2024年11月28日 航空自衛隊 百里基地
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12月8日開催予定の百里基地航空祭に向けてリハーサルが行われるという情報があり、天気予報もよい晴れが期待でき、仕事の調整もできそうだったので急遽休暇を取得し百里基地に行ってきました。当初予定されていた内容がキャンセルされたり完成度がまだ至っていなかったりという点は残念でしたが素晴らしい写真が撮れました。航空祭当日の飛行内容も想像ができたので当日の行動予定を立てるのにも役立ちそうです。

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百里神社
茨城空港に到着した時の朝のルーティーンです。まずは百里神社を参拝し、前回のお礼とこの日の撮影の成功を祈願しました。
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茨城空港
茨城空港の駐車場に到着すると8時過ぎにローカルでF-2が離陸していきました。今回の目当ては航空祭のリハーサルなので慌てずゆっくりと帰投を迎えることにしました。運転の疲れをとるために空港ターミナルでリフレッシしようと思い行ってみるとクリスマスツリーが飾ってありました。クリスマスまで1か月をきっていますし、あっという間に今年も終わりそうです。
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RF-4EJ ファントム
NOTAMの情報では航空祭の事前訓練は11時からの予定だったので時間には余裕がありました。公園に展示されているファントムの周辺にはイルミネーションが配置されていたので夜まで待てれば夜撮が楽しめることでしょう。
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百里基地 周辺
8時過ぎにローカルで上がったF-2も中に記念塗装機がいたことをSNSで知ったので帰投を撮りに北側へ移動しました。周辺の樹々も色づいて少し遅いですが秋らしい景色になっていました。
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F-2A/B
訓練から戻ってきた2機編隊がオーバーヘッドで進入してきました。雲一つない冬晴れの百里の空にF-2が映えます。
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F-2A
この日は航空祭の事前訓練があるということでローカルフライトはいつもより30分ほど早めに行われたようです。また平日にしては多くのファンが集まっており、その中には中野カメラマンの姿も見かけました。
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F-2B
百里基地では高い確率で目撃できているF-2複座機。機数は少ない割によく見かけるということは稼働率も高そうです。
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F-2B
滑走路へアプローチする機体を追いかけると機体は茂みの奥を通過していきます。
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F-2A
次に戻ってきたF-2の編隊はショートファイナルでのアプローチをみせてくれました。
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F-2A
撮影した写真を後でトリミングしてみるとヘルメットのバイザーを上げて着陸に集中するパイロットの表情も見えるほどでした。Z180-600mmは噂通りコスパに優れた素晴らしいレンズということがわかります。
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F-2A
航空自衛隊創設70周年の記念塗装機のアプローチです。百里基地へ撮影にいくとよく見かけることができているので自分とは相性がよさそうです。
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F-2A
この単座型の特別塗装機は何度か撮影できていますが、複座型はまだお目にかかっていません。次回の航空祭本番ではフライトをして欲しいものです。
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F-2A
前回訪問時には撮れなかった左側からの着陸真横写真を撮ることができました。機体の左右で異なる塗装が施されているので少なくとも2回は撮らないといけないパターンです。
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F-2A
NOTAMでは13時からF-15の機動飛行の予定があり、午前中の飛来を期待していましたが小松基地が悪天候だったようで残念ながらキャンセルになりました。帰宅後に知りましたが韓国でも雪爆弾と呼ばれるほどの大雪で交通も麻痺していたそうです。
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百里基地 周辺
11時からのF-2機動飛行を撮影するために西側へ移動しました。ポイントには50~60人くらい集まっていたと思います。離陸時間が近づくと近くで畑を焼いていたのか白い煙が充満し始めました。空気が濁ってくると不安になりましたが思いがけず幻想的な光景が見られました。
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F-2A
予定時刻通りに2機のF-2による機動飛行の事前訓練がスタートしました。まず1番機が離陸すると基地敷地内で旋回をする気合が入ったオープニングでした。
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F-2B
2番機は離陸直後に旋回をしてシャッターチャンスを多く与えてくれそうでした。航空祭当日は基地内の逆方向から眺めることになるので太陽の当たり方も反対になります。当日は基地の中からどのように見えるかは裏返しにしてイメージしておく必要があります。
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F-2B
機動飛行は単座A型と複座B型の組合せで実施されました。後席では飛行内容や安全確認、フライトの指導などのサポートをしていたのでしょうか。
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F-2B
機動飛行ではできるだけ軽快な機動性を見せるためにドロップタンクを外して行うのが基本です。米軍のF-16デモチームのように極限までこだわるとパイロンまで外す場合があります。
