2025年2月3日 航空自衛隊 入間基地
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C-1が退役を迎えるにあたり特別塗装機が出現しました。入間基地の公式SNSが是非見に来て下さいと言っていたのに加えて、夜間訓練の事前告知が出ていたことから「これはもしかして飛行することのメッセージか!?」と受け止め午後から半休をとって入間基地に展開しました。残念ながらスペマ機は飛びませんでしたが思いがけずYS-11EBやEC-1などが見られたので大満足でした。今回はナイト訓練ということで持参したのはZ8と28-400mm便利ズームに加えて70-200mmf2.8の明るいズームを選びました

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告知
入間基地の公式サイトでは休日飛行や夜間飛行訓練が予定されている場合事前に告知を行っています。C-1の特別塗装機が姿を表した直後にC-1輸送機×2機による訓練が記されており、このうちの1機はスペマ機ではないかと感じました。ちょうど年次休暇も余っていたので午前中のWeb会議を終えたあと、午後からの半休を取得して入間基地を目指しました。
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C-1
13時30分頃に入間基地へ到着しました。風向きは北風から南風へと変わる予報だったのでRW17側のポイントへ向かいました。エプロンには目的の特別塗装機が駐機していましたがSNSの情報では午前中にハイスピードタキシーを行ったそうです。これは夜間飛行に向けたエンジンテストの可能性もあり期待が高まりました。
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A400M アトラス
こちらは2月1日の日曜日に飛来したイギリス空軍のA400M輸送機です。休日飛行予定での告知があったためSNSでも話題となっていて冷たい雨が降っていたにもかかわらず多くのカメラマンが集まったようです。それにしてもヨーロッパの軍隊の輸送機を見るのが珍しくなくなったというのに時代の変化を感じます。
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C-130H ハーキュリーズ
この日は小牧基地所属のC-130Hがタッチ&ゴーの訓練を行っていました。ホームベース以外の基地でタッチ&ゴー訓練を行うのは珍しいと思いました。
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C-130H ハーキュリーズ
基地までは電車に乗っての移動なので脚立をもっていくのも面倒です。そのためお立ち台なしのフェンス越しの撮影です。フェンスの網越しでも結構撮れるのですがたまに失敗すると少し網が写ってしまいます。可能であればやや高めのセノピーであればフェンスをクリアできることが確認できました。
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U-680A
飛行点検隊のU-680Aが姿を表し、午後の訓練飛行のために滑走路へと向かっていきました。
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U-4
第2輸送航空隊のU-4多用途支援機がアプローチしてきました。この日は多くの機種で訓練飛行が活発に行われていました。
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YS-11EB
まったく予想もしていませんでしたがYS-11EBがタキシングしてきました!おそらく国内で最後まで飛ぶことになるYS-11の機体だと思います。
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YS-11EB
航空祭でも公式に展示されることのない謎の多い機体で運がよくなければ見られません。フィルム時代に入間へ通っていた頃はよく見ていましたが今では見かけることもありませんでした。今回デジタルになったカメラで撮影できたのが本当に嬉しいです。
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U-680A
着陸機を見守ったところで滑走路への進入許可が降りたU-680A。その奥にはYS-11EB、A400Mの姿が重なってみえる珍しい組合せとなりました。
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YS-11EB
滑走路へと進入するYS-11EBを正面から。1962年の初飛行から63年が経過していて国内でも歴史の長い機種のひとつです。
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YS-11EB
時刻はまだ14時頃でしたがが冬季のため夕方のような光線状態でした。この空気感は30年の学生時代に入間基地に通っていた時の記憶を思い出しました。
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YS-11EB
YS-11は何度も改修を受けていて時期によって呼び名が違ったり、バリエーションも多いので型式の把握が難しい機種です。
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YS-11EB
離陸許可が降りてプロペラの出力を上げていくYS-11EB。シャッタースピードを遅くしてプロペラ回転の表現を狙いましたが運よくベイパーリングも発生してくれました。
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T-4
ストレートインでアプローチするC-130Hの前にT-4が割り込むパターンでした。機動力の高い機体を素早く先に降ろしてしまおうという空自基地らしい管制だと思いました。
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T-4
RW17エンドの旧ひな壇ポイントは午後になると逆光になる撮影条件です。この場合は曇り空に覆われて光が広がる方がいい場合もあります。
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T-4
背景には大型輸送機C-2がすっぽり入る大きなハンガーが写っています。入間基地の名称が入っていた今までとは違う味付けの写真が撮れるようになりました。
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T-4
