2024年12月9日 羽田空港
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Nikon Z50Ⅱを導入したので恒例の羽田空港でのシェイクダウン(ならし撮り)に行ってきました。Z50Ⅱは主にオートフォーカス性能がフラッグシップ機並みにアップデートされ、サイズ少し大きくなったので前機よりも握りやすくなりました。主に出張時に持ち出し用にと考えているのでその使い方を想定して仕事用のリュックにノートPCの他に16-50mm、28-400mmレンズの2本を持参して試写してきました。

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Z50Ⅱ
12月13日に発売されたZ50Ⅱを発売日に入手することができました。発表後からインフルエンサーを中心に高評価の噂が流れ、予約開始直後から3か月待ちとなる人気となりました。先代Z50も持っていましたがⅡはエンジンがExpeed7の最新型になりオートフォーカスがフラッグシップ機並みになりました。APS-Cなのでボディサイズは小柄ながら望遠側にも有利なので出張時の飛行機撮影に最適です。
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第3ターミナル
まずは東京から乗車すると最初に到着できる第3ターミナルを目指しました。エスカレーターを上がると白いLEDライトで装飾されたイルミネーションが出迎えてくれました。LEDは写真に撮ると明るさが拡散しないので実際に目で見た方が豪華さが伝わると思います。
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金屏風
正月を迎えるタイミングからか金屏風が用意されていました。風神が描かれている絵柄が選ばれているのは空の玄関口である羽田空港らしいセンスだと思いました。
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TOMKATSU
羽田空港でのシェイクダウンを始めてからずっと存在しているトンカツの看板。飲食店の周辺は混雑する場合が多いのでサッと撮影してその場を離れたいものですが、Z50Ⅱは観光客がもっていても不自然ではないサイズです。
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WASHOKU
和食はジャパニーズフードではなくでも「WASHOKU」のままで伝わるのでしょうか。飲食店の看板アートは画調が統一されているので被写体としても楽しめます。
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クリスマスツリー
海外エアラインが多く接続する第3ターミナルにはたくさんのクリスマスツリーが飾られて賑やかさを演出していました。
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クリスマスツリー
オーソドックスなクリスマスカラーのオーナメントですが1個ずつが大きめでした。NIKKORの最近のレンズは接写性能も優れているのでかなり近づいてもピントが合います。
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日本橋
最上部に設けられた日本橋は平日のせいか人も少なく、ゆっくりと撮影できました。ビジターにとっても珍しい場所なので撮影をしている人は普段から多くみられます。
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日本橋
光に反射する金箔の質感もよく撮れていると思います。Z50Ⅱは画像処理エンジンは最新のものが使われていますがセンサーは変わっていないと言われています。エンジンが変わると画質が変わるか?という点については明確な情報は得られていません。
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大絵馬
富士山を取り囲むように飛翔する鳥の絵が描かれた大絵馬が展示されていました。この絵馬は2021年に来た時にも見られました。
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休憩処
強い日差しも雨風もない屋内の休憩所ですが、この傘があるだけで日本らしい雰囲気が一気に増します。適当な言葉が見つからない深みのある赤色は得も言われぬ色彩で、カメラの表現力を知る上でもよい被写体です。
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B787-8 ANA
送迎デッキに出て航空機の撮影に切り替えました。この日は北風運用で着陸機は右側奥手にタッチダウンする撮影にはやや不向きな状況でした。
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第1ターミナル
滑走路を挟んだ第1、2ターミナル側の風景です。残念ながら曇り空が広がる条件だったのでZシステムのシャープな描写を楽しむことは難しかったです。
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B767-300 JAL
さすがに第3ターミナルからC滑走路を離陸する機体を撮影するには焦点距離が足りませんでした。それでも最長400mm+APS1.5倍の望遠効果が期待できるこのシステムは軽量装備が求められる出張時に航空機撮影には大きな戦力となるはずです。
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スカイツリーとヘリコプター
スカイツリーの方面を見ていると4機のヘリコプターが飛行しているのが見えました。さすがに機種までは見えませんでしたが全機が同じ方向を向いていることから緩めの編隊飛行ではないかと思います。