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F-2B
360度の水平旋回を行っている間にF-2の洋上迷彩は太陽光の当たり方で刻々と表情が変化していきます。晴天時の撮影では時間帯による太陽の位置や立ち位置によって結果も大きく印変わってきそうです。
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F-2A
コックピットの風防に太陽が反射して光りました。おそらくパイロットも逆光と戦っていたのではないでしょうか。
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F-2A
機首を持ち上げて急上昇に入るF-2A。この姿勢ではパイロットは前が見えないので計器を頼りに高度や姿勢を把握していることでしょう。
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F-2B
アフターバーナーを焚いて飛び回るF-2B。後方からみても複座型の大きなキャノピーが目立ちます。
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F-2A
脚を降ろした状態での旋回。魅せる展示飛行を提唱した有名なパイロット「ジオスさん」が始めたことからジオスターンとも呼ばれているようです。これが他の人がやってみたところ技術的にかなり高い難易度であったことが後でわかったという逸話もあります。
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F-2B
複座型F-2Bのハイレート。本番でもA型とB型のミックスで飛んでほしいと願っていますが、できれば記念塗装機を展示して欲しいです。
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F-2B
豆粒のようにしか写っていなかった機体を大幅にトリミングをしたものですが高画素というのは偉大です。地上に向かって突っ込んでくるような格好いいシーンが写っていました。しかしあまりに上空だとオートフォーカスが合わずロストする場面もありました。
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F-2A
低高度をハイスピードローパスで突っ込んできた1番機。樹木を適度に入れることで低さを表現することができました。
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F-2A
右捻りを入れながら上昇してグングン高度を上げていくF-2A。アフターバーナーが使われていたら尚迫力があったと思います。
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F-2B
脚を出した状態でロースピードパスを行う2番機。この後は脚を格納しながらバーナーオンで高度を上げていきました。
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F-2B
この日撮れた中でのお気に入りの1枚です。頭上を高速で通過していくF-2Bを必至に追いかけていたところに、高高度をを飛行する民間機が重なりました。
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F-2B
主翼付け根のストレーキから直線的なベイパーを発生させながらの機動飛行。第5世代機のF-35が見せる不規則なベイパーと比べると純粋に航空力学を計算して設計された第4世代機であることを再認識します。
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F-2B
雲一つない最高の青空で順光という好条件の中、ベイパーを曳きながら低高度で突っ込んでくる理想的な構図。これ以上の写真は自分では撮れないと思うような1枚でした。
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F-2B
上の写真をトリミングしてコックピットから胴体を横構図に切り出しました。オリジナルの画像を拡大してみればパイロットの様子も高解像度で鮮明にわかります。
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F-2B
F-2Bの機首を切り取りました。風防のフレームで前席パイロットの顔は隠れてしまいましたが、後席パイロットの視線はバッチリといただきました。
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F-2B
機首のボリューム感がある複座型は後方からみてもキャノピーが大きいのでとにかく目立ちます。キャノピーもピカピカに磨かれているのでクリア感もバッチリと写っていました。
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F-2B
F-2の機動飛行訓練は一通りのプログラムを終えたあと、再び戻ってきていくつか気になる課目を繰り返して確認を行っていました。12時前には着陸をしてサイレントタイムに入りました。
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F-2B
ここからは午後に行われたフライトの様子です。本来は13時からF-15の機動飛行が予定されていましたが小松基地が悪天候のために離陸できなかったようでキャンセルとなりました。その時間を利用してF-2Bが単独でAGGの訓練を行っていました。
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F-2B
単機によるAGGは約30分にわたり繰り返されていました。最後は背面飛行?と捉えられかねないほどの鋭いターンを見せてくれました。
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ススキ
翌週には師走に入る時期ですがススキが秋らしい雰囲気を演出していました。12月度というのに昼間は18度という暖かさでコートも不要、むしろ袖をまくっていました。
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T-4
14時から始まるF-2×4機によるAGG訓練を前にして、T-4は時間が許す限りタッチ&ゴーを繰り返していました。どこの基地でも見かけるお馴染みの光景です。
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A320 TTW
台湾の航空会社であるタイガーエアの機体が到着しました。そういえばコロナ禍以降、久しぶりに海外エアラインの機体を茨城空港で見た気がします。
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F-2A
