状況を報告してくれる人がいるので本当に助かります。この時点ではスホーイはまだ飛ぶ気配なしとの事でした。F-2は通常通りの訓練だったようです。後になって考えればインド空軍との訓練はF-2が4機と明記されていたので基地を挙げて共同訓練を行うというわけではないようです。
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UH-60J
4機のF-2が上がると続いて救難飛行隊のヘリが離陸しました。自衛隊装備の見直しにより、海自救難ヘリの任務を引き継ぐことが決まりました。今後は護衛艦に着艦するがあるかもしれません。
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F-2A
第3飛行隊F-2の第二陣として4機が離陸しました。この機体は強めのGをかけて旋回したのでベイパーが発生していました。
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T-4
待ち時間の間に何度かローパスを行ったT-4。よく見ると後席はカーテンを閉めていたので計器飛行訓練を行っていたのかもしれません。
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路線バス
時刻表では1日に数本しか走っていない路線バス。走っているところを見たのはこの日が初めてかもしれません。乗客は誰も乗っていないようでした。
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ムンバイ号
遠く離れた日本で3週間を過ごすインド空軍の隊員向けに連日ケータリングサービスを提供するインド料理店「ムンバイ」。食べなれた食事はメンタル維持にも良いことでしょう。航空ファンの間でもこの車は話題となっていてドライバーも手を振ってくれました。このムンバイはイオン土浦に店舗を構えています。この機会に今度立ち寄ってみたいと思います。
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F-15DJ イーグル
11時のセカンドで遂に念願の時が訪れました!まずは飛行教導隊アグレッサーの機体がエスコートとして上がりました。
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F-15DJ イーグル
アグレッサー名物の背中が見える大きな右バンクはなく、緩めの捻りで空域へと向かっていきました。
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Su-30MKI フランカーH
空自のアグレッサーに続いてインド空軍のフランカーが離陸しました!両軍の対戦という形ではなく、異機種エレメントを組んでいるように見えました。
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Su-30MKI フランカーH
フランカーの離陸は高度が高く、速度もゆっくりで迫力があるとは言えませんでした。
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Su-30MKI フランカーH
インド空軍としては慣れない外国基地なので激しい機動を抑えているのかもしれません。
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Su-30MKI フランカーH
素晴らしい晴天に恵まれました。この場に立っていられる幸運には感謝しかありませんでした。
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F-15DJ イーグル
第2陣もアグレッサーがエスコートしました。共同訓練の序盤は双方の機体特性の探り合い、いや相互理解が主な目的でしょうか。
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F-15DJ イーグル
巡回指導の時にような、戦闘に挑む時の迫力は感じられませんでした。アグレッサーは小松基地から4機が派遣されていますがフライトを行ったのは2機のみでした。
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Su-30MKI フランカーH
2機目のフランカーは低めのいい角度で上がってきてくれました。ただ捻っているわけでもなく、不思議な動きをしていたように感じました。
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Su-30MKI フランカーH
真横を見せて通過していきました。前部上方に張りだしたコックピット形状が特徴的で文字通り「鶴」のようなイメージがよくわかります。
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Su-30MKI フランカーH
やや送り気味の姿です。インド空軍が装備するフランカーHは全てが複座型となっています。
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B737 SKY
インド空軍機が離陸する合間を塗ってスカイマークのポケモン特別塗装機が離陸しました。本当に素晴らしい青空で気持ちがいいです。
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F-2B
第3陣は第3飛行隊のF-2Bがエスコート。セカンドピリオドは各機種の複座型オンパレードでした。
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Su-30MKI フランカーH
かなり手前で捻った¥てしまい背面は拝めませんでしたが突っ込んでくる感じのいい角度を見せてくれました。
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Su-30MKI フランカーH
今回来日したフランカーは装備品は一切ありません。ドロップタンクもないため滞空時間は短くなり、すぐに戻ってきそうです。
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Su-30MKI フランカーH
偏向ノズルを装備するフランカーは驚愕的な機動が可能です。秘密のベールはこの共同訓練で暴かれのでしょうか。
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Su-30MKI フランカーH
4機目のフランカーはハイレートで上がっていきました。これは前日と同じパターンだったのである程度予測できました。ドイツ空軍は3機揃ってハイレートをせず、インド空軍の離陸バリエーショの豊富さを見習うべきでしょう(笑)。
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F-15DJイーグル、Su-30MKI フランカーH
これは夢か?と思うような異機種フォーメーションで戻ってきました。撮影ポイントの移動では自転車を使っていますが、第1陣の帰投は間に合わず撮り逃してしまいました。予想よりもかなり早く戻ってきました。
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F-15DJイーグル、Su-30MKI フランカーH
航空自衛隊のイーグルとフランカーが編隊を組む、エースコンバットで見たような信じられない光景。世界は変わる…ということを知った瞬間です。
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F-15DJ イーグル
第2陣の着陸はギリギリ間に合って撮影することができました。緊張感をもった自転車での移動はなかなかいい運動になります。
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F-15DJ イーグル
ロシアのSu-27フランカー塗装に近い水色の識別塗装が施された通称「ラムネ」は大活躍です。やはり相手がフランカーだからでしょうか。
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Su-30MKI フランカーH
フランカーの着陸です。1月10日の来日時にも撮影できていたので若干心の余裕がありました。
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Su-30MKI フランカーH
前回のとは立ち位置を変え、今回は機体右側からの撮影となりました。南からのアプローチが逆光気味になるのが残念です。