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B787-9 ANA
駐機しているB787のクローズアップとグランドクルー。これくらいの寄りであればトリミングすることなくフレーミングだけで対応できます。
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B777-200 ANA
羽田空港からは適した撮影ポイントがないD滑走路。建物も障害になるため鑑賞用写真は難しいですが、証拠写真であればギリギリ対応できそうです。
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イルミネーション
雪景色をイメージするような白系で統一された第3ターミナルビルでした。この時点でZ50Ⅱの携帯性の良さを十分実感することができました。
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第1ターミナル
無料シャトルバスを利用して第1ターミナルへ移動しました。ここでは縦構図の定番としているエレベーターを撮ってカメラフィーリングを試すことにしています。慣れていないこともありますがローアングル撮影をしようと思った時にバリアングルはちょっと使いずらいかなと思いました。
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A350-900 JAL
JALの主力機として定着したA350。導入当時に書き入れられたA350のロゴはまだ健在でした。
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B787-8 JAL
川崎工業地帯をバックにタッチダウン直前のJAL機を撮影しました。逆光の厳しい条件ですが機体は黒つぶれせず撮影することができました。
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A350-8 JAL
機内への荷物詰め込み作業を進めるA350。駐機しているのでオートフォーカスに困ることはありませんが、飛行機認識モードがあれば更に心強いです。
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A350-8 JAL
400mmの超望遠域に加えてAPS-Cによる1.5倍の効果によりパイロットの顔もなんと見られる程度には寄ることができました。
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クリスマスツリー
1Fまで降りると大きなクリスマスツリーが飾られていました。装飾は第3ターミナルと同様のオーソドックスなクリスマスカラーでしたが、JALの拠点となっている第1ターミナルだけに赤がシンボルカラーになっているものと思います。福井県のフェアが開催されていたことからベンチには恐竜のサンタが座っている演出もありました。
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第1ターミナル
まだ平日ということもあって羽田空港は比較的空いていました。翌週には仕事納めとなり最大9連休の年末年始を迎えるので羽田空港も多くの乗客で賑わうことでしょう。
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第2ターミナル
連絡通路を徒歩で移動し第2ターミナルへ到着。ここでの縦構図の定番にしているシースルーエレベーターを撮影しました。やはりここでもローアングル撮影をする際にバリアングルの操作でもたつきました。自撮りをする必要がないスタイルの場合はチルトモニターの方が便利と感じる場面が多いです。
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クリスマスツリー
第2ターミナルビルのクリスマスツリーはANAのコーポレートカラーをイメージしたような寒色系のデコレーションでした。
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オーナメント
第1、3ターミナルのツリーと比べると賑やかさを抑えた、大人らしさを感じさせるものとなっています。ここで記念撮影をする人も多く、Z50Ⅱは一般の観光客に紛れ込んでも違和感のないカメラ機材でした。
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B737-781 ADO
送迎デッキに出て航空機の撮影を行いました。羽田空港のフェンスは幅の広いワイヤーになっているので撮影はしやすい方ですが一眼カメラクラスのレンズを通すにはやや狭い状況でした。無理にレンズを通すとワイヤーが伸びてしまう恐れがあるので設備破損につながる撮影は行わないようにしましょう。
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B767 ANA
プッシュバックを受ける機体、羽田に到着してスポットを目指す機体、滑走路へと向かう機体…と慌ただしく機体が交差する時間帯です。地上管制官はパズルを解くように各機へ指示を出していることでしょう。
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B737-86N SNJ
宮崎へ向かうソラシドエアのポケモンコラボ特別塗装機「ナッシージェット宮崎」。同社初の前面塗装機ということで南国らしい楽しさ溢れるデザインです。
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B787-8 ANA
