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20230726

航空自衛隊

新田原基地


JASDF

Nyutabaru AirBase

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2023年7月26日 航空自衛隊 新田原基地

フランス航空宇宙軍は6月25日~8月3日にわたって「ベガース23」と題した遠征ミッションを実施しており、そのうち3日程度日本にラファール戦闘機を派遣すると発表していました。事前にわかっていたのは7月24日~8月3日の復路の途中、韓国、日本、インドネシアの三か国に立ち寄り共同訓練を実施するというものでした。1週間前になっても具体的な予定は発表されず、多くのファンは百里基地に飛来すると予想・期待していたようです。実は事前に新田原基地の入札開示で7月26日の17時より、200人規模の外国人客にふさわしいケータリングサービスの提供業務が開示されており、この日新田原基地に飛来することは確実でした。タイミングよく前日に福岡で仕事があったことから出張と年休をうまく利用して、7年ぶりの新田原基地を目指しました。


レンタカー

2日間に渡りお世話になるのはトヨタのヤリスでした。宮崎市内から新田原基地まで移動するのに便利なことは当然ですが、この酷暑ではクーラーの効いた車内に避難できることは生命維持の安全地帯として大きなメリットでした。

 

 

空の駅竜馬

この日の撮影拠点となった空の駅「竜馬」さんです。こちらで出会った地元の方たちからは情報や日焼け止めスプレーなど色々とサポートしていただきました。お店では食事や冷たい飲料が買えたので本当に助かりました。後で知りましたが私の知人とも縁があるそうです。

 

 

新田原展望広場

前回来た時にはなかった公園ですが、最高の環境が整備されていました。そのため競争も激しく、到着した頃には既に駐車場に空きはなし。完全に出遅れました。竜馬さんからは徒歩数分で移動できる距離にあります。

 

 

新田原展望広場

この広場の丘からは新田原基地の敷地内がとてもよく見えます。風向きによっては着陸機が撮影しやすいことでしょう。基地反対派が監視するための場所ではなく、好感をもって基地を見学できる気持ちのよい場所でした。

 

 

F-15DJ イーグル

この日は海側からの東風が吹くR/W10運用で、この場所では離陸で上がってくる機体撮影が中心となります。私のようなビジターにとってはこの周辺が動きやすいと判断しましたが、ラファールが飛来する頃にはランチェンすることを期待していました。

 

 

F-15DJ イーグル

この日まず上がったのは第23飛行隊のF-15でした。同隊はイーグルドライバーを養成する教育を目的とした飛行隊で多くの教官が所属しています。

 

 

F-15J/DJ イーグル

この日唯一見られたフォーメーションでの離陸でした。第23飛行隊は教官を乗せるために複座型が多く配備されていますが少数の単座機も装備しているようです。

 

 

F-15DJ イーグル

「竜馬」さんの敷地は基地の東端に位置するため、離陸機が見える頃にはある程度高度が高くなっています。基地内の様子は樹々に隠れてやや死角が生じるので音が頼りの部分があります。

 

 

んp
空の駅「竜馬」

お店のディスプレイには第5航空団、第23飛行隊、第305飛行隊のエンブレムが貼ってあり新田原基地への敬意が感じられました。

 

 

U-125

どんな日でも訓練を欠かさないと言われているのが救難飛行隊です。人命救助の最後の砦と呼ばれており鍛錬に余念がありません。

 

 

F-15DJ イーグル

訓練飛行から戻り着陸滑走をしてきた第23飛行隊のF-15DJ。残念ながら基地内に生い茂った草が機体を隠してしまうのでした。相談してもらえば草刈りの労働提供する飛行機ファンは多いと思いますが。

 

 

放水

2台の消防車が出てきて放水アーチを描く練習をしていました。これでラファールが本日中に飛来することを確信することができました。

 

 

F-15J イーグル

第305飛行隊のイーグルが離陸しました。以前は百里基地にいた飛行隊で身近でしたが、今では少し遠い存在として感じるようになりました。

 

 

F-15J イーグル

この機体は3本タンクを抱えていました。南西諸島へ向けてのスクランブルを想定していると聞いたこともあります。

 

 

F-15J イーグル

この機体だけはよくベイパーが発生していました。独特な力の掛け方をしているパイロットなのかもしれません。

 