航空総隊司令部のT-4がタッチ&ゴーを繰り返していました。つい同じような写真になりがちなので、画角からはみだすように切り取ってみました。
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C-130H ハーキュリーズ
まるで地元機のように長い時間をかけてタッチ&ゴーを繰り返した第401飛行隊のC-130H。プロペラ回転を表現するためのシャッタースピード設定がどうしても覚えられずいつも試行錯誤しています。
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CH-47J チヌーク
航空自衛隊が装備する大型ヘリのチヌーク。1月に行われた習志野での降下訓練始めで陸自塗装版チヌークを見ていたので、空自塗装版は軽量な印象を受けるので塗装効果は重要ですね。
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A109 みつみね
入間基地は埼玉県警が装備するヘリの基地にもなっています。アプローチしてきたのはアグスタ製のヘリで「みつみね」の愛称がつけられています。
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U-680A
RW17へとアプローチするU-680A。超トリミングをしている写真ですがファインダーを覗いている時に正面から迫ってくるシーンは緊張感があります。
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U-680A
緩やかに反りかえった主翼端のが素敵なU-680A。A350noシャークレットに近いでしょうか。洗練された最新ビジネスジェットの雰囲気があります。
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カラス
立入制限区域の看板にカラスがとまっていましたが、妙にさまになっていたのでついカメラを向けてしまいました。
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U-680A
直前に降りた機体の処理が少し遅れたようでタッチ&ゴーをキャンセルし高度を上げていきました。そのおかげで着陸機側のエンドにいたにもかかわらず離陸上昇中のような写真が撮れました。
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C-130H ハーキュリーズ
タッチ&ゴーを行っていたC-130Hは一旦入間基地に着陸しエプロンに駐機しました。少し休憩をした後で再びタキシングを開始しました。
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C-130H ハーキュリーズ
イギリス空軍のA400Mの前を通過するC-130H。この組合せは滅多に撮れるものではないので積極的に2ショットを狙っていきます。
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C-130H ハーキュリーズ
プロペラの風圧で地面の水滴が巻きあがったところに、金色の西日の光線が当たっていい感じに写りました。
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U-4
15時30分になると告知されていた夜間飛行訓練が時刻通りに始まりました。まずはU-4が滑走路へと進入してきました。意外と主翼はがっちりとしていますね。
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C-1
フライトを期待していたC-1特別塗装機にはエンジンにカバーがかけられてしまい無念のノーフライト。入間基地には是非とも退役前にお披露目の機会を作ってほしいと切に願います。
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EC-1
C-1特別塗装機のフライトは叶いませんでしたが、奥からEC-1が出てきたのでさすがに興奮しました。ちなみに横に見えているYS-11はプロペラが外されているので部品取りに使われているのかもしれません。
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EC-1
EC-1と特別塗装機の2ショット。これを撮れるのもこれが最初で最後かもしれません。年度末まで可能な限り入間に通うかもしれないという気持ちになってきました。
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EC-1
入間基地の名が書かれた大型ハンガーとEC-1の組合せ。この写真が撮れたことで、一気に入間まで来た苦労が報われました。
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EC-1
EC-1とA400Mの2ショットはおそらく今後撮影できる機会がくることはないでしょう。
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EC-1
2024年入間基地航空祭で最初で最後の展示飛行を実現したEC-1。その時は大勢の観客に阻まれてタキシングは撮影できませんでした。今回はゆっくりと撮影できたのでやはり平日撮影は楽しいです。
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EC-1
太陽の光が反射してレドームがキラリを輝きました。誘導路の脇にはカメラマンが待機していましたが、やはりこの日は何か特別な日だったようです。イギリス空軍機の取材のついでの可能性もあります。
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EC-1
1機しか存在しないレア機体の代表格であるEC-1。年度末をもって退役が近づいているので限られた貴重な機会に立ち合えてよかったです。
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EC-1
黄昏時のEC-1が撮れたことはこの日最大の収穫でした。C-1特別塗装機のフライトは実現しませんでしたが、今見ておくべきはそれだけではないことに気付かされました。
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EC-1
コックピットからお手振りをいただいたので、少しだけ撮影する手を止めてこちらからも手を振り返しました。難しいかもしれませんがラストフライトの時は何かサインを示してほしいですよね。
