2024年10月26日 海上自衛隊 下総航空基地
開設65周年記念行事
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海上自衛隊の下総基地において一般公開イベントが開催されました。午前中は仕事が入っていたため午後からなんとか参加しました。事前に告知されていたホワイトアローズのT-5は数日前に急遽キャンセルとなったことはとても残念でしたが、今年は午後にもP-1、P-3Cの二回次の展示飛行が組まれていたのは嬉しい配慮でした。2時間程度の滞在時間しかとれませんでしたが帰投シーンを含めて意外と楽しめました。

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基地内駐車場
午前中は仕事があった関係で午後からの参加となりました。少し不安はありましたが午後からでも基地中の駐車場に駐車することができ、午後の展示飛行にギリギリ間に合うことができました。
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SH-60L シーホーク
海上自衛隊の対潜哨戒ヘリの次世代型型となるL型の初号機が展示されました。下総基地でテストカラー機が展示されるのは珍しいと思います。
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P-3C オライオン
下総基地の第203教育航空隊に所属するP-3Cの地上展示。午後2時頃には 外来機の帰投準備が進み機体の周辺ではロープの整理が始まりました。
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P-1
今年度から下総基地に配備が始まった国産対潜哨戒機P-1が地上展示されました。下総基地にもついにジェット機の新時代が到来しました。
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P-3C オライオン
1405時から、この日2回目となるP-3Cの展示飛行が開始されました。待機空域でホールドしていたP-3Cが進入してきます。
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P-3C オライオン
残念ながら視界の悪いスッキリとしない曇天の条件でした。グレーに塗装された機体が雲の色に同化しています。
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P-3C オライオン
P-3Cは左旋回しながら機体下部にあるウェポンベイを開け、内部を見せながら飛行しました。
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P-3C オライオン
360度水平旋回をして再び会場正面を通過する際に、主翼を左右に振って 挨拶をしてくれました。
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P-3C オライオン
旋回中のP-3Cが正面を向いた瞬間に撮影 しました。主翼に点灯するライトとエンジンから出る黒い排気煙がアクセントです。
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P-3C オライオン
会場左手から進入してきたP-3Cはウェポンベイを開けたまま高速で飛行してきました。
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P-3C オライオン
ウェポンベイから物資投下を行うデモを披露 しました。上空からの物資投下は風向きや風速、機体の スピードなどの影響を受けるので緻密な計算とオペレーション技術が求められるそうです。
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P-3C オライオン
2個目の物資を投下したところ、パラシュートがよい具合に開いてくれました。投下したのはサバイバルキットのようなものでしょうか。
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P-1
P-3Cの展示飛行に続いて会場後方からP-1対潜哨戒機が進入し展示飛行が始まりました。地上展示機と合わせて2機は下総基地に配備されていることが分かりました。
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P-1
旋回中に背面を見せるP-1対潜哨戒機。できることならファンブレイクのように観客に魅せるフライトを意識した方がファンの心を掴めたと思います 。
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P-1
P-1は民間のB737旅客機と同サイズであるとの説明がアナウンスでありましたが、このサイズでエンジンは四発装備するのは珍しい構成です。 これは任務上、生存性を高めたり長時間の飛行を可能とすることを想定した要求によるものです。
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P-1
機体下面にあるウェポンベイを開いて観客に見えるように飛行するP-1。こちらは実際に物資を投下する展示はありませんでした。
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P-1
観客の前を通過していくP-1。通常のフライトではウェポンベイを開けているところが見られる機会は非常に稀なので貴重な機会となりました。
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P-1
ランディングギアを下ろした状態で会場左、斜め前方から進入してきました。普段は見ることない珍しい進入コースで違和感がありました。
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P-1
そのまま通過するのかと思いきや手前で左旋回を開始し、そのまま着陸コースへ入っていきました。観客の頭上を飛行しない合法ギリギリの範囲内でP-1を色々な角度から見せてくれる工夫だったのだと思いました。
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P-1
着陸態勢のままローアプローチのように観客の前を通過するP-1。このアングルからもシルエットが一番格好いいと思いました。
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P-1
翼を左右に振りながらフライパスを行ったP-1。派手な機動の展示飛行はありませんでしたが、午後にも展示飛行を組んでくれたことに感謝します。せっかくなので意見を言わせていただくろP-1とP-3Cで編隊を組むなどコンビでの展示が見たいと思いました。
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P-1