 

F-15DJ イーグル

新田原基地はF-15を装備する2個飛行隊が配備されたイーグルネストです。近い将来F-35Bの配備が決定しており注目度が上がっています。

 

 

UH-60J ブラックホーク

救難飛行隊のヘリが訓練に向けて離陸します。見られた機体は長い空中給油ブームを装備していないタイプでした。

 

 

UH-60J ブラックホーク

集まったギャラリーに気付いて、バブルキャノピーからお手振りをいただきました。隊員とのコミュニケーションが円滑にできている基地は訪れても気持ちがいいです。

 

 

阿波岐原クラフトブルワリー

竜馬さんの店頭ではクラフトビールの出張販売みられました。車の運転がなければ飲んでみたかったところです。その他パッチなどのグッズを販売するモお店も出ており、暑さ対策でタオルを購入することができました。

 

 

F-15J イーグル

中にはセンタータンク1本のみの軽装備な機体も見られました。装備品が少ないのでスッキリとした印象に見えます。

 

 

F-15DJ イーグル

新田原基地の見学は2回目ですがフライトの数が多い印象です。通常の日であれば駐車スペースも気にせず、様々なシーンをゆったりとした気持ちで撮影に挑めそうです。

 

 

F-15J イーグル

機首をクローズアップ。仕事道具と一緒にもってくるのは大変でしたが妥協せずに超望遠レンズを持参したので安心して撮影することができました。結果的には大正解でした。

 

 

F-15DJ イーグル

奥に見えているヤシの木が南国宮崎県にある新田原基地を象徴しています。築城基地とは明らかに雰囲気が異なり、鹿児島の鹿屋基地に近い環境です。

 

 

空の駅「竜馬」

フランス空軍の来日を歓迎する意を表し、国旗が掲揚されていました。こういうところの対応はさすがですね。お店の上に設置されている展望台は人が殺到すると悪いということで閉鎖されていました。

 

 

F-15J イーグル

訓練から戻ってきたイーグルのデアーミング風景。この日4機が並んだのはこの1回限りでした。

 

 

F-15J イーグル

この時点では海側からの風が吹きR/W10運用。ラファールは着陸滑走でここまできてくれればまずは大成功。さらに午後に風向きが変わってくれたらどんなに嬉しいことかと考えてながら見学していました。

 

 

F-15DJ イーグル

タッチ&ゴーを行なって頭上を旋回していくイーグル。フランス空軍が来日する予定があってもガンガン飛んでおり、訓練計画には関係ないようです。

 

 

新田原展望広場

展望広場公園には40人程度のファンが集まりました。関東勢のファンもさすがに告知から1週間後に平日の新田原基地へ遠征するというのはハードルが高いという声が多かった様子です。私はこの場に居られたのは本当に幸運だったとしか言いようがありません。

 

 

F-2A

築城基地から共同訓練に参加するF-2が飛来しました。事前の告知では2機が参加すると発表されていました。

 

 

F-2B

第6飛行隊から合計4機のF-2が飛来しましたが、予定より多かったのは予備機でしょうか。地元の人でもF-2は珍しい様子でした。同じ九州にある基地だと思ってしまいがちですが陸路で築城まで行くのはかなり大変でしょう。

 

 

F-15DJ イーグル

午後の部になってもF-15の飛行訓練は止まりません。この時上がった機体の胴体下には電子戦ポッドが装備されていました。

 

 

F-15J イーグル

撮影場所を竜馬から展望広場へ移動することにしました。ここの丘は見た目以上に高さがあるようで新田原基地の中がとてもよく見えます。死角もなく、生い茂った草も邪魔にならないのでここで待つことにしました。

 

 

F-15J イーグル

タッチ&ゴーを行なった後の旋回ですが、いい感じで背面に光線があたってくれました。ラファールでもこのようなシーンが撮れるといいな!と期待しつつ、炎天下での待機時間を耐えます。

 

 

F-15DJ イーグル

第23飛行隊のF-15イーグル。新田原基地以外で見られる機会は少ないと思うので、この部隊マークが撮れただけでも遠征の成果ありと言えます。ただこの日は特別な大物が来てしまいますけどね。

 

 

F-15DJ イーグル

第23飛行隊と第305飛行隊のイーグルが並んでくれました。異なるマークが絡んでくれると見ていて嬉しくなりますね。

 