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EC-1
電子情報を収集するEC-1は機体の前後に大きなレドームを装備しています。そのブサカワな姿がEC-1のよい味になっています。
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U-125
飛行点検隊のU-125が夜間飛行訓練に向けて離陸滑走を開始しました。最近がU-680Aを見る機会が多く、U-125は久しぶりに見た気がしました。
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C-1
事前告知ではC-1×2機で夜間訓練に向かうはずでしたが、実際に出て来たのは030号機のみでした。特別塗装機002号機が機体トラブルでなければいいのですが。
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C-1
入間基地の新しいハンガーとC-1輸送機の組合せ。いつかこの風景も歴史の中の過去写真になってしまう日が近づいています。
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C-2
夜間飛行訓練に参加するC-1は1機だけになってしまいましたが、同じタイミングでC-2が出てきました。実質的にはC-1とC-2の組合せという形にしたのかもしれません。
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C-1
C-1とA400Mの2ショット。フェンスの網越しの撮影だと網が写り込む場合もあるのでチルトモニターを駆使してフェンス上部の隙間からレンズを通して撮影しました。
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C-1
C-2とC-1が同時に出てきたことで新旧国産輸送機の訓練飛行となりました。機体サイズやカラーリングなど全く異なる運用思想をもつことがわかります。
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C-2、C-1
イギリス空軍のA400MとC-2、C-1の貴重な3ショット。でしたがさすがにこれくらいの広角になるとフェンスの網が写り込んでしまいました。
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C-2、C-1
新旧国産輸送機が2機揃って同じ方向を向いてくれた瞬間です。機種転換期間中ならではの貴重な風景です。
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C-1
離陸滑走を開始するC-1。残存するのは002号機、030号機、031号機と岐阜の001号機のみとなりました。
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C-2
C-1に比べるとボリューム感があるC-2、ライトの光芒がよいアクセントになりました。
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C-2
展開中のC-2が正面を向いた瞬間を意識して撮影しました。光っているライトは着陸灯の役目をしているのかな。
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C-2
コックピットからのお手振りが見えました。入間基地のパイロットはコミュニケーションが多いので撮っているこちらも嬉しくなります。
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A400M アトラス
2月1日に飛来したA400Mは飛行する気配もなくこの日もオーバーナイトステイになりました。この翌日の午前中に離陸して次の目的地の韓国へ向かったそうです。
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U-4
夜間飛行訓練のトップバッターとして離陸したU-4が戻ってきました。周囲も少し暗くなってきてランディングライトの輝きが目立つようになりました。
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U-4
滑走路には降りずにローアプローチを行ったU-4。この角度から見上げるとなかなかに優雅でスタイリッシュなシルエットです。
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U-680A
夜間飛行訓練の最後に飛び立ったU-680A。冬至を過ぎて日没時刻が少しずつ遅くなり始めてきたことが体感的にもわかります。
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入間基地
翌日の仕事もあるのであまり長居もできないのでそろそろ帰り支度をしながら移動を始めました。しかし離陸した機体が戻ってくるかもしれないのでギリギリまで撮影を続けてしまいます。
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U-4
タッチ&ゴーのアプローチをするU-4。赤い花の上を通過する姿が優雅なシルエットにマッチしていました。
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U-4
ファインダーを覗いていると鳥の群れが見えましたがバードストライクには気をつけて欲しいと思いながら写真を撮っていました。
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U-4
辺りは暗くなってきましたがf2.8のレンズに切り替えると何の問題もなく機体を捉え続けました。持ち運びは重いですが暗い条件ではとても頼りになると思いました。
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U-125
3時間ほどの滞在でしたが入間基地に所属するほぼ全ての機体を見ることができました。特にYS-11EBとEC-1を最新のデジタルカメラで再撮影できたのは大きな収穫でした。C-1の特別塗装機は残念でしたが退役セレモニーはなんとか公式に行って欲しいと思います。
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スケジュール(パンフレット)
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