展示飛行を終えてP-1が先に着陸しました。エンジンにはスラストリバースが働いていることがわかります。
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P-3C オライオン
P-1に続いてP-3Cが着陸しました。滑走路の脇には雑草が伸びておりランディングギアが隠れて見えないようになりました。
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U-680A、C-130R ハーキュリーズ
地上展示として航空自衛隊から飛行点検隊のU-680Aが参加しました。同機は下総基地の設備点検でもよく飛来する関係性があります。
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SH-60L、P-3C
一通りのスケジュールが完了し、外来機の帰投準備が始まりました。周囲のロープが移動されて見学者はハンガーまで下がるように指示されます。
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C-1
今年度を以って用途廃止となりラストイヤーを迎える空自のC-1輸送機。以前は習志野演習場で行われる第一空挺団のパラシュート降下支援で下総基地に飛来する機会も多く、
深い関係性がありました。
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C-1
入間基地への帰投準備を進めるC-1輸送機のクルー達。11月3日に行われる入間基地航空祭では031号機のラストフライトセレモニーも計画されているそうです。
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P-1
下総基地のマーシャラーや地上整備員たちが出てきました。これから一斉に外来機の帰投ぬ向けた誘導が始まります。
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U-680A
空自U-680Aのエンジンが掛かりました。マーシャラーとコンタクトを取り機体の離陸前点検作業が進められます。
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C-1
全てのチェックが完了しタキシーアウトするC-1輸送機。地上整備員に見送られてながらエプロンを進んでいきました。
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C-1
下総基地へ飛来する機会はおそらくこれが最後になることでしょう。長らく当たり前のような存在だったC-1が間もなく見られなくなると思うと時代の移り変わりを感じます。
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U-680A
C-1に続いてU-680Aがタキシーアウト。同じ入間基地へ帰投するので同じ時間帯に同時に戻る方が受け入れ側も効率的でしょう。
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SH-60L シーホーク
厚木基地へ帰投予定のSH-60Lにクルーが乗り込みエンジンをスタート。同機については飛行している姿を見たことがないので離陸が楽しみです。
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U-680A
誘導路を進んでいくU-680A。イベントが少な目の下総基地記念行事において外来機の帰投は大きな楽しみの一つ、人によっては最大の関心事になるかもしれません。
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C-130Rハーキュリーズ
海上自衛隊が中古機を購入したC-130Rハーキュリーズもエンジンを始動。右主翼内側のエンジンから順番に一つずつプロペラを回転していきます。
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C-1
C-1輸送機のリフトオフ!手入れが行き届いていないように見える下総基地の雑草ですが、黄色い絨毯の様になりこれはこれで面白い演出になります。
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U-680A
C-1に続いてU-680Aの離陸が上がりました。所属する入間基地航空祭では例年大混雑で最前列で見学することはなかなかできません。そのため良い機会になりました。
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U-680A
離陸上昇中にランディングギアを格納するU-680A。下総から入間基地へはおそらく数分で到着するものと思います。今回の外来機の顔ぶれについてよく考えると関東圏に近い基地からの参加が多いように思います。
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C-130Rハーキュリーズ
海上自衛隊のハーキュリーズがタキシーアウトしました。こちらに向かって近づいてくる航空機はとても迫力があります。静止画よりも動画の方が臨場感を楽しめるかもしれません。
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C-130Rハーキュリーズ
タキシングで左に転回する際に正面を向いた瞬間を撮影しました。機体上部のハッチからは隊員が身を乗り出して観客に向かって手を振ってくれました。
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C-130Rハーキュリーズ
機内で席に座っているパイロットも手を振っているのがガラス越しに見えました。他基地に比べて関東圏にあるにもかかわらず、のどかな雰囲気をもっているのが下総基地のよい点です。
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C-130Rハーキュリーズ
この日は北風が吹き、ランウェイ01運用だったので目の前をタキシングする風景を見ることができました。
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SH-60L シーホーク
離陸前の点検を行っている海自のSH-60Lの後方を陸自のCH-47JAがタキシングで通過して行きます。両組織によるヘリの競演が見られました。
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CH-47JA チヌーク
マーシャラーの立ち位置に違和感がありましたが、このまま素直に滑走路へ向かうようには見えませんでした。これは何かを企んでいると感じました。
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CH-47JA チヌーク