 

ランウェイチェック

フランス空軍が来基する前だというのにタイミング悪く、震度3の地震が発生してしまいました。中では滑走路の点検が行なわれましたが、ラファールの到着に悪い影響を与えなければいいのですが…とヒヤヒヤしました。

 

 

F-15DJ イーグル

滑走路の点検が終わり問題ないことが確認された後に着陸したイーグル。点検の間は上空で数十分ほどホールドしていました。

 

 

F-15DJ イーグル

第23飛行隊の単座型と複座型が揃ってエプロンへと戻っていきました。予定されていた訓練フライトはこれで終了した様子でした。

 

 

F-15J イーグル

ついにスペシャルマーキングが上がりました!間違いなくフランス空軍のエスコートですから、あと30分~1時間も待てばラファールを見ることができると思うと気持ちが高まってきました。

 

 

F-15J イーグル

フランス空軍との共同訓練を記念して出現した特別塗装機。フランスと日本の両国旗をモチーフとしたデザインはとても洗練されており、今後の共同訓練記念塗装機のお手本になりそうです。

 

 

F-15J イーグル

スペシャルマーキングは塗装でなく、シールが貼られる手法のようです。事前にこのシールの入札情報が公開されていたので新田原基地が舞台となることは予測できました。これにはファンの情報収集力の高さに驚かされました。

 

 

F-15J イーグル

続いて2機目のスペシャルマーキング機が離陸しました。フランス空軍をお出迎えにいくついでにフォトミッションをこなしてくるのでしょうか。

 

 

F-15J イーグル

このスぺマ機はシールを貼る場所は最小限に抑えながら、2か国の共同訓練を象徴しつつ、デザイン性も高い秀逸な出来栄えでした。ドロップタンクにはラファールとイーグルのシルエットが使われており細部にまで配慮が届いていました。

 

 

F-15J イーグル

ハイレート気味で駆け上がっていく2番機がとても格好いい。どのあたりの空域で合流するのでしょうか。

 

 

パトロールカー

違法駐車を取り締まるために巡回する宮崎県警のパトカー。フランス空軍の来日を一目見たい気持ちはわかりますが迷惑駐車はいけません。警察の警告を聞かないドライバーもいて一時は口調が熱くなる場面も…。

 

 

F-15J イーグル

出迎えに行ったイーグルが戻ってきました。百里基地でのドイツ空軍来日の時のように両軍機が揃ったフォーメーションのお披露目があるかと期待したのですがあっさりと着陸してしまいました。これにはやや拍子抜け。

 

 

F-15J イーグル

着陸滑走するスぺシャルマーキング機。夕方になると西日の逆光気味になるので撮影条件はよくありませんでした。

 

 

A-400M アトラス

フランス空軍の輸送機A-400Mはフライトレーダーでも居場所を確認することができました。ラファールに先だってオーバーヘッドで進入してきました。

 

 

F-15J イーグル

2機目のスペシャルマーキング機が着陸しました。上をみればA400Mが飛んでいるし、下をみれば特別塗装機がいます。この時はどちらを撮るべきか迷いました。

 

 

A400M アトラス

オーバーヘッドで進入し右旋回するA400M。太陽が被ってしまい逆光になってしまいました。

 

 

A400M アトラス

一昔前なら雑誌やネットでしか見なかったであろう機体が、国内で見られることも珍しくなくなってきました。これはいいことなのか悪いことなのか…。

 

 

A400M アトラス

スクリューのような特徴的な8枚プロペラは、内側と外側で向きが違うことがわかります。

 

 

F-15J イーグル

デアーミングを終えた2機のスぺマ機が揃ってエプロンへ戻っていきました。この機体を見たフランス空軍の皆さんもきっと喜んだことでしょう。

 

 

A400M アトラス

韓国からのフライトを終えて無事に新田原基地へ着陸したA400M。この機体は本当にプロペラの存在感がすごい。

 

 

A400M アトラス

ラファール戦闘機を受け入れるための地上整備員や機材を運んできたと言われています。今回の共同訓練ではフランス空軍側からは約120名が参加すると発表されています。

 

 

A400M アトラス

もう1機参加する予定である空中給油機A330-MRTTはこの日姿を見せませんでした。

 

