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20241109

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2024年11月9日 航空自衛隊 百里基地

入間基地航空祭から1週間後、朝霞演習場で自衛隊観閲式が開催されました。一般非公開イベントのため、朝霞会場の周辺か、荒川土手の航過コース下か前日まで迷いましたが、色々な情報を収集した結果百里基地を選択しました。SNSの断片的なコメントでは不確実な部分もありましたが、第302飛行隊の特別塗装機の姿を見ることに期待して早朝から出かけました。


RF-4EJ ファントム

百里基地のホームページでは休日飛行の情報提供があり、日付と飛行する機種、時間帯が事前に告知されていました。この日は8時~16時にF-35Aが4機飛行すると書いてあったので日の出の頃に到着しておきました。SNSの情報では前日までF-35Aが事前訓練で百里基地に飛来していましたが、そのまま滞在したのか、そととも一度三沢基地に戻ったのか不確実でした。

 

 

百里神社

いつもの通り到着したらまず百里神社を参拝し、前回のお礼と本日の撮影祈願を行います。整備事業により環境が整備されて気持ちよく参拝できるようになりました。微力ながら事業に賛同してよかったと思います。鳥居をくぐる時にその日の空気を感じるのですが、この日は心も落ち着いていたように感じました。

 

 

基地南側

天気予報では北風運用が確実だったので三沢基地からのフラインインに期待して基地南側を選択しました。到着すると何名か先客がいたので期待できそうでした。その後次々とファンが集まりだしたので朝のフライインがあることを確信しました。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

8時半になると三沢基地からF-35Aが飛来しました。1週間前からリハーサルのために百里基地に展開しており、万全を期して前日から滞在するかと思いきや三沢からの当日朝展開でした。もっともそのおかげで撮影機会が増えましたから有難いです。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

ストレートインをせずにショートファイナル気味のサークリングアプローチで進入してきました。これはファンサービスを意識したものと感じました。リーダー機はパイロンを装備していました。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

ファインダーを除いていると1番機の尾翼にはフルカラーが復刻された第302飛行隊の大きなオジロワシマークがすぐにわかりました。しかも早朝で太陽高度が低い理想的な光線状態です。最初の被写体が目的の機体だったのでいきなり大興奮!

 

 

F-35A ライトニングⅡ

第302飛行隊創立50周年を記念するスペシャルマーキング機です。三沢基地航空祭では702号機に大きなオジロワシマークが描かれて話題となりましたがその時は白一色でした。その後フルカラーで塗装されて完成版となりました。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

注目の機体は連写を駆使して真横写真も確保しています。この日の気温は一桁台となり寒くなってきましたが澄んだ空気の快晴に恵まれました。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

オジロワシマークが目立つ後方からのショット。12月に開催される百里基地航空祭にも参加するかもしれませんが、フライインには予定があって参加できそうにないので今回撮影できてとても良かったです。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

せっかく観閲式という大きなイベントなので第301飛行隊のデカガエル特別塗装機とのコラボを期待する声もありましたが残念ながらそれは叶わず。次回の百里基地航空祭での里帰りに期待しましょう。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

続いて2番機にフォーカスを当てます。F-35Aはドロップタンクを装備しないので胴体がずんぐりしているのに主翼は短く、この角度のシルエットは意外と貧弱に見えます。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

2番機は第302飛行隊の712番機でした。ステルス機の特徴である機首を上下にわける直線のエッジが未来的です。やはり戦闘機は斜め前からが格好いいですね!

 

 

F-35A ライトニングⅡ

コ構図に変化を求めて機首をクローズアップ。パイロットのヘルメットには情報を投影表示する機能があり40万ドル(約4,400万円)とも言われています。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

この712号機は機体パネルラインの境目が目立たなくなった新塗装で、機体表面は一体感があります。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

最近はどこの基地も雑草が伸びている傾向がみらます。予算や人手不足が関係している可能性はありますが、基地内を見えにくくする効果もあると思うのでもしかしたら敢えて手をつけないのかもしれません。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

3番機のアプローチ。基地の南側には養鶏場がありカラスの姿もよく見かます。どうかバードストライクには気を付けてほしいと思います。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