タキシングを開始したANAのB787。ゆっくりと動く機体撮影では背面液晶を使った撮影でも十分対応できますが、眩しい屋外ではファインダーを使った方が見やすい場合が多いです。Z50Ⅱではファインダーも改善され、残念ながらブラックアウトは生じますが美しいのでとても見やすいです。
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B787-8 ANA
カメラのオートフォーカス性能は日々進化を続けています。シングル/コンティニュアスの切り換えも被写体の状態によって切り替わるので人は構図とフレーミングに専念できます。
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B777 ANA
離陸前の点検作業を行っていると思われるコックピット内のパイロット達。中にはこちらの存在に気付いて手を振ってくれるパイロットもいます。
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スズメ
Z50Ⅱの大きな改善点は被写体認識が可能となったことでしょう。人物、ペットの他、自動車、電車、航空機、そして鳥を認識するようになりました。この写真では鳥モードに切り替えて撮影しましたがピントは目にバッチリ合っています。
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B737-8AL SKY
新千歳空港から到着したスカイマークの「ピカチュウジェットBC」。ここにエアドゥの「ロコンジェット北海道」が見られればポケモン勢ぞろいでした。
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B777-281(ER) ANA
羽田に到着して着陸滑走をするB777のJA742A。バックの東京湾には高速船が白い波をたてて航行していました。第1ターミナルとは全く異なる風景が広がるのも羽田空港の魅力であり、色々なシチュエーションで新しいカメラを試すのに適しています。
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B777-281(ER) ANA
新千歳空港へむけて離陸するJA741A。北風運用の時は必然的にスカイツリーチャレンジをすることになりますが、機体重量によって上がる高さは様々です。大型機で乗客が多い場合はかなり低い位置を通過することになるので理想的な高さを通過するには運の要素も絡んできます。
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クリスマスツリー
第2ターミナルでの撮影を終了することにしました。最後は大きなクリスマスツリーの全景を残すべく高い位置から撮りました。ブルー系の落ち着いたトーンで統一された近未来感のある第2ターミナルらしい演出でした。
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ほぐし味噌ラーメン
昼食は第1ターミナルにある「雪あかり」で味噌ラーメンを食べましたが、自分好みの理想的な味でした。ターミナルビルの端の方にあるのでロケーションが良いとは言えませんがそのため混が少ないのは嬉しいところです。
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明治神宮
Z50Ⅱシェイクダウンの後半は明治神宮を参拝しつつ撮影を楽しみました。ニュース等で知ってはいましたが外国人観光客の多さを実感しました。一部マナーの悪い観光客がいるようですが、その前にもっと日本人も神社に興味をもとうよ!と思いました。
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酒樽
神社では酒樽が奉納されるの風習があります。地元新潟の銘酒「越乃寒梅」を見つけることができたので思わず中心に捉えてシャッターを切りました。肉眼では見落としそうな陰影の情報もキッチリと記録してしまうのはデジカメの性能の高さゆえか…と認識しました。
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明治神宮ミュージアム
透明アクリル板を使ったお洒落な看板です。透けて見えている樹木の根っこには少し奇妙に見える凹凸が…。おそらくキノコだと思いますが写真を確認した時には妖怪が写ったのかと驚きました。
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明治神宮参道
Z50Ⅱはボディを小型化しているためバッテリーも小型になっているのがネガティブ要素のひとつです。オートフォーカス性能の向上はCPUの計算負荷の増大を意味するのでバッテリーの持ち時間は不安要素のひとつでしたが今回の撮影では全く問題ありませんでした。
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JR原宿駅
Z50Ⅱを持ち出した印象ですが確実に初代機よりは使いやすくなっていました。本来は入門機として位置づけられている機種だと思いますが、その性能と価格の求めやすさからヘビーユーザーからの予約が集中し供給不足になっているというのは興味深い現象です。本機最大のメリットはやはり持ち出しやすい携帯性の良さにあり、レンズとの組合せが重要になってくると思いました。個人的には出張時に持っていくことを想定しているので28-400mmレンズとの組合せがメインになりそうですが敢えていうとDXフォーマット用に広角から超望遠までカバーできるレンズが欲しくなりました。
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スケジュール(パンフレット)
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