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Su-30MKI フランカーH
基地南側の撮影ポイントには多くの人が集まりました。駐車環境は改善されたものの、満車で停められないリスクが嫌なので私は自転車で移動したいです。健康にもよく小回りが効く点も気に入っています。
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Su-30MKI フランカーH
ランディングギヤが出ていることで離陸時のシーンとは大きく印象が異なります。特に前脚は西側の機種とは違い特徴的です。
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Su-30MKI フランカーH
フランカーのバックショット。2発のエンジンに挟まれた大きなテールコーンには2つのドラッグシュートが収納されています。
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Su-30MKI フランカーH
F-15とは違い背面の大きなエアブレーキは着陸の直前に開くのがフランカー流のようです。内側は黄色にペイントされており、カレーを連想させるという声もありました。
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F-2B、Su-30MKI フランカーH
第3波はF-2とフランカーの異機種編隊で入ってきました。機体の大きさが全く違うというのが大変興味深いです。
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F-2B、Su-30MKI フランカーH
この共同訓練により、将来的にロシア製戦闘機が友軍となって共に戦う可能性がゼロではなくなった…ということでしょうか。
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F-2B
まずはF-2が先に着陸しました。左翼端のランチャーには対空ミサイルを装備しており、どのような訓練を行ったのは興味が沸きます。
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Su-30MKI フランカーH
電線が邪魔になり、逆光になるので昼時のRW03アプローチは悩ましいところです。ただし機体との距離が近く立ち位置も選び放題なので撮りやすさは最高です。
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Su-30MKI フランカーH
3機目のフランカーのアプローチ。やはり着陸時は斜め前からの角度が文句なしに格好いい。
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Su-30MKI フランカーH
多くの派生型を生んだ名機フランカーファミリー。中でもカナード翼を装備したSu-30MKIは特に人気が高いです。
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Su-30MKI フランカーH
洗練された流線形が美しいフランカーですが、エンジンノズル周辺は金属感剥き出しで無骨な印象も。
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Su-30MKI フランカーH
2回目になると見る側にも少し余裕が出てきます。訓練は2週間も滞在してくれるので本当にありがたい話です。
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Su-30MKI フランカーH
黙々とジョギングをする隊員さんと。フランカーには目もくれずに体力錬成に励む姿が頼もしい。
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Su-30MKI フランカーH
4機目はエスコートもなく単独でアプローチしてきました。エスコートもなく外国の戦闘機が飛行しているのはすごい事ですが、よく考えたら米軍機が当たり前のようにやっていました。この機体はタッチ&ゴーを宣言したので撮影チャンスはさらにもう1回与えられます。
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Su-30MKI フランカーH
片方の翼は画角から外れてしまっても絵になることがわかりました。空白を少なくする時に使ってみようと思います。
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Su-30MKI フランカーH
頭上を通過するところをレンズを振って追いかけました。逆光で真っ黒になってしまうのが本当に残念です。
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Su-30MKI フランカーH
タッチ&ゴーの予定でしたがSNSの投稿を確認したところ、タッチせずにゴーしたようです。
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Su-30MKI フランカーH
コメントタッチ&ゴーから2度目のアプローチ。逆光のためか下から腹を撮る人は少なく、周りにカメラマンはほとんどいませんでした。
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Su-30MKI フランカーH
戦闘機の魅力を詰め込んだようなシルエット。この角度から順光で撮りたかったです。
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Su-30MKI フランカーH
この日は4機全て飛んでくれましたがフライトは1回のみでした。今後1日2ソーティーなど増やしていくことはあるのでしょうか。楽しみです。
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フォトミッション
エプロンでは3機種が並べられてフォトミッションが行われていました。この写真は即日SNSで報告され広報活動に使われていました。
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Su-30MKI フランカーH
記念撮影以外の3機にはシートとエアインテークにカバーがかけられ、キャノピーも閉じられました。もう午後のフライトはなさそうです。
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F-2A
第3飛行隊のっ訓練は通常通り行われていました。確かに報道資料では共同訓練に参加するF-2は4機とあり、全面的な訓練ではありませんでした。なお茨城空港では空港見学用に臨時駐車場エリアを拡張して解放し、撮影環境がとても改善されていました。対応に感謝したいと思います。共同訓練は2週間の予定なのであと1~2回くらいは都合をつけて撮影したいと思います。
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スケジュール(パンフレット)
令和4年12月22日 航空幕僚監部
印空軍との戦闘機共同訓練(ヴィーア・ガーディアン23)の実施について 航空自衛隊は、下記のとおり印空軍との戦闘機共同訓練を実施します。
1 目的 日印戦闘機共同訓練を実施することで、航空自衛隊の戦術技量の向上、日印空軍種 間の相互理解の促進及び防衛協力の更なる深化を図る。
2 実施日 令和5年1月16日(月)から同年1月26日(木) (印空軍戦闘機の展開は1月10日(火)から1月27日(金)まで)
3 実施場所 百里基地及び同周辺空域並びに入間基地
4 参加部隊及び規模等(基準) ア 航空自衛隊 第7航空団(百里)F-2×4機 航空戦術教導団(小松)F-15×4機 中部航空警戒管制団(入間) イ 印空軍 人員約150名 西部航空コマンド第220飛行隊 Su-30MKI×4機 西部航空コマンド第81飛行隊 C-17輸送機×2機(展開・撤収時の輸送 のみ)
5 訓練項目 各種戦術訓練
6 その他
ア 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策を図った上で本訓練を実施します。
イ 印空軍戦闘機の空中給油のため、次の印空軍機が飛来します。 中央航空コマンド第78飛行隊 IL-78空中給油機×1機
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