3番機は708号機でした。F-35は2週間前に青森出張の時に三沢基地デッキで見てきましたが、やはりこの近さから見ると迫力が全然違います。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

垂直尾翼が見えたところで第302飛行隊の機体であることが確認できました。通常は塗装色も目立たないようにして視認性を低くするのもステルス性のひとつです。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

初期型ロットの機体はパネルの境目が縁取りされていて継ぎ接ぎ感のある塗装です。ステルス性能に影響があるかはわかりませんが情報量が増えるので見ていて楽しいのはこちらの初期塗装です。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

4番機のアプローチ。現場は電線が通っていてこの写真では敢えて入れていますが、実際には撮影に支障をきたすほどの位置ではありません。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

カラスが絡んでくるを狙っていました。ニンジャのように忍び寄るステルス機F-35にカラス達は気が付いているのでしょうか。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

4番機は707号機でパイロンを装備しての参加でした。F-35のパイロンは主翼下外側に付けるタイプはよく見るようになりましたが、実際には片翼に3つのパイロンを装着することができます。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

4番機はマークを確認すると第301飛行隊の所属機でした。F-35Aになってからは第302飛行隊が共同でミッションを行う姿がよく見かけられます。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

三沢基地からのフラインが終了しました。観閲式の本番に向けての離陸は10時30分頃との事なので2時間ほどの待ち時間があります。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

空き時間を休憩するためファントム公園に移動しました。エプロンを確認すると飛来した4機のF-35Aの列線が見えました。三沢基地では掩体で運用されているのでエプロンに並ぶことはなく、実はけっこう珍しいシーンなのです。

 

 

F-2A

第3飛行隊からは4機のF-2がエプロンに出ていました、ハンガー側に置かれている機体は空自70周年を記念するスペシャルマーキング機です。

 

 

RF-4EJ ファントム

F-35Aはそれほど珍しい機種ではなくなったのか、築山にいるファンの姿は数人程度でした。集まったファンの数は想像よりも少なかったです。それにしても待ち時間は茨城空港で過ごすことができるので本当に快適です。

 

 

B737-8 SKY

10時を過ぎたところで離陸機を撮影するため北門ポイントに移動しました。本来の風向き運用とは逆方向のRW21からスカイマークのピカチュウジェットが降りてきました。

 

 

B737-8 SKY

この日は戦闘機だけが目的だったので180-600mmレンズのみで挑みましたが、さすがにウエストRWに降りる旅客機は画角に入りきりませんでした。60-600mmの出番が減ったので下取りに出す予定ですが、唯一無二の存在であることを再認識し少し悩み始めています。

 

 

F-2A

観閲飛行に向けての離陸が始まりました。周囲の人達の話からいつもの海側ではなく、離陸後はウエスト捻りで左に向かうと聞いていたので逆光は覚悟の上で北門ポイントを選択しました。1番機はいきなりスペシャルマーキング機で練習なしの一発勝負となりました。

 

 

F-2A

垂直尾翼に和風テイスト溢れるデザインが描かれた特別塗装機です。機体の左右で異なる色が描かれているので右側からの姿も見なければいけない欲張りな仕様です。

 

 

F-2A

光の当たり方と影の出方から逆光とは言わずとも難しい光線状態であったことがわかります。満遍なく光がまわる曇天は撮りやすいのですが、やはり青空バックは気持ちがいいです。

 

 

F-2A

2番機はノーマル塗装機が務めました。順光となるセブンイレブンのポイントで撮影した人も多いと思いますが機体腹側の撮影になったことでしょう。今回はたまたま事前に知ることができましたが、いかに情報が大切かと思いました。

 

 

F-2A

左旋回しリーダー機を追いかける2番機、観閲飛行はリハーサルと同じく2機編隊で参加するようです。なお翌日行われる坂東市の平将門まつりには4機のF-2が参加するようで、観閲式の権威が低下しているようにも思いました。

 

 

F-2A

大幅なトリミングが必要ですがこのあたりになると十分に光が機体にあたりました。ストレーキからベイパーが発生していて旋回の負荷がかかっていることがわかります。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