 

RafaleB ラファール

遂にラファールが姿を見せました!しかし…あまりにも遠い。てっきり挨拶のローパスでもやると期待していましたがあっさりと着陸のために旋回を開始してしまいました。

 

 

RafaleB ラファール

この時はドイツ空軍が離日する時の悪夢が脳裏をよぎりました。やはり撮影位置は無理をしてでも基地の中央付近に近づくべきだったのかと頭が真っ白になります。

 

 

RafaleB ラファール

600mm+DXクロップ+超トリミングを駆使することでなんとか機影を確認することができました。

 

 

RafaleB ラファール

大変でしたが妥協せずに600mmの超望遠レンズと高画素機を持ってきたのは大正解でした。めったにない機会では楽するこは考えず、後悔しない方の選択肢を選ぶことが大切だと学びました。

 

 

RafaleB ラファール

遂にフランス空軍のラファールが新田原基地へ降り立ちました。ようこそ日本へ!

 

 

RafaleB ラファール

残念ではありましたが逆光が厳しい条件でした。一応新田原基地のタワーと空自のF-15を添えて証拠写真を…。

 

 

RafaleB ラファール

無念にもエンドまで来ないで途中で曲がってしまいました。意図的にファンサービスを避けているようにも思ってしまったのは被害妄想でしょうか。

 

 

RafaleB ラファール

飛来したラファールは2機とも複座型でした。単座型を派遣してくれればもっと楽しめたのに…と思いましたが、エンターテイメントではないので仕方ないでしょう。

 

 

RafaleB ラファール

放水アーチの歓迎を受けるラファール。当日のTVニュースでもこの場面が使われていました。

 

 

RafaleB ラファール

先に到着して駐機していたA400Mの横にラファールがつきました。エンジンがカットされると安堵の時間が訪れました。

 

 

A400M アトラス

見学していた人達も帰りだしたところで南門ポイントへ移動し、櫓の上に乗って撮影しました。

 

 

RafaleB ラファール

ラファールの前には招待客や報道陣の姿が見えました。ここで撮られた写真は翌月の航空雑誌のトップを飾ることでしょう。

 

 

RafaleB ラファール

この撮影タイムが本当にうらやましい。ラファールは正面からのシルエットが最も格好いいのでこちらを向けて駐機して欲しいと思いました。

 

 

RafaleB ラファール

これにて本日の撮影を終了しました。朝から酷暑との戦いでもありましたが最低限の成果は達成することができました。また竜馬で知り合った方々には色々とお世話になりました。今回のラファール飛来の予想時間は午前説、14時説、17時説と色々な情報が耳に入ってきましたが正解は17時説でした。18時頃からはウェルカムパーティーが開催されているはずです。今回はケータリングの入札情報がなければおそらく日帰り出張にしてしまい大きな後悔をするところでした。本当にツイッターと会社には感謝しています。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)


 (お知らせ) 令和5年7月18日 航空幕僚監 部 日仏共同訓練の実施について 航空自衛隊は、下記のとおりフランス航空宇宙軍との共同訓練を実施します。


1 目的
フランス航空宇宙軍(以下「仏空軍」という。)との共同訓練を実施し、航空自衛 隊の戦術技量の向上及び相互理解の促進を図るとともに、「自由で開かれたインド太 平洋」の実現のための日仏防衛協力の更なる深化を図る。

2 期日
令和5年7月26日(水)から同年7月29日(土) (仏空軍機の展開及び撤収を含む。)

3 実施場所
新田原基地及び同基地周辺空域並びに関東周辺空域

4 参加部隊、規模等(基準)
(1)航空自衛隊
ア 第5航空団(新田原)F-15×3機
イ 第8航空団(築城)F-2×2機
ウ 第1輸送航空隊(小牧)KC-767×1機
エ 第2輸送航空隊(入間)C-2×1機
オ 中部航空警戒管制団(入間)
カ 西部航空警戒管制団(春日)
(2)仏空軍
ア 第4航空団第1飛行隊及び第2飛行隊 RAFALE×2機
イ 第31航空団第1飛行隊 A330MRTT×1機
ウ 第61航空団第1飛行隊 A400M×1機
エ 人員 約120名

5 訓練項目
各種戦術訓

 

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