F-2×4機によるAGGの航空祭事前訓練が始まります。エンジン音とともにRW21へむけてF-2がタキシングして姿を見せました。
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F-2A
AGGに参加する4機の中に特別塗装機の姿がありました。午前中に続き午後のフライトにも参加したのは意外でした。
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F-2A
背景の樹々は葉が落ちてしまっていて寂しい背景になりました。春は桜が咲いて季節感が出るのですが、秋らしい紅葉が見事な基地はないものでしょうか。
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T-4
タッチ&ゴーを行っていたT-4もフルストップ。滑走路から離脱するといよいよF-2Aの離陸が始まります。
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F-2A
撮影ポイントには多くの人が集まっていたので場所は選べませんでしたが、自分の立ち位置からはどうしてもススキが写ってしまいました。そこで季節感が出せる要素として積極的に取り入れることにしました。
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F-2A
第2編隊となる3番機には特別塗装機が位置していました。決して派手なデザインではありませんが尾翼のワンポイントはよく目立ちます。
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F-2A
第2編隊は同時に離陸滑走を開始しました!百里基地ではほとんど見ることのない貴重なフォーメーション・テイクオフを見せてくれます。
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F-2A
ススキのカーペットから飛び立つようなF-2の2機編隊。航空祭本番当日はどこから撮ろうかと今から迷ってしまいます。
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F-2A
フォーメーションテイクオフをした2機はタックデパーチャーで左右に散開しました。その向こうに写った旅客機は成田に向かう便でしょうか。
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F-2A
基地の北側から進入してきた2機編隊が連なる瞬間を撮ることができました。同じ姿勢で揃っていればなお良かったところです。
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F-2A
今回のAGGで期待していたのは2機編隊による息の合ったフォーメーションでした。しかし残念ながら結果的にこの日は撮影するに至りませんでした。
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F-2A
4機のF-2がフィンガーチップフォーメーションを組んでRW21側から進入してきました。地元の方の話では1回目のリハーサルの時とは進入方向が逆だったそうで、その日の風向きによって変わる可能性が高そうです。
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F-2A
編隊の中に特別塗装機が入ることでよいワンポイントになります。これは1番機に当てがってもいいのではないでしょうか。
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F-2A
会場を通過すると編隊を解いてAGGへと移行します。1日目のリハーサルとはブレイク方法を変更していたようでまだ試行錯誤を行っているようでした。
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F-2A
4機によるAGGはエレメント毎に二手に分かれて四方八方から飛び込んでくる…と聞いていましたが序盤はややルーズな感じで始まりました。
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F-2A
基地の周辺空域を大きく使い縦横無尽に飛び回るAGGは、一度機体から目を離すと次に探すのも困難となります。
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F-2A
AGGは写真で見るよりも直接見ている方が楽しいかもしれません。単機としての迫力は機動飛行の演技には叶いませんのでAGGでは編隊の連携に賭けたいと思います。
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F-2A
このAGGのリハーサルはとても楽しみにしていたのですが途中から間が空いてしまいました。その後2機編隊がオーバーヘッドで進入してきましたが何かしらの理由があって途中でキャンセルしたようです。
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F-2A
2回目のAGG事前訓練に期待して集まったファンも多かったのですが、つい残念に思う気持ちが口から漏れ出てくる人達も多くいました。
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F-2A
事前訓練が消化不良となったのは残念でしたが、黄色く色を変えた樹やススキと記念塗装機が撮れたのでこれでよしとしましょう。
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F-2A
続いて第1編隊が降りてきました。このゾロ目の555号機は最近になって第3飛行隊に配備された機体だそうです。
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F-2A
最近は人員不足の影響もあってドラッグシュートはあまり使わなくなったそうです。最後に降りた2機はドラッグシュートを使用しましたがもしかしたら機体にトラブルが発生していたのかもしれません。
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素鵞神社
帰り道に素鵞神社を参拝して百里神社の御朱印を拝受しました。今回は見開き型のU-125Aをお願いしました。航空祭前日に行われる特別公開の日は都合が合わず見にいけないので、次回は航空祭当日に参加する予定です。展示飛行がどこまで完成度が仕上がっていくのかとても楽しみ!
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スケジュール(パンフレット)
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