F-2の離陸から少し時間を空けてからF-35Aが離陸しました。リーダー機にスペシャルマーキングが充てられたのでこちらも逆光条件の一発勝負でした。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

逆光のため写真では機体が暗く潰れてしまいますが、レタッチを施すことで色情報を引き出すことができました。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

F-35の垂直尾翼は外側に角度がついているので、せっかくの特別塗装も捻ってしまうと見えなくなるのが惜しいです。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

左旋回して待機空域へと向けて飛行します。ホールディングポイントの周辺では時間調整で旋回待機しているF-35が見えていたことでしょう。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

続いて2番機が上がりました。第302飛行隊の712号機が務めていました。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

F-35Aのエンジンノズル内側は白くなっているのが従来機首との違いのひとつです。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

主翼の付け根と先端からベイパーが発生しており、2番機はよい捻りを見せてくれました。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

観閲飛行は地上での式典の進行状況にタイミングを合わせ、最適なタイミングで航過飛行を行うミッションです。飛行時間の多くを待機空域でホールドしタイミングを図るのが重要なミッションです。行ってらっしゃい!

 

 

F-35A ライトニングⅡ

百里基地の現場に行って初めて理解できましたが、展開したF-35×4機のうち2機はスペア任務だったようです。てっきり本番は4機編隊を組むと思っていましたが念には念を入れた対応だったことがわかりました。

 

 

F-35A ライトニングⅡ

トラブルもなく観閲飛行ができると判断すると、11時30分頃にスペアの2機は三沢基地に向けて帰投しました。ローパスサービスなどあるといいなと期待しましたが、真っすぐに三沢へ向かって行きました。

 

 

F-2A

観閲飛行を終えたF-2Aが午前中ギリギリのタイミングで百里基地に戻ってきました。

 

 

F-2A

正午近くになり太陽光はトップライト気味になりました。朝のF-35Aフライインの時間帯の条件がいかに良いものだったかがわかります。

 

 

F-2A

離陸時は機体左側の塗装を撮ったので、今回は右側が見えるポジションに立ちました。右側は赤いデザインで描かれています。

 

 

F-2A

F-2の特別塗装はこの機体だけでなく、複座のB型の塗装機も存在しています。座席の数は違うもののデザインは全く同じものです。

 

 

F-2A

滑走路へとアプローチするF-2特別塗装機。一通り目標としていた機体を見ることができて大満足です。

 

 

F-2A

2番機のノーマル塗装機のアプローチ。今回はカラス達の出迎えはありませんでした。

 

 

F-2A

コロナ過から自衛隊の観閲式は一般非公開となりライブ配信が行われるパターンが定着しました。朝霞で行われている式典の状況はYoutubeで確認できるので見ながら帰投を待っていました。

 

 

F-2A

トップライトの割にスッキリとした印象で撮影できたF-2Aノーマル塗装機。パイロットの方も休日出勤お疲れ様でした。

 

 

F-2A

送りのショットで迎え角がつくとトップライトが機体上面に満遍なく光がまわってきれいに撮れました。

 

 

F-2A

観閲飛行を終えたF-35Aも戻ってくるものと思っていましたが、待っていてもその気配はなく…。おそらくそのまま三沢基地へ帰投したのでしょう。これで今回の観閲式チャレンジを終了することにしました。

 

 

素鵞神社

早朝の百里神社を参拝した時によい予感はしていましたが満足のいく1日を過ごすことができました。帰り道に素鵞神社を参拝し百里神社の御朱印を拝受。見開き書置きの種類も増えていてまた通わなければいけなくなりました。

今回は朝霞演習場の近くに行くか、航過経路の荒川土手に行くか迷いましたが結果的には百里基地にきて自分にとって大正解でした。観閲式の状況はライブ配信で見ていましたが陸・海自衛隊の観閲飛行は1機種ごとに単機のみという非常に寂しい状況でした。自衛隊の負荷軽減、コストダウンという意味もあると思いますが海外に向けての情報発信という点では望ましいものではないと思います。観閲式の威厳も下がっていることを感じましたし、トップである石破総理大臣に対する敬意も低い印象を与えてしまいますね。

 

 

 

スケジュール(パンフレット)

 

 

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