陸上のチヌークはタキシングで方向を転換し、こちらに向かって進んできました。窓から手を出して振っていたのでファンサービスのサプライズであることはすぐに理解できました。それにしてもダウンウォッシュの風圧が強すぎて小石が飛んでくるのでまっすぐ顔を向けることができませんでした。カメラのレンズに飛んでこなくて良かったです。
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P-3C オライオン
上空には飛行していたP-3Cが戻ってきて着陸パターンに入りました。これが通常ミッションのものか、展示飛行を上空からサポートをしていたものかは不明です。
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C-130Rハーキュリーズ
ハーキュリーズの離陸ではプロペラから派手なベーパーリングが発生しました。バックの林が暗幕効果となって リングの渦がよく見える効果が得られました。手前に置かれたままの重機がどうしても避けられなかったのは残念でした。
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P-3C オライオン
着陸態勢に入っていたP-3Cですが、滑走路に進入していたC-130Rハーキュリーズの離陸が遅れたことにより着陸を断念、ゴーアラウンドを決心し離脱する珍しいシーンが見られました。
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C-130Rハーキュリーズ
滑走路進入後に 離陸までもたついてしまったC-130Rですが無事に飛び立つことができました。
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TC-90
会場の端に配置されていたので撮影できなかったTC-90ですが、タキシングではこちらに向かって進んできてくれました。撮り逃しを回避できました。
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TC-90
本日の帰投では固定翼機の最後となるTC-90連絡機。 この機体も古くから使われている古参ですが、後継機選びの話も出始めているようです。
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消防車
下総基地の化学消防車からは放水デモが定期的に行われました。地上にいる隊員が帰投する外来機に手を振って見送るシーンが印象的でした。
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AH-1S コブラ
陸上自衛隊から参加した攻撃ヘリコプター。車輪を装備しないコブラは若干浮いた状態でタキシングを行ないます。
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AH-1S コブラ
2人乗りのコブラは前席が攻撃手、後席が操縦パイロットとなっています。前席のガンナーが観客に向って手を振っていました。
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P-1、P-3C オライオン
下総基地に所属する新旧の機体が並ぶ シーンが撮れました。手前のP-1は地上展示機で停止 しており、後ろに見えるP-3Cは展示飛行を終えて戻ってきた機体です。
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SH-60L シーホーク
最新鋭のL型初号機がいよいよタキシングを開始しました。動いている姿を見るのは今回が初めてとなります。車輪が雑草で隠れたのでホバリングしているようにも見えますね。
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P-1、P-3C オライオン
展示飛行を終えたP-3Cがエプロンへと戻って来ます。以前の下総基地記念行事ではP-3Cの体験搭乗が行われていましたがコロナ禍で廃止に。その代わりに午後の展示飛行が行われるようになったのでしょう。
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P-1、P-3C オライオン
P-1TとP-3Cが同じ方向を向いて並んでくれました。P-3Cにはアンチコリジョンライトの点灯付きでした。
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TC-90
会場では蛍の光の曲が流れ始める頃、TC-90練習機が離陸しました。
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TC-90
目の前を通過する時点で明らかに高度が低めに抑えられていることが分かりました。これは何かやってくれるのでは?と期待せずにはいられません。
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TC-90
やはりやってくれました!離陸後にピッチを上げて主翼を左右に振って観客に挨拶をするバイバイフライトを見せてくれました。写真的にも この日のフライトで一番良かったのがこのシーンだと思います。
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SH-60L シーホーク
最後の帰投機となったのは厚木基地へと戻るVX-51所属の最新L型シーホークでした。不思議と一番見たいと思っていたやつはトリを飾るものですね。
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SH-60L シーホーク
今までテストカラーカー機はあまりイベントに参加することはなかったように思いますが、このL型は比較的積極的に遠征をしているようで木更津航空祭でも見ています。
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SH-60L シーホーク
正味2時間程度の短い滞在しかできませんでしたが、予想以上に時間が足りず楽しむことができた下総基地開設記念行事でした。しかし予定されていた T-5のキャンセルや、US-2、U-36Aの不参加など物足りなさは否めませんでした。隊員の負担が多いことは耳にするので無理は言えませんが、せっかくの広報機会なのでもう少しイベントが盛り上がり来場者が増えれば下総で働く隊員さんのモチベーションも上がるのではないかと思いました。
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スケジュール(パンフレット)
09:10 P-3C、P-1展示飛行
10:25 ミニP展示
11:00 和太鼓(千種)
11:30 市立柏高校吹奏楽部
12:25 CH-47展示飛行
12:25 防大ドリル
13:25 ミニP展示
14:00 和太鼓(暁種)
14:05 P-3C、P-1展